新世紀エヴァンゲリオン(Neon Genesis Evangelion)のネタバレ解説まとめ

『新世紀エヴァンゲリオン』とは、監督・庵野秀明が率いるGAINAXによるTVアニメ作品および登場する巨大人型兵器の名称。略称『エヴァ』。
本作を原作とする劇場版、漫画、ゲーム作品などの派生作品が存在する。本記事では1994年10月から翌3月まで放送されたTVシリーズについて記述。
90年代に社会現象とまで言われた国民的アニメの一つ。ストーリーは主に少年少女の苦悩が描かれ、人類の敵「使徒」との闘うにつれ、使徒やエヴァの正体など多くの謎解きが展開されるが、すべては説明されずに完結した作品。

ロンギヌスの槍を使う零号機。

シンジは初号機の出撃をゲンドウに訴えるが、初号機を侵蝕される事態を避けたいゲンドウは、ドグマを降りてロンギヌス槍を使えとレイに指示を出す。

零号機のロンギヌスの槍によりアラエルの撃破に成功したが、アスカはレイに助けられたことで更に病んでいく。

第弐拾参話 レイの涙

アスカはミサトの家に戻らず、ヒカリの家に転がり込んでいた。学校にも行かず、一日中ゲームをして過ごす日々。

自爆寸前のレイ。

第16使徒アルミサエルが襲来。
零号機が出撃し応戦するが、アルミサエルもまた侵食タイプの使徒で接触するだけで侵食を受けてしまう。シンジやアスカと同様、レイも精神世界で奇妙な光景を見る。意識が現実に戻ったレイは、産まれて初めての涙を流していた。
零号機の救助に弐号機が出撃されるが、アスカのシンクロ率は既に10%を下回っていて、とても操縦できない。
仕方なく初号機が出るが、初号機も侵食されてしまう。レイはシンジを助けるため、アルミサエルをA.T.フィールドで無理やり抑え込み、零号機内に吸収する。ミサトからは零号機を捨てて逃げるよう指示されるが、そうすればA.T.フィールドが消えて再び初号機が襲われるため、零号機もろとも自爆した。

生還したレイ。包帯やガーゼが巻かれているが、実際は傷一つない。

爆発の後でもレイは生還していた。しかし、どこか以前と様子が違う。「私は3人目だと思うから」と謎めいた言葉を発していた。体中に包帯や眼帯が巻かれていたので爆発で傷を負ったと思われたが、包帯を外すと傷一つなかった。

リツコはシンジの監視を解いてNERVに呼び出す。ミサトはこれ以上NERVの秘密を放置できないと考え、リツコに銃口を向け秘密を吐くように要請する。
リツコはミサトとシンジを連れてNERV地下へと案内した。

水槽の中を浮遊する無数のレイのクローンボディ。

そこにはエヴァの失敗作の他に、ダミープラグのもとになった物体があった。しかしリツコやゲンドウが本当にひた隠しにしていたのは、ダミープラグの核となるシステムの正体だった。
リツコが灯りを点けると、周囲には巨大な浴槽があり、その中には無数の綾波レイがいた。それらはレイのクローンボディであり、実はダミープラグの中にはこのボディが乗せられていたのだという。しかしそれらはあくまで体だけで魂はなく、魂を持っているのはシンジが今まで過ごしてきたレイただ一人。以前初号機を操ったダミープラグが参号機をあれだけ容赦なく破壊したのは魂(つまり人間的な感情など)がまったくなかったため。
レイがナオコに絞殺されても、零号機の自爆の後でも傷一つなく生還したのも、これが理由だった。体が破壊されてもここにあるクローンボディに魂を移せば再生は可能だったのである。
しかし、レイの中の魂とは一体何なのかは謎のままだった。

リツコはこれらはすべてゲンドウのためにやったことだという。彼女も母親と同様に「ゲンドウに愛されることはないと知りつつ彼を愛している愛人」だった。ゲンドウに翻弄され続けることに疲れたリツコは水槽内のクローンボディをすべて破壊した。理由は自分がただのクローンでしかない存在にすら負けたことが憎いからだという。
すべてをミサトとシンジに話すと「…私を殺したいのならそうして…いえ、そうしてくれると嬉しい…」と語り崩れ落ちる。

第弐拾四話 渚カヲル、VSタブリス

精神が崩壊し行方不明になったアスカは廃墟の風呂場で憔悴していた。

アルミサエル戦後、アスカはシンジから加持の死を聞かされる。アスカの精神はもう限界であり、ミサトの家にもヒカリの家にも行けず行方不明となり、7日後に憔悴しきったところを発見された。

渚カヲルとの対面シーン。

アスカ以外にもトウジもケンスケも既に第三新東京市を出ており、加持もいなくなり、リツコもNERVを離れた。ゲンドウとの関係は最悪なままで、ミサトも気を張り詰めてばかりだった。レイは3人目となったことで、また出会った当初のように余所余所しくなっている。
シンジにはもはや友と呼べる存在は一人もいなかった。そんなシンジの前に、渚カヲルという少年が現れる。
彼はエヴァの5人目のパイロット(フィフスチルドレン)だという。アスカに代わって弐号機とシンクロテストをしたところ、シンジやレイを超えるほど高い数値を出した。

一方ゲンドウは初号機に向かって「もうすぐだよ、ユイ」とつぶやく。彼の右手のひらには胎児状態のアダムが移植されていた。

初号機に握りつぶされるカヲル。

カヲルは出会った当初からシンジに友好的で優しかった。冷たい大人にばかり囲まれていたシンジは彼の優しさを純粋に嬉しく思い、心を開いていく。
しかし、突如カヲルは弐号機を搭乗もせずに操り、自身も浮遊しながらセントラルドグマに下降していく。カヲルの正体は第17にして最後の使徒・タブリスだった。
シンジ(初号機)もドグマを降りて追いつくが、弐号機を操作され足止めされる。
遂に地下のアダムと対面を果たすカヲル。しかし、そこで驚愕の事実に気付く。
実はそこにあったのは第1使徒アダムではなく第2使徒リリスだった。
カヲルは追いついた初号機に掴まられると「僕を殺してくれ。そうしなければ君たちが死ぬ事になる。君たちには未来が必要だ」と告げる。長い膠着状態の後、カオルは初号機により握りつぶされて死んだ。
シンジは友を殺したことで消えることない傷を受け、遂にアスカと同様に精神が崩壊した。

第弐拾伍話~最終話 おめでとう

「僕はここにいてもいい」と気付いたシンジ。
今まで関わってきた人々が「おめでとう」と祝福する。

以降はすべてシンジの精神世界で展開され、現実世界はその後どうなったのかは不明。

精神世界では今までのことを振り返ると同時にシンジが自身が世界とどう向き合っていくかを模索していく。
最終的にシンジは「僕はここにいてもいいんだ!」と自分自身を認めることができ、今まで出会ってきた人々から「おめでとう」と祝福される。

『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物・キャラクター

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