リメンバー・ミー(Coco)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「リメンバー・ミー(Coco)」とは2017年に公開されたアメリカのフルCGアニメーション映画作品。ピクサー・アニメーション・スタジオの劇場公開長編第19作目。家族に反対されながらもミュージシャンを志す少年が死者の世界に迷い込み、自身の先祖に関する秘密を知っていくストーリー。家族の絆をテーマとしている。

サンライズコンサート会場での活劇

ヘクターの知り合いで舞台関係者だったフリーダ・カーロの協力によって踊り子に変装し、サンライズコンサート会場に潜入を果たした一行だが、出番待ちをしていたデラクルスと鉢合わせてしまう。

真実を突きつけられて逃げ出すデラクルス。襲いかかってくる警備員を、思わぬ強さでなぎ倒すパパ・フリオたち。追いつ追われつの攻防の末、ママ・イメルダはなんとか写真を取り戻した。しかし誤って昇降装置に乗ってしまい、そのまま舞台に上がってしまった。割れんばかりの声援を送る観客を前にして戸惑うママ・イメルダだったが、歌ってと合図を送るミゲルに気づいて歌い出す。ヘクターの奏でるギターにあわせて、追手を逃れながら歌を披露するママ・イメルダに、観客たちは喝采を送っている。その時舞台にデラクルスが現れ、再び写真を奪おうとしてきた。一度は写真を奪われたが、カカトの一撃で取り戻したママ・イメルダは、舞台下にいるヘクターの胸へと飛び込む。そしてミゲルへ写真を預けて家へ帰そうとするが、再びデラクルスが現れてジャマをしてきたのである。

暴かれた真実

激しく言い合うミゲルとデラクルスの様子は、スイッチが入れられたカメラとマイクによって、会場の大スクリーンに映し出されていた。そしてデラクルスがヘクターを殺して曲を盗んだことや、チャンスをつかむためならどんなこともすると言い放った言葉は、すべて観客に筒抜けとなったのである。デラクルスはそうとは知らずにミゲルを舞台から投げ落としたが、ギリギリのところでペピータに救われていた。

その後、デラクルスは何事もなかったかのように、満面の笑みを浮かべて舞台へ登場した。しかしすべての真実を知った観客からの大ブーイングを受けてうろたえる。オーケストラの指揮者はタクトをへし折って演奏を拒む。デラクルスには観客席からものが投げつけられ始めた。そして、舞台裏から出現したペピータによって、デラクルスは会場の外へと弾き飛ばされてしまう。デラクルスは教会の大きな釣り鐘に激突し、衝撃で落下してきた鐘の下敷きになるのだった。

スクリーンには、ペピータに助けられたミゲルがママ・イメルダと抱き合うシーンが映し出されていた。観客は大声援を送っている。しかしこのとき、ヘクターの存在は消える寸前だった。写真を探してくるというミゲルに、もう時間がないと話すヘクター。ミゲルは、ママ・ココに必ずヘクターを思い出させると約束し、ママ・イメルダの無条件の許しを受けて、生者の国へ帰っていくのだった。

ママ・ココの思い出

霊廟の中へと戻ってきたミゲルは、床に落ちているヘクターのギターを拾って家へと駆け出した。そして、エレナおばあさんの横をすり抜けてママ・ココの部屋へと駆け込むのだった。息を切らしながら、懸命にヘクターの話をするミゲルだが、あまりにも年老いたママ・ココはまったく反応しない。そこへ、やっと扉のカギを開けたエレナおばあさんたちが険しい表情で入って来て、ママ・ココに謝るようにとミゲルに迫ったのだ。

ミゲルはママ・ココを見つめ、涙を流しながら「リメンバー・ミー」を歌い出す。エレナおばあさんは驚いて演奏を止めようとするが、パパ・エンリケが引き止めた。驚くことに、ママ・ココがゆっくりと顔を上げたのだ。そしてミゲルの演奏にあわせて「リメンバー・ミー」を歌いだしたのである。目を見開いて驚くエレナおばあさんたち。ミゲルとママ・ココはお互いの目を見つめながら、一緒に歌い続けるのだった。

歌い終わったあと、ママ・ココは引き出しから写真の切れ端を取り出してミゲルに渡す。それは、祭壇の最上部に飾ってあった写真の、破れていたヘクターの顔の部分だったのである。パパが昔よく歌ってくれたと話すママ・ココの顔は、とても優しくて懐かしそうな表情をしていた。

1年後の死者の日にて

あの騒動から1年経って、再び死者の日がやってきた。デラクルスの霊廟は、今はもう誰も訪れない。その一方でリヴェラ家は、サンタセシリアの偉大なソングライターの生家として、多くの人々に感動を与えていた。リヴェラ家の祭壇に飾られたヘクターとママ・ココの写真を見ながら、ミゲルは生まれたばかりの妹にリヴェラ家の家族の話を語るのだった。

死者の国では、ほっと胸をなでおろしながら出国ゲートを出て来るヘクターがいた。ゲートの外で待っていた妻のイメルダと娘のココと仲良く手をつなぎ、ヘクターはマリーゴールドの花びらを踏みしめる感触を確かめながら、橋を渡っていくのだった。

