BEATLESS(第4話『Automatic world』)のあらすじと感想・考察まとめ

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『BEATLESS』とは、長谷敏司によるSF小説であり、水島精二が監督を務めるアニメ作品である。
紅霞が現れて以来ケンゴはhIE議員襲撃のための訓練を受けていた。ケンゴを心配したオーリガの相談をきっかけに、アラトとレイシアはケンゴが抗体ネットワークの一員で、hIE議員の襲撃計画に加わっていることを知る。そして、ケンゴを助けることを決める。
今回は「BEATLESS」第4話『Automatic world』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「BEATLESS」第4話『Automatic world』のあらすじ・ストーリー

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紅霞とケンゴ

紅霞はケンゴに、抗体ネットワーク(1人歩きしているhIE を警察の目を逃れて破壊する排斥運動家)の上層部から「アンドロイド議員の試験体を破壊する」というペナルティが出ていると伝えるが、ケンゴは、それはテロだ、街を歩いてるhIEを壊すのとは話が違う、と拒否する。しかし紅霞は、これはケンゴが抗体ネットワークのシステムを勝手に使ったことへのペナルティなのだから仕方がないと強制する。さらに、従わなければ家族を傷つけることを暗に示してケンゴを脅す。ケンゴが、紅霞もレッドボックスなのだろ、なぜ抗体ネットワークにいるんだ、と問いただすと紅霞は、「(脅されて、一方的に命令されるこの現状が)理不尽だと思う?不満だらけって顔してるよね。全部ぶち壊してしまいたい?だったら、私を使ってみる?」とケンゴに迫る。

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レイシアの作った夕飯を食べるアラトとユカ

遠藤家の食卓。今晩もレイシアが美味しい料理を作っていた。
食事を前にアラトは、夕飯の買い物に行ったというレイシアを「またこの間みたいなことがないか(レイシアが誘拐された事件)」と心配していた。レイシアは、あれ以来不審者が近づいた形跡はないので安心してほしいと伝える。

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作戦を伝える紅霞と指揮官の男

紅霞が自宅を訪れて以来、ケンゴは毎晩hIE議員破壊のための訓練を受けていた。そして作戦前夜、指揮官は「明日、大井産業振興センターで実験中のhIE議員を破壊する。このhIEは人間文化を侵食する危険物だと認識しろ」と部隊に告げる。隊員たちは「機械が法律を作るのかよ」「俺たちは人間だ。(hIEを)ぶっ壊してやる」と奮起する。そんな隊員たちを横目にケンゴは「それ(hIEの破壊)を命じているあいつ(紅霞)も機械なんですよ」と心の中で呟く。隊員たちは紅霞を人間だと勘違いしているのだ。

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話しをするオーリガ・紫織・ユカ(左から)

毎晩何処かへ行き遅く帰ってくるケンゴを心配したオーリガは、ユカと遼の妹の紫織に相談する。紫織は「(何をしているか)言いたくないこともあるでしょ。ケンゴさんだって子供じゃないんだから、自分の時間くらい必要よ。兄妹なんていっても独立した個人なんだから」とどこか冷めたように答える。一方ユカは「うちのお兄ちゃんは何でも話してくれるよ。悩むくらいならケンゴお兄ちゃんに直接聞けばいいんじゃない?(オーリガが聞きにくいなら)うちのお兄ちゃんに聞いてみてあげる」と明るく答える。

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遼と東京研究所職員のシノハラ

遼は父親に頼み、ミームフレーム東京研究所の職員と進学の相談を口実に会っていたが、本当の目的は東京研究所爆発事故の裏に隠れた真実を探る事だった。
応対したシノハラという職員に遼は「東京研究所はhIEの行動管理クラウドの定期更新を受け持つ中枢でしたよね?事故で機材ごと吹っ飛んだのにサービスは通常運行なんて、うちのシステムは堅牢なんですね」と何気なく尋ねる。するとシノハラは「社内秘匿事項だから内緒なんだけどね、(創業者一族の)遼君になら教えてもいいか。前世記の大災害からの教訓でね、サーバーを物理的に退避できるハードウェアを開発していたんだよ。これがね、2本足で歩くんだ」と話す。遼が「電源も行動管理クラウドもなしで…。つまり自立行動して安全な場所まで運んでくれるhIE…ですか?」と確認するとシノハラは「さすが遼くん、理解が早い」と肯定する。そして遼は、東京研究所のサーバーを物理的に退避できるハードウェアがレイシアで、東京研究所のサーバーのバックアップがレイシアの持っている黒い柩のことであると確信する。

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村主家の前にいる、オーリガ・ユカ・レイシア・アラト(左から)

ユカたちと別れてオーリガが家に帰ると、丁度ケンゴが出かけるところだった。オーリガはケンゴに声を掛けるが、ケンゴは「今日で終わりますから。終わったら帰りますから」と言い残して何処かへ出掛けて行ってしまう。ケンゴの事が心配なオーリガはユカに連絡する。するとユカは、ケンゴが何を隠しているのかを調べてもらうために、アラトとレイシアを連れてオーリガの家に訪れる。

