真・三國無双8(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『真・三國無双8』とは、『三国志』に登場する武将達を操作し、物語を展開していくアクションゲーム『真・三國無双』シリーズの第8作目にあたるゲーム作品。ナンバリングタイトルとしては約5年ぶりの作品となる。本作最大の特徴は、『無双』シリーズでは初となるオープンワールドシステムの採用である。今回の武将の追加で、ついにプレイ可能な無双武将が90人を超えた。メインモードは各武将ごとにシナリオが分かれ、その生涯を追う形で各自のストーリーを進めていくスタイルである。

字(あざな):子桓(しかん) /通り名:怜悧なる次代 /所属勢力:魏 /得意武器:双刃剣 /身長:182cm /CV:神奈延年

曹操の息子で覇道の後継者。後に魏王朝を成立させ、皇帝となる。万事を冷静に見極め、己のあるがままに対応することができる才気を持つ。高い知性と曹操の覇業を継ぐ者として育てられた環境が影響しているのか、冷酷な発言や、人を見下したような態度を取ることが多い。その一方で、偉大な父を凌駕しようと常に己を厳しく律している。
人間味の薄い人物に見えるが、妻の甄姫や兄弟同然に育った曹休など、心を許した者達に対してはそれなりの情を見せる。また、司馬懿の野心を見抜いている上で、その才に信頼を置いている。司馬懿も曹丕に対しては忠実に仕えていた。
公式ツイッターによると、本作ではスカーフと立ち襟で貴公子っぽさを演出し、鎧部分を多くして実用性を強化するデザインを採用したという。特に胸元の装飾のデザインは、複数の案から選りすぐったこだわりのデザインとのこと。なお、曹丕はナンバリング作品ごとに髪型が変わるが、偶数作は長髪、奇数作は短髪だったことから、偶数作である本作は長髪だろうとファンの間で予想されていた。実際に本作の曹丕は、長髪をひとくくりにした髪型になっている。

甄姫(しんき)

通り名:麗しの華 /所属勢力:魏 /得意武器:多節鞭 /身長:164cm /CV:住友優子

最初は袁紹の息子・袁煕(えんき)の妻だったが、曹家と袁家との戦いの折りに曹丕に見初められたのがきっかけとなり、袁家滅亡後に曹丕の妻となった。「肌は玉のごとく、美貌は花のごとし」と讃えられるほどの美貌の持ち主で、「傾国の美女」とも言われている。歌や音楽を愛する優雅さと、他者に媚びることのない意志の強さを持ち、夫を支えるべく戦場に立つ。己の美貌に絶対の自信を持っており、時に夫と同様の人を見下したような言動を取ることもあるが、味方には優しい女性である。
史実での彼女は、晩年に寵愛が薄れ悲劇的な死を遂げてしまうが、『真・三國無双』シリーズでは曹丕と終始仲睦まじく、疎んじられるような描写はない。ただし本作では、民との会話で立場が危うくなっているという話が聞ける。
公式ツイッターによると、本作のデザインは妖艶さの演出のために、スカートからのぞくタイツの形状にこだわったとのこと。また、髪飾り、首元、腰のベルト、手甲と様々なところに鳥モチーフを採用し、ファッションリーダー的存在だったという逸話を持つ彼女らしさを表現したという。

蔡文姫(さいぶんき)

通り名:憂いの才女 /所属勢力:魏 /得意武器:多節鞭 /身長:165cm /CV:吉川未来

後漢の大学者・蔡邕(さいよう)の娘で、類まれな詩才と楽才とを併せ持つ深窓の麗人。一時期、騎馬民族の匈奴に連れ去られていたが、彼女の才を惜しんだ曹操の手によって故郷に戻ることができた。
物静かな性格で儚げな雰囲気を漂わせているが、内に意志の強さを秘めている。詩や音楽を愛し得意としているためか、台詞も詩や音楽に例えたものが多い。
公式ツイッターによると、本作では露出度を上げつつ、シルエットをすっきりとさせることで、そこはかとなく漂う大人の色っぽさを表現したとのこと。さらに過去作で採用していた月のモチーフと月下美人のデザインを、引き続き本作でも採用した。月のモチーフは随所に施し、月下美人の花はスカートに描いている。

賈詡(かく)

字(あざな):文和(ぶんか) /通り名:打算を知る男 /所属勢力:魏 /得意武器:鎖鎌 /身長:172cm /CV:石川英郎

西涼地方出身の軍師。「あははあ」という特徴的な笑い方の他にも人を食ったような発言や態度が目立つが、その実は狡猾さと計算高さとで乱世を渡って来た曲者である。忠義や大義、夢や理想よりも打算を重視して立ち回る現実主義者。主君を何度も変えながらも、その能力の高さから行く先々で重用されていた。
曹操に仕える前に曹操を追いつめ、典韋を戦死させた経歴を持つが、後にその才を買われて曹操に仕える。その後は潼関の戦いなどで活躍し、最後まで魏に貢献した。
公式ツイッターによると、トリッキーな軍師として「只者じゃない感」を大切にしているとのこと。斜め型の胸ベルトは腰ベルトと一体で、小物入れには誰かを驚かせるためのアイテムが入っている設定。そこから下がっている一本のベルトは、悪魔の尻尾のイメージで付けられている。