リヴェラ家では、美味しそうな料理の前でミゲルがヘクターのギターを弾きながら死者の日を祝っていた。ダンテは元の犬の姿に、ペピータは猫の姿になって庭を走り回っている。リヴェラ家では、生者も死者もみんな笑顔で死者の日を祝い、ミゲルにあわせて幸せそうに歌っていた。

『リメンバー・ミー(Coco)』の登場人物・キャラクター

主要人物

ミゲル・リヴェラ

声:アンソニー・ゴンザレス / 石橋陽彩

主人公。サンタ・セシリアに住む12歳の少年。リヴェラ家で唯一 音楽を愛しミュージシャンになることを切望している。
エルネスト・デラクルスに憧れており、彼の曲はすべて演奏できる。家の事情でステージに立ったことは一度もなかったが、死者の世界で堂々と演奏し絶賛されるなど、アーティストとして高いセンスを持つ。楽器はアコースティック・ギターを使用しているが、ビデオのデラクルスの演奏を見ただけで再現するなど技術もかなり高い。
稼業の靴作りの工房にはまだ参加させてもらえず、靴磨きを仕事としている。
演じるアンソニー・ゴンザレスは13歳のヒスパニック系の子役。歌唱も担当。

ヘクター

声:ガエル・ガルシア・ベルナル / 藤木直人

ミゲルが死者の国で出会った陽気な男。変装が得意らしく、劇中で二度フリーダ・カーロに変装している。字幕や吹替えではヘクターとなっているが、原語ではスペイン語読みで「エクトル」と呼ばれている。
その正体はミゲルのひいひいおじいさんであるヘクター・リヴェラ。家を出て戻らなかったミュージシャンとして一家から勘当されており、唯一の写真も飾ることを許されないために死者の日に生者の世界へ行くことができずにいる。面識がある者で存命なのは娘のココのみ。
かつてデラクルスとコンビを組んで音楽活動をしていたが、曲を書いていたのはすべてヘクターだった。各地を巡回するにつれて家族が恋しくなり、活動をやめ故郷に帰るつもりだったが、曲を奪おうとしたデラクルスに毒殺される。殺される際の記憶が曖昧になっており、本人はチョリソーを食べたせいで食中毒にかかり死んだと思っていたが、実際は死の間際にデラクルスに吹き込まれただけだった。
デラクルスの祭壇に飾られているギターも本来はヘクターの所有物。終盤ではミゲルが引き継いで使用している。
死者の国では自分と同じく死者の日に祭壇に写真が飾られない者達と一緒に暮らしている。

エルネスト・デラクルス

声:ベンジャミン・ブラット / 橋本さとし

サンタ・セシリア出身の伝説的ミュージシャン。
1942年に亡くなるが、その後も生者・死者 両世界で絶大な人気を誇る。ミュージシャンだけでなく俳優としても活動していて、主演映画は大ヒットしている。
友情を重んじ、ファンに対して真摯に接し、映画ではヒーローを演じ、ミゲルがプールに落ちた際には真っ先に飛び込んで助けるなどの行動から多くの者から英雄視されている。実際、彼の言葉は劇中でミゲルを何度も鼓舞し、ミュージシャンとしての道を諦めさせなかった。
その本性は目的のためなら殺人も厭わない冷酷な男。ピクサー史上初の、明確な意志を持って殺人に手を染めた稀有なキャラクターである(厳密には2004年の「Mr.インクレディブル」で悪役が死ぬ描写があるが、主人公側に殺す意志があったわけではなく、半ば自滅による事故死)。
完全な悪人というわけではなく、家族や故郷を去ったことに全く心を痛めていないわけではなく、ヘクターのことは本当に親友だと思っていた。
しかし、スターとして成功することに病的なまでに執着している。

終盤では悪事が暴かれ、生者の世界の銅像は「FORGET YOU(忘れてやる)」と書かれた看板が張り付けられているが、この言葉は「リメンバー・ミー」の対義語。

モデルはメキシコの国民的ミュージシャン兼俳優のペドロ・インファンテ。映画「Tizoc(ティゾック)」などで有名。

リヴェラ家(生者)

エレナ・リヴェラ

声:レニー・ヴィクター / 磯辺万沙子

ミゲルの祖母で現在のリヴェラ家の家長。ミゲルを溺愛しているが、誰よりも音楽禁止に厳しく、家の前を通りすがった酔っ払いの演奏にまで「No music!(音楽禁止!)」と怒鳴るほど。
母親のココが父親がいなかったために苦労した話を聞かされていたため、人一倍ココの父親と音楽を敵視している。一方で、母が認知症で自分を認識できずにいることを悲しく思っているなど繊細な面もある。

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ポカホンタス(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『ポカホンタス』とは1995年に公開されたディズニーアニメ映画33番目の作品。ディズニー映画史上、初めて実在の人物を扱った歴史的映画である。映画中盤の挿入歌「カラー・オブ・ザ・ウィンド(Colors of the Wind)」はアカデミー賞で受賞するほど評判が高い。舞台は17世紀初頭のアメリカ、インディアンのポカホンタスが植民地開拓するためにアメリカ大陸に上陸したジョン・スミスに出会い、お互いに恋に落ちる。人種の壁を越えたロマンスは、ディズニーでは異例ともいえる作品だ。

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アリス・イン・ワンダーランド(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アリス・イン・ワンダーランド(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。

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