ロッキー3(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロッキー3』とは、1982年公開のアメリカ映画。『ロッキー』シリーズの3作目であり『ロッキー2』(1979年)の続編。前作に引き続きシルヴェスター・スタローンが監督・脚本・主演の三役を務め、シリーズ最終章の予定で製作された。世界チャンピオンとなり、順風満帆な生活を送っていたロッキー。そこへ強敵黒人ボクサー・クラバーが挑戦して来た。だが、ハングリー精神を忘れたロッキーは無残に敗れ去る。再起をかけるロッキーにかつての宿敵アポロがトレーナーとして名乗りをあげ、クラバーとのリターンマッチに挑む。

フィラデルフィア名誉市民となったロッキーの功績を称え、フィラデルフィア美術館の正面階段上に設置されたロッキーのブロンズ像。
このブロンズ像は実際に彫刻家のA.トーマス・ショーンバーグによって制作されたもので、高さは約2.7メートル、重さは約680kgである。
本作の撮影終了後、スタローンは映画でも度々撮影地として使用してきたフィラデルフィア美術館へ感謝の気持ちを込めて、この銅像を寄付しようとした。しかし、美術館側は「この像は芸術作品ではなく映画の小道具でしかないものだ。」としてブロンズ像の寄贈を拒否したという。この美術館の対応に市民が憤慨したため、結局フィラデルフィアにあるワコビア・スペクトラムという屋内競技場の正面に設置された。その後、『ロッキー5』の撮影で使用するため再びフィラデルフィア美術館正面階段下へと戻され、現在に至っている。因みにいまだにこの場所は格好の記念撮影スポットになっているそうである。

ロッキー像を手に入れたスタローン

インスタに投稿された写真。赤いシャツはシュワルツェネッガー

2017年12月のクリスマス。シルヴェスター・スタローンは、オークションに出品されたロッキーのブロンズ像のレプリカに匿名で入札し、40万ドル(約4500万円)という大金をかけて落札した。
米ゴシップサイト『TMZ』によると、今回オークションにかけられたレプリカは、サンディエゴ・ホール・オブ・チャンピオンズに展示されていた物で、ホールが閉鎖されたことにより売りに出されたという。高さ約2.7メートル、重さ約816kgのこのブロンズ像は、40万3657ドル(約4550万円)で落札されて、LAに届けられたが、誰がそんな大きな買い物をしたのかは分かっていなかった。しかし、スタローンが、クリスマスにアーノルド・シュワルツェネッガーと一緒に像の前で撮った写真を投稿したことで落札者が判明した。
因みにロッキー像は2体作られており、撮影に使用された像はフィラデルフィア美術館前に展示されている。

『ロッキー3』の音楽(主題歌・挿入歌)

主題歌:サバイバー『 Eye Of The Tiger』

本作の主題歌として使用された『アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye of the Tiger)』は、アメリカのロックバンド・サバイバーが1982年にリリースした楽曲。
この曲はシルヴェスター・スタローン自身の依頼で作られたという。因みに本作に出演したハルク・ホーガンが自身の試合の入場曲にも使用している。
映画の使用がヒットのきっかけとなり、サバイバーの3作目のアルバム『アイ・オブ・ザ・タイガー』の1曲目に収録され、サバイバー初となるビルボード1位を記録した他、全英・全豪でも1位の売り上げを記録。その後、ビルボードにおいては6週連続1位を記録している。グラミー賞の最優秀ロック・パフォーマンス部門を受賞している。

挿入歌:フランク・スタローン『Pushin' 』

シルヴェスター・スタローンの弟フランク・スタローンが作詞し、ビル・コンティが作曲した曲。
ロッキーがホテルで公開トレーニングを行う際に流れる。フランク・スタローンが出演しトレーニング会場で歌う姿が見られる。

『ロッキー3の関連映像

予告編映像(字幕版)

yasurin2184
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@yasurin2184

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