龐徳(ほうとく)

字(あざな):令明(れいめい) /通り名:揺るぎなき士の魂 /所属勢力:魏 /得意武器:狼牙棒 /身長:205cm /CV:森田成一

最初は西涼地方の太守・馬騰(ばとう)とその息子の馬超に仕え、後に曹操に仕えた武将。寡黙な性格で激昂することも滅多にないが、意志は強く、一度決めたことは決して翻さず目的の完遂を目指す。当初は父や弟達の仇討ちを誓う馬超を補佐して魏軍と戦っていたが、復讐心に我を失っていく馬超を見るに耐えなくなったことをきっかけに袂を分かち、曹操に仕えることになる。樊城の戦いでは、魏への忠義を示すために自らの棺桶を用意し、関羽との戦いに挑んだ。
公式ツイッターによると、龐徳の本作の衣装は『三国志演義』に青の着物と白銀の鎧を身に着けていたという描写があることから、それを基にデザインしたという。北方出身者らしさを演出するために鎧に饕餮(とうてつ:中国神話に登場する怪物)紋風の模様を入れ、さらに青い着物の折り返しで差し色を入れている。

王異(おうい)

通り名:復讐に咲く妖花 /所属勢力:魏 /得意武器:圏・峨眉刺(DLC) /身長:170cm /CV:桑島法子

漢中の豪族・王氏の娘。一族を西涼地方の軍閥に滅ぼされたため、その有力武将であった馬超に復讐を誓い、馬超と敵対する魏軍の参謀となった経緯を持つ。馬超に対しての執着は凄まじく、自分で「恋にも似た気分」と表現するほどである。
馬超に激しい憎悪と復讐心を燃やすものの、戦場においては冷静沈着に知略を巡らせ、男に引けを取らぬ武勇で敵を葬る女傑。また、細身の体からは想像もつかないほどの酒豪でもある。
個人的な目的で魏軍に入った経緯もあり、必要以上に他者と関わることを避けていたが、魏軍の将として戦っていく内に、次第に変化していく。
公式ツイッターによると、羽モチーフの優美な曲線を描く鎧部分と、大人の妖艶さが溢れる布地の服部分がうまくミックスされるようにデザインしたとのこと。過去作でも採用していた変形マントは肩鎧にブローチで止め、首元のチョーカーは後ろで柔らかく蝶結びされている。

郭嘉(かくか)

字(あざな):奉孝(ほうこう) /通り名:享楽の才子 /所属勢力:魏 /得意武器:棍 /身長:175cm /CV:神原大地

曹操に仕えた夭逝の天才軍師。並外れた洞察力と神算の知謀とで幾度も勝利をもたらし、曹操から絶大な信頼を得ていた。その早過ぎる死を曹操が後々まで惜しみ、赤壁での敗戦に至っては「郭嘉がいれば、このような無様な負け戦はやらなかったであろうに」と嘆いた話は有名である。
柔和な物腰で常に笑みを絶やさず、酒と女性をこよなく愛する享楽的な性格の貴公子。一方で自身の命数の短さを悟っており、それゆえの刹那的な人生観を台詞の端々に垣間見せている。
公式ツイッターによると、アシンメトリーなデザインをベースに、落ち着いた色味と装飾とでシックな印象にしたとのこと。その他、ふらっとどこにでも行けそうなタイトなシルエットと、軍師らしさとの両立も目指したという。ちなみに両端を角のように尖らせた冠のデザインはシリーズ共通である。
なお、初登場の『真・三國無双6 猛将伝』より、郭嘉のCVを務めてきた三宅淳一氏が病気療養のため郭嘉役を降板。本作の郭嘉のCVは神原大地氏が務めている。

楽進(がくしん)

字(あざな):文謙(ぶんけん) /通り名:恐悦至極の斬り込み隊長 /所属勢力:魏 /得意武器:双鞭 /身長:170cm /CV:伊藤健太郎

曹操の旗揚げ時から仕え、後に魏の五将軍に数えられるほどの活躍をする武将。元々は文官(記録係)だったが、人並外れた武勇を夏侯惇に認められ、以降は多くの戦で先陣を切った。小柄だが高い身体能力を持ち、戦場では常に一番乗りを目指す勇猛果敢さを見せる。
普段は物静かで誰に対しても敬語で話す謙虚な性格の持ち主。一方で自己評価が異様に低く、自分のことを捨て駒だとさえ思っている節がある。
公式ツイッターによると、前作では長い鉢巻をたなびかせていたデザインだったが、本作は長いマフラーで似たシルエットを表現したとのこと。その一方、前作で採用して印象の強かったヘッドギアを本作でも踏襲している。また、露出度を少し上げて、小柄で筋肉質な体つきがより分かるようなデザインを採用した。

李典(りてん)

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