ハクメイとミコチ(第9話『水底のリズム と 凝り性の染め物』)のあらすじと感想・考察まとめ

研究者のセンは音で動く潜水艇の潜水実験に協力して貰う為に吟遊詩人のコンジュを呼ぶ。しかし、気難しい変わり者のセンと、明るく陽気なコンジュはお互いに反発し合いギスギスした空気になってしまう。さらに水底で潜水艇は動かなくなってしまった。明るい歌で潜水艇が動くことが分かったセンは、コンジュと共に歌い無事に地上に戻ったのだった。
今回は「ハクメイとミコチ」第9話『水底のリズム と 凝り性の染め物』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「ハクメイとミコチ」第9話『水底のリズム と 凝り性の染め物』のあらすじ・ストーリー

「水底のリズム」

潜っていく潜水艇サイモン

ハクメイとミコチは、コンジュを連れて研究者のセンの元に訪れていた。センは音に反応するランプ「音ランプ」を使って骨を動かす実験をしており、魚の骨を使った潜水艇「サイモン」の潜水実験の為に音をリズム良く出すことの出来る吟遊詩人のコンジュを呼んだのだった。
潜水艇のサイモンは順調に水の中に潜ったが、泳げないハクメイは気分が悪くなってしまう。また、初対面である慎重で気難しいセンと、楽天家で明るいコンジュは上手く噛み合わないのだった。

センと、音を出し続けるコンジュ

潜水艇のサイモンが水草地帯を抜けた頃、音を出し続けていたコンジュは気分が良くなってしまい自分のリズムで歌い出してしまう。コンジュの自分勝手なリズムに合わせてサイモンも勢いよく加速してしまう。
セン「コンジュ!」
センに怒鳴られ、コンジュは歌を止める。
コンジュ「ごめんなさい、つい」
セン「それ以上ふざける気なら返してくれ。サイモンは臆病なんだ、気まぐれに脅かして欲しくない。不愉快だ」
センはコンジュに、音ランプを動かす為に使っていたタンバリンを、返すように言った。
コンジュ「気に入りませんわ。どんな舞台も演奏もまずは楽員同士の歩み寄りから。わたくしに非があるのは認めるけれど、あぁゆう言い方では不満が募るばかりよ。ほら、こんなに美しい景色なんだからゆっくり楽しむ余裕をもって……」
その時、一匹の魚がサイモンに激突してくる。
コンジュ「なんて乱暴な」
セン「そりゃそうさ、我々の都合なんて考えてくれないからね。ここは彼らの世界なのだよ。まぁ多少の衝撃で壊れるほどやわな作りはしていないが、君があまり調子に乗るようならわからないな」
コンジュ「言い方がもう少し柔らかいとやりやすいのですけど」
セン「悪いね、性格だよ」

コンジュとセンが険悪なムードの中、泳ぐ練習をするハクメイ

コンジュとセンの二人が険悪な雰囲気の中、泳げないハクメイは水の中で落ち着けず一人で泳ぐ練習をしていた。

二人の中を取持とうとするミコチと、まだ気分の悪いハクメイ

サイモンは水底近くまで来たが、センはずっと自身の設計図を眺めながらまだ深くまで潜れるかどうか考えていた。
コンジュ「ずっとあの調子。息が詰まりそうですわ、水中だけに」
そんなコンジュの言葉を聞いて、ミコチはセンに提案する。
ミコチ「ねぇ、セン。一休みしない?サイモンも少し休ませてあげようよ」
セン「まぁ少しだけなら」
サイモンが水底に止まるとミコチは作ってきたおやつやお茶を振る舞い、話を振って悪くなってしまった雰囲気を和ませようとするものの、センとコンジュの距離は縮まりそうになかった。
ミコチ「コンジュは街で歌って生計を……」
セン「知ってる。街に出た時に見かけたことがあるよ」
ミコチ「あら、どうだった?」
セン「見かけただけ。騒がしいのは苦手でね」
それを聞いたコンジュはセンにイラつく。
コンジュ「じゃあ、今度は是非聞いて行ってくださいまし。小難しいバラードを作りますわ、あなたの為に」

