りゅうおうのおしごと!(第10話『スピニングドラゴン』)のあらすじと感想・考察まとめ

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ついに竜王戦が始まる。八一はあいや銀子、桂香などを連れて竜王戦初戦が行われるハワイにやって来ていた。みんなでハワイを満喫し、ついに竜王戦、八一の目標でもある名人相手に自分のタイトルを守る戦いが始まる。
しかし、名人に自分の得意とする手をどんどん崩されて、八一は自分と自分の将棋を壊されていく。
今回は「りゅうおうのおしごと!」第10話『スピニングドラゴン』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「りゅうおうのおしごと!」第10話『スピニングドラゴン』のあらすじ・ストーリー

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アーロハーとはしゃぐ二人

竜王戦7番勝負第1局、それはハワイで開催される。
八一はあいと、銀子は、桂香などを連れてハワイ入りした。
はしゃぐ面々。銀子だけいつもと変わらないセーラー服姿だ。
天衣はハワイ行きを望まず、大阪で留守番をしている。
空港で対局相手の名人と出くわす八一。
対戦相手に複雑な顔を見せる八一に、銀子は今から緊張してたら持たないと声をかける。
その後ホテルに到着して、八一の豪華な部屋にはしゃぐあい。
自分も八一の部屋に泊まりたい事をほのめかすが、八一には通じ図、あいのアホ毛がしょげる。
その夜ホテルで竜王戦の前夜祭が、将棋連盟会長の月光司会の元行われる。
本来なら花束を渡される竜王とその挑戦者だが、ハワイという事でレイ(頭や首にかける装飾品)が首に掛けられる。
八一のレイはあいが作ったものだった。
そして今日があいの誕生日だと言う事で、詰め将棋を模したケーキが用意されていた。
この詰め将棋は月光のお手製で、手数を考えながら食べて貰おうと用意していたが、披露された瞬間、あいは瞬殺のごとく読んでしまう。
唖然とする月光に、八一は心の中で、あいが詰め将棋にとんでもなく強いことを月光に謝った。
月光は師匠からプレゼントを貰えるとしたら何か欲しいかあいに問う。
あいは明日からの対局に勝ってほしいと瞳を輝かせて答えた。
その答えに、八一は感動し、周囲も拍手を送る。

翌日ついに始まった竜王戦は7番勝負。先に4勝した方が次の竜王となる。
対局相手の名人が竜王になれば、これまでに獲得したタイトルの通算保持期間はちょうど100期。
さらに7つのタイトル全てに永世資格(1つのタイトルを通算で7期や10期、または連続で5期獲得することによって得られる特別な称号)を得るという2つの大記録を同時に打ち立てることになる。
名人はその永世資格を既に6つ持っていたため、残すは竜王のみだった。
そのためか周囲の取材も多く、皆が八一ではなく名人に注目を集める対局だった。
名人は八一の最も得意とする戦法、一手損角換わりを打ち出す。
こうして初日は名人が50手目を封じて終了した。
夜のビーチを歩きながら、明日の手順を考える八一。
名人相手に、自分の浮かぶ通りの手はないだろうと考え込む。
そんな時海で水着姿の銀子と出会う。
銀子は泳ぐのは飽きたから散歩に付き合えと、八一からパーカーを借りて、2人並んで歩きだした。
屋台を見て回り、アイスを仲良く食べ、夜景が楽しめる高台で休む二人。
アイスをあいにも食べさせたかったと言う八一に、こんな時までそういう事を言うのかと、銀子は八一をロリ王と貶す。
否定する八一に、なら証拠を見せてと、銀子は八一に向かってかかとを少し上げ、目を閉じた。

