多田くんは恋をしない(第6話『雨男、じゃないぞ』)のネタバレと感想・考察まとめ

フランスからテレサの幼なじみ・シャルルが来日した。シャルルは写真部員ともすぐに親しくなり、ニャンコビッグまで虜にする、天から全てを与えられたような青年だった。
写真部員たちは伊集院のツテで出席したパーティー会場で、シャルルやテレサ、アレクと顔を合わせる。
今回は「多田くんは恋をしない」第6話『雨男、じゃないぞ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「多田くんは恋をしない」第6話『雨男、じゃないぞ』のあらすじ・ストーリー

テレサ(右)とアレク(左)が写真部員に紹介する「幼なじみのシャルル」は、7月の東京でスリーピースを着る伊達男。

シャルルは、テレサの婚約者である。大学が休みに入り、テレサの憧れる日本に見てみたくなったと言う。ひとしきり話をした後、シャルルは滞在先のホテルに帰っていった。シャルルの車を見送るとき、テレサは営業中の多田珈琲店を振り返る。
シャルルが来てくれたことが、アレクは心強いと言う。「アレクはシャルルが好きだものね」というテレサの何気ない言葉を、アレクは否定せず、「尊敬していますし、ラルセンブルクの未来の女王となられるテレサ様にふさわしい立派な婚約者」と返した。
シャルルはテレサたちに頼み高校を見学した。写真部員たちには、「幼なじみのシャルル」として紹介される。多田をのぞく男子部員三人は、「天からすべてを与えられたようなイケメン男」とシャルルを敵視する。シャルルは部員の写真を次々に褒め、男子部員の態度も軟化する。シャルルは、HINAと長谷川が同一人物だと気付いたようだが、HINAを「女神のように美しい」と称賛し、ピン先輩をご機嫌にさせた。多田の写真は「日本が美しい国だとわかる」と、シャルルは、多田が撮影で心がけていることを指摘する。
シャルルは、テレサの風変わりなセンスも理解している。二人の会話を聞きながら、伊集院と多田は、「(シャルルとテレサは)お似合いだな」と話していた。多田の言葉を耳にしたテレサは、どこか寂しそうだった。

伊集院(右)はニャンコビッグがシャルル(右から二人目)には戦慄しないことに嫉妬。左から、店主の正造(多田の祖父)・アレク・多田・テレサ・ゆい

シャルルは、多田珈琲店も訪れた。ゆいは、テレサとシャルルのキラキラしたツーショットに目を輝かせ、「ただの幼なじみ?」と二人の仲を疑う。男嫌いのニャンコビッグまでシャルルになつき、伊集院たちを驚かせる。
店内を眺めていたシャルルは、店の前で撮影された古い白黒写真に目を止める。写真と多田の祖父を見比べていたが、何も言わない。富士山の写真が、多田の亡父の写真だと聞き、シャルルは自分のブレスレットに触れ、肉親を亡くしたことをいたわる言葉をかけた。
店を出るとき、シャルルはテレサが出るまでドアを押さえていた。シャルルのスマートさと、テレサがエスコートされることに慣れていることに多田は気付く。

多田珈琲店を去るシャルル(左)はドアを押さえてテレサをエスコート。テレサもレディーファーストに慣れていることが多田にもわかる。

翌日、伊集院はホテルのパーティーに写真部員を同行した。昨日、伊集院がパーティーに誘い、先約を理由に断ったシャルルとテレサ、アレクも同じ会場にいた。思いがけない場所でドレスアップした相手に会ったテレサと多田は、お互い見つめ合う。多田は、伊集院に冷やかされるほどテレサに見とれていた。ほどなくして、シャルルは挨拶回りのために、テレサとアレクを伴って去ってしまう。
テレサは、シャルルに同伴していても、広い会場で多田を探していた。不注意が祟り、通りすがりの女性にぶつかって、テレサのイブニングドレスにドリンクがかかってしまう。すぐに着替えを用意しようとするアレクを制し、中座をシャルルに伝えるように頼んでテレサは一人でパウダールームに入った。
ドレスの染みの応急処置が済み、会場に戻ろうとしたテレサは、ホテルの庭園に三重塔を見つけた。れいん坊将軍で見たものに似ていると興味を引かれたテレサは、そのまま庭に出ていく。

雨が止んで星をながめるテレサ(左)と多田。テレサの肩に多田のジャケットがかけられている。

庭園内では、会場を抜けだした多田が写真を撮っていた。ファインダーにテレサが飛びこんで来たとき、雨が降り出した。多田とテレサは三重塔で雨宿りをする。多田は、寒そうなテレサに自分のジャケットを貸した。二人は、初めて会った日も雨が降っていたことを思い出し、多田は「雨男じゃないぞ」と言う。テレサは、ピクニックの日は必ず雨だったと思い出した。
にわか雨はすぐに止み、空が晴れて星が見えた。「北極星は私たちを導いてくれる幸運のしるし」「道に迷ったときは星の光が導いてくれる」と、テレサは乳母が教えてくれたと話す。多田も同じことを祖父から聞いていた。「私たちは、同じ星を見ていたんですね」と、テレサははしゃいだ声を上げた。

テレサ(中)に寄り添うシャルル(左)。この直前にシャルルはアレク(左)の肩に手を置いているので、二人の少女の扱いの格差が明確にわかる場面でもある。

その頃、パーティー会場ではシャルルが誰と踊るのか注目を浴びていた。テレサがいないため、アレクがシャルルのパートナーになる。曲が終わり、テレサの帰りが遅いのを気にかけて、アレクはシャルルと一緒に探し回る。アレクはテレサから目を離し、シャルルとのダンスを楽しんでいたことを後悔する。通りがかった伊集院もアレクに事情を聞いて探しに行く。
ほどなく、庭園内に多田と談笑するテレサが見つかった。アレクが血相を変えて詰め寄る姿は、テレサに幼いころ川に飛びこんでアレクを心配させたことを思い起こさせた。遅れて着いたシャルルは、多田がテレサについていてくれた礼を言い、「二人とも無事でよかった」と多田にジャケットを返した。テレサは、シャルルに背中を抱かれて、振り向きもせず去っていった。アレクと駆け寄ってきた伊集院は、気の抜けたようにテレサたちを見送る多田に、声をかけることもできない。

自責の念にとらわれているアレク(左)にテレサは自分の覚悟を述べる。

自宅に帰ると、アレクは落ちこんだ様子でスープを煮込みはじめた。テレサは一人で出歩いた軽率さを謝り、「留学が終われば、国に戻り、シャルルと結婚して女王になります。その覚悟は、日本に来るときからできています」と改めて誓う。アレクは、肩の荷が下りたような表情でテレサに頷いた。

「多田くんは恋をしない」第6話『雨男、じゃないぞ』の感想・考察

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