かぐや姫の物語(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『かぐや姫の物語』とは、日本最古の物語と言われている『竹取物語』を題材に、高畑勲が14年ぶりに監督を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。2013年11月公開。キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。竹から出てきた娘・かぐや姫が美しく成長し、男性たちからの求婚をかわし、やがて月に帰って行くという『竹取物語』の筋書きはそのままに、何のために地球に来てなぜ月に帰ることになったのか、誰も知ることのなかったかぐや姫の「心」と、物語に隠された真実を描き出す。

かぐや姫という美しい姫が、5人の公達の求婚を拒んだということを聞いた御門は、姫の宮中への出仕と翁への官位の授与を命じる。喜んだ翁は早速かぐや姫に報告に来るのだが、姫は断って欲しいと言う。なおも説得しようとする翁に対し、姫が黙々と糸を紡ぎながら冷ややかに言ったセリフ。

かぐや姫は5人の公達を不幸にしたと思っている直後だったために、官位が受けられる喜びに浮かれてしまっている翁の姿に、不快感を覚えてしまった。このシーンでは、姫を幸せにすることが天から授かった使命だと思っている翁と、姫の気持ちの理解者である媼との対比も描かれている。

「捨丸兄ちゃんとなら、私、幸せになれたかもしれない。」

媼のはからいで、生まれ育った竹藪のある故郷の山に向かったかぐや姫。その頃、山には成長して妻子もいる捨丸をはじめとする木地師たちが戻ってきたところだった。捨丸は歌声に導かれるようにかぐや姫と再会する。その時かぐや姫が捨丸に告白した言葉。

この後、捨丸は姫に「おまえと逃げたい」と叫び、二人は不思議な力で空中を舞い、手をつなぎ、抱きしめ合うという、本編中唯一の捨丸とかぐや姫の愛のシーンとなるのだが、結局はこの逢瀬が捨丸には夢との認識になり、二人の最後のシーンにもなった。

『かぐや姫の物語』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

企画の原点は入社直後にあった

かつて高畑勲が入社した直後(1959年)の東映動画(現・東映アニメーション)において、内田吐夢監督による『竹取物語』のアニメーション映画の企画が持ち上がった。この時、内田監督による正式なプロット募集があったが、それより前に、演出・企画志望の新人に対する課題としてプロット提出の機会が与えられたが、高畑はその段階で没となった。この際、高畑は、物語自体を脚色するのではなく、プロローグとして月を出発するかぐや姫と父王との会話のシーンを書いた。正式な募集には提出できなかったが、この映画の企画は結局様々な事情により実現しなかったそうである。だが、この事が原点となり長い年月を経て、映画化にたどり着いたのである。

300人の中から選ばれた「かぐや姫」朝倉あき

主人公のかぐや姫役は、オーディションとなり、約300人の候補者の中から最終的に約50人に絞り込まれ、女優の朝倉あきが選ばれた。
朝倉は2006年の第6回東宝シンデレラオーディションでファイナリストとなり、受賞は逃したものの、これをきっかけに東宝芸能に所属。2007年にNHK BS hi『わたしが子どもだったころ「女優・斉藤由貴」』で女優としてデビュー、翌2008年2月公開の『歓喜の歌』で映画デビューを果たした。2010年9月にはNHK連続テレビ小説『てっぱん』にて朝ドラ初出演し瀧本美織演じるヒロインの親友役を演じた。2011年には渡辺謙がスマートフォンに扮したNTTドコモのCM「上京篇」に出演し、田舎の家族に見送られながら上京し都会での新生活を始める若者を演じて注目を集めた。
本作に抜擢された理由として高畑監督は「今の女優さんは受け身の声が多い。でも彼女の声はワガママだから」と語っている。またプロデューサーの西村義明は、朝倉の悲しみ方に「悔しさが籠っていたこと」であると述べている。

