こみっくがーるず(第1話『アンケート、ビリですか!?』)のあらすじと感想・考察まとめ

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15歳の女子高校生・萌田薫子、ペンネーム 『かおす』 は、文芳社のまんが雑誌で4コマまんがを描いている。評判が思わしくなく気の弱い薫子のことを心配した、担当編集者である編沢まゆは、まんが家ばかりが集まる女子寮を勧める。ルームメイトの恋塚小夢、先輩まんが家の色川琉姫や勝木翼と一緒に、まんが家生活をはじめる薫子であった。
今回は「こみっくがーるず」第1話『アンケート、ビリですか!?』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「こみっくがーるず」第1話『アンケート、ビリですか!?』のあらすじ・ストーリー

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担当編集者の編沢と話す、萌田薫子(かおす)

桜の咲きほこる、よく晴れた日。女子高校生、萌田薫子の電話のベルが鳴った。『かおす』というペンネームの4コマまんが家でもある薫子は、担当編集者である文芳社の編沢まゆから、読者アンケートの結果がビリだったことを告げられる。
薫子(かおす) 「えっ、アンケート、ビリですか!?」
編沢 「はい、ビリです」
萌田薫子(かおす)の胸に、担当編集者である編沢まゆの容赦ない言葉が、スピーカーを通して突き刺さる。
編沢 「読者の意見として 『絵が下手、キャラが萌えない、ストーリーがつまらない』 など。あと 『ここまでリアリティーのない女子高生は、初めて見た。作者はもう少し現実を見て』 と」
かおすは、ショックのあまりスマホを落とし、その場にへたりこむ。
薫子(かおす) 「女子高生なのにぃ」
フラフラと立ち上がるが、追い打ちをかけるように編沢が話しだす。
編沢 「実はまだ、ありまして。 『タイトルから惹かれない、展開が読める……』」
読者からの厳しいコメントが伝えられ続ける中、かおすはスマホを境内の階段に置き、その前に正座して頭を下げる。

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文芳社の編集室、編沢まゆ

薫子(かおす) 「ゴミのようなまんがを、すみませんでした。今まで、お世話になりました」
編沢 「待ってください」
『この子は、メンタルが弱すぎる。でも、独特のセンスはある。だけど、ひとりでは続けられない』 と考えた編沢は、「かおす先生、もし興味があれば……」と薫子にある提案をする。

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プリン・ア・ラ・モードを食べる、恋塚小夢

少女まんが家で女子高校生の恋塚小夢は、担当編集者から渡された 『文芳社女子まんが家寮、寮生募集中!!』 のプリントを見た。
担当 「恋塚さんは少しマイペースすぎるので、他のまんが家さんに会って、刺激を受けてほしいんです」
関心はあるように見える小夢だが、テーブルに並べられた数々のデザートをフォークで口へ運ぶ手は、まったく止まる気配がない。
担当 「すぐにとは言わないので、少し考えて……」
小夢 「行きます。まんが家さんだらけなんて、楽しそう」
担当 「でも、親御さんの同意も必要だし」
と担当編集者は慌てるが、小夢はすぐに母へ電話する。
小夢 「『わぁ楽しそう、いいんじゃない』 だそうです」

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勝木翼

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色川琉姫

学校帰りの女子高校生、色川琉姫と勝木翼は、文芳社女子まんが家寮に住んでいる。 「連載できて嬉しいけど、学校との両立が大変。癒やしがほしい」 と愚痴をこぼす琉姫に対し、翼はどこか遠くを見つめながら、意味ありげに呟く。
翼 「わたしは、毎日まんが描けるだけで、満たされているよ」
「そんなにストイックじゃ、男の子になっちゃう」 と言う琉姫に 「そのほうがいいかも」 と答える翼だった。帰宅した二人は、来週から寮生が増えることを寮母から知らされる。

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萌田薫子の部屋

薫子(かおす) 「ムフフン、女子まんが家寮。甘美な響きです」
暗い部屋で準備を進める、かおすの脳内では 『かおす劇場』 が上映されていた。
今どきのキャピキャピ女子高生3人が、オシャレな会話を楽しむバージョン 『かおす劇場だい1話』。
すごいオーラを放つまんが家たちに、虐げられるバージョン 『かおす劇場だい2話』。
そして、自分と変わらない自虐的な性格のまんが家たちが出てくるバージョン 『かす劇場だい3話』。(「かおす」ではない)
まるで、自分の分身のようなキャラクターが消滅してゆくイメージに、いたたまれなくなった薫子は、駅のホームにしゃがみ込む。その背後で、乗るはずだった新幹線が発車してしまう。

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文芳社女子まんが家寮は、古い日本式家屋

重い荷物を手からぶら下げヨロヨロと坂道を上る薫子は、途中で文芳社のビルを見つける。
薫子は「わたしには、まだまだ遠いとこですが、でも……まんが家続けたいし、がんばらないと」と前向きに進むのであった。ようやく寮と思われる古い建物にたどり着いたとき、ちょうどゴミを捨てに行こうとした寮母の花園莉々香に見つかり、ファンの小学生と間違われてしまう。
花園 「ごめんなさいね。高校生が来るって聞いてたから。最近若い漫画家さんが多いけど小学生までいるのね」
薫子(かおす) 「私高校…」
花園 「ここはね。連載持ってる先輩達もいるからあなたも頑張って。小学生のうちに声かけられるなんて将来有望ね~」
薫子(かおす) 「あの…私高校…」
花園 「古い建物なので、驚いたでしょう。リフォームしてあるから、部屋は綺麗なんだけど。一年後には、建て直しする予定なの。あなたが最後の寮生になるかもね」

