アドベンチャー・タイム(Adventure Time)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アドベンチャー・タイム』とは、米国の幼児向け番組専門のケーブルテレビチャンネルであるニコロデオンが作った短編アニメを元に、カートゥーンネットワークがその短編アニメを購入し30分番組として製作したアニメである。本作の内容は主人公の男の子フィン(Finn)と犬のジェイク(Jake)が魔法のはびこるウー大陸を舞台に繰り広げる冒険ファンタジーである。

ジェイク「風が強くなってきた!母なる自然は誰に対しても容赦がねぇ!嵐はますます激しくなって、手がつけられねぇ感じだ!あいつには友達も家族も愛するうさぎもいねぇってのに」

この言葉は第87話「レンガな気分」でレンガに扮したジェイクが、自然の厳しさを目の当たりにして発したもの。
ジェイクはその日、崩れる寸前の廃屋の壁に出来た隙間にレンガとなって入り込んでいた。
目的は壁と同化して自然を監視するというものだった。やがて日が沈み、嵐がやって来た。
ジェイクが目にしたのは、嵐によって川の水かさが増し、身に危険が及んでいる1匹の小さなウサギだった。
この時ウサギはたった一匹で自然の脅威と戦わなければならなかった。あまりに非力な存在を前に心配するレンガのジェイクだったがこの後、種族の異なる動物たちがウサギを助けようとやって来たのである。
これは、自然の力を前にすればどんなこともちっぽけでとるに足らないということがジェイクのレンガ姿で傍観する様子から伝わる一言である。

『アドベンチャー・タイム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作品に見られる終末的要素

まだ本作のアニメーションが完成する前、物語の設定の肝となる「ウー大陸」は単なる魔法世界という設定にするか否かという案が制作スタッフの間で持ち上がっていた。
氷漬けになったビジネスマンたちが氷解しフィンたちと出会う回の放送以降、本作品に世界の終末を思わせる雰囲気が漂い始めたことを受け、作者であるウォード氏はその雰囲気を今もスタッフたちがずっと守り続けていることに注目していると語る。
またウォード氏は、ウー大陸が核戦争勃発後1000年を経た世界という暗い歴史を持つ設定であるにも関わらず、本作品ではそこには深く触れずにうやむやにする意向を述べている。

プリンセス・バブルガムとマーセリンの同性愛描写

第32話の「僕の大切なもの」というストーリーにおいて、プリンセス・バブルガムとマーセリンの間に同性愛の関係があったのではないかという説がファンの間で浮上した。このことを受け、制作元であるフレドレター・スタジオは二人の間にそのような関係があったことを仄めかしている。さらに脚本スタッフがファンたちの同人誌などの活動からインスパイアを受けていることを明らかにした。
このことがさらにファンの間で話題となり、このキャラクター達の同性愛関係についての論争が激化した。
番組の総指揮を執っているFred Seibert氏が舞台裏ビデオの中において、「我々はファンの憶測や刺激の強いファンアートに対して夢中になっており、皆さんにもそれを楽しんでいただきたいと思ったのですが、ちょっとやりすぎました。」とコメントしている。

この回では、マーセリンがバブルガムに向かって自分の気持ちの吐露とも受け取れる歌を披露したり、バブルガムの反応を見て感情を抑えきれずに怒って涙を浮かべるシーンがある。一方で、バブルガムもマーセリンが彼女に贈ったTシャツをずっと大切にしていることを告白する。これらの描写がファンの間で様々な想像と期待を生んだものと思われる。

『アドベンチャー・タイム』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ペンデルトン・ウォード、ケイシー・ベイシッチス / 朴ロ美、斉藤志郎『Adventure time』

『アドベンチャータイム(Adventure Time)』オープニングテーマ

ED(エンディング):アシュレイ・エリクソン『Island Song』

『アドベンチャータイム(Adventure Time)』エンディングテーマ

挿入歌:ジェイク『ベーコンパンケーキの歌』

ファンの間で人気を呼んでいるジェイクのパンケーキの歌

挿入歌:マーセリン『I'm Just Your Problem』

第32話「僕の大切なもの」で披露されたマーセリンの歌

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