高畑作品の音楽を初めて久石譲が担当

本作の音楽について、2012年の制作発表では作曲家・池辺晋一郎の担当とされていた。だが、2013年に入ってから突如、久石譲に変更された。スタジオジブリにおいて宮崎駿監督作品のすべてを担当する久石が、高畑作品を担当するのは初めてとなる。これは当初、宮崎駿監督の『風立ちぬ』と二本立ての予定だったが、制作遅延に伴う公開予定の変更により、バッティングしなくなったことで可能になったものであり、高畑監督は久石が2010年に手がけた劇映画『悪人』の音楽を気に入っていたことを起用の理由に挙げている。久石は音楽の制作に際し、「登場人物の気持ちを表現しない」「状況に付けない」「観客の気持ちを煽らない」と言う3点を高畑に求められたと語っている。

翁役の代役を三宅裕司が担当

本作でもジブリアニメ作品の多くにみられるように一般芸能人を多数起用している。
その1人であり、翁役を演じた地井武男にとっては本作が遺作となってしまった。地井の担当した台詞の収録は、作画完成前に声を吹き込むプレスコ形式を採用していたために2011年には終了しているので、本作の演技は体調を崩す前の演技である。だが、彼の死後の完成間近に台詞の変更や息づかいの調整が行われた計6シーンの再収録にあたり、代役を三宅裕司が務めた。三宅は当初、「地井さんが真剣に強い思いで取り組まれ、更に映画として遺作となった作品に自分の声を重ねるなんて……」と戸惑ったが、生前の交流への感謝もこめて参加を決意、「地井さんにはずいぶんお世話になっていましたので、これで恩返しができたかなという気持ちが強いです。その気持ちが大きくて今回の件も引き受けさせていただきました」とコメントしている。三宅は「どこへ行ってしまったんだよー。おーい、姫よー」というセリフや、姫が月へ帰ってしまい泣くシーンの息づかいなど、計6シーンを熱演。その声を聞くや高畑監督は「誰が聞いても違和感がない。地井さんそのものだ」と大満足したそうである。

海外でも次々に公開された

本作は日本での公開後に海外において各国で上映されている。
フランスでは2014年3月、同年の6月25日に公開されることが発表された。また同年5月のカンヌ国際映画祭期間中に並行して開催される、フランス監督協会主催の「監督週間」に出品された。さらに同年6月9日、アヌシー国際アニメーション映画祭のオープニングセレモニーでも上映された。
北米では2014年3月12日、アメリカのGKids Filmが上映権を取得し、「今年の後半」にリリースすると発表した。英語版のタイトルは『The Tale of the Princess Kaguya』。7月に吹き替えキャストが発表され、かぐや姫役は女優のクロエ・グレース・モレッツが担当する。9月に開催された第39回トロント国際映画祭に出品され北米プレミア上映が行われたのち、10月17日のニューヨーク、トロント、ロサンゼルスを皮切りに北米での公開がスタートした。
そして、韓国のテウォンメディアは、2014年4月30日、韓国での封切り日を6月4日と告知した。
その他、2014年から2015年に掛けて台湾、香港、ベルギー、フィンランド、イギリス、ドイツ、ポルトガル、ブラジルで公開された。

『かぐや姫の物語』の受賞歴

映画賞へのノミネート・受賞歴は次のとおり。

【日本国内の賞】
2013
第56回ブルーリボン賞:作品賞ノミネート/監督賞・高畑勲ノミネート
第68回毎日映画コンクール:アニメーション映画賞受賞

2014
第87回キネマ旬報ベスト・テン:日本映画ベスト・テン第4位/読者選出日本映画ベスト・テン第4位
第37回日本アカデミー賞:アニメーション作品賞優秀アニメーション作品賞/音楽賞・久石譲/優秀音楽賞
第23回日本映画批評家大賞:アニメーション作品賞受賞/アニメーション監督賞・高畑勲受賞/アニメーション功労賞・小島俊彦受賞
2013年度日本映画ペンクラブ選定ベスト5:第4位
映画芸術2013年日本映画ベストテン&ワーストテン:ベストテン第10位
日本映画テレビ技術協会2013年度映像技術賞:アニメーション部門・中村圭介受賞

