三國志(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

三國志とは、歴史書『三国志』や歴史長編小説『三国志演義』をベースにした、中国の後漢から三国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームである。コーエーテクモゲームスから発売され、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは君主となり、内政や軍事で国力を高め、他君主と合戦を行い領地を広げていく。そして、最終的に中国統一を目指すのがゲーム目標となる。

『三國志』のシリーズ一覧

『三國志』シリーズの全作品を紹介する。
シリーズ作品は同じコーエーテクモゲームスから発売されている『信長の野望』シリーズとは異なり、『三國志・○○』と副題はつかず、タイトルの後ろに第何作かを表す番号がつく。
『三國志II』から『三國志X』まではローマ数字だが、『三國志11』からはアラビア数字となっている。

パソコン・家庭用ゲーム機版

『三國志』

『三國志』の戦略画面。

シリーズの記念すべき第1作目で、パソコン版で1985年12月10日に発売された。後に、ファミリーコンピュータ(ファミコン)版が発売された。

プレイヤーは君主となり、全ての国を支配して中国統一を目指すのがゲーム目標。ただし、一部選択できない君主が存在する。
戦略コマンドと合戦コマンドを実行してゲームを進めていく。戦略コマンドは1つの国に対して1つしか行えない。
同じコーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲームの初代『信長の野望』とは異なり、最初から配下武将が登場する。
武将には武力や知力といった能力値が設定されており、知力が高いとコマンド実行時に助言を行う軍師となる。
プレイヤーの選択した君主が死亡しても、配下武将を後継者にしてゲームを続行可能である。
発売されたハードによってゲームシステムが異なるところがある。

『スーパー三國志』

『スーパー三國志』での洪水イベントの発生メッセージ。

スーパーファミコンに移植された『三國志』のリメイク作品にあたり、1994年8月12日に発売された。

『三國志リターンズ』

『三國志リターンズ』の戦略画面。

『スーパー三國志』と同じように『三國志』のリメイク作品であり、パソコン版で1996年2月に発売された。後にセガサターン、PlayStation版が発売された。
顔グラフィックが『信長の野望リターンズ』と同じようにポリゴングラフィックになっている。

『三國志II』

『三國志II』の君主選択画面。

『三國志』シリーズの第2作目で、パソコン版で1989年12月に発売された。後にファミコン、スーパーファミコン、PlayStation版などが発売された。

ゲーム目標は前作と同じ。また、前作と同じように一部の君主をプレイヤーとして選択できないが、自分で作成したオリジナルの武将を君主として選択できるようになった。
ゲームでは確認できないマスクデータが武将に初めて設定され、以後のシリーズでも登場武将に設定されている。
信用度というパラメーターが登場し、他勢力との外交や配下武将の忠誠度に影響する。
配下武将の数に応じて、戦略コマンド指示を行えるようになった。
他勢力との合戦では一騎討ちや援軍、計略などの要素が登場する。
歴史イベントが初登場し、貂蝉にまつわる内容となる。ただし、ファミコンといった家庭用ゲーム機版ではイベントが存在しない。

『スーパー三國志II』

『スーパー三國志II』の戦略画面。

スーパーファミコンに移植された『三國志II』のリメイク作品であり、1991年9月15日に発売された。

『スーパー三國志』や『スーパー三國志2』といったタイトルは、リメイクした作品にスーパーファミコンの「スーパー」をつけたものと思われる。

『三国志ツクール』

『三国志ツクール』の戦略画面。

『三國志II』のゲームシステムをもとにして、武将や勢力、合戦マップなどの編集が自由に行えた上でプレイできる作品。
ジャンルではツクールシミュレーションに分類され、パソコン版で2015年12月10日に発売された。
『三國志13』の顔素材や184年の「黄巾の乱」シナリオは無料でダウンロードできるが、その他の顔素材や追加シナリオなどが有料ダウンロードになっている。

『三國志III』

『三國志III』の戦略画面。

『三國志』シリーズの第3作目で、パソコン版で1992年2月5日に発売された。後にスーパーファミコン、PlayStation版などが発売された。

ゲーム目標となる中国統一を達成するのに、支配する領地が国から都市に変わった。
全ての君主をプレイヤーとして選べるようになった。また、登録武将(君主・武将)のゲーム内登場を初期設定で決められるようになった。
武将の能力値が細かく分けられて、「政治」などが初登場した。
戦略コマンドにはそれぞれコマンドの実行期間が設けられていて、期間が終了するとコマンドも自動的に終了する。
配下武将に「軍師」や「将軍」といった身分が設定され、身分により実行できる戦略コマンドが異なる。また、身分によっては該当する能力値が決められた数値以上でなければならない。
軍馬や弩弓といった兵科などが初登場し、合戦では市街戦(攻城戦)の他に、特定の都市付近で野戦が行えるようになった。また、合戦時に行える計略も増加した。

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