ニル・アドミラリの天秤(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

『ニル・アドミラリの天秤』とは、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『ニル・アドミラリの天秤 帝都幻惑綺譚』原作のアニメである。
大正25年の帝都で、人を死に至らしめる書物を巡る謎に、ヒロイン久世ツグミが翻弄されながらも立ち向かう姿を描く。

CV:石井真
29歳 10月1日生 身長176㎝
古書店店主。フクロウの活動に批判的。
紫鶴とは同じ森恒犀鳥門下で、著作もある(5話)。
ナハティガルに百舌山と出入りする姿が見られている(4話)。
2話初出。

尾鷲英樹(おわせ ひでき)

CV:桜木章人
35歳 11月6日生 身長185㎝
陸軍中将。次代の陸軍大臣候補の最有力。
鵜飼政権の軍縮傾向を憂い、批判をはばからない。ナハティガルに出入りし、四木沼喬と個人的なつきあいがある。
4話初出。

『ニル・アドミラリの天秤』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

第2話「歩かなきゃいけないんだ」

初仕事で、町に巡回に出たツグミの心の声。隼人たちと肩を並べて歩くことができず、ツグミは何度も彼らから遅れてしまう。
ツグミは、淑女となるべく教育を受けてきた。機能的な仕事着も恥ずかしさが先立ち、同僚の男性と連れだって歩くことをためらう。
弟の悲劇をきっかけに開花した能力を役に立てるために、ツグミはそれまでの生活を捨て、フクロウに身を投じた。それなのに、仕事以前のことで、ツグミは早くもつまずいている。
ツグミの上司は女性であり、図書館の他部署では大勢の女性が働いている。この世界では、すでに、深窓の令嬢は時代遅れなものとなっている。旧弊な価値観を捨てることが、ツグミにとっての社会への第一歩であるということもにおわせた台詞でもある。

『ニル・アドミラリの天秤』の用語

稀モノ

執筆者の激しい情念が、偶発的に宿った書籍。昔からあったが、活版印刷の普及によってすたれていた。性格上、和綴じ(活字文化のない時代は書物を書き写した)がほとんどである。冊子の形態でなくても、想いが込められた書き物ならば、稀モノになることが判明する(8話)。
カラスが意図的に作った稀モノは、ツグミには暗くよどんだようなアウラを放っているように見える。稀モノの所持者の自殺が続いた結果、「和綴じの本を持っていると死ぬ」という極端な噂も流れている。累の医学書を焼いたのは、アカツキが無知蒙昧な集団だとツグミに印象付けるために、稀モノではないと素人にもわかるものを選んだと思われる。
筆者の強い想いを写すので、悪感情に満ちた稀モノばかりではない。緋和子の日記は、アウラの見えない翡翠や薔子にも、やさしくあたたかい感情を感じ取れた。

アウラ

稀モノが放つ、筆者の想いを反映した光。筆記時の感情に左右されるものなので、同じ筆者によるものでも、著作によってアウラの色や形状は異なる。カラスが作っている稀モノのアウラは、暗色を帯びていると、ツグミは感じている。
アニメのなかで、アウラが見えるのは、ツグミと隠の二人である。ツグミは、弟の自殺未遂に衝撃を受けてアウラが見えるようになった。隠がアウラを見るいきさつは語られていない。

帝国図書情報資産管理局

研究部と探索部に分かれる。
国内外の貴重な書物を収集・管理することが本来の業務であり、現在も続行している。業務の一環として、稀モノを扱う部署になっている。
ツグミたちが所属する探索部は、稀モノを探す実働部隊である。また、犯罪に稀モノが関わっているときには、捜査権を発生できる。

フクロウ

帝国図書情報資産管理局の通称。徽章としてフクロウが用いられている。
知恵の女神ミネルヴァ(ローマ神話)、アテナ(ギリシア神話)は、しばしばフクロウを伴った姿を描かれる。そのことから、書物や図書館の象徴として、フクロウが用いられることがある。

カラス

稀モノを使ったテロ集団で、関わった事件の現場に烏の羽根を残している。
稀モノを人為的に作り、闇オークションを通じて世の中に流出させている。帝都大学の百舌山教授が、カラスの稀モノ作りに寄与しているらしい。黒幕が四木沼喬であることは、7話で判明。滉は、四木沼の密偵としてフクロウに入り、隼人たちから信頼を得ていた。
鵜飼首相の政策に賛同していた議員四名の不審死には、稀モノやナハティガルの存在が見え隠れしている。一方で、ツグミの弟や隼人の妹のような、政治的発言力のないこどもも犠牲になっている。目的のある暗殺と、愉快犯のような無差別テロが混在していることから、カラスが一枚岩か否か、別の犯罪集団があるのかは不明。

カグツチ

危険な書物を焚書する学生グループ。本来の目的は稀モノの処分であるらしい。稀モノを判別できずに、疑惑のあるものを奪取して焼却しているため、実態は強盗に等しい。稀モノを見分けるために、ツグミの能力を欲しがっている。リーダーは鷺澤累。
カグツチとは、日本神話における火の神。カグツチ出産時に、母親のイザナミは死亡する。妻を殺された怒りで、イザナギはわが子のカグツチを斬殺した。

『ニル・アドミラリの天秤』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

演出

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