2015
東京アニメアワードアニメーション オブ ザ イヤー:監督賞・高畑勲受賞/アニメーター賞・田辺修受賞/美術監督賞・男鹿和雄受賞

【日本国外の賞】
2014
ファンタスティック・フェスト(英語版):観客賞受賞
第36回ミルバレー映画祭:アニメーション映画観客賞受賞
第18回オスロ国際映画祭:作品賞ノミネート
第35回ボストン映画批評家協会賞:アニメーション映画賞受賞
第40回ロサンゼルス映画批評家協会賞:アニメーション映画賞受賞
第8回アジア太平洋映画賞:最優秀アニメーション映画賞受賞
第18回オンライン映画批評家協会賞:アニメーション映画賞ノミネート/外国語映画賞ノミネート
第27回シカゴ映画批評家協会賞:アニメーション映画賞ノミネート
第13回サンフランシスコ映画批評家協会賞:アニメ映画賞ノミネート
第18回トロント映画批評家協会賞:アニメーション映画賞受賞

2015
第42回アニー賞:作品賞ノミネート/監督賞ノミネート・高畑勲/音楽賞ノミネート・久石譲
第12回国際シネフィル協会賞:アニメーション映画賞受賞/非英語映画賞ノミネート
第87回アカデミー賞:長編アニメ映画賞ノミネート
(アカデミー長編アニメ映画賞への本選ノミネートは、日本の監督としては宮崎駿に次ぐ選出である。)
第16回リスボン国際アニメーション映画祭(MONSTRA):長編アニメ映画グランプリ受賞

『かぐや姫の物語』の主題歌・劇中歌

主題歌:二階堂和美「いのちの記憶」

『いのちの記憶』
作詞・作曲・演奏:二階堂和美

広島県在住のアーティストにして現役僧侶という異色の肩書きを持つ二階堂和美。
以前より高畑勲監督が、その類まれな存在に目を留め、力強い中にもやさしさを携えた印象的な歌声に共感して主題歌制作を依頼。その期待に応えて、作詞・作曲と歌を担当し、主題歌入り予告編が上映スタートになる2013年7月にシングルを緊急発売することが決定した。

劇中歌:わらべ唄/天女の歌

わらべ唄(原詞)
作詞:高畑勲 坂口理子 作曲:高畑勲

まわれ まわれ まわれよ 水車まわれ / まわって お日さん 呼んでこい / まわって お日さん 呼んでこい
鳥・虫・けもの・草・木・花 / 春・夏・秋・冬 連れてこい / 春・夏・秋・冬 連れてこい
まわれ まわれ まわれよ 水車まわれ / まわって お日さん 呼んでこい / まわって お日さん 呼んでこい
鳥・虫・けもの・草・木・花 / 咲いて 実って 散ったとて / 生まれて 育って 死んだとて
風が吹き 雨が降り 水車まわり / せんぐり いのちが よみがえる / せんぐり いのちが よみがえる

天女の歌
作詞:高畑勲 坂口理子 作曲:高畑勲

まわれ めぐれ めぐれよ 遥かなときよ / めぐって 心を 呼びかえせ / めぐって 心を 呼びかえせ
鳥・虫・けもの・草・木・花 / 人の情けを はぐくみて / まつとしきかば 今かへりこむ

Shirou
Shirou
@Shirou

Related Articles関連記事

ジブリの歴代ヒロインまとめ

ジブリの歴代ヒロインまとめ

ジブリの歴代ヒロインとは、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』といったジブリ作品に登場する女性キャラクターたちのことである。ジブリのヒロインは主人公として登場することも多く、その存在はファンたちから憧れを抱かれることも多い。主に10代の女子が活躍しているが、その他にもポニョやメイのような幼い女の子やマダム・ジーナのような大人の女性も作品を盛り上げている。

Read Article

火垂るの墓(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

火垂るの墓(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。

Read Article

おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1991年公開のスタジオジブリ作品。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。

