シュタインズ・ゲート ゼロ(第4話『亡失流転のソリチュード』)のあらすじと感想・考察まとめ

牧瀬紅莉栖は死んでいる。その現実を突き付けられた岡部は、突如リーディングシュタイナーの感覚に襲われるが、そこは元の世界線とほぼ変わりはなかった。一方、ダルは鈴羽の様子がおかしいことに気付く。鈴羽は、一緒に未来に来た後に行方不明になったまゆりの養女『椎名かがり』を探していた。捜索の手がかりが無い中、ダルが協力を要請したのは、この世界線で面識のないはずの人物『桐生萌郁』だった。
今回は「シュタインズ・ゲート ゼロ」第4話『亡失流転のソリチュード』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「シュタインズ・ゲート ゼロ」第4話『亡失流転のソリチュード』のあらすじ・ストーリー

逃げる岡部たちだが、ヘリに見つかってしまう

岡部は、なぜか戦場にいた。武装した四人の兵士に護衛されながら、岡部は駐屯地に向かっていた。行先には複数の死体が転がっているが、岡部は目を背けるように走る。突然、上空にヘリが現れる。兵士の一人が岡部を連れて逃げ、残り三人はヘリに向けて銃を乱射する。だが彼らは、一瞬にして銃弾の雨を浴びてしまった。
その時、世界が歪んだ。次に目を覚ました時、岡部はどこかの部屋に座っていた。テーブルを挟んだ向こう側に、謎の男が座っている。岡部が仲間のことを問いかけても、彼は応えない。すると、目の前のテーブルに置いてあった岡部のスマホに着信が入る。男に促されて電話に出た岡部は、再び世界が歪む感覚にとらわれ、そこで目が覚めた。

男に促され、電話に出る岡部

勢いよく起き上がったそこは、自室の布団の中だった。どうやら、悪い夢を見ていたらしい。ここはβ世界線、世界線変動が起きるはずはない、と岡部は再確認する。

クリスマスパーティーが開催されたあの日、屋上でリーディングシュタイナーを感知した岡部は、まゆりに何かあったのではないかと急いでラボに戻った。だが、そこでは何事もなかったようにクリスマスパーティーが続けられており、岡部はほっとため息をついた。

何事もなくパーティーを続けるまゆりたち

パーティーが終わり、交換したプレゼントの中身(女物の服)を確認した岡部は、"紅莉栖"に変態呼ばわりされてしまう。
岡部「違う。プレゼント交換で当たったんだ」
"紅莉栖"「なら真帆先輩にあげたら?着てくれるかも」
何気ない会話の中で、笑みをこぼす"紅莉栖"。その様子を見た岡部は、「彼女」に屋上で話の途中で切ったことを怒ってないのかと問う。その返答は、すぐにかけ直してくれたという、岡部の記憶とは齟齬のあるものだった。
そこへアメリカからの電話を終えたレスキネン教授と真帆が戻って来る。パーティーのプレゼント交換で、教授は子ども向けのクレヨン、真帆はまゆりが用意したプレゼントが当たっていた。岡部は自分が当たった物は何か聞かれて動揺し、"紅莉栖"に茶化されたためアマデウスのアプリを落とす。
それを見た教授は、「彼女」が岡部に恋愛感情を抱くことに期待が持てると言う。半信半疑の岡部に教授は説明する。
レスキネン「アマデウスは人の記憶を保持し、人の脳を再現するべく作られたシステムだ。つまり——」
岡部「——プロセスと構造は同じ」
レスキネン「アマデウスだって恋をする。いや、是非、そうなって欲しいと思ってるよ」

電車で帰途につく岡部と真帆

帰りの電車の中で真帆は、岡部は紅莉栖とどの程度の仲だったかと尋ねる。
真帆「まさか恋人関係だった、とか言わないわよね」
岡部「……まさか、偶然セミナーで……」
真帆「それは前にも聞いた。本当にそれだけなの?」
岡部は、α世界線で彼女と過ごした時間を思い出す。あの世界線で岡部は彼女と両想いであったが、このβ世界線では知り合ってすらいないのだ。
真帆は、自分の知らない彼女のことが知りたかったのだと言う。
真帆「何も知らないのよ。長い付き合いだと思ってたんだけど、彼女の好きな言葉や数字や、何も知らないの……何も」

パーティーの片付けを終えた皆は、ビルの前に集まって話していた。フェイリスが自身の経営するメイド喫茶『メイクイーン+ニャン2』でお茶することを提案するが、るかはこの後父の客が来るので同席を頼まれていると言う。

悩むダルに由季を誘えばいいと言う鈴羽

外でそんな話をしている中、ラボには鈴羽とダルが残っていた。プレゼント交換で、鈴羽はウールの手袋、ダルは映画鑑賞券2枚が当たっていた。由季と二人で行けばいいと言う鈴羽だが、ダルはギャラリーの多い場所へ二人で行くのは乗り気でない様子。鈴羽は父親の奥手っぷりにため息をつく。
鈴羽「……それで、話って何?わざわざ出かけるの止めてまで」
ダル「うん、前から気になってたんで聞くけどさ。鈴羽、父さんの目見て、正直に答えてほしい。何があった?」
ダルは、最近の鈴羽の様子がおかしいことに気付いていた。何でもないと誤魔化そうとする鈴羽に、ダルは「鈴羽が何でもないと言うときは何かあるときだ」とお見通しのようだった。
少し悩んだ後、鈴羽は人を探していると答える。その人物と一緒にタイムマシンに乗って来たが、1998年の秋葉原ではぐれてしまったと言うのだ。

