LOST SONG(第4話『堕ち行く歌』)のあらすじと感想・考察まとめ

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リン達三人は、ひょんなことからアリューとモニカという二人の姉妹に出会う。
いつか宮廷楽団に入って演奏をすることが夢である彼女達は、母の病気を治すために軍属である律動士をしていた。そのことを聞かされたリンは、彼女達のために「癒しの歌」を歌う。
一方フィーニスはルード王子から、今度は歌によって敵軍を殲滅せよという命令を下されて愕然とする。
今回は「LOST SONG」第4話『堕ち行く歌』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「LOST SONG」第4話『堕ち行く歌』のあらすじ・ストーリー

041

星歌祭の日に空に浮かぶ星に向かって歌を歌うと、願いが叶うといわれている

三人が見かけた王都軍の巨大兵器は、西の関所の先にある国境付近の前線地域に向かっているのだろうとポニーは語る。
加えて彼女は、吟遊詩人狩りといった無差別な行動を取る王都軍が蔓延っていることを考えると、王都へ行くことは止めておいた方がいいと二人に促すが、リンとアルは、それでも行くと決心が揺らがない。
時期に訪れる星歌祭の日に、空に浮かぶ星に向かって歌を歌うのだと。
リン「約束したの! 私の大切な人と、夢を叶えるって! それしか、ないの……」
ポニーは溜息を吐くが、王都に行くならば馬車を調達しなければと、一緒に同行することをリン達に告げる。
「リンの歌、気に入ったからさ」というポニーの言葉に、リンは自分の楽団の入団者一番目だと、無邪気に喜ぶ。
そんな三人に、不思議な音楽の演奏と共に、王都軍の旗を掲げた大きな馬車が通りがかる。
その馬車には戦争に使用する兵器の部品を運んでおり、その後ろには二人の少女がひたすら演奏し続けている。
アルやポニーの説明によると、彼女達は律動士と呼ばれており、軍隊の士気を上げるためや、兵器の生産性を上げるために演奏をする軍人のことである。
自分とそう変わらない年齢の少女が軍人であることに驚くリン。

042

申し訳なさそうに謝るアリュー(左)と、ハプニングに遭遇すると眠ってしまうモニカ(右)

すると突然、道端の石に車輪が引っ掛かり馬車が大きく揺れた途端、律動士の少女のうち一人が馬車から飛び出してしまい、リン達の目の前に落下する。
三人は慌てて近くに駆け付けるが、驚くことに、その少女は無傷であり何故か爆睡していた。
それは偶然にも一緒に飛び出た樽の中に全身を滑り込ませ、更に身に着けている服がクッションの役目をしてくれたからだ。
アリュー「ごめんねえ。この子、危ない目に遭うと爆睡しちゃう癖があってさ」
飛び出した少女を追いかけてリン達の前に現れたのは、もう一人の律動士の少女だった。
彼女達はアリュー・ルックスとモニカ・ルックスという姉妹である。
リンはアリュー達に、先程ポニーと一緒に立ち上げた「リン楽団」と名乗り、いつか王都で大きな楽団になってみせるのだと胸を張るのだが、二人だけの楽団でしかも王都でなんて簡単になれるわけがないから諦めろと、アリューに鼻で笑われてしまう。
あんまりな態度に腹を立てたリンは、そっちこそ戦争に使う兵器作りなんてやめればいいのにと食って掛かるが、アリューはこう切り返す。
「あんたに何がわかる? これがあたし達の仕事なんだよ! あたし達には、必要なことなんだよ!」

043

アリューとモニカの馬車に積んでいた王都軍の兵器の部品は、「灰の街」にいるバズラ将軍の所にも置いてある

その頃、「灰の街」にいるバズラ将軍には、王子より伝令の命を受けた兵士と対峙していた。
兵士「前線地域での戦闘が始まっているのに、将軍が不在なのはどういうことなのか。早急に報告しろ、と」
バズラ将軍「残念ながら報告は出来んな……伝令役の兵士が死ぬからだ!」
そう不敵に笑うと、青い光と、兵士の叫び声が響き渡る。
そしてそこにあるのは周囲を覆う白い霧と、一瞬にして氷漬けにされた兵士。
バズラ将軍「今宵はいつにも増して星が美しいぞ……フィーニスよ」
一方、フィーニスの守護騎士の任から外されたレオボルトは、送られた国境付近の前線地域で周りの兵士達からからかいの対象にされていた。
しかしそんな中でも、突然現れた隣国の兵士に臆することなく剣を振るう。
争いが一段落すると、レオボルト以外の兵士達は傷付いた兵士を置いて先に進もうとする。
後からやって来るフィーニスの歌の力によって回復するからだという兵士の説明に、驚愕するレオボルト。
「そんな、駄目だ。これ以上歌うと、彼女は、命が……」
レオボルトの予感通り、回復する兵士とは対照的に衰弱していくフィーニス。
守護騎士の証としてレオボルトから受け取ったハンカチを血に染めながら、戦争が早く終わるようにとの意志で彼女は歌い続けている。
そんなフィーニスに、ルード王子はいい考えがあると、彼女をある場所へと連れていく。

