ヒナまつり(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヒナまつり』とは、大武政夫原作の漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。
暴力団『芦川組』に属するインテリヤクザ・新田のもとに、楕円形のマシンにくるまれた超能力少女・ヒナが突如現れた。マシンの拘束を解くや否や、素性も目的も明かさないまま謎の念動力で部屋の骨董品を次々破壊していくヒナに対し、身と家財の危険を感じた新田はしぶしぶ彼女を寝泊りさせることになった。
本作はこの2人をはじめとしたちょっぴり可笑しなキャラクター達が繰り広げる、笑いあり涙ありの非日常コメディーである。

CV:八代拓(ボーカル)・水中雅章(ギター)・高橋伸也(ベース)・中村和正(ドラム)

路上でライブ活動を行っていた4人組のロックバンド。新田に勘当されていたヒナが夜の街で彼らを見かけ、のちに共にパフォーマンスを行うことになる。

その後、8話にて瞳がセントラルパークのCDを所持しているのが明らかになったことから、メジャーデビューは果たしている模様。しかしヒナの能力に影響された彼らは、イリュージョンを勉強するために活動を休止したという。

アツシ

CV:八代拓

ロックバンド『セントラルパーク』のボーカル担当。ヒナと共に路上ライブを行って以来イリュージョンにハマり、それを学ぶためにアメリカや中国を渡り歩いていく。

マオが出演する気功パフォーマンスの動画を見るや否や、弟子にしてもらうため中国の道場まで向かうなど行動力が高い。その一方で、海外を渡り歩く割には現地語が全くわからないなど浅知恵も目立つ。

瀬田大介(せた だいすけ)

CV:松本忍

ヤクザの実情を追うテレビ特番のネタとして、新田に密着取材を行ったジャーナリスト。

暴力団事務所で堂々とヤラセ撮影を始めたり、中々凶暴性を見せない新田に対して自分への暴力を煽るなど、ある意味作中で最も仕事熱心な男である。

朝霧志保(あさぎり しほ)

CV:M・A・O

瞳が派遣社員として勤める会社の先輩。

最初は瞳に対して辛辣な態度をとっていたが、めげずにコミュニケーションを図ってくる瞳を徐々に認めていく。

『ヒナまつり』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ゔわぁ、私のスマートフォンがぁ!」

スマホで増援を呼ぼうとした追手の一人に、マオが手製の人形を投げつけたシーン。台詞というより発音が面白い。

このシーンは1話冒頭と12話後半で2度放送されている。1話でヒナが登場する前の「3年前」という前振りから、9話の無人島回を経て話が戻る構成には感心の声が多く聞かれた。

「あいったー!」

暴走族を壊滅させたアンズの元に、その残党が白昼堂々集まってくる。アンズの着ている特攻服は壊滅させた族の総長から奪ったものだったため、彼らはそれを取り戻しに来たのだが、人前でもお構いなく能力を使うアンズを前にあっけなく返り討ちにされてしまうのだった。

このシーンに限らず、作中では誰かが攻撃や衝撃を受けるたびに「あいったー!」という台詞を聞くことが出来る。なお、この表現はアニメオリジナルである。

(サブ……このクソボケカス……っ!)

瞳が出てくる話における笑いどころの1つが、彼女の無自覚な毒舌にある。今回はそのパート1。

バーテンダーとして店のカウンターに立つ中学生・瞳と、その目の前に座る担任教師・松谷。このヤバすぎる状況を何とかやり過ごしたい瞳だったが、詩子など周りの大人に相談してもロクな援護を得られなかった。しかもその一人であるサブから「瞳ちゃん」と下の名前で呼ばれてしまい、疑念を深める松谷を他所に瞳は内心で目いっぱいの毒を吐くのだった。

「立ったまま寝てるーっ!」

空き缶が集まる場所を教えてもらったお礼に、アンズは瞳を自宅のホームレス小屋に招待する。眠気に耐えながら付き合う瞳だったが、終いには鬼ごっこを始めるアンズを前に遂に力尽きると、アンズを追う足を止めそのまま眠りに入ってしまうのだった。

この場面はアンズの叫び声の後、一転してエンディングが流れ始めた。本作品はこうしたエンディングまでの秀逸な繋ぎもまた、大きな魅力となっている。

「川まで」

7pdeepbalderick
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@7pdeepbalderick

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