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「証拠を見せて」と言う銀子

一瞬引き寄せられそうになる八一だが、すぐに離れて「からかわないでください」と苦笑いする。
「ばか」と呟く銀子。
翌朝、竜王戦第一局二日目が行われる。
名人の手は昨日八一が否定した手順まんまだった。
自分優位に進むと考えた八一だったが、気が付けば、優位のはずの自分に勝ち手が見つけられなくなっていた。
このまま自分が負けてしまうのかと焦る八一。
何より、誰よりも一手損角換わりを研究し指し込ませる将棋指しとして自負していた自身の将棋が、何一つ相手に効いていない状況に動揺する。
そして、「負けました」と頭を下げてしまう八一。
観戦していた月光は記者にインタビューで、普通に考えれば先手の八一にとって優位な局面を、勝ってしまった名人に対して「奇跡です」と答えた。
ホテルの部屋で立ち尽くす八一に、あいが一度負けただけだと慰めの言葉を掛けるが、自分の将棋観を根底から否定された八一は、「笑っていられるな」とあいを責める。
名人と打つことにより、誰よりも研究してるはずの戦法を、自分が育ててきた感覚を否定されたと嘆き、全てを否定されたと床に伏す八一。

そうして、八一の地元大阪で行われた第二局も、なんの見どころもなく八一は負けてしまう。
ハワイからさほど時間が無く、行われたこの第二局を八一は最初から捨てるつもりだったと語る。
第三局は将棋の街として有名な山形県天童市で行われた。
二日目にして八一は手ごたえを感じていたが、どうしても時間が足りなかった。
あと少しで見えそうなそこに手が届くのに、時間が足りな過ぎた。
そこで千日手(同じ駒の配置と手番が1局中に何回か現れること)の手順で時間稼ぎを試みる八一。
しかし連続で王手をかける千日手だけは4回繰り返すと反則というルールがあるにも関わらず、八一はその手順にはまり込んでしまった。
慌ててしまった八一は記録係にこの手順が何回目か問いかけてしまうが、それもまた助言行為としてやってはならない行為だった。
焦って別の手を打つ八一。それは名人にため息を吐かせるような粗末な手で、八一は再び「負けました」と口にした。
何か対策を練らなくばならない八一は、自宅に帰って来ても、あいに碌な挨拶もせず部屋に閉じこもる。
一手損角換わりと相掛かりという自分の得意手を、洗い直そうとパソコンを開き、名人の手や新しい棋譜を見つめ続ける。
そこへあいが恐縮しながら現れた。
彼女は明日マイナビの本選のため、一局八一に稽古をつけてもらいたがっていた。
八一は大きな音を立てながらあいの将棋を相手する。
音を立てられるたびに肩をすくめるあいに、何の優しさもない対応だった。
苛立ちを隠しもせず、それに完全に委縮したあいの手に、八一は盤上の駒を握って潰してしまう。
八一の態度に土下座して謝るあい。

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いら立つ八一と、謝るあい

謝りながら手洗いに席を外すあい。
八一はこの状況に、自分たちの同居や内弟子関係が不自然で、あいの経歴にも傷をつけていると考え始める。
戻ってきたあいに、明日のあいの世話を晶に頼んだことと、竜王戦が終わるまで清滝宅で過ごすよう指示する八一。
竜王戦が終わったらここへ戻れるのかと問うあいに、八一は答えなかった。

翌日、沈んだあいに、天衣はしゃんとするよう声をかける。
あいは笑って見せたが、本戦対局相手の月夜見坂燎に「ガキと平手で指す羽目になるなんて」と悪態をつかれて、元気はなかった。
それでも相掛かりを始めるあいに、月夜見坂は師匠の猿真似かと勢いよく相手する。

八一はあいの様子を気にすることなく、パソコンに向かって対策を練っていたが、答えが見つからず、自分がいま正しい方向に向かっているのか途方に暮れていた。

あいは月夜見坂に負けてしまった。
あいが雷相手に勝ったと聞いていた月夜見坂は、沈んでいるあいに不平をぶつける。
昨夜の八一のように盤上で駒を握りつぶしていく月夜見坂に、あいは呼吸を荒くする。
「手合い違いだ、大阪に帰れ」と言いながら去る月夜見坂。
天衣が気づいた時には、あいはその場で倒れてしまっていたのだった。

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荒い息とともに倒れてしまうあい

「りゅうおうのおしごと!」第10話『スピニングドラゴン』の感想・考察

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