三國志(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

三國志とは、歴史書『三国志』や歴史長編小説『三国志演義』をベースにした、中国の後漢から三国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームである。コーエーテクモゲームスから発売され、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは君主となり、内政や軍事で国力を高め、他君主と合戦を行い領地を広げていく。そして、最終的に中国統一を目指すのがゲーム目標となる。

『三國志IV』

『三國志IV』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第4作目で、パソコン版で1994年2月に発売された。後にスーパーファミコン、セガサターン、PlayStation版などが発売された。

戦略コマンドなどの実行に必要な「特殊能力」が武将ごとに設定されており、複数の特殊能力を持つ武将が数多く存在する。
内政系のコマンドは武将と金銭投資額を設定することで、金銭がなくなるまで半自動的に任せられるようになった。
異民族勢力が初登場。外交によって他勢力都市を襲撃させることが可能。逆に自勢力都市に異民族勢力が襲撃することもある。
攻城戦で城門を攻撃する衝車など攻城兵器が初登場する。
コマンド成否などを助言する身分に侍中が追加した。軍師は軍事系のコマンド、侍中は内政系のコマンドの成否などを主に助言する。
今作より、データ編集機能などを行えるパワーアップキット版が発売された。

『三國志V』

『三國志V』の武将情報画面。

『三國志』シリーズの第5作目で、パソコン版で1995年12月15日に発売された。後にセガサターン、PlayStation、PlayStation Portable(PSP)版が発売された。

黄巾の乱を題材にしたシナリオが本格的に登場し、張角などその時代の武将が追加された。
各勢力に「名声」という数値が設定され、名声の高低で1ターンに実行可能な戦略コマンドの数や外交や計略の成否に影響する。
その戦略コマンドでは担当の武将を配置して、任務中コマンドを継続的に実行していく。毎季節ごとに担当武将を変更できる。
今作での武将の特殊能力は合戦に関連するもののみが登場し、どの武将も所有できる数が決まっている。
合戦では陣形を組んで他勢力と戦う。それぞれ攻撃や守備などで有利不利がある。
今作より、太守がいない都市は空白地にならず、勢力の支配都市になる。

『三國志VI』

『三國志VI』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第6作目で、パソコン版で1998年3月13日に発売された。後にPlayStation、ドリームキャスト、PSP版が発売された。

勝利条件としてプレイヤー群雄(君主)が中国統一した場合、またはプレイヤー勢力及びプレイヤー勢力に臣従する勢力のみになった場合である。
本作では武将ごとに「夢」が設定されている。夢によって戦略コマンドの好き嫌いがあり、嫌いなコマンドを続けていくと不満がたまって、配下武将が在野になるなどしてしまう。
その武将は年齢によって能力値が変化するようになり、変化タイプが何種類か存在する。
各群雄ごとに「人徳」というパラメーターが設定されている。人徳の高低によって、外交といった成否などに影響する。
異民族勢力がマップ上に初登場し、自勢力に攻め込んでくることがある。都市が落とされると空白地になる。
合戦は部隊にあらかじめ数ターンの行動を指示してから、進行画面で部隊進軍・攻撃などを行う方法になった。
短い時間でプレイできるショートシナリオなどがゲームモードとして追加されている。

『三國志VII』

『三國志VII』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第7作目で、パソコン版で2000年2月18日に発売された。後にPlayStation、PlayStation2、PSP版が発売された。

本作ではプレイヤーとして君主だけではなく、配下武将や在野武将なども選択できるようになった。いずれかの勢力が中国統一した時点で、エンディングを迎える。
プレイヤーには自分で作成したオリジナルの武将も選択できる。
最初は身分が低くとも、勲功を積むことで昇進していく。武将の身分によって戦略コマンドの実行可否が異なり、身分が高いと多くのコマンドなどが行える。
プレイヤー武将は他の武将と交友することができ、親密関係になると能力値を挙げてもらえることなどもある。
合戦では戦闘開始時に作戦を決定し、戦闘では策などを用いて敵部隊と戦う。
パワーアップキット版では戦術シミュレーションモードなどが追加されている。

