BABYMETAL(ベビーメタル、ベビメタ)の徹底解説まとめ

『BABYMETAL』とは、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALからなるメタルダンスユニット。アイドルとメタルの融合をテーマに結成した彼女たちは、世界中のメタル&ロックファンに衝撃を与え、その活動は国内のみならず、今も世界中を席巻し続けている。レディ・ガガやメタリカなどの超有名アーティストのオープニングアクトを務めるなど、その勢いはとどまるところを知らない。

BABYMETAL 概要

『BABYMETAL』とは、芸能プロダクション・アミューズの社員であり熱狂的なメタルファンであった、KOBAMETALこと小林啓が「アイドルとヘビメタの融合」テーマに発案したアイドルグループ。

2010年、学園をテーマにしたアイドルグループ「さくら学院」で、一番の歌唱力を持っていた中元すず香を中心に、同グループの水野由緒(ゆい)、菊地最愛(もあ)を「中元の周りを飛ぶ天使のような子」というコンセプトの元に選び出し、「さくら学院 重音部」として活動を開始。

その後、ヘヴィメタルでありながポップでキャッチ―な楽曲と、日本独自のアイドル観が絶妙にマッチしたスタイルが話題となり、YouTubeに載せた動画が世界中の注目を集める。

その人気は今現在も衰えるところを知らず、国内から海外まで幅広い支持を得ている。また、既存のアイドルグループを超えた人気ぶりに、「メタル・ダンス・ユニット」と表記されることも多々ある。

BABYMETALの活動経歴

伝説の起源

水野由結=YUIMETAL(左)、中元すず香=SU-METAL(中央)、菊地最愛=MOAMETAL(右)

「BABYMETAL」は女性アイドルグループ「さくら学院」の部活動(派生グループ)「重音部」として活動を開始。
結成のきっかけは、BABYMETALを発案、企画したアミューズ社員の(現在BABYMETALのプロデューサー、一部の作詞作曲も手掛ける)KOBAMETAL=小林啓が長年のメタルファンだったことから始まるのである。
小林が担当していたアイドルが、アニメ主題歌用に結成された「可憐Girl's」の解散コンサートに参加。その際、「可憐Girl's」のあるメンバーの声に魅了され、メタルとアイドルの融合を思いつく。そのメンバー名は「中元すず香」。後のSU-METAL(中央)だ。

その発案、企画はアミューズにも受け入れられ、2010年さくら学院の「重音部」として始動。

SCREAM&DANCE(※)を担当する水野由結=YUIMETAL(左)、菊地最愛=MOAMETAL(右)も同じくさくら学院に所属していたアイドルで、「中元の周りを飛ぶ天使のような子」というコンセプトのもと選ばれた。

※SCREAM:直訳すると「悲鳴を上げる」「叫ぶ」という意味だが、ここではライブを盛り上げる「煽り」「合いの手」の意味。

1年間「重音部」としての活動を経て、2011年アミューズより「BABYMETAL」と命名。由来は「HEAVY METAL」を文字ったもので、「BABY」が可愛さ、「METAL」が激しさ、を表現しており「新しいメタルが生まれる」という意味が込められているのだ。

そして、同じ年の渋谷ライブ。それまでカラオケ音源で歌っていたBABYMETALのバックに、アンコールにてはじめてバックバンドが付く。彼らこそがBABYMETALを世界的グループに伸し上げる支柱となった「神バンド」だ。
詳細は後述するが、公演の事情やそれぞれのスケジュールにより多少の変動はあるものの、全員その楽器のプロフェッショナル。しかし、2018年1月5日。その卓越した演奏技術で国内外から称賛されていたギター:藤岡幹大(みきひろ)が天体観測中の転落事故により永眠。メンバーや世界中のファンから、SNSなどで哀悼の意が述べられた。

破竹の勢いで走り始めたBABYMETALは、2012年11月「アニメ・フェスティバル・アジア シンガポール 2012」で初の海外公演を成し遂げた後、徐々にその世界観を確立し始めた。

