3月のライオン 第44話(第2シリーズ第22話)のあらすじと感想・考察まとめ

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桐山は、育ての親のいる家へと久しぶりに訪問する。後日、高橋が進学で四国へと旅発つ前に、桐山はひなたと高橋を誘ってもんじゃ焼きを食べに行く。ひなたは、高橋と話す場を設けてくれた桐山に感謝し、自分はこの町で頑張るのだと気持ちを新たにする。
今回は「3月のライオン」第44話(第2シリーズ第22話)『もうひとつの家 / Chapter.89 三月町の子』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「3月のライオン」第44話(第2シリーズ第22話)『もうひとつの家 / Chapter.89 三月町の子』のあらすじ・ストーリー

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幸田家の母が洗濯物を干していたら電話が鳴った。受話器を取ると、「久しぶりです、零です」という声が聞こえてきた。声の持ち主は桐山だった。

桐山は、自分が預けられていた家を訪れ、義母とそこで飼われていた太郎に久しぶりに会う。姉の京子や弟の歩は元気にしているかと義母に尋ねると、弟は予備校、姉は派遣であちこちに行っていることを教えてくれた。

義母は、桐山に姉弟の近況を教えながらも、自分が一人の時に尋ねてくれたことにホッとしていた。もし2人が家にいたら、一瞬にして居間は昔みたいに凍り付いていただろうと義母は思うのだった。
この家では、もう誰も桐山の名前を口に出すものはいなかった。桐山は、ひなたの祖父が営む三月堂の和菓子を手土産として差し出し、長いこときちんと挨拶に訪れていなくて申し訳ないと話す。義母は、全然顔を見せななくて心配した、と桐山に声をかけようとするも、口を閉ざした。桐山は、家の中の空気を悪くしないためにも、家に来ないようにしてくれていたのだ。そして、気まずくて目を合わせられないでいる義母である自分と向かい合ってくれている。義母は桐山を見て、随分と雰囲気が柔らかうなって大人になったのだなと感じた。とても、自分の下の子と同じ年とは思えなかった。

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母親は、自分の2人の子供が桐山にはかなわないことを、割と早い段階で気が付いていた。それは単純なことで、明らかに練習量が桁違いだったのだ。桐山に負けないようにするには、さらに上をいく練習をしなければいけなかった。しかし、2人には出来なかったのだ。正論を粛々と体現していく桐山に、2人は自分の弱さに心を乱し、棋士となる夢が粉々に崩れてしまった。2人は母親に反発し、父親はその様子をただ黙ってみているだけだった。やる気を他人に出させてもらわないといけない人間は、どちらにしてもいずれは行き詰るというのが父親の持論だったのだ。弱い自分を直視できず、手の届く楽しさに飲み込まれ、ある日「だって努力できるのも才能じゃん」と言い放った下の子の言葉に、「ははっ」と父親は笑った。それが多分棋士としての自分の子を見限った瞬間だったのだろう。
母親は桐山を見ていて思い知らされたのが、辿り着きたい場所を持ってしまった人間というのは、ここまで突き詰めないといけないのかということだった。なりたいものになれる人間なんてほんの一握りの人だけなのだから、どうやったらなれるのか考えずにきた義母にとって、桐山の姿は胸にもやもやと重いものとなっていた。

そしてある日、父親も桐山と同じような子供時代を歩んできた人間であるということに思い至ったのだ。将棋というものを通してみれば、この家の中で父親にとって一番分かり合える人間は、家族ではなく桐山だったのだ。

桐山は一身に将棋に打ち込み、勉強も黙々とこなして、家のことも手伝ってくれて本当にいい子だった。しかし、それがますます自分の2人の子供を苦しめた。どうして、桐山はこんなにいい子なのか、何故自分の子供はこんな風に育たなかったのだろうか。桐山の母親と自分の育て方はどこが違ったのだろうか。自分は子育てに失敗したのか。桐山は居候だからこの家にいるために、一生懸命いい子を演じているのだろうか。本当は自分たちのことをバカにしているのではないだろうかと義母は考えていた。
しかし、それは違っていて、桐山はただ本当にいい子だったのだ。自分も2人の子供たちもそれは分かっていて、ただ桐山に甘えていたのだ。甘えて突き放し、ぞんざいに扱って、桐山に居場所を与えなかったのだ。