場を和ませるハクメイ

コンジュのセンに向けた皮肉に、ミコチはどうすればいいかわからなくなってしまう。しかし、泳げないにも関わらず水中の中にいる所為で調子が悪くなっていたハクメイが口を開く。
ハクメイ「コンジュのバラード、一緒に聞きに行こうな。きっと素敵な歌を作ってくれる。静かで力強い、ここみたいな」
友達であるハクメイからそれを聞いたセンは、少し機嫌をよくする。

サイモンが動かなくなってしまい自分を責めるコンジュ

サイモンを再出発させようと、コンジュは再びリズムを取り始めるがサイモンは動かなかった。
センはサイモンの点検の為に船外に出た。
一方で、サイモンを動かすことが出来なくなってしまったことで、コンジュは自分のことを責めていた。
コンジュ「ミコチぃ。こうなってしまったのは絶対わたくしの所為ですわ。存分に化けて出て頂戴」
ミコチ「どこに?」
コンジュ「そうだわ、みんな一緒に死んじゃったら化けて出ようにも……!」
センは点検を終わらせると、コンジュ達に動かなくなった原因を話す。

サイモンの点検を終わらせたセン

セン「動かない原因、検討が付いたよ」
コンジュ「やっぱり私が調子に乗ったのが」
セン「いや、調子に乗ったのは私だ。深く潜りすぎた。サイモンが怯えきってしまった。音ランプが働いていても機嫌を損なってしまうと動かなくなるんだ。もしかしたら、もう帰れないかもしれない」
暗くなるセンに、コンジュが叫び出す。
コンジュ「あぁ、もう限界!セン、歌っていい?こんな時こそぱぁっと明るい歌ですわよ。いい?」

歌うミコチとコンジュ

コンジュはミコチと共に木こりの歌という明るい歌を歌い出す。その時、サイモンが少し動く。
セン「もしかしてサイモンは、騒がしい方が好きなのか?」
二人が歌うことでサイモンは再び動き始める。歌うコンジュとミコチに、センは指示を出し続けていたがコンジュはセンに言う。
コンジュ「ねぇ、セン。指示を出すより、先に歌ってくれない?」
セン「歌詞を知らないから、らららになるよ」
コンジュ「じゃあみんなでらららね」
三人は歌うことにするが、ハクメイだけは一人で端でうずくまっていた。
コンジュ「どうしましたの?」
ミコチ「ハクメイ、歌だけはね」
セン「ハクメイ、一緒に歌ってくれないか?地上に帰る為だよ」
ハクメイ「笑うなよ」
四人の歌で、サイモンは機嫌を取り戻し無事四人は地上に帰ったのだった。

コンジュと歌うセン

後日、コンジュは飲み屋で歌を披露していた。お開きにしようとした時、店の外にハクメイとミコチと共にセンが現れる。センを見たコンジュはもう一曲だけといい、盛り上がる観客たちに静かにするように言った。
コンジュ「静かな曲ですのよ。初演奏ですから間違ったらごめんなさい。聞いてください、『水底のリズム』」
コンジュは、センの為に作った小難しくて静かで力強い歌を披露するのだった。

コンジュの歌を聞きに来たセン達

「凝り性の染め物」

ミコチの服作りに付き合わされ困惑するセン

ミコチは、ハクメイと共にセンの服を作るためにセンの家に訪れていた。
先日、コンジュの歌を聞いたセンは素直にコンジュの歌を褒められず「服が可愛かった」と感想を言ったのだった。突然センの家に服を作りに来たのは、それを聞いたハクメイがセンにもかわいい服を着せたら面白そうと服作りが趣味のミコチに言ったからだった。

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