小日向未来（戦姫絶唱シンフォギア）とは【徹底解説・考察まとめ】

「ギアだけが戦う力じゃないって響が教えてくれた。私だって戦うんだ」

聖遺物を喰らう化け物「ネフィリム」の熱暴走によって地球が蒸発してしまうという時、雪音クリスはノイズを出現させる鍵「ソロモンの杖」を使ってノイズが閉じ込められた異世界「バビロニアの宝物庫」にネフィリムも閉じ込めようと考える。響達はシンフォギアの力を使い切ってネフィリムをバビロニアの宝物庫に格納することに成功したものの、バビロニアの宝物庫のゲートを閉じる前に奏者達は動けなくなってしまう。
そのままではネフィリムが暴走してしまうという時、クリスや翼、そして響はまだ仲間が居ると言う。それは、シンフォギアを纏えないにも関わらず特異災害対策機動部二課の一員として戦い続けた未来の事だった。
未来はそんな仲間達の思いに応え、そして「もう響が、誰もが戦わなくて済むような世界に」とソロモンの杖を投げ入れてバビロニアの宝物庫のゲートを閉じる。
未来の活躍によってソロモンの杖は失われ、ネフィリムによる地球の危機もその後ノイズが現れることも無くなるのだった。

「響の趣味の人助けだから平気だよ。むしろ、お腹空かせて帰る方が心配かもね」

第二期にてお互いに剣を交え、そして最後には仲間になることが出来たマリアと翼は歌手として同じステージに立つことになる。そんな二人の舞台を中継で見る為に、響を初めとした日本に居る奏者達や、響の同級生達はクリスの家に集まっていた。しかし、クリスの家に居る最中大規模な火事が起きて響とクリスは人命救助の為に呼び出され、現場へと急行する。
響が居なくなった後、未来は「さて、コンビニでおむすびでも買っておこうかな」と言い出す。共に居た同級生達は、響が危険な現場に行ってしまい未来が心配していると思っていた為に、気にして居なさそうな様子の未来に不思議そうな顔をする。しかし、未来はそんな同級生達に響は趣味の為に行ったから平気だと言って見せる。
それは、響を最も近くで見てきて響と実際に戦ったことのある未来だからこそ言えた、信用からの言葉だった。

「魔法の言葉に感謝しないと」

響はシンフォギアを纏えるきっかけとなったライブで、たった一人の生存者として周囲から叩かれそして虐められてしまう。周囲から向けられた悪意は響一人だけではなく家族にまで及び、そんな状況に響の父親は家を出てしまう。
一番辛い時に一人で逃げ出した父に対して、響は嫌悪感を持っていたものの、いい記憶もあった為に嫌いになれずにいた。しかしある時、記憶の中の父親とは違う、情けなくてかっこ悪くなった父親と再会してしまう。それから父親はもう一度会いたいと響に連絡をしてくるものの、響は変わってしまった父親と会う事に不安を感じて躊躇してしまう。
響はそんな中、未来に連絡をして元気を貰おうとする。未来は響に「へいき、へっちゃら」という響自身の口癖である言葉を掛けて、元気づける。そして、そんな元気の出る言葉に感謝をしないと、と未来は響に言う。
実はこの「へいき、へっちゃら」は響の父親が言っていた言葉であり、響はその言葉を支えにして酷いいじめから自分の心を守ってきていたのだった。未来の言葉によって「へいき、へっちゃら」が自分にとって大事な言葉だと理解していた響は、そんな言葉をくれた父親にも感謝をする。そして、それは響と父親の仲直りのきっかけとなり、ばらばらになってしまった家族が再び繋がる一歩になるのだった。

「勝たなくていいよ。だけど絶対に、負けないで」

響は、人類を救う為と言いながらその礎の為にと人殺しをしている錬金術師サンジェルマンと敵対する。しかし、サンジェルマン達が攻撃を仕掛けてくる一方で、響は同じ人類を救うという目的を持ちながらも、どうしてお互いに戦わなくてはいけないのかと思い悩んでいた。
そんな中、サンジェルマン達は大量のアルカノイズ達と共に現れる。現場に急行しようとする響だったが、響が抱えている悩みを心配した未来は響のことを呼び止める。そんな未来に響は「誰だって譲れない思いを抱えてる。だからって勝てない理由になんてならない」と、本当はお互いに分かり合えるはずで戦う必要なんてないと思いながらもそれを隠し、サンジェルマン達と戦おうという意思を見せる。
しかし、未来はそんな響に対して勝つ必要はなく負けなければいいと声を掛けるのだった。それは、犠牲を出さない為に勝たなくてはいけないと思いつつも、同じ目的を持ったはずのサンジェルマン達を傷つけたくないという響のわがままを肯定する一言だった。
未来の言葉に響は感動し、そして相手に倒す為ではなく負けない為に戦いの地へと赴くのだった。

「響、お誕生日おめでとう。ううん、きっとこの気持ちはありがとう、かな。響が同じ世界に生まれてきてくれたから、私は誰かと並んで走れるようなったんだよ。誰かとなら一人では越えられないゴールにだって届くかもって気づかせてくれた」

神の力に取り込まれてしまい「ディバインウェポン」となってしまった響を元に戻す為に、響の心の拠り所となっている未来の声を響に届けるという作戦が決行される。
その日は響の誕生日であり、未来は響に対して胸の内に秘めて来た思いを告白する。そんな未来の告白は響の心へと届き、響は神の力を振りほどき無事に元の姿へと戻るのだった。

小日向未来の歌・キャラクターソング

シンフォギアは、歌を歌うことでシンフォギアを動かすエネルギーとも言えるフォニックゲインを高めることが出来る。奏者達は、シンフォギアから発せられた音楽をカラオケをする要領で歌っているようだ。
また、奏者達の歌は心の中の思いやイメージを強く反映されたものになっており、作中で歌われる歌の歌詞はその場面や、キャラクターの心情を強く表しているものとなっている。

第一期

陽だまりメモリア（作詞：上松範康 作曲：中山真斗）

作中には登場しない未来のキャラクターソング。
未来の響への想いと二人の関係性を綴った内容の歌詞になっている。

第二期

歪鏡・シェンショウジン（作詞：上松範康 作曲：菊田大介）

未来の纏ったシンフォギアの名前を冠した歌。未来が神獣鏡を扱っている時に歌われた戦闘曲である。操られている状態を表すかのようにカタカナで表記された部分があったり、未来がウェル博士に神獣鏡を纏わされてしまうきっかけになった未来の響への強い想いが綴られているなど、二期における未来の状況を表したような歌詞になっている。