Fate/stay night [Unlimited Blade Works](UBW)のネタバレ解説まとめ

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』とは、ビジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」のアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦う物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつである遠坂凛がヒロインにしたルートを脚本としている。
2014年10月から12月にかけて第1期、2015年4月から6月にかけて第2期がそれぞれ13話ずつで放映された。

言峰綺礼(ことみね きれい)

CV:中田譲治

冬木市・言峰教会の神父で、第五次聖杯戦争の監督役を務める男性。「Fate/Zero」でいう第四次聖杯戦争の生き残りで、凛の後見人でもある。
表向きは真っ当な監督役を装い、神父として人を導き諭すような言葉と振る舞いをしている。しかしその本心は善よりも悪を好み、万人が美しいと感じるものより醜いものを感じることに喜びと幸福を見出す異常者で、不遜かつ余裕ぶった態度で他人の心の傷を炙り出し、甚振ることを好む。

第四次聖杯戦争では凛の父・時臣とは師弟の関係にあたり共に戦っていたが、聖杯戦争の最中に当時の監督役の父・璃正から保有していた予備令呪と監督役の権利を受け継いだ後、時臣の契約サーヴァントであったギルガメッシュに唆され、時臣を裏切り殺害する。その後は切嗣と死闘を繰り広げるが彼に心臓を撃たれて死亡するも、新たに契約を交わしていたギルガメッシュを通して流れ込んだ聖杯の中身を心臓代わりとする形で蘇生した。

そして本作ではランサーのマスターを騙し討ちすることで令呪を奪い、彼を従え、さらにギルガメッシュを貸し与えることを通して慎二とも共謀して聖杯を手に入れようと目論んでいる。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

CV:門脇舞以

遠坂と並ぶ魔術師の名門・アインツベルンの名を持つ銀色の髪と赤い瞳の少女。サーヴァント・バーサーカーのマスターで、愛称は「イリヤ」。
素直で無邪気、天真爛漫な性格だが一般的な常識や倫理観に欠けており、特に殺人に抵抗がなく、敵として認識した相手は誰であろうと一切の容赦がない。そしてバーサーカーを最強の従者として誇っていると共に、父親のように慕っている様子がある。

「Fare/Zero」の物語で切嗣とアイリスフィール・フォン・アインツベルンとの間に生まれた娘で、実年齢は18歳で士郎にとっては非血縁の姉にあたる。そしてアイリスフィールと同じようにアインツベルンが魔術で産み出した「ホムンクルス」と呼ばれる人工生命体であり、アインツベルンから受けた魔術を使った調整の影響で肉体の成長が10歳のままで止まってしまっている。

第四次聖杯戦争では冬木市へと向かった両親の帰りを城で待ち続けていたが、切嗣が土壇場でアインツベルンを離反し、聖杯を破壊したという報せを聞いて、彼が自分を捨てたと思い込んで一方的に憎悪を募らせる。さらに自分の代わりに父親に育てられ愛情を注がれた士郎に対しても殺意を滲ませた嫉妬を抱き、執着するようになる。

バーサーカー

イリヤと契約を交わす狂戦士の英霊で、2m半ばを超える漆黒の巨躯と、手にした巨大な岩の剣が特徴的な巨漢。岩の剣を軽々と振り回すほどの圧倒的な膂力に加え、狂戦士の英霊にだけ与えられる「狂化」と呼ばれる特性によって非常に強力な能力を発揮している。

真名はギリシャ神話の登場人物で、十二の難業を成し遂げた逸話を持つ大英雄ヘラクレス。神の祝福によって12回まで殺されても蘇生・強化される肉体を持っており、さらにその凄まじい戦闘能力も加えて、セイバーが「最優のサーヴァント」なら、バーサーカーは「最強のサーヴァント」と評されている。
ちなみに強大な力と引き換えに理性を奪われた、怪物というに等しい狂戦士の英霊でありながらも、マスターであるイリヤに対しては彼女を護ろうとする意志があり、イリヤからも従者としてはもちろん、父親のように慕われている描写がある。

ライダー

CV:浅川悠

慎二と契約を交わす騎乗兵の英霊で、長身で女神にも喩えられる妖艶な美貌と、常に装着された目隠しが特徴的な女性。
機動力に優れ、鎖の付いた鉄杭を主な武器として扱ってリーチの長い攻撃と撹乱戦法を得意としており、さらに学校に結界を設置するなど魔術も使うことができる。

