かくりよの宿飯(やどめし)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『かくりよの宿飯』とは、富士見L文庫より刊行された友麻碧のキャラクター小説。イラスト担当したのはLaruha。2018年には2シーズンに渡ってアニメ化された。アニメの制作はGONZO、監督は奥田佳子が務めた。
あやかしを見ることの出来る女子大生の津場木葵がかくりよにある老舗宿「天神屋」の大旦那を名乗る鬼神に連れ去られたことをきっかけに、料理の腕を活かして小料理屋を切り盛りしていく。料理を通してあやかしとの仲を深めていく様子が見どころとなっている。

通常は長さ10メートルくらいの白い反物のような布で、空をひらひらと飛ぶとされている。ここかくりよでの存在は、
布切れのようなひらひらした存在ではなく、人の形をしている。顔に「反」と書かれた布を張り付けている。
八葉の実力者の1人である。

白澤、白沢(はくたく)

人の言葉を理解し万物に精通する聖獣。獅子に似た姿で、徳の高い政治家がいる時代に姿を見せ、魔除けになると信じられていた。ここかくりよでは天神屋のお帳場長を務め、博識で厳格な態度で天神屋の会計を取り仕切っている。

入道坊主(にゅうどうぼうず)

身体を大きくすることの出来る妖怪、あやかし。小さい姿をしているが、人が近づくとだんだん大きくなって2~3メートル位の大きさになる。イタチが正体と言われ、ムジナや狸と言う説もある。ここかくりよでは作家として活動しており、天神屋とも関係が深い。また史郎のこともよく知っており、葵の知らない史郎の昔のことを葵に語って聞かせた。

座敷童子(ざしきわらし)

家の座敷や蔵に住みつき、いたずら好きであるが、見た者には幸運をもたらすと言われる。富をもたらす妖怪でもあり、商売繁盛の御利益もある。姿はその家の者にしか見えない。福の神、守護霊と言われることもある。ここかくりよでは、金色の髪に金色の着物姿で、儚(はかな)げな姿をしており、大人びた口調で話す。葵の店である夕がおの守り神となっているようである。

管子猫(くだこねこ)

天神屋の離れの近くにある竹林に棲む子猫のあやかし。上半身は猫の形をしており、下半身は、細長く伸び、後ろ足が無く、尻尾は渦巻き状をしている。ふわふわと空中を浮遊して、竹筒を住みかにしている。
白夜が餌を上げており、初めて見た葵にもよく懐いている。

不知火(しらぬい)

何もないところに火が起こる原因不明の怪火のこと。妖怪の仕業とされることも多い。ここかくりよでは、自由に炎を操ることの出来るあやかしの事。その力を活かして宿の温泉の湯温調節の仕事を受け持つ湯守として働いている。

送り犬(おくりいぬ)

夜中に道を歩いていると、その後ろをついてくる犬が送り犬である。振り返ると食べられてしまう。また誤って転んでも食い殺されてしまう。しかし転んだのではなく、座り込んで休む振りをしたり、休憩をとる振りをすれば襲ってこない。「どっこいしょ、ちょっと休もうか」と声を出して休むのもいい。振り返らず転倒に注意してそのまま歩けば、家に着くまで狼や山に住む魔物から守ってくれると言う。無事に山道を抜けてから「ありがとう」とか「見送りありがとう」と声をかけてやれば、犬はそれ以上後を追ってこなくなると言われている。

鉄鼠(てっそ)

僧の怨念から生まれたと言われるネズミの妖怪。ここかくりよでは、天神屋の地下施設で土産物や石鹸類を生産する工房の働き手として、縁の下の力持ちの役割を受け持っている。葵は忙しく働かされていると思ったが、案外に休憩やレクリエーションも取りながら、仕事に従事しているようである。

千年土竜(せんねんもぐら)

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