そして桐山は、自分がいると皆がどんどんギクシャクしてくるのが分かって、そのことを口に出すことなく静かに家を出て行ったのだ。

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17時の鐘が流れると、桐山は席を立ち「それじゃ」の後に結びの言葉が探せずに「また来ます」と言った。そして、他になんて言えばいいのか分からず「また来てね」と義母も答えるのだった。桐山は太郎にも「じゃあな、長生きしてな」と言いながらぎゅっと抱きしめ、「元気でな」と言って家を後にしたのだった。
桐山が帰って、義母は台所で夕飯の支度をいつも通りに始めた。誰も連絡をしてこなくても、毎日台所に立ってご飯を作って家族みんなの帰りを待っていた。義母はその晩に夢を見た。桐山は本当は自分の子供で、居間でだらしなく寝そべっていて、早く寝るように注意すると口答えをするのだ。これでは他の2人の子供と同じじゃないかとがっかりするのだが、心からほっとしていた。

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桐山は、高橋が高知へ旅立つ前に、みんなでもんじゃを食べに行こうとひなたを誘った。もんじゃのお店で3人は、ひなたと高橋の合格祝いと、桐山の昇級祝いをするのだった。
高橋は、尊敬の目で昇級した桐山を見ながら、自分の祖父も喜んでいることを伝える。桐山は今では祖父のアイドルで、寝込みがちだったが最近では近所の将棋クラブに顔を出すようになったのだと話す。元気が出てくれて両親も喜んでいて、プロというのはすごいと話していたということだ。そして、自分も早くプロになりたいのだと高橋は話してくれた。
『いつか』ではなく『早くプロになりたい』と言う高橋は、もう夢ではなく目標になっているのだとひなたは気づく。ひなたは、この春三月町から高橋がいなくなるのを寂しく感じた。自分たちは三月町で生まれ育った子供で、それだけは絶対にどこへ行っても変わらない。高橋がもうすぐこの三月町を去るのだと実感し、ひなたはふいに涙が出そうになった。一緒にいるこの時間が大事だけれど、流れは止められないのは分かっていた。桐山が最後に高橋と一杯話せるように誘ってくれて、ひなたは本当にうれしかった。

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桜まつりの朝、ひなたたちは白玉入りのおしるこを販売する準備をする。三月堂の白玉入りおしるこは、とろっとして甘しょっぱくておいしいと好評だった。売り上げも好調で、多くのお客が来てくれていた。ひなたはふと桜の花びらが舞う風景を眺めながら、高橋との思い出を思い出し、自分もここで頑張ると誓う。

高校入学式前に、ひなたは髪の毛をバッサリと切ってきた。しかし、いつも行くお店にはおばちゃんしかいなかったため、ボブにするつもりが理想の髪型にならずカットに失敗したという。そのため、ひなたは外に出るのもいやで、高校も2学期から行くと言って落ち込んでいた。あかりからは中学生の様だとか、祖父からは座敷童、ももからはこけしの様だと言われてしまいさらに落ち込むのだった。
入学式の朝、桐山がひなたを迎えに来た。ひなたが恥ずかしそうに桐山の前に現れると、黙ってじーっと見つめた後、「うん、いい、うん、うん、すっごくいい」「チョー似合ってる」とひなたをべた褒めする。ひなたは、そんな桐山に戸惑いながらお礼を言うのだった。

「3月のライオン」第44話(第2シリーズ第22話)『もうひとつの家 / Chapter.89 三月町の子』の感想・考察

「3月のライオン」の動画放送情報

地上波・BS・CS 放送スケジュール

・NHK総合テレビ 2017年10月14日(土)23:00~、10月21日(土)23:20~(※レギュラー放送時間25:55~)

その他配信系 配信スケジュール

・J:COMオンデマンド メガパック 2017年10月15日(日)12:00~
・Hulu 2017年10月15日(日)12:00~

「3月のライオン」アニメ全話のネタバレ解説まとめ

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