彼方のアストラの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『彼方のアストラ』とは、篠原健太による漫画作品。
学校行事で惑星マクパへと向かったケアード高校B5班の生徒達だったが、突如現れた謎の球体に吸い込まれ、気が付くとそこは宇宙空間だった。偶然近くにあった宇宙船へと逃げ込んだB5班の9人は、現在地がマクパから5千光年の彼方である事実を知る。
宇宙で遭難した生徒達が力を合わせて5千光年を旅するサバイバルを描く漫画である。長い旅の中で数多くの名言も生まれている。

未知の動物の背中に乗って未開の荒野を走れるなんて、ボクの夢が叶ったよ。

グルッピーと名付けた、シャムーアにいた野生動物の背中に乗って走りながら、シャルスが言ったセリフ。
遭難中とはいえ沈んでばかりいても仕方がない。どうせなら楽しめという方針に従い、シャルスもこのサバイバルを前向きに過ごすのだった。

できないのはいい。やらないのはダメだ。

カナタの考えたサバイバルの心得その6。宇宙船の操縦ができるザックや生物学に詳しいシャルスなど有能なメンバーが揃う中、自分だけ何も活躍できないことがつらいと嘆くユンファにカナタがかけたセリフ。特技で役立てないのならその分みんなを手伝えばいい。サバイバルというのはみんなで協力しなければ生きていけないものであり、その「みんな」の中にはユンファも一人として数えられている、そう伝えたセリフである。

食べれば元気になる。

カナタが考えたサバイバルの心得その7。倒れていたグルッピーに食料を食べさせてあげたら復活した。その流れでカナタが元気のないユンファに言ったセリフ。確かにその通りであり、元気を取り戻したいときにはご飯を食べるというのが有効な選択肢の一つである。

うぜえんだよ一匹狼きどりが。黙って掴まってろ。

巨大な津波に襲われ、ルカとウルガーが流されそうになっている絶体絶命のシーンでのルカのセリフ。「自分なんか助けなくていい」という旨をウルガーに言われた際のルカの対応である。
ウルガーの兄は過去に殺されており、その犯人であろう人物、政治家のマルコがルカの父親だと判明した。
ウルガーは兄が死んで以来マルコに復讐するためだけに生きていた。なのでこの事実の判明と、加えて船の倉庫で銃を偶然見つけたことも重なり、「大切な人を失う哀しみをマルコにも味合わせる」ために衝動的にウルガーはルカに銃を向けたのだった。
津波の一件はそんな出来事の直後であった。そんな状況でもルカはウルガーを助けようとした。自分を殺そうとしたのは事実でも、これまで共に苦難を乗り越えてきた仲間であることもまた事実。ルカの仲間への想いが見て取れるシーンである。

銃はお前の担当だ。頼むぜウルガー。

津波を何とか乗り越え、ルカとのいざこざも解決したところで、ウルガーは持っていた銃をカナタに受け渡す。しかしカナタはそれを拒否し、「お前が持ってろ」と当たり前のように言うのだった。
銃の扱いに覚えがあるのはウルガーしかいないとはいえ、つい先ほどのいざこざを考慮してなおウルガーに銃を預けるという判断は普通じゃない。ウルガーはもう二度と道を外さないだろうと確信している、キャプテンとして仲間への厚い信頼を示すシーン。

あきらめたらそこで試合終了。

カナタの考えたサバイバルの心得その5。惑星イクリスで宇宙船が故障してしまい、航行不能の絶望的な状況に陥ってしまった。しかし偶然にも同じ型の船がイクリスに放置されているのを見つけ、故障した部分を交換することによって無事修理は完了した。その際カナタが喜びとともに言ったセリフ。何事も諦めなければどこかで希望が出てくるかもしれない、別の漫画作品「スラムダンク」の名言のパロディである。

オレ達が家族だ!!!

カナタたちが宇宙に放り出されたのは、カナタたちそれぞれの親による計画殺人だった。
カナタたちはそれぞれの親の違法クローンである。自らのクローンに記憶移植をして若返るという親たちの計画が、バレそうになったための一斉殺処分であった。その事実が発覚し、親にとって自分たちはただの器であると理解したB5班メンバーは泣いて悲しむ。そんなみんなにカナタが大声で宣言したもの。
一緒に苦難を乗り越えてきたこのメンバーはすでに家族同然である。親に愛されてなくても、もう誰も一人じゃないと伝えるセリフである。

起き上がれば立てる。

カナタの考えたサバイバルの心得その2。自分たちが親にとって器のクローンでしかないと分かった。ならば悲しむだけじゃなく、復讐してやろうというシーンでの言葉。
違法クローンを殺処分したつもりで安心しきっている親たちを裁くべく、無事に帰還したいというカナタたちの気持ちがより一層強まった。

koharu926
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