かくりよの宿飯(第1話『あやかしお宿に嫁入りします』)のあらすじと感想・考察まとめ

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亡くなってしまった祖父、津場木史郎(つばきしろう)から受け継いだあやかしを見る能力を活かして、あやかし達とふれあいながら楽しい大学生活を謳歌していた津場木 葵(つばき あおい)はある朝、通学途中の神社前で今まで会ったことのない鬼の面を被ったあやかしと遭遇する。そして祖父が行き来していたという「かくりよ」の世界に連れ去られてしまう。
今回は「かくりよの宿飯」第1話『あやかしお宿に嫁入りします』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「かくりよの宿飯」第1話『あやかしお宿に嫁入りします』のあらすじ・ストーリー

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幼いころ葵はあやかしに命を助けられた。

幼い頃、あやかしが見えることで母に疎まれ捨てられた葵。
食べ物も無くなり飢えて死ぬことを覚悟した時、能面のようなやさしい顔立ちをしたあやかしが現れた。
そのあやかしに向かって葵は言った「私を食べて、食べていいよ。どうせもうすぐ死ぬから、その時は。だから側にいて離れないで。」
でも能面のようなやさしい顔立ちをしたあやかしは、食べ物を葵にくれた。葵は命を助けられた。
葵はその時思った「絶対に忘れない。とても心やさしくてとても懐かしい、あやかし。」
物心ついた時から葵にはこの世ならざるものたち、あやかしが見える。
あやかし達について、葵は「目を合わせると危ういものも多いけど、なかには害のないむしろとっても愛らしい者たちもいる。」と思っていた。

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手鞠河童(てまりがっぱ)たちに餌をやる葵

大学生になった葵は通学途中でいつものようにそんなあやかし達に食べ物をあげるのが日課になっていた。
なかでも小さな手鞠河童たちは葵がお気に入り。
葵の姿を見つけると、足元に転がってきては食べ物をねだった。

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鬼の面を被ったあやしいあやかし

手鞠河童たちとも別れ通学途中にある神社前を通ると、今まで見たことのない鬼の面を被ったあやかしが石段に座っていた。
そして葵に向かって「ああ、腹が減った。」と言った。
困っているものを見過ごせない葵は自分の弁当をしぶしぶ差し出しながらこう言った。
「食べる?お腹空いてるんでしょう。空きすぎて人を襲ったら困るし。」
鬼の面を被ったそのあやかしは、長く伸びた爪を葵の手に立てながら弁当を受け取り一口頬張った。そして大学へと急ぐ葵の背に向かって「おいしいよ、葵」と言った。
葵は自分の名前を知っていることを不思議に思ったが、かまわず大学へと向かった。

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幼い頃に葵を助けてくれたあやかし

大学への道すがら葵は思った。幼いころからあやかし達が見えるせいで母から疎まれ捨てられた。
独りぼっちになり飢えかけていた葵に食事を与えて助けてくれたのは、優しい能面のような顔立ちのあやかしだった。
その後、施設に預けられていた葵を引き取り育ててくれたのは祖父の津場木史郎だった。その祖父も先日亡くなり一人になってしまった。
でも一人には慣れているし、祖父は最低限食べていけるだけの貯えを残してくれた。
贅沢は言わない。空腹に苦しむ事がなければそれでいい。

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花のかんざしと不思議な模様の手拭い包み

大学からの帰り道。葵は鬼の面のあやかしがいた神社前を通ると、朝渡した弁当箱が花のかんざしと一緒に不思議な模様の手拭いに包まれて置かれてあった。
律儀なあやかしだなと思いつつ弁当箱を手に取った。
そして「きれい」と言いながら、一緒に置かれていた花のかんざしを見た。
弁当箱を包んでいた手拭いをほどくと、得体のしれない霧のようなものに包まれて身体が浮き上がっていった。

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得体の知れないものに襲われる

何が起こったのか分からずにいると、何処からともなく祖父の声が葵の耳に聞こえてきた。
「あやかしの見える人間は狙われやすい、気を付けるんだよ葵。」
「おじいちゃん!私油断した。」と葵はおじいちゃんの声に答えるようにそう心の中で呟いた。
ほどなくして別の声が聞こえてきた。

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ようこそかくりよへ、僕の花嫁

「ようこそかくりよへ、僕の花嫁」葵を連れ去るあやかしはそう言った。
見たことのあるようなあやかしに抱かれて、葵はどこへ向かうともしれずに漂っていた。
どれほどの時間がたったのかまったく分からずに、なすすべもなく葵はそのあやかしに身を委ねているしかなかった。

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通学途中の神社にいた鬼の面を被ったあやかし

目を覚ました葵の前に立っていたのは、あの神社の石段で見かけた鬼の面を被ったあやかしだった。
周りにも何人かの面を被ったあやかしが立っていた。
「気分はどうだい花嫁殿」と鬼の面を取りながらあやかしはそう言った。葵はその顔を見て以前にどこかで会ったような気がしていた。
「えっ!花嫁?」驚く葵に他の面を被ったあやかし達が口々に言った。
「おやめください、大旦那様。このような娘は到底大旦那様にはつり合いません。」
「こんな人間の小娘など。」「不細工なうえに貧相だわ。」と。
いたたまれずに窓の外に飛び出した葵が見たものは今までに見たことのない別世界だった。

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かくりよの世界

葵 「ここどこ?」
大旦那「かくりよだよ、そうあやかしの住む世界。そしてここはあやかしの宿『天神屋』(てんじんや)だ」
葵 「天神屋?あの写真の中にあった?おじいちゃんの遺品の中にあった。」
そう言いながら、いつか見た祖父の遺品の箱の中にあった写真を思い出していた。
その写真には天神屋の前で大旦那や従業員たちと一緒に写る祖父の姿があった。
「あなた祖父を知ってるの、おじいちゃんと知り合いなの?」と葵は聞いた。
大旦那「そう僕はかれの友。そして君の夫となる鬼だ」

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祖父の津場木史郎が書いた借用書(返せないときは葵を嫁にやると書いてある)

驚いた葵に大旦那は話を続けた。
葵の祖父はかつてこの天神屋で豪遊をした挙句に大旦那に多額の借金をしていたのだ。
そしてもし返せなければ孫娘の葵を借金のかたに嫁として差し出す約束をしていた。

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地獄の折檻を受ける葵

とてもそのようなことは承服できない葵は花嫁になるのを拒絶した。
それならばと大旦那は地獄の折檻コースを葵に申し付けた。
熱湯攻め:お風呂に入るだけ
皮剥ぎ :ぬか袋で垢すりされるだけ
縛り上げ:着物を着せられ帯を締められるだけ
これが地獄の折檻とは。どんなことをされるのだろうと怯えていた葵は拍子抜けしてしまうのだった。
湯を浴びて落ち着いたところで、葵は祖父の残した借金が一億円もの大金だと聞かされる。
だが、見も知らぬ鬼の嫁になどなりたくない葵は働いて返すと言い出してしまう。

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お夜食をお持ちしました

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