ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(ホラー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』とは、1968年アメリカで公開されたホラー映画。死者が蘇り人を襲い始める事件に直面した主人公たちが一軒家に籠城して内輪で争いながらも、死者からの襲撃をから一夜を生き抜くという内容である。11万ドルの予算で製作され1800万ドルの収入を上げた。
原作はジョン・A・ルッソ、監督はジョージ・A・ロメロ。「ゾンビ」というモンスターは本作品で創作され登場した。人種、社会問題をも作品に反映しており、単なる恐怖映画を超えた名作としてロングランを続けた。

ニューヨーク近代美術館

本作品は当初のタイトルが「ナイト・オブ・ザ・フレッシュイーター」だったが公開直前に変更したため、その際の不手際で著作権が成立していない。よってインターネット上で自由に閲覧・公開できる状態になっている。映画公開時の興行収入は失敗に終わったがドライブインシアターやテレビ放送されると徐々に話題を集め、「少数な熱烈支持者がつく名作」いわゆるカルト・クラシックとしてフィルムはニューヨーク近代美術館に所蔵された。そしてアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。
ニューヨークタイムズの「優れた1000の映画」・イギリスの映画雑誌トータルフィルムの「優秀作品100選」のリストの中に本作品が入っており、アメリカ映画協会の優秀作品上位93位に選ばれている。

「ゾンビ」という単語は使われていない

本作品では「ゾンビ」という用語は出ていない。冒頭では「奴ら」と呼び後半は「グール(人肉を食べる鬼)」と呼んでいる。「ゾンビ」とは南米のブードゥー教にある言葉で、農業の繁忙期に死者を蘇らせて労役を課すという言い伝えがありその「死者」を「ゾンビ」とよぶ。本作品の続編「ゾンビ」でゾンビの名称が世界的に知られるようになった。

監督のロメロがカメオ出演している

向かって左側の体格の良いリポーターがロメロ

テレビのニュース放送で政府高官にインタビューする人物は監督のジョージ・A・ロメロである。

設定の矛盾点

死体を片付けるベン

農家にてバーバラは謎の惨殺死体を発見する。この死体は「死者」となって蘇り、そうなると屋内で籠城しているベン達は危険な状態になる筈だが映画ではその描写がない。

複数のバージョンと亜流作品

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 最終版」

「チルドレン・オブ・ザ・デッド」

カラー版

「超立体映画 ゾンビ3D」

ミメシス ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ダーケスト ドーン

本作品には複数のバージョンと亜流作品が存在する。

・「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」 1990年製作 本作品を忠実にリメイク バーバラが逞しい女性として最後まで生き延びる。
・「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 最終版」1999年製作 最初に現れる「死者」が棺桶から蘇るシーン、牧師が「死者」が蘇る理由を「神の怒りだ」と説明するシーンの追加がなされている。とってつけたような「死者」への解釈がファンには不評だった。
・「チルドレン・オブ・ザ・デッド」 2001年製作 本作品の後日譚。テンポが悪くストーリーも破綻しており評価は低い。
・カラー版 2004年 製作 フィルムに着色する技術によるカラー版。ファンからは好評を博し、白黒画像が醸し出す独特の恐怖感が再認識された。
・「超立体映画 ゾンビ3D] 2006年製作 冒頭のみ本作品のリメイクという位置づけでほぼオリジナル。冒頭で本作品がテレビ放送されている場面がある。
・ミメシス ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 2013年製作 ホラーコンペンションに参加した若者がナイト・オブ・ザ・リビングデッドの世界に迷い込むという内容。
・ナイト・オブ・ザ・リビングデッド リザレクション 2012年製作 舞台をイギリスにしたリメイク作品 映画情報サイトIMBdによると10点満点中2.7点の低評価である。
・ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ダーケスト・ドーン 2015年製作 CGアニメ

元ネタ

「地球最後の男」

ノロノロ歩く吸血鬼が一軒家を取り囲む

本作品の元ネタは「地球最後の男」という作品であり、脚本家のルッソも認めている。「地球最後の男」では「死者」ではなく吸血鬼が主人公を襲う。「ノロノロ歩く」「集団で襲う」「知能が低い」「主人公が一軒家に籠城する」という点が本作品に影響を与えている。

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