零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)のネタバレ解説・考察まとめ

零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)とは「零」シリーズの第1作目で、2001年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。
霊である敵は特殊な能力を持つ「射影機」に写すことで撃退でき、恐怖の対象に自ら顔を向けなくてはいけないというゲームシステムによって人気を得た。民俗学的視点から解いていく謎や、敵の霊が一体一体を作り込まれている等、細部にまで拘られた設定も魅力の一つだ。

キリエが黄泉に通じる門を封印すると、深紅は真冬と共に屋敷を脱出する。
そして、二人は浄化されていく屋敷に囚われていた霊魂達を見送る。
そんな中、真冬は門を封じる為に未来永劫続くことになるキリエの苦しみに出来ることなら寄り添ってあげたかったと漏らす。そんな真冬の言葉に、深紅はどこか切なそうな顔する。

深紅や真冬がこの屋敷に訪れたのは偶然ではなく、この屋敷に住んでいた宗方夫婦が実は深紅達の先祖であったこと、そしてキリエの想い人が真冬に似ていたことによって導かれていたからだった。
過去の因縁を清算した深紅と真冬は、それ以来霊感を失うのだった。

『零~zero~』のゲームシステム

操作全般

基本的にゲーム中はカメラ位置が固定、もしくは主人公の動きに合わせて自動で動く。この為、カメラの操作は必要ないがその変わりに常に手にしている懐中電灯の方向を動かすことが出来る。
ゲームシステムの売りとも言える射影機を構えた際には、主観モード(ファインダーモード)となり自由に視点を動かすことが出来るが、視界が制限される為に霊を発見しづらくなってしまう。また、フィラメントと呼ばれる霊の種類や方向、近さに反応して光を発する機能が画面上に常に表示されている為、これを頼りに霊や隠された扉などを探すことが出来る。
アイテムには限りがあるために「射影機を使う」という特性上射影機に必要なフィルムや回復アイテムに枯渇することも多々あり、ゲームの難易度に影響を与えていると言える。

ファインダーモード

射影機を覗くと、いわゆる主観モードのような画面になる。画面上には霊の近さと方向を光の強さによってあらわすフィラメント、霊をファインダー内にとらえている間に発光するキャプチャーサークル、霊力チャージレベル、フィルム枚数、補助機能などが表示される。
また基本性能や補助機能は霊を封印することで溜まる霊力ポイントによって強化したり、新たに拡張することが出来る。

キャプチャーサークル:霊をとらえるは青く発光する。また、敵を背後に大きく弾き飛ばすことの出来るシャッターチャンスには赤く色が変わる。
霊力チャージレベル:キャプチャーサークル内に敵である霊をとらえ続けると、チャージされていく。チャージレベルが高いほど大きなダメージを与えることが出来るが、動き回る霊をとらえ続けるにはある程度動きを知る必要がある。
フィルム枚数:射影機で写真を撮るのに必要となるアイテムの残数である。フィルムにはいくつか種類があり、その種類によって霊に与えられるダメージが変わるものの、強力なものほどゲーム内に存在する数が少なくなっている。
補助機能:霊力ポイントで開放出来る機能であり、霊との戦闘に有利になる。開放の為に条件が必要な特別な機能も存在する。

ショット

写真を撮るという特性上、写真の良し悪しによって評価が変わるシステムがある。この評価によって得られる霊力ポイントが決まる。
そして、この評価基準の一つとなるのがショットである。
ゼロショット:チャージMAXかつ、シャッターチャンスで撮影。
コアショット:霊の中心を撮影。
クロースショット:霊をぎりぎりまで引き付けて撮影。
スペシャルショット:ゼロショットでとどめをさす。
ダブルショット:二体同時に撮影。
トリプルショット:三体同時に撮影。

『零~zero~』の登場人物・キャラクター

主人公深紅は、その霊感によって氷室邸の様々な時代の人間を見ることになる。
その為、時代別に整理する。

現在

作家の緒方準星らが取材に行って行方不明になったことをきっかけに、雛咲真冬が彼らの捜索に向かう。しかし、真冬までも行方不明になった為に主人公雛咲深紅はこの屋敷に足を踏み入れることになる。

雛咲深紅(ひなさきみく)

この作品の主人公である。幼い頃から霊感によって悩んでおり、同じく霊感を持つ兄の雛咲真冬が唯一の理解者であった。そんな兄が行方不明になった為に、深紅は霊の恐怖に脅えながらも兄がメモに残した氷室邸へと足を踏み入れる。

深紅は兄に、兄弟以上の想いを抱いていた。その為、兄の為に恐怖を押し殺して氷室邸を探索する。
しかし、二つあるエンディングではその両方において兄の気持ちは「キリエ」に向いており、深紅は切ない思いをすることになる。

作中出てくる深紅の母によく似た人物は、民俗学者宗方良蔵の妻であり、深紅の曾祖母に当たる。その為、母によく似ていた。
霊を封じることが出来る射影機は、霊に対する武器になる一方で霊とのつながりを強くする為に呪われた家系となってしまった。深紅や真冬が霊感を持っているのも、この氷室邸に訪れたのも、元をただせばこれが理由である。

雛咲真冬(ひなさきまふゆ)

主人公雛咲深紅の兄である。深紅と同様に強い霊感がある。
ジャーナリストをしており、仕事の関係で作家の高峰準星に面倒を見て貰っていた。その為、準星が行方不明になった際に氷室邸に訪れ彼らの捜索をした。

非常に優しい性格でありキリエの過去を知った真冬は、最後に「どうしてここに導かれたのか、今なら分かる気がする。僕はこの運命を受け入れようと思う。」と黄泉の門を閉じる為に未来永劫苦しむことになるキリエの為に、自身も彼女と共にあることを決めた。彼は初めから、宗方八重と宗方良蔵というこの屋敷に住んでいた夫婦の子孫として、そしてキリエの想い人に似ていた為にこの屋敷へと導かれていたのだった。

高峰準星(たかみねじゅんせい)

ミステリー作家であり、仕事の面で真冬の面倒を見ていた。
小説の取材の為に氷室邸に訪れたものの、キリエの呪いに掛けられてしまう。呪いを解くのに御神鏡を使うということまで知ることが出来たものの、肝心の御神鏡を得る前に殺されてしまった。

平坂巴(ひらさかともえ)

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