Read Article

天空の城ラピュタ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

天空の城ラピュタ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1986年公開、スタジオジブリ作品。宮崎駿氏が監督、脚本、原作を手掛けた長編アニメです。飛行石という不思議な石を持つシータと、彼女を助けた少年パズー。空に浮かぶとされる島ラピュタ発見を夢見て、飛行機を作っていたパズーはシータと共にラピュタ探しを提案します。そこに空中海賊、政府軍などが飛行石、そしてラピュタを狙い介入。ただの冒険活劇でないところが、数十年経っても衰えない人気を誇っています。

Read Article

崖の上のポニョ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

崖の上のポニョ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「崖の上のポニョ」とは、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画作品。2008年に公開された。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌うエンディング主題歌「崖の上のポニョ」は、オリコン週間3位になり話題になった。崖の上の一軒家に住んでいた5歳児の少年「宗介」は、海で魚の女の子「ポニョ」に出会う。ポニョは宗介に恋をし、人間になろうとするのであった。

Read Article

となりのトトロ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

となりのトトロ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1988年公開。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会います。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもあります。宮崎駿の原作、脚本、監督アニメ映画。

Read Article

風の谷のナウシカ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

風の谷のナウシカ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。

Read Article

風立ちぬ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

風立ちぬ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。

Read Article

コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

Read Article

君たちはどう生きるか(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

君たちはどう生きるか(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。

Read Article

思い出のマーニー(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

思い出のマーニー(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの古典的名作「思い出のマーニー」をスタジオジブリ制作・米林宏昌監督により2014年に劇場アニメ化。内気な少女杏奈は喘息の療養のため夏休みの間だけ釧路に住む事になった。そこにあった湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟で不思議な少女マーニーと出会う。

Read Article

千と千尋の神隠し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

千と千尋の神隠し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほど。

Read Article

魔女の宅急便(魔女宅)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

魔女の宅急便(魔女宅)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。

Read Article

ハウルの動く城(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハウルの動く城(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「ハウルの動く城」とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。

Read Article

もののけ姫(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

もののけ姫(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、 興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。

Read Article

猫の恩返し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

猫の恩返し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『猫の恩返し』とは、2002年に上映されたスタジオジブリのアニメーション映画作品。監督は森田宏幸。本作は、同じくジブリ作品である「耳をすませば」の主人公「月島雫」が書いた物語という、ジブリでは珍しいスピンオフ作品。主人公「住吉ハル」は車に轢かれそうになった猫を助けた事が原因で、猫の国へ連れて行かれる事になってしまう。ハルが助けを求めたのは猫の事務所の主「バロン」であった。

Read Article

ゲド戦記(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ゲド戦記(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。

Read Article

紅の豚(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

紅の豚(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。

Read Article

耳をすませば(耳すま)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

耳をすませば(耳すま)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。

Read Article

借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。

Read Article

ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】

ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】

初めてのジブリ作品で、代表作の一つである『風の谷のナウシカ』。ナウシカには映画版と漫画版があり、映画版の内容は漫画版全7卷の中で第1巻のストーリーです。 漫画版では、王蟲や腐海の蟲はなぜ生まれたのか、巨神兵は何のために生まれたのか、ナウシカたちは何者なのか、など映画では描かれなかった衝撃の事実が明らかになります。それを知ったナウシカはある行動に出ます。それは逃れられない滅びの道です。 この記事では、漫画版で描かれた衝撃の結末・ナウシカの決断を解説します。

Read Article

もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ

もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ

スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「もののけ姫」。人間と森に住まう神々「もののけ」との対立を描く。劇中の神々の頂点としてシシ神という存在が登場する。シシ神は多くの謎を覗かせつつも最後までその存在がどういうものかを劇中で語りつくされることなく、物語は終了する。人にとって、また神々にとってどういう存在なのかについて掘り下げていく。

Read Article

ジブリ映画の「制作費」に関する情報をまとめて紹介!潤沢な予算は才能の証!?

ジブリ映画の「制作費」に関する情報をまとめて紹介!潤沢な予算は才能の証!?