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萌田薫子の手をとる恋塚小夢、それを見守る花園莉々香

花園 「さあ、あなたの部屋はここよ。がんばってね」
案内された部屋の引き戸を開けると、そこにはチョコがけドーナツをくわえたまま、ビーズクッションの上で腹ばいになり、脚をブラブラさせている女の子がいた。
薫子(かおす) 「相部屋、聞いてない。知らない人と同じ部屋なんて……」
小夢 「私、少女まんが家の小夢、よろしくね。気を使わないで、私も今日来たばかり。ドーナツ食べる?」
初対面だというのに何の躊躇もなく、頭をヨシヨシされ、目に涙を浮かべるかおすに小夢は狼狽する。
小夢 「ごめん、ドーナツ嫌いだった?」
薫子(かおす) 「違うんです。あの、こんなふうに話しかけられたの初めてで」
部屋のちゃぶ台でお茶をしながら話す二人。小夢は、かおすをカワイイと褒める。
薫子(かおす) 「でも、まんがを描く上で、この体型は不都合です。自分がチンチクリンだから、スタイルいい子が描けないんです。萌えるカラダって、だいじなんです」
薫子(かおす) 「小夢さんは、絵のことを担当さんに言われたりします?」
小夢 「するする、聞いて聞いて」
かおすは、小夢の描くカワイイ女の子の絵の、一体どこが駄目だか疑問に思う。
小夢は、男の子を描くのが苦手なのであった。絵を見たかおすは、つい率直な感想を漏らす。

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少女まんが家、恋塚小夢の描く男の子

薫子(かおす) 「コワ……、いえ、個性的ですね」
小夢 「女の子描くのは、楽しいけど。男の子はあんまり、のらないんだよね。担当さんに、恋したことないんじゃないのって、言われて。ズバリ図星」
薫子(かおす) 「あ、私も。あまりにも人間描けないけど、ちゃんと友だちいますか?猫とか虫とかしか、話し相手いないのでは、とか言われて。ズバリ図星」
すっかり意気投合した頃、かおすはこの先生き残れるのか、不安で仕方がないことを告白する。それを聞いた小夢は、何だか自分も不安になってきてしまい。とうとう、お互い腕を取り合い泣き叫んでしまう。
そのとき、学校から帰ってきた色川琉姫と勝木翼が現れる。
琉姫 「もしかして、今日来た新人の子たち?」
小夢 「もしかして、まんが家の先輩ですか?」
感傷的になっていた二人。かおすは琉姫に、小夢は翼に思わず駆け寄る。

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色川琉姫(爆乳姫子)と勝木翼(ウイング・V)

小夢 「お二人とも、連載作家さんなんですよね。どんなまんが描いてるんですか」
翼 「私は、激アツの少年まんがを。こいつは……」
翼の口を手でふさぐ琉姫。そしてすぐに、かおすの耳を後ろからふさぐ。
琉姫 「ちょっとつーちゃん、こんな小さな子の前で止めてよね」
薫子(かおす) 「……私、高一です」
翼は小夢に、なぜ泣いていたのかを尋ねる。
小夢 「デビューできたはいいけど、人気出ないんじゃって不安に……」
翼 「人気なきゃ、描く意味ないって思ってるのか」
小夢 「そんなことないです。まんが描くのは、ずっと好きで」
翼 「じゃあ、いいじゃん。自分の理想に近づくには、描き続けるしかないと思う」
翼の悟ったような物言いに、希望が湧いて同意する小夢。
翼 「まあ、困ったら相談のるし」
琉姫 「そのためのまんが家寮だしね」

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新人の噂話をする琉姫と翼

琉姫 「カワイイ、初々しい」
翼 「るっきー、好きそうだよね。あのチビッコ」
琉姫 「つーちゃんだって、ノリノリだったじゃない」
翼 「まあ、楽しくなりそうだよね。締め切りじゃなきゃ、もっと話せたのにな」
琉姫 「先輩かぁ」
翼 「同い年なのに、なんかおかしいよな」
琉姫 「そうとう老けて見られていたカンジね……」
淡々と話す二人だった。
かおすは、ひとり湯船に浸かりながら、物思いにふける。
皆いい人たちだし、想像してたより、恐ろしいところではなさそうだ。
夕ご飯ができたので、かおすを呼んでこようとする小夢を莉々香は止める。おもむろに、台所のすりガラス窓を開けた。
花園 「かおすちゃん、ご飯よ」
薫子(かおす) 「ぱぶばぼぶぶっぶ……」
湯船に沈む、かおす。

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台所からお風呂場に顔を出す、寮母の花園莉々香

夕食後、部屋に戻った薫子と小夢。
小夢 「かおすちゃん、寮に入ってよかったね。先輩たち、カッコイイし、やさしいし。翼先輩……女の人なのに、なんか男らしくって……。恋ってこういう感じ?」
薫子(かおす) 「そこですか?でも確かに色々参考になりそうです…長い手足…きゅびれ…ふちょもも…」
プロの部屋を見てみたいと思ったかおすと小夢は、隣の先輩の部屋を訪れる。

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