メタルレジスタンス第1章 「世界征服」

2013年から「メタルレジスタンス第~」と銘打って、活動を始めたBABYMETAL。「メタルレジスタンス」には「メタル復興」の願いが込められていて、人気の低迷しているメタルを自分たちの手で復活させるという熱い思いも込められている。

その第1章となる2013年は、年明けに「世界征服」を宣言し、1月9日にはメジャーデビューシングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を発売した。

そして、大阪と東京でのワンマンツアーを終えてると、「ROCK IN JAPAN」や「サマーソニック」など国内のロックフェスティバルを次々に制覇。その存在を日本中に知らしめたのだ。

また、国内最大級のメタルフェス「LOUND PARK」に参加すると、過去に死人が出たほどの激しいモッシュ(※)「ウォール・オブ・デス」(※)が発生し、国内のメタルファンをもその渦に取り込んだ。

(※)モッシュ:音楽フェスなどで行われる、体を激しくぶつけ合う異様な盛り上がり方。
(※)ウォール・オブ・デス:大昔の合戦の如く左右に分かれ、曲が始まった瞬間に全員が体ごと突撃する最も危険なモッシュ(ウイキペディア参照)

12月には、シンガポールで海外初のワンマンライブを成功させると勢いそのままに、翌年の2月「ミュージックステーション」で「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を披露し、1stアルバム「BABYMETAL」を発売。米billboardチャートに日本人最年少でランクインし、収録曲「ギミチョコ!!」のMVが動画サイトにUPされると、海外の関心を一気に高める。

3月には、女性アーティスト最年少記録となる武道館ワンマンライブを1日「赤い夜 LEGEND “巨大コルセット祭り” ~天下一メタル武道会ファイナル~」、2日「黒い夜 LEGEND “DOOMSDAY” ~ 召喚の儀~」と題して行い、メタルレジスタンス第1章を完結させる。この時、平均年齢14,7歳。幼き3人の少女たちが、世界中のメタルに革命を起こしていく。

メタルレジスタンス第2章 「海外武者修行」

武道館公演で第1章が完結されたと同時に「海外武者修行」をメインとする第2章が宣言される。

2014年7月より、日本を含めた5カ国を回る初のワールドツアーを始動。そして、7月下旬から8上旬にはレディ・ガガのツアーにオープニングアクトとして同行。これにより、国内外で多くのメディアで取り上げられ、世界での知名度を飛躍的にアップさせたのだ。

11月には自身のツアーの、アメリカ、イギリス追加公演を開催。怒涛のワールドツアーはロンドン公演で「メタルレジスタンス第2章」の完結をもって終了する。

そして、その直後にイギリスの人気メタルバンド「ドラゴンフォース」とコラボした新曲「Road Of Resistance」が披露され、メタルレジスタンス第3章が宣言される。

短いように感じる第2章だが、このワールドツアーが急成長する第3章の足掛かりとなったのだ。

メタルレジスタンス第3章「トリロジー」

第3章の始まりは、2015年1月同時発売したライブアルバムと、その映像が収められたDVD&Blu-rayが、オリコン週間チャート:アルバムでは女性アーティストのライブアルバムとしては11年ぶり「3位」、Blu-rayが女性最年少記録を更新しての「1位」と、さい先の良いスタートダッシュを切った。
また3月には、アルバム「BABYMETAL」が「第7回 CDショップ大賞」を受賞。

5月からは日本を含む10ヵ国のワールドツアーを決行。さらにこの年は、海外武者修行の成果を見せるために、国内ツアーも開催。9月から大阪、北海道、福岡、愛知、東京、神奈川を巡りその成長ぶりを堂々と見せつけた。

また、ツアー最中にも国内外の音楽イベントを飛び回り、ドラゴンフォースと2回共演し、米のエレクトロミュージシャン・スクリレックスと初共演するなど、交友の幅も広げて行った。(共演・名シーンに動画あり)

12月の全国ツアー最終公演・横浜アリーナで「メタルレジスタンス第3章 トリロジー」の完結が宣言される。
そして、「第4章」は翌年の4月1日をFOX DAYと名付け、その日に開始されるとことも伝えられた。