本記事ではジブリ映画の「制作費」に関する情報をまとめて紹介している。アニメの1話当たりの制作費は作品によってばらつきはあるものの、高くても5000万円台である。一方でジブリ作品の制作費は最低でも億単位、『かぐや姫の物語』に至っては制作費の推定は50億円とも言われているのだ。ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫はインタビューで「予算を使えることも才能だ」と表明している。

Read Article

かぐや姫の物語の女童と御門のキャラが濃すぎると話題に!

かぐや姫の物語の女童と御門のキャラが濃すぎると話題に!

『かぐや姫の物語』に登場した女童と御門のキャラが濃すぎると話題になっている。女童は侍女見習いの少女で、マスコットのような可愛らしさがある。御門は下顎の尖った特徴的な容貌をした男性で、多くの視聴者の笑いを誘った。 2人のキャラが濃すぎるあまり、話の内容が頭に残らなかったという人もいたほどだった。

Read Article

【かぐや姫の物語】スタジオジブリ映画にまつわる「ちょっと怖い」都市伝説まとめ【思い出のマーニー】

【かぐや姫の物語】スタジオジブリ映画にまつわる「ちょっと怖い」都市伝説まとめ【思い出のマーニー】

本記事ではスタジオジブリが制作した映画にまつわる様々な都市伝説の中から、「ちょっと怖い」ネタをまとめて紹介している。記事中では「『千と千尋の神隠し』のダルマは元人間」「『かぐや姫の物語』の月は死後の世界」「『崖の上のポニョ』でボートに乗っていた家族は幽霊」などの都市伝説を掲載した。

Read Article

スタジオジブリ制作映画のキャラクター画像まとめ!Twitterなどのアイコンにおすすめ

スタジオジブリ制作映画のキャラクター画像まとめ!Twitterなどのアイコンにおすすめ

本記事ではスタジオジブリ制作映画に登場するキャラクターの画像をまとめて紹介している。記事中では『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『魔女の宅急便』などのイラストや、作中のワンシーンをモチーフにした画像を多数掲載した。TwitterなどSNSツールのアイコンにもおすすめなので、ぜひお気に入りの画像を選んでみてはいかがだろうか。

Read Article

海外版ジブリ映画で声優を務めた超豪華キャストを紹介!ハリウッドスターのマット・デイモンは『崖の上のポニョ』の耕一役

海外版ジブリ映画で声優を務めた超豪華キャストを紹介!ハリウッドスターのマット・デイモンは『崖の上のポニョ』の耕一役

本記事では海外版スタジオジブリ制作映画の吹き替え声優を務めていた、超豪華キャスト達をまとめて紹介している。記事中では『崖の上のポニョ』の耕一役を務めたマット・デイモン、『天空の城ラピュタ』のムスカを演じたマーク・ハミル、『猫の恩返し』のハル役を務めたアン・ハサウェイなど多数のハリウッドスターたちの画像を掲載した。

Read Article

スタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』で流れた「天人の音楽」がトラウマ級に怖いと話題!

スタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』で流れた「天人の音楽」がトラウマ級に怖いと話題!

本記事ではスタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』の中で使用されていた楽曲「天人の音楽」が、SNSなどを中心に「怖い」「トラウマになる」「耳から離れない」などと話題になっていた件についてまとめて紹介している。「天人の音楽」はかぐや姫を迎えに来た天人の登場シーンで流れていた曲で、久石譲が作曲を行っていた。記事中では久石譲が指揮をしたオーケストラバージョンの「天人の音楽」の動画も併せて紹介している。

Read Article

【スタジオジブリ】『かぐや姫の物語』に関する豆知識・トリビア・小ネタを紹介!作品がもっと楽しくなるかも!?

【スタジオジブリ】『かぐや姫の物語』に関する豆知識・トリビア・小ネタを紹介!作品がもっと楽しくなるかも!?

本記事ではスタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』に関する豆知識や小ネタ、制作中の裏話などをまとめて紹介している。記事中では作品の基となった古典文学『竹取物語』の基本的な情報のほか、主題歌や声優に関する話題、高畑勲が製作上こだわっていた点などを掲載した。

Read Article

【スタジオジブリ】高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』の豆知識を紹介!作画枚数は史上最多の50万枚!?