真名はギリシャ神話に登場する三姉妹の怪物「ゴルゴーン」の末妹・メドゥーサ。怪物として語られている存在だが本来は地母神の一柱であり、目隠しの裏には強力な石化の呪いを見るものすべてにかける黄金の魔眼「キュベレイ」が隠されている。
ちなみに本来のマスターは桜で、桜によって召喚された存在だが彼女が戦うことを拒否したため、慎二を代理マスターとして仮契約することになった。

葛木宗一郎(くずき そういちろう)

CV:てらそままさき

士郎と凛が通う学校・穂群原学園の社会科教師であり、士郎の友人である柳洞一成の実家である柳洞寺に居候している。
寡黙だが実直な人物であり、士郎や凛も含めて生徒たちからの評判は悪くなく、さらに生徒会顧問も務めるほど教師としての能力と素質も非常に高い。

しかしその正体はサーヴァント・キャスターのマスターであり、魔術師ではなく、聖杯戦争に関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれてマスターとなる形で力を貸すことになる。
そして特殊な軌道を描いて相手を翻弄し、奇襲して必殺の一撃を加える「蛇」と呼ばれる暗殺術の使い手であり、キャスターに魔術で拳を強化して能力を高めることにより、英霊とも互角に渡り合えるほどの戦闘能力を発揮する。

キャスター

CV:田中敦子

葛木と契約を交わす魔術師の英霊で、フード付きのローブに身を包み、妖艶な雰囲気を漂わせる女性。口調こそ穏やかだがその性格は冷酷非情で、勝利はもちろん自らの目的を果たすためならばどんな手段も選ばない。
基本的な能力こそ劣るが非常に強力な魔術を操ることができ、さらに相手の契約を無効化して、逆に令呪もろとも契約を奪い取るという厄介極まりない能力を持っている。

真名はギリシャ神話の登場人物であり、かつて自分を捨てた夫に復讐するために自分の子をも手にかけた「コルキスの王女」の二つ名で知られる魔女・メディア。かつて自分を召喚した正規のマスターにアトラム・ガリアスタという男がいたが、彼と性が合わずに早くも関係が決裂して殺害してしまっている。
その後、あてもなく冬木市を彷徨い、柳洞寺に行き倒れになって消滅しようとしていたところを葛木に助けられ、彼と契約を交わすことで消滅の危機を免れた。それ以降、葛木に強い好意を寄せるようになり、聖杯戦争に勝利するはもちろん、彼の為ならば自分の全てを捧げることも厭わなくなっている。

アサシン

CV:三木眞一郎

キャスターが召喚した暗殺者の英霊で、長い青髪が美しく、整った容貌が特徴的な剣士。何事にも動じないクールで飄々とした性格の持ち主だが、花鳥風月を愛でる雅な一面もある。
身の丈以上もある刀身を持つ刀を主な武器として扱い、セイバーを退けるほどの鋭くも華麗な剣技を披露する。

英霊としての真名は巌流島の決闘で知られる日本史の剣豪・佐々木小次郎だが、その正体は佐々木小次郎を名乗る無名の剣士が英霊となった存在である。本来は自身を召喚する正規のマスターがいたが、キャスターによってその召喚の権利を横取りされている。
さらに召喚の際の触媒にして柳洞寺の山門を依り代として使われたことで山門を離れることができず、キャスターからは余り当てにされずに最初から捨て駒扱いされており、山門の護りを命じられている。そして一方でアサシンもキャスターのやり方が気に入らずに、彼女に何かと突っかかる。

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の世界観・用語

聖杯(せいはい)

「万能の釜」や「願望機」とも呼ばれる、手にする者のあらゆる望みを実現させる力を持った杯。本作の重要なキーワードのひとつ。
聖堂教会によるとこの冬木市の聖杯は726個目の「聖杯候補」と呼ばれるものらしく、さらに本物か偽物かどうかの判断もできていないことになっているが、あらゆるもの全てを物質化させることができる「天の杯」と呼ばれる強大な魔法を再現するために作られたものであるとの判定ができている。

「杯」と名付けられてはいるが実体を持たず、魔術も含めた異能を扱える力を持った人間を「器」という名の憑代にして、聖杯戦争で倒れたサーヴァントたちの魂を「器」に取り込み、溜