『三國志VIII』

『三國志VIII』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第8作目で、パソコン版で2001年6月29日に発売された。後にPlayStation2、PSP版が発売された。

前作『三國志VII』と同じように、全ての武将からプレイヤーを1人選択する。シナリオが1年ごとに設定されているため、たくさんのシナリオが存在する。
時代や年齢に関係なく全ての武将が登場する「英雄集結」シナリオが、PlayStation2、PSP版で実装された。
結婚することができ、条件を満たすと「武将以外のイベント汎用人物など」と結婚する。パワーアップキット版では子育てをすることもできる。
都市を持たない勢力「放浪軍」が登場し、空白地で旗揚げすると君主になれる。
武将に「悪名」というマスクデータが設定され、悪名を上げる行為を行うと高くなる。この数値が高いと武将面会がかわなかったり、他勢力から連合を組まれたりする。
合戦では戦術や計略、そして戦法を駆使して行う。

『三國志IX』

『三國志IX』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第9作目で、パソコン版で2003年5月14日に発売された。後にPlayStation2、PSP版が発売された。

『三國志VII』・『三國志VIII』の全武将プレイとは異なり、再びプレイヤーは君主のみになった。
戦略コマンドと合戦が同じ1枚マップ上で行われ、ターン制で戦略コマンド指示及び部隊指示を行い、進行画面でコマンドの実行及び敵部隊との戦闘が行われる。
合戦では陣形を組んで、武将が所持する兵法を駆使して交戦していく。交戦中に一騎討ちが自動的に発生することがある。
マップ上に建造物を建設することで、合戦や行軍を有利にすることができる。
異民族勢力が登場し、敵対関係になると攻め込んでくる。その異民族勢力を滅亡させてゲームをクリアすると、次回からプレイヤー君主として選択できるようになる。
パワーアップキット版では兵士を一般武将として採用する、「兵士抜擢システム」が追加されている。

『三國志X』

『三國志X』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第10作目で、パソコン版で2004年7月2日に発売された。後に、PlayStation2版が発売された。

『三國志VII』・『三國志VIII』と同じように全武将からプレイヤーを1人選択できるようになり、「君主」や「一般武将」などさまざまな身分で遊べるようになった。
『三國志VI』と同じく、プレイヤー勢力及びプレイヤー勢力に臣従する勢力のみになった場合でもゲームクリアになる。
戦略画面では前作と同じく1枚マップを使用するが、合戦は別の画面で行われる。
『三國志VIII』の結婚・子育てのシステムも登場し、武将同士の結婚も可能になった。
文官同士の一騎討ちとも言える「舌戦」が導入され、基本的に知略の高い武将が有利となる。
高位の官爵を叙任されている勢力では、一地方の覇権を他勢力と争う「戦役」を発令でき、一度に多くの都市を落とすことができる。

『三國志11』

『三國志11』の一枚マップ上での合戦画面。

『三國志』シリーズの第11作目で、パソコン版で2006年に発売された。後にPlayStation2、Wii版が発売された。
タイトルのナンバリングを表す数字がローマ数字からアラビア数字に変更された。

戦略コマンドと合戦が1枚マップ上で行われ、マップが3Dになった。
コマンドを実行するのに行動力を必要とし、行動力は君主の能力値に応じた数値になる。
内政はパラメーターを上げる方式ではなく、箱庭形式で内政施設を建設することで収入を高めていくようにシステムが変更された。
「技巧研究」で自勢力の兵科や施設などを強化でき、金銭と技巧ポイントを消費する。
合戦はマップ上で部隊を動かし、戦法などを使って敵部隊を攻撃する。
パワーアップキット版では武将を強化できる「能力研究」のシステムなどが追加され、また決められた期間内にクリアを目指す「決戦制覇モード」などが実装された。

5bapplepen123
5bapplepen123
@5bapplepen123

目次 - Contents