秒速5センチメートル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『秒速5センチメートル』とは、2007年に公開された日本のアニメーション映画作品およびそれを原作とした小説・漫画などの派生作品。「君の名は。」(2016年)で有名な新海誠監督の劇場公開長編第3作目。思春期から成人までの男女の心の距離と速度をテーマとした3つの短編の連作。現実の現代日本を舞台に、少年・少女を主人公とした恋模様や葛藤が描かれる。

第一話の小学生の貴樹と明里が猫と遊んでいるシーンで、このとき登場する猫はチョビとミミ(名前のみ)。この名称は新海監督の初期監督作「彼女と彼女の猫」に登場する猫の名前から来ている。
また、チョビという名前の猫は「雲のむこう、約束の場所」「猫の集会」、ミミという名前の猫は「星を追う子ども」にも登場している。

明里の本

第三話のこのシーンで明里が読んでいる本は村上春樹の短編集「螢・納屋を焼く・その他の短編」。新海監督は自身が村上春樹のファンだと公言している。その他にも、トルーマン・カポーティの「草の竪琴」など様々な小説が本作では登場している。

キャストについて

貴樹と明里の声を担当した水橋研二、近藤好美、尾上綾華の3人は声優の経験はほとんどなかった。

「君の名は。」公開後

2016年の新海監督作「君の名は。」が大ヒットを記録すると、第一話の舞台となった岩舟駅に聖地巡礼に訪れるファンが急増したという。「君の名は。」は本作と比較されることが多く、本編では似たようなシーンがいくつか見られる。「君の名は。」公開時の舞台挨拶の際に新海監督は「『君の名は。』を見た後で『秒速5センチメートル』は見ない方がいいです。失恋する話なので」と語っていた。

『秒速5センチメートル』の評価・影響

KASHIWA Daisuke

エレクトロ系ミュージシャンのKASHIWA Daisukeは本作を観賞し「大げさではなく人生においてこの作品に出会えて本当に良かった」と新海監督に直々にメールを送ったという。これがきっかけとなり、2013年の新海監督作品「言の葉の庭」ではKASHIWA Daisukeが音楽を担当した。

神木隆之介

「君の名は。」で主人公・立花瀧役を演じた神木隆之介は本作をきっかけに新海作品のファンになったと語っている。遠野貴樹に憧れ、貴樹のセリフをトーンの抑揚や感情を再現しようと練習したこともあるという。新海監督は神木が本作を分析し、貴樹のニュアンスを「君の名は。」に持ち込んでくれたと語っている。

LiSA

ミュージシャンのLiSAは2010年に本作を観賞し、ブログで絶賛している。

田村淳

ロンドンブーツ1号2号の田村淳は本作をお気に入りだと語っていて、「時間の流れが独特で、見終わった後 浄化された気分になります」という。

『秒速5センチメートル』の主題歌・挿入歌

主題歌:山崎まさよし『One more time, One more chance』

1996年にリリースされた山崎まさよしの代表曲。
主に第三話で使用。インストアレンジされたBGMとしても使用されている。
本作の公開に合わせてシングル「One more time, One more chance 『秒速5センチメートル』Special Edition」がリリースされた。
新海監督は主題歌に使用した理由について、自身が好きな曲である他に、「最も大きな理由はこの曲の主題が本作のテーマとぴったり重なるから」と語っている。

挿入歌:LINDBERG『君のいちばんに…』

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