【スタジオジブリ】高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』の豆知識を紹介!作画枚数は史上最多の50万枚!?

本記事ではスタジオジブリ制作映画、高畑勲監督の作品『かぐや姫の物語』にまつわる豆知識をまとめて紹介している。制作に当たって使用された作画の数は、ジブリ史上最多の50万枚とも言われている本作。高畑が制作にかける熱い思いが伝わってくるエピソードである。記事中ではほかにも『かぐや姫の物語』の開始のきっかけなども併せて紹介している。

Read Article

【風の谷のナウシカ】ファンによる「ジブリっぽい光景」の画像・ツイートを紹介!【となりのトトロ】

【風の谷のナウシカ】ファンによる「ジブリっぽい光景」の画像・ツイートを紹介!【となりのトトロ】

本記事ではスタジオジブリ制作映画をこよなく愛する人たちがTwitterに投稿していた、「ジブリっぽい光景」の画像や面白いツイートをまとめて紹介している。記事中では「剥いたタケノコがどう見ても王蟲」「大トトロのぬいぐるみにしれっと混じっているペット」「ニシンとカボチャの包み焼きの再現画像」などを掲載した。

Read Article

ジブリ映画『かぐや姫の物語』にも登場した「十二単」を着ることができるイベントや宿を紹介!着物の歴史や構造も解説

ジブリ映画『かぐや姫の物語』にも登場した「十二単」を着ることができるイベントや宿を紹介!着物の歴史や構造も解説

本記事ではスタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』にも登場していた十二単を実際に着用できるイベントや、雅な気分を味わえる徳島の旅館「社乃森」の情報をまとめて紹介している。記事中では十二単の歴史や着物の基本的な構造などに関する情報も併せて掲載しているので、興味を持った方はぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。

Read Article

【スタジオジブリ】『かぐや姫の物語』の帝がゲームキャラに!?『AGOMIKADO』に大爆笑

【スタジオジブリ】『かぐや姫の物語』の帝がゲームキャラに!?『AGOMIKADO』に大爆笑

本記事ではスタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』に登場したキャラクター、帝をモチーフにしたゲーム『AGOMIKADO』が、ネットを中心に大人気となっているという話題をまとめて紹介している。これは帝の顎が異常に鋭くとがっていることを発端にしたネタであり、帝の顎の角度を測る人や、コラージュ画像のネタにする人が続出した。『AGOMIKAD』は帝の顔を正しい位置で停止させるとポイントが入るというルールだが、プレイした人たちは「難しすぎる」という呟きと共に個性的な帝の顔の画像を投稿していた。

Read Article

【スタジオジブリ】『かぐや姫の物語』を題材にしたおもしろ画像・ネタツイートまとめ!

【スタジオジブリ】『かぐや姫の物語』を題材にしたおもしろ画像・ネタツイートまとめ!

本記事ではスタジオジブリ制作映画『かぐや姫の物語』を題材にしたネタツイートや、思わず笑ってしまう面白いコラージュ画像などをまとめて紹介している。作中の重要人物である「帝」はネットユーザーの間で「顎が長い」とネタにされており、彼の顎を再現したラテアートやネイルアート、イラストなどを掲載した。他にも多数の画像を紹介しているので、ぜひ楽しんでほしい。

Read Article

SNSのネタ投稿『モンスターハンター・ジブリ』が面白そう!クリア難易度最強のゲーム!?

SNSのネタ投稿『モンスターハンター・ジブリ』が面白そう!クリア難易度最強のゲーム!?

本記事ではSNS上で話題となっていた、「モンスターハンター・ジブリ」という架空のゲームに関する面白いネタ投稿の数々を、まとめて紹介している。記事中ではジブリ映画に登場するキャラクターたちを『モンスターハンター』シリーズの世界観に当てはめた、ネットユーザーたちのネタトークを多数掲載した。ちょっとした暇つぶしのお供として楽しんでほしい。

Read Article

目次 - Contents