岡部に『椎名かがり』捜索の協力を求めるダル

後日、ダルは岡部に鈴羽の人探しの件を相談していた。鈴羽はタイムトラベルで降りるたびに探していたらしいが、諦めかけていたところでネットの写真でそれらしい人物を見つけたのだ。その子の名は『椎名かがり』といい、戦災孤児だったのをまゆりが引き取ったのだった。2036年のダルやまゆりは、タイムマシンの開発を巡って治安部隊に追われていたらしい。治安部隊から逃げるように、鈴羽とかがりはタイムマシンに乗って過去に遡り、1975年から1998年に立ち寄ったところではぐれたようだった。捜索の協力を頼み込むダルに、岡部は「分かった」と即答する。

タイムマシンに乗せられるかがり

岡部は"紅莉栖"に「12年前に消息不明になった人を探している」と、名前や経緯を伏せて相談する。何も情報を伝えられないため、紅莉栖からも特に名案が聞かされることはなかった。その会話の中で、真帆の「牧瀬紅莉栖は死んだ」と言う言葉を思い出してしまった岡部は、それ以上の会話を続けられず、通話を切ってしまう。

鈴羽はかがりとはぐれる前、1998年に降り立っていた。2000年問題が起きないようにするため、鈴羽はその時代でしか見つけられなかったIBN5100というポータブル・コンピュータに修正プログラムを使おうとしていた。あんな大勢の人々が死ぬ世界は存在しちゃいけない、未来を変えるんだとかがりに説明する鈴羽だったが、それを聞いたかがりの様子がおかしくなる。かがりは、置いてあった鈴羽の拳銃を手に取り、銃口を鈴羽に向けていた。
かがり「だめだよ。そんなことしちゃ、だめだ。……声が、聞こえる」

鈴羽に銃口を向けるかがり

場面は現代に戻り、ラボでダルが行方不明者の情報を調べていたところに鈴羽がやってくる。岡部にも協力してもらっていることを聞き、お礼を言わなきゃと言う鈴羽に、ダルも「オカリンも喜ぶ」と同意する。

岡部が図書館で新聞のバックナンバーを漁っていると、"紅莉栖"から着信が入る。外に移動して電話に出た岡部を「彼女」はまた居留守かと疑い、岡部は図書館にいたことを説明する。気にしなくて良いと言う岡部だが、「彼女」は間違ったことを誤魔化すのは嫌いだと言って謝罪する。
例の人探しのため、「新聞のバックナンバーを見ていた」と図書館にいた理由を説明した岡部に、"紅莉栖"はその身元不明者を自分が探そうかと提案する。

図書館の外で"紅莉栖"と会話する岡部

"紅莉栖"「アマデウスの本体はヴィクトル・コンドリア大学の研究棟のサーバーにあるのよ。研究用のコンピュータとネットワークを私は自在に扱うことができる。オンライン上の情報を調べるくらい、訳ない」
得意げに胸を張る"紅莉栖"。そんなことやって良いのかと問う岡部に、「彼女」はバレなければいいと身も蓋もないことを言う。
"紅莉栖"「それに、悪いことをしている訳じゃないんでしょ?」
岡部「無論だ」
"紅莉栖"「なら、あとはあんたの判断に任せるわ。どうする?」
岡部「……少し、考えさせてくれ」

陸橋で佇んでいた岡部は、るかとフェイリスに遭遇する。るかの父親の客の一人がるかの家に住むことになり、フェイリスと二人で買い出しを頼まれていたのだ。
昔から二人が地元住まいなのを思い出した岡部は、行方不明の人物に心当たりはないか尋ねる。二人とも身内に聞いてみるとのことで、その場は解散となる。歩き出したフェイリスだが、振り返って岡部を呼ぶ。
フェイリス「キョーマ!これからも困ったことがあったら、難しい顔してないでフェイリスたちに話してニャー!」

快く岡部の頼みを聞くるかとフェイリス

大学でフェイリスからの電話を取った岡部は、手がかりが見つからなかったことを聞く。その代わり、ラジ館で小さな女の子を探しているおさげの女の子の幽霊が出る、という都市伝説があるらしいが、鈴羽のことだろうと岡部は思わず笑みをこぼす。
その時、廊下の奥をレスキネン教授が歩いているのを岡部は見つけた。教授を追って廊下の角を曲がると、そこは段ボールが積んであるだけで行き止まりになっていた。

岡部がラボに入ると、鈴羽とダルがかがりの捜索の件で揉めていた。鈴羽は元々は自分の責任だからこれ以上迷惑をかけられないと言うが、ダルも「子どもの責任は親の責任」と言って譲らない。が、「どう?今のかなりパパっぽかった気がするんだけど」と続いた台詞に、鈴羽は呆れてため息をつく。

ダルの発言に呆れる岡部

ただ、ダルが協力したい気持ちは本当のようで、専門家に頼むべきだと言う。鈴羽はこれ以上知らない人に知られるのは反対だと言うが、ダルはすでに心当たりのある人物に連絡していた。ちょうどその人物から、近くに来ているからこの後向かうと連絡が入る。
そこへ岡部のスマホにるかからの着信があった。相談したいことがあるから今から会えないかと言うもので、この後人が来るから夕方じゃ駄目かと岡部は問うが、るかもその時間は都合が悪いようだった。
そこにノックの音がしたため、岡部は後で連絡すると言って電話を切る。来客を迎えにドアを開けた先には、α世界線で幾度もまゆりを殺し、この世界線では面識のないはずの人物『桐生萌郁』がいた。

ラボに現れたのは桐生萌郁だった

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