044

目が見えない分を耳で補っているため、リン達をある程度認識出来ているというベルナ(中央)

半ば喧嘩別れのようにルックス姉妹と別れた後、リン達は訪れた街のある店で、目の不自由なベルナという女主人と出会う。
彼女はリンと同じくらいの娘達がいるらしく、なんでも王都で宮廷楽団に入っているのだと語る。
そしていつか、娘達の演奏を聴くのがとても楽しみなのだそうだ。
翌日、その店で食事と王都への行き方を相談していた三人の前に、再びアリューとモニカが現れる。
何故ならそこは彼女達の実家であり、女主人ベルナの娘達だったからだ。
その後、リン達は店の外で、アリュー達の事情を聴くことになる。
アリュー達もまた、リンのように王都の宮廷楽団で演奏するのが夢であり、アリューはリズムを取るのに長け、妹のモニカは一度聴いた音を再現することに長けているのだという。
しかし自分達の母の目は、特別な薬でなければ治らないらしく、このままでは病気が進行して手遅れになってしまう。
そうなる前に多額のお金をすぐにでも稼ぐことの出来る律動士に入ることになったのだとアリューは語る。
母を安心させるために宮廷楽団に入ったと嘘を吐き、実際は軍人として兵器を作る手伝いをしていることに涙するアリュー。
そんな彼女に対し、リンは「嘘を本当にしちゃえばいい」と言い放つ。

045

リンはアリューに、自分達の楽団に入って星歌祭の日に王都で歌と演奏をしようと誘う。
アリュー「無茶苦茶言うな! そんな奇跡みたいなこと出来るわけないだろう!」
リン「奇跡なら、起こせる!」
リンとポニーは、アリューとモニカの母・ベルナの前で、「癒しの歌」を歌い始める。
更にアリューに手招きをし、後からやってきたモニカも交えて、四人でセッションを交える。
アリューのリズムとモニカのハーモニーに驚き、涙するベルナ。
ベルナ「見える、見えるよ。二人の姿が、見えるよ」
歌が終わると、ベルナは涙を流しながら娘二人をまっすぐ見つめている。
リンの歌によって起こった奇跡を前に、親子は喜び抱き締めあう。

046

自分の歌によって敵軍の野営地が火の海になった光景に、崩れ落ちるフィーニス

敵軍の野営地が見える所まで連れて来たルード王子は、フィーニスに命令を下す。
このまま戦いによって傷付いた兵士を歌で回復し、また傷付けば歌で回復では効率が悪すぎる。
そこで炎でも吹雪でも水攻めでもいいから、フィーニスの歌によってこの戦いを終わらせろと。
歌の力で人の命を奪うことなど出来ないとフィーニスは拒絶するが、ルード王子は彼女の耳元で、何事かを囁く。
やがて、レオボルトの前線部隊に伝令が届く。
フィーニスの「癒しの歌」はもう歌われない、ただしその代わりとして、彼女が歌の力によって敵を殲滅すると。
あまりにも信じられない言葉に、レオボルトは伝令としてやって来た兵士の馬に乗って、フィーニスの元へと向かう。
馬を走らせている間も、彼女が歌の力を戦争に使うわけがないと信じるレオボルト。
しかしそれを嘲笑うかのように、フィーニスの歌によって生まれた炎が敵軍の野営地に向かって放たれ、爆発する。
リン達一行は、ベルナから提供された馬車に乗って再び王都を目指していた。
ポニー「改めて聞くけど、本当に私たちと一緒に行くんだね?」
アリュー「もちろん! あたし達がやりたい音楽、見付けたからさ!」
そこにはリン達三人だけでなく、アリューとモニカも乗っていた。
二人を自分達の楽団に新しく迎え入れ、リンは改めて王都へ行くことを皆で誓い合う。
すると橋の向こう側で、リンとアルは以前ダンデラ村の森で出会った、レオボルトを目にする。
野営地から火が上る光景を前に、膝をついて打ちひしがれるフィーニスは、血と一緒にこう吐き捨てた。
「悪魔……」

「LOST SONG」第4話『堕ち行く歌』の感想・考察

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