ちなみに、「トリロジー」とは、「天気雨のときに、指を決まった形に組んでそこから覗くと、狐の嫁入りが見える。また、狐火を見たとき、狐に化かされたときにも特定の形で指を組み、そこから覗くことで難を避けることができる」という伝承を元に名付けられたと噂されており、今回行ったライブの場所を三角(トリロジー)にして結ぶと以下のようなものが中心に来るのだ。

メタルレジスタンス第4章「METAL RESISTANCE」

運命のFOX DAYには2ndアルバム「METAL RESISTANCE」が世界同時発売され、オリコン週間チャートで「2位」、全英アルバムチャートで日本人最高位を41年ぶりに更新した「15位」。全米アルバムチャートでは「坂本九」以来の53年ぶりTOP40入りした「39位」という偉業を達成。

また、2日より3度目の日本を含む8ヵ国のワールドツアーを開催。初日は伝統あるロンドンの「ウェンブリー・アリーナ」で日本人初のワンマンライブを行い、記録ずくめのスタートとなったのだ。

7月には米の「Alternative Press Music Awards 2016」でイングランド出身のメタルバンド「ジューダス・プリースト」のボーカルでメタルゴッドの異名を持つロブ・ハルフォードと共演。大きな話題を呼んだ。

また、7月~8月にかけて、ROCK IN JAPAN 、フジロック、ライジングサン、サマーソニックという国内4大音楽フェスにも参加した。

そして9月19日~20日には、念願かなって「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」を東京ドームで開催。日本のメタルバンド・グループとしては「X-JAPAN」以来の単独公演だった。

2日間で計11万人を動員したこのライブで、この年のワールドツアーが完結。8か国22公演を回り総計45万人(単独公演15万人、参加フェス30万人)を動かしたことで、世界的グループとしての一里塚を築き上げた。

メタルレジスタンス第5章「巨大キツネ祭り in JAPAN」&第6章「LEGEND - S - 洗礼の儀 -」

第4章を終えた2016年、彼女たちの活動はまだ終わっていなかった。

12月~翌年1月まで、アメリカの超人気ロックバンド、日本でも「レッチリ」の愛称でおなじみの「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」。アメリカ出身で世界中のヘヴィメタルファンのカリスマ的存在、「ガンズ・アンド・ローゼズ」。世界で最も成功を収めたと言われるヘヴィメタルのキング、「メタリカ」。

これらのロック・ヘヴィメタルの猛者たちのツアーに同行し、オープニングアクトを務めると、今までBABYMETALを際物扱いしていた世界中のヘヴィメタ野郎どもの頭をかち割って行った。

また、7月~8月には東京、名古屋、大阪で「5大キツネ祭り in JAPAN」(黒・赤・金・銀・白の各キツネ祭り)を開催。

その翌月の9月には、アリーナツアー「巨大キツネ祭り in JAPAN」を26~27日さいたまスーパーアリーナ。14~15日大阪城ホールで開催。この公演をもって、大きな熱狂の渦を巻き起こした第5章を終えた。

誰もが、来年の活躍に胸を躍らせながら年を越そうとしていた2016年。第6章は驚きの展開を見せた。

12月、SU-METALの出身地・広島にて彼女の20歳の誕生日を記念したライブ「LEGEND - S - 洗礼の儀 -」が広島グリーンアリーナにて開催。そして、この公演をもって第6章は完結という発表には、ファンの間でも物議をかもしている。特にこの公演は、体調不良のためYUIMETALが不参加だっただけに、納得がいかないようだ。

ここまで、BABYMETALの歩みをまとめたが、これはあくまで彼女たちの功績を「簡潔に」まとめたに過ぎない。
このスペースには収まり切れないほどの業績と魅力がBABYMETALには詰まっていてる。そして、それに甘んずることなく、これからも彼女たちの輝きは増し続けるだろう。

今後のBABYMETALにも目が離せない。

BABYMETALのメンバー

SU-METAL(中元すず香)

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