シュタインズ・ゲート ゼロ(第1話『零化域のミッシングリンク』)のあらすじと感想・考察まとめ

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β世界線で牧瀬紅莉栖を救うのを諦めた未来の物語。ラジ館の事件から時は過ぎ、各々の日常を過ごしていたラボメン達だったが、岡部は心に大きな傷を抱えていた。まゆりに勧められメンタルクリニックに通いながら日常に埋もれていく彼からは「鳳凰院凶真」としての顔も封印されていた。そんな折、ヴィクトル・コンドリア大学のセミナーに出席した岡部は、主催のレスキネン教授の助手・比屋定真帆と出会う。
今回は「シュタインズ・ゲート ゼロ」第1話『零化域のミッシングリンク』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「シュタインズ・ゲート ゼロ」第1話『零化域のミッシングリンク』のあらすじ・ストーリー

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荒廃した世界を見つめるまゆり

2036年6月7日、第三次世界大戦の勃発により、世界は一変していた。
タイムマシンを巡り、岡部倫太郎が幼馴染の椎名まゆりを救い出し、大切な仲間である牧瀬紅莉栖を犠牲にしたβ世界線、その未来の姿は変わり果てていた。荒廃した世界を見つめる椎名まゆりに、後にタイムマシンで過去の岡部倫太郎に会いに行くことになる阿万音鈴羽が呼びかける。
鈴羽「まゆ姉さん、こんなところにいたんだ」
まゆりの傍らには、紅莉栖に似た容姿の少女——戦災孤児でまゆりの養女である椎名かがりが寄り添っていた。まゆりは、鈴羽に問い掛けた。
まゆり「もしもあの時、この手を伸ばしていたら、この未来は変わったのかな……」
まゆりは霞みがかった空に手を伸ばす。その頬に、一筋の涙が伝って落ちた。

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メンタルクリニックから出て来た岡部を迎えるまゆり

2010年12月10日。
数多の世界線を越え、ついに辿り着いたβ世界線で、岡部倫太郎は牧瀬紅莉栖を救うことを諦めた。心に消えない傷を残した岡部は、彼を心配したまゆりに勧められ、メンタルクリニックに通っていた。そこで催眠療法を受けた後、外で待っていたまゆりと秋葉原へ向かう。
気付けば、季節は冬になっていた。

クラスメイトのるかとバイト仲間のフェイリスに誘われていたまゆりは、岡部と共に二人の待つ秋葉原の喫茶店へ向かう。岡部は自分が創設したラボラトリー「未来ガジェット研究所」通称「ラボ」から足が遠のいており、ラボのメンバー「ラボメン」ともあまり顔を合わせていなかった。そのため、ラボに時々足を運んでいたるかとフェイリスは、岡部との久々の再会に喜んでいた。しかし、心を病んで以後厨二病設定の「鳳凰院凶真」としての顔を封印した岡部から、「大学のゼミやサークルで忙しかった」という話を聞き、二人は驚きを隠せない。さらに合コンにも行っていたことを聞かされ、二人は岡部にどういうことかと詰め寄る。そこにまゆりのコスプレ仲間である阿万音由季から連絡が入った。それは、「見せたい物があるからラボで会いたい」というものだった。岡部は一瞬躊躇した後、同行することを決意する。

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「合コン」に驚愕するるかとフェイリス

その頃ラボでは、食べるかネットかゲームばかりしていたラボメンの一人ダルこと橋田至が、未来の娘である阿万音鈴羽に叱られていた。ダルが未来でタイムマシンを開発するために、今から頑張らねばならないのだと言う。しかも、鈴羽が乗ってきた未来の自分が開発するタイムマシンは、今のダルが見ればタイムパラドックスが起きる可能性があるため触れられなかった。

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鈴羽に叱られるダル

鈴羽「未来の父さんはいつも言っていたんだよ、ここは最低最悪の世界線だけど、あたしが誕生したことだけは最高だって。あたしは、オカリンおじさんを説得して、そんな未来を変えるためにここに来たんだ。なのに、あの日以来、オカリンおじさんここにも来なくなって……」
そんな話をしていると、鈴羽は未来で自分を産むことになる阿万音由季が階段を登ってくる足音に気が付いた。由季と顔を合わせたくない鈴羽はすぐさま身を隠す。

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未来の鈴羽の母親である阿万音由季

ラボに入って来た由季は、まゆりとラボで待ち合わせしていることをダルに話す。鈴羽のことをダルの妹だと聞いていた由季は、今日は妹はいないのかとダルに問い掛けるが、ダルはしどろもどろになりながらいないことを伝える。
ちょうどその時、ラボの扉が開いてまゆり達が入って来た。近頃はラボに寄り付かなくなっていたため、岡部は遠慮がちに入って来る。「自分のラボで遠慮とかねーよ」と言うダルは、飲み物を用意する。気まずい岡部はトイレへ向かうが、そこに隠れていた鈴羽に、隠れているのを誤魔化すためにチョークスリーパーをかけられてしまう。

由季がラボメンたちにコスプレ姿を披露していた頃、岡部は屋上で鈴羽と話していた。ダルが夏のコミマで由季と出会い、彼女をラボに連れて来たことで鈴羽と顔を合わせたのだった。

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旅客機に安堵する鈴羽

鈴羽は、自分が物心ついた時にはこんな光景は写真や映像の中にしかなかったと言う。第三次世界大戦において、鈴羽の父親であるダルは反政府組織とみなされ政府に追われており、母の由季は軍の無人機による機銃掃射で死んでいた。鈴羽はそんな絶望しかない未来を変えて欲しいと岡部を説得する。
だが岡部は、幾度となく世界線を越えてきた経験から、未来を変えるのは無理だと断言する。過去改変は人が手を出していい領域じゃない神の領域であり、触れれば必ず目を覆いたくなるような罰を受けることになるのだと。鈴羽は「私は、諦めないから」と言い残して去って行った。

帰りの電車内でまゆりは、今日のラボは賑やかで楽しかったと言う。岡部がラボに足を運ばなくなって以来、寂しく感じるようになった、前はもっと賑やかだった、と。しかし岡部はまゆりに、それは錯覚だと言う。岡部は翌日のヴィクトル・コンドリア大学のセミナーの件でゼミの教授と話をするため、まゆりと別れてゼミの飲み会に参加する。

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子どものような外見の比屋定真帆

翌日、セミナー会場にいた岡部は、子どもと見紛う容姿をした女性、比屋定真帆を怒らせてしまう。彼女は、セミナーを主催するレスキネン教授の助手として来日した、立派な成人女性だった。真帆に素直に謝罪した岡部は、彼女をスタッフルームに案内するが、そこにβ世界線上で面識のないはずの桐生萌郁の姿を発見する。α世界線での悲劇を思い出してしまう岡部だが、ここはβ世界線だと自分に言い聞かせ、セミナーに参加する。

壇上に現れたのは、レスキネン教授と先ほど出会った比屋定真帆だった。彼女は教授の通訳兼アシスタントとしてセミナーに参加していた。セミナーが始まると、レスキネン教授はある論文を発表する。それは、かつて牧瀬紅莉栖が提唱した「人の記憶や感情は脳の電気信号のパターンによるもの」という理論を元に、「人間の記憶をデータ化し保存する」システムの構築に成功したというものだった。そして岡部は、それをベースにこれからデモンストレーションされる人工知能「アマデウス」の存在を知るのだった。

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人工知能「アマデウス」

「シュタインズ・ゲート ゼロ」第1話『零化域のミッシングリンク』の感想・考察

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