リンクの冒険(Zelda II: The Adventure of Link)のネタバレ解説まとめ

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『リンクの冒険』とは、1987年に任天堂からファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。シリーズ2作目である本作は、他のシリーズ作品とは異なる、横スクロール視点のアクション性が非常に強いRPGとなっている。前作『ゼルダの伝説』でリンクがガノンに勝利してから数年後、未だガノンの影響が残り荒廃するハイラルを舞台に、「勇気のトライフォース」を復活させ、初代ゼルダ姫とハイラルを救うべく、リンクは再び剣と盾を手に、トライフォースの試練に挑む冒険に出る。

『リンクの冒険』の概要

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『リンクの冒険(Zelda II: The Adventure of Link)』は、ゼルダの伝説シリーズ第2作目。1987年1月14日に任天堂からファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売された。
その後、2004年にクラブニンテンドー(2015年まで任天堂が行っていた会員サービス)会員に配布されたゲームキューブ用ソフト『ゼルダコレクション』に収録されるまで、長らくプレイする手段が限られていたが、同年8月に、ファミコンミニ(ファミコンソフトをゲームボーイアドバンス用に移植したシリーズ)の第1作目として発売された。
現在はWii、3DS、WiiU向けにバーチャルコンソールとして配信されているほか、2016年発売のニンテンドークラシックミニファミコン(ファミリーコンピュータの復刻版)にも、本作が収録されている。

本作の大きな特徴は、他のゼルダの伝説シリーズ作品のような見下ろし視点ではなく、横スクロール画面で進行するアクションゲームとなっていることである。
また、経験値を貯めることでリンクが成長するレベル制や、魔法が登場するなど、他のゼルダの伝説シリーズ作品とは一線を画する、異色の作品である。

前作『ゼルダの伝説』でリンクがガノンを倒してから数年後。未だガノンの影響が残り荒廃するハイラルを舞台に、「勇気のトライフォース」を復活させ、「初代ゼルダ姫」とハイラルを救うべく、リンクが試練に挑むストーリーとなっている。

ゼルダ史の中の『リンクの冒険』

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ゼルダの伝説シリーズは通称「ゼルダ史」と呼ばれる時系列によって整理され、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』をターニングポイントとしていくつかの時間軸に分かれている。
本作『リンクの冒険』は、『時のオカリナ』にて時の勇者が敗北した時間軸における最後の物語である。

『リンクの冒険』のあらすじ・ストーリー

リンクの勝利とその後のハイラル

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緑の服をまとった少年・リンクの活躍により、ハイラルを支配しようとした魔王ガノンが倒され、ハイラルの王女・ゼルダ姫と、ハイラル王国の秘宝「力のトライフォース」「知恵のトライフォース」は無事王家へと戻った。
しかしそれから数年、ハイラルは荒廃の一途をたどっていた。
ガノンの遺した邪悪な力によって、ハイラルの秩序は乱れていた。また、ガノンの残党の一部は、ガノン復活の機会をうかがっていたのである。

リンクはハイラル復興に尽力していたが、状況はあまりよくなかった。
そんなある日、16歳の誕生日を迎えたリンクの左手の甲に、ハイラル王家の紋章に似た不思議なアザが浮かび上がる。
気になったリンクがゼルダ姫の乳母であるインパに相談すると、彼女は慌ててリンクを王国の北にある城に連れて行った。

初代ゼルダ姫と「ゼルダの伝説」

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インパは、リンクを北の城で眠る「初代ゼルダ姫」の元へと案内した。
そして、古の王家に起きた悲劇「ゼルダの伝説」を語り始める。

その昔、まだハイラルがひとつの国だったころ、偉大なる王が「力」「知恵」「勇気」3枚のトライフォースの力を使い、ハイラルの秩序を保っていた。
王の寿命がつきた時、王子が次の王になり、すべてを受け継ぐはずだった。
しかし、トライフォースは「力」と「知恵」の2枚しか王子に受け継がれなかった。
王子は「勇気のトライフォース」を求め、ありとあらゆる所を探したが、見つけることができなかった。
そんな時、王の側近の魔術師が、「王子の妹であるゼルダ姫が、王からトライフォースについての何かを聞かされていた」という知らせを持ってきた。
王子はゼルダ姫からそれを聞き出そうとするが、王子に問い詰められても、魔術師に脅されても、ゼルダ姫は決して口を割ろうとしない。
そのことに業を煮やした魔術師がゼルダ姫に呪文をかけ、ゼルダ姫はいつ覚めるともない眠りに落ちてしまった。
王子は深く悲しみ、いつか目覚めることを願ってゼルダ姫を城の一室に安置した。
そして、この悲劇を二度と忘れぬようにと、代々王家に生まれる女子には、必ず「ゼルダ」と名付けるよう命じたのである。

6つの神殿と「勇気のトライフォース」

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伝説を語り終えたインパは、偉大なる王がきたるべき時のために用意したという、6つのクリスタルと1本の巻物をリンクに手渡した。
巻物には「トライフォースが「力」「知恵」「勇気」の3枚あり、全てを合わせた時、最大限の力を発揮すること」、「勇気のトライフォースだけは相応しい人物が現れるまで誰の手にも渡らないよう、「死の谷(デスバレー)」にある大神殿に隠したこと」、「その大神殿に入るためには、ハイラルにある6つの神殿で守護神と戦い、クリスタルを収め、結界を解く必要があること」、そして「大神殿で最後の守護神と戦い、勝利して初めて「勇気のトライフォース」を手にすることができること」が書かれていた。

再び冒険へ

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インパは、「勇気のトライフォース」を手に入れトライフォースが完全なものとなれば、初代ゼルダ姫を目覚めさせることができるという。
リンクの左手の甲に表れた紋章は、「勇気のトライフォース」を継承する資格の証だったのである。
トライフォースの力で初代ゼルダ姫を救い、ハイラルに平和を取り戻して欲しいと、インパはリンクに願う。

一方そのころ、ガノンの残党たちは魔界より新たな仲間を呼び寄せ、ガノン復活に向けて動いていた。
ガノン復活の鍵となるのは、ガノンを倒した者の血。すなわちリンクの血。
リンクの血を手に入れようと魔物たちが躍起になるなか、リンクは「勇気のトライフォース」を求め、6つの神殿と大神殿の試練に挑むべく再び旅立つ。

トライフォースの試練と初代ゼルダ姫の目覚め

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リンクが「勇気のトライフォース」を手にしたことでトライフォースが完全になり、初代ゼルダ姫は目を覚ます。

旅の先々で新たな技や魔法を教わり、アイテムを入手しながら、リンクは6つの神殿で守護神を倒し、クリスタルを収めていった。
そして、「死の谷」にある大神殿へとたどり着き、最後の守護神も撃破する。
「勇気のトライフォース」を目前に捉えたリンクだったが、トライフォースは最後の試練をリンクに与えた。それは、自分自身の影と戦うことだった。
リンクは自分自身の影と戦い勝利し、「勇気のトライフォース」を手に入れる。
それによって魔法は解かれ、初代ゼルダ姫は目を覚ます。目を覚ました初代ゼルダ姫は、リンクにそっと口づけをするのであった。

『リンクの冒険』の登場人物・キャラクター

リンク(Link)

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