コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。
港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

港南学園高校の3年生で、全校生徒から一目置かれる生徒会長。俊とは親友で、週刊カルチェラタン編集部と部室を共にしている文芸部の部長でもある。学校いちの秀才で、俊の新聞にテストのヤマハリを載せるために記事作成を協力したりしている。さらにはメルと俊の恋心に気づき、さりげなく二人きりにするような気遣いを見せる、気まわしの上手な少年だ。彼の姉はコクリコ荘の下宿人である北斗と同級生で、同じく当時の生徒会長だったらしい。

【声のキャスト】
風間 俊介

横山 信子(よこやま のぶこ)

メルの親友で、いつも昼食は大好きな学食のカレーうどんだ。左官屋の娘で、男子に引けを取らない勝気な性格の少女である。父親譲りの左官の腕も確かで、カルチェラタンを修復する際にもその腕は重宝された。

【声のキャスト】
冠野 智美

加藤 悠子(かとう ゆうこ)

メルの親友で、学校でのお昼には信子に「またカレーうどん?」と聞くが、自分もいつも持参したあんパンだ。歌が上手で、物静かな少女である。

【声のキャスト】
手嶌 葵

松崎 花(まつざき はな)

メルの祖母(母方)で、コクリコ荘のオーナーである。自分は下宿とつながった離れに住んでおり、コクリコ荘の管理はすべてメルに任せている。いつも和服を着ており、温和そうな外見だが、下宿人たちからも一目置かれる威厳に満ちた女性だ。メルの両親の結婚を反対していた時期もあったようだが、メルたち姉弟には良き祖母で、彼らを優しく見守っている。

【声のキャスト】
竹下 景子

松崎 空(まつざき そら)

メルの妹で、同じ高校の1年生。自分の身だしなみにとても気を使っており、ヘアスタイルが決まらないからと朝ごはんに遅刻したりする。はじめは俊に憧れを抱いており、渋るメルに付き添いを頼んでカルチェラタンにサインをもらいに行く。だが、そこで生徒会長である水沼に紳士的にエスコートされると、コロッと鞍替えする。明るく社交的な恋する少女だ。

【声のキャスト】
白石 晴香

松崎 陸(まつざき りく)

メルの弟。毎日の弁当に「お姉ちゃん、ごはんギュッと詰めてよ!」と要求する、色気より食い気の中学生。下宿人の広小路ともに、食べているシーンが目立つ。靴下がすぐに小さくなるそうで、よく穴が開くらしく、現在成長期と見受けられる。

【声のキャスト】
小林 翼

北斗 美樹(ほくと みき)

コクリコ荘の下宿人で研修医の女性。毎日夜が遅いため、朝は眠そうだ。朝食の納豆に醤油をたくさん入れるので、いつも牧村から注意されている。メルや空にとってはよき相談相手であり、北斗は二人の恋心にもすぐに気が付く。ある日研修を終えた北斗は就職先が決まり、引っ越しのためコクリコ荘を離れることになる。そして自分の送別会に俊や水沼を招待することを提案するのだ。

【声のキャスト】
石田 ゆり子

広小路 幸子(ひろこうじ さちこ)

コクリコ荘の下宿人で画学生の女性。メルたちからは「広さん」と呼ばれる。二階の部屋に住んでおり、昼夜構わず絵を描いているようだ。成長期のメルの弟、陸に負けないくらいの食いしん坊で、北斗がコクリコ荘から引っ越しをする際の送別会でも、招待客の皿を取り上げ食べているシーンがある。絵の才能は素晴らしく、その絵がメルの俊への恋心を膨らませるきっかけともなった。

【声のキャスト】
柊 瑠美

牧村 沙織(まきむら さおり)

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