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ケンゴのパソコン内を調べるレイシアとアラト

ケンゴの部屋でアラトとレイシアはケンゴが隠している事を探る。レイシアがパスワードを解除しケンゴのパソコンを調べるとそこには、不特定多数のユーザーの投稿で稼働中のhIEと警察の位置情報を集めるアプリが入っていた。さらに、ケンゴが抗体ネットワークの一員で犯罪に加担していることが分かり、アラトは驚く。「いかがいたしましょうか?」と尋ねるレイシアにアラトは「ケンゴを捜すに決まってるだろ」と返す。
するとレイシアは、アプリ内に自分を特定する印があり、自分が誘拐された時にケンゴがこのアプリを使ってアラトを助けていたこと、さらにケンゴの外出が始まったのは自分とアラトが紅霞に出会った翌日からだったこと伝え、「アラトさん、私を使いますか?」とアラトに尋ねる。アラトが「頼む。ケンゴの居場所を探ってくれ」と言うとレイシアはさらにパソコン内を調べて、今日ケンゴたち抗体ネットワークのメンバーが、大井町の産業振興センターで行われるhIEの実験を襲撃することが分かる。

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アラトと携帯で話す遼

その頃、シノハラと別れた遼は考えを巡らせていた。
「東京研究所が扱う膨大なデータの量がhIEの持てるサイズにまでコンパクト化できるということは(人間にはそんな技術はないので)、レイシアとレイシアが持っている黒い柩は、超高度AI「ヒギンズ」が設計したレッドボックスで間違いない。事故後、サービスを通常運行しているということはミームフレームはサーバーのバックアップを手にしている。だが、レイシアはアラトのもとにいる。ということは、レッドボックスは複数あるという事。それなら辻褄が合う。そして、おそらく紅霞もそのうちの1体という事か。少なくとも、ミームフレームはそのうちの1体を確保している」そう考えをまとめた時、アラトから連絡がはいる。

電話でアラトは、ケンゴが抗体ネットワークの一員で、大井産業振興センターで実験中のhIEを破壊しようとしている、ケンゴはレイシアが誘拐された時自分を助けてくれた、だから今度は自分がケンゴを助けると話す。遼は、相手はテロリストまがいの連中で危険だからやめるよう懸命に止め、危ないことはレイシアにやらせろとアラトに言う。するとアラトは「ケンゴはhIEが嫌いなんだ。レイシア1人で助けに行ったって話なんて聞いてくれるわけないだろ?そういうわけで、あと頼むよ」と言い残し電話を切る。

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車内で侵入方法と装備について説明をするレイシアとそれを聞くアラト(アラトが持っているのはフルフェイスのヘルメットとゴーグル)

遼との通話を終えたアラトにレイシアが「本当によろしかったのですか?」と尋ねるとアラトは「言っただろ。自分のやる事は自分で決める。僕はケンゴを助けたい」と答える。
するとレイシアは、抗体ネットワークは襲撃のために大量の武器と実弾を購入していて今回それを使う可能性が高く、現場は危険である、アラトが負傷しないよう安全な方法で侵入する、そのために必要な物をホームセンターに寄って購入すると言う。

買物を終え車で移動しながら、レイシアはアラトに侵入方法と装備の説明をする。
侵入に関して、ビル内の警備システムを無効化すると自分たちが敵と認識されるので、警備システムに気付かれずに通り抜ける必要がある。アラトと自分が出会った夜に使ったように、負の屈曲率を持つメタマテリアルを散布すれば自分たちを可視光線で捉えることはできない、つまり透明になると説明する。
アラトは、ヘルメットやゴーグルなどの装備は何のために使うのかと聞く。レイシアは、メタマテリアルは汗や皮脂と反応して不安定になるのでヘルメットをする、透明になれば目に入るべき光も通り抜け真っ暗になる、モノリスからソナーデータを画像化してアラトの網膜に投影するためにゴーグルをすると伝える。(つまり、音が見えるという事)そして、音を出さずに会話するために、マウスピースからの電流が聴覚神経を刺激して脳に直接聞こえる音声を合成するダイビング用のスピーカーを使うと言う。

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hIE議員襲撃の指揮をとる紅霞

大井産業振興センターの駐車場に着いた対抗ネットワークの襲撃部隊に、紅霞は指示を出し、さらに鼓舞する。
紅霞「アンタたちの仕事はこのビルの階段を22階まで駆け上がる事。そして今、会議場で実験しているhIEミコトをぶっ壊すこと」
指揮官の男「各フロアには警備用hIEが配備されている。こいつらはゴム弾を撃ってくる。訓練通り遮蔽物に隠れるように」
紅霞「警備用hIEなら恐れず撃てるよね?だって私たちは人間なんだから。危なくなったら、私が片付ける!みんな、人間じゃないものをぶっ壊しに行こっか!」
隊員「はい!」
その場の全員を尻目にケンゴは「すぐに終わらせて帰るんだ。すぐに、すぐに」と心の中で唱えていた。

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警備用hIEの攻撃で怪我をするケンゴ

襲撃部隊は建物内に侵入し警備用hIEと交戦しながら階上を目指す。そんな中、紅霞はケンゴだけに聞こえる通信で「私のオーナーになってみる?必ず生きて帰れるよ」と話しかけてくる。ケンゴは拒否するが紅霞は「賭けをしようか、死にたくないって思ったら叫ぶといいよ。助けてあげる」と話す。はじめは威嚇射撃だった警備用hIEだが、襲撃部隊が殺傷能力のある武器を使用していることを確認すると、モードを侵入者の無力化に切り替え「ヒト」である襲撃部隊の隊員を直接攻撃し始め、怪我人が出る。

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登壇するhIE議員ミコト

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