アルバート・ウェスカー（バイオハザード）とは【徹底解説・考察まとめ】

CV：東地宏樹
S.T.A.R.S.時代の部下であり、ウェスカーが一目置いていた存在。
『バイオハザード』で研究所にクリスがたどり着くとウェスカーから「来ると思っていた」と認められている発言をされる。
『バイオハザード』オープニングにおいて、クリスが犬型の生物兵器に襲われた時に助けたのはウェスカーだ。彼がアンブレラの地下研究所にたどり着いた時、来ることを予測していたように迎え入れている。

ウェスカーがクリスを憎むようになった要因は、洋館事件で自身の計画を邪魔されたからである。その後出会ったクリスを、容赦なく殴り飛ばしているため相当な憎しみを抱いている。
もちろん仲間や世界を危機に陥れているウェスカーの存在はクリスからも憎まれており、ずっとウェスカー打倒を掲げていた。しかしその結果、相棒であるラクーン警察時代からのジルを失ってしまったため、クリスの心に深い傷を残す。

そうして憎しみあい宿命の相手となった2人は、その長い因縁に決着をつけるのであった。

ジル・バレンタイン

CV：湯屋敦子
S.T.A.R.S.時代の部下であり、ウェスカーが洋館事件の時手駒にしていたバリーをつけるほど警戒はしていた。
優秀であることはウェスカーも認めている。

その強い正義心からクリスを守るため、自らウェスカーと共に崖から飛び落ちた。
しかし強い生命力を持ったウェスカーはもちろん、数々の体験で人体が強化されていたジルも生き残ることになる。
そのウイルスに対する強い抗体を持っているジルを使い、ウェスカーは数々の薬物実験を行ったうえ、精神支配までも行っていた。

ウェスカーの意地が悪いところが伺えるのが、薬物を使い精神支配を行なっているが、ジルの意識はしっかりとあったということ。
強い正義感を持った彼女に悪事を働かせるということは、ジルにとって大変な苦痛だったと思われる。

元々強く身体能力が高かったが、ウェスカーに囚われてからさらに超人的な身体能力を手に入れることになった。
そして茶髪だった髪は何故か金髪になっている。

エイダ・ウォン

CV：皆川純子
『バイオハザード2』に初登場して以降、度々現れる謎の女スパイ。
ウェスカーの指示により、G-ウイルスの回収や、プラーガの回収を果たした優秀なスパイである。
しかしプラーガはウェスカーには渡さず、本来の依頼者に渡した。その組織は謎のままだ。
エイダにいっぱい食らわされた形になったウェスカーだが、別ルートでしっかりとプラーガを確保している。
お互いしたたかな関係性だった。

ウィリアム・バーキン

CV：関俊彦
ウェスカーからウィリアムへの友情があったかは謎であるが、アンブレラの養成所時代からの付き合いであり、ウェスカーにとって唯一の長い付き合いやで対等に付き合える相手であったことに変わりはないだろう。
彼がG-ウイルスを完成し、アンブレラから狙われている状態になった時、どういった思惑があったのかはわからないが、ウィリアムを自らの組織に引き入れようとしたりしたため守ろうとする意図はあったと思われる。

ジェイク・ミューラー

CV：浪川大輔
『バイオハザード6』において登場したジェイク・ミューラー。彼はありとあらゆるウイルスへの耐性を持っており、その体質のため多くの人間からその血を欲しがられる。
それは何故かというと、アルバート・ウェスカーの息子だからだ。ジェイクは父親がどんな人物だったのかを知らず、チンピラだと思っていたが、世界征服を目論んでいたとんでもない人物だと知らされた当初は動揺が隠せない。
その父の血を受け継いだ彼は、自分の父が世界を征服しようとしていたことを知りその重みに押しつぶされそうになるが、パートナーであったシェリーの言葉と行動、ウェスカーを倒した張本人であるクリスとの対話により、前を向いて生きて行くことになった。
父親と同様、ありとあらゆるクリーチャーや生物兵器たちを素手で倒すことが可能な戦闘能力の高さを持ち、自分を監視していた人物たちが話していた中国語を聞いていただけでマスターしてしまうなど頭の出来も良い。

アレックス・ウェスカー

CV：深見梨加
『バイオハザード リベレーションズ2』に登場した女性。
ウェスカー計画を実行していたスペンサーの「不死」に1番近い研究を残していた。彼女は病気にかかっており、自分を生かすために研究をしていた。そのため多くの人間をアルバート・ウェスカーと同じように不幸に落とし、力を手に入れようとしている。
研究は結局失敗してしまい、本人が意図していない異形の姿になってしまう。
彼女はアルバート・ウェスカーのことを兄のように感じており、一緒にいる時の姿を絵画にしていたり、「アルバート・ウェスカーの妹」と名乗っている。だが「ウェスカー計画」とは優秀な人材を集めているものなので、実の兄妹ではない。 しかし彼から一定の信頼を得ていたのか、アルバート・ウェスカーが開発した「ウロボロス・ウイルス」を渡されている。

アルバート・ウェスカーの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「クリス、こっちだ」

『バイオハザード』において、犬型生物兵器に襲われた主人公の1人であるクリスを助けた後にウェスカーが「クリス、こっちだ」とクリスを引導するために言った言葉。
この言葉からもわかるように、常に冷静であり仲間たちから頼りにされているのがわかる。
しかしこの暗闇の中でサングラスをかけて、動きの速い犬型生物兵器にクリティカルヒットを食らわせる射撃力の高さは、目を見張るものがある。ウェスカーが黒幕だと知らずに見るとリーダーとしての才覚に溢れた人物に見える。

「実に美しい」

『バイオハザード』において、主人公の前でタイラントを見せつけて呟きのように「実に美しい」と思わず吐き出した言葉。
主人公たちがアンブレラ地下研究所にやって来た時、ウェスカーは何かの操作をしていた。彼に詰め寄る主人公たちなど意に返さず、ずっと操作を続けるウェスカーの目的はある生物兵器の起動をする事である。
アンブレラの究極の生物兵器「タイラント」とは、人間の成人男性をベースにT-ウィルスを投与し、さまざまな肉体強化を施した怪物だ。そのため圧倒的な戦闘能力と暴力性、生命力に任務を遂行できる知能も持つため、英語やギリシャ語で「暴君」を意味する言葉をつけられた。究極の力を求めていたウェスカーにとって、求めてやまない力を持った対象であったのであろう。クリスに笑い飛ばされてもウェスカーの意志は変わらず、動き始める瞬間、完成したタイラントを見て思わず呟いていた彼の「実に美しい」という言葉で表現されている。だがその後そのタイラントによって、自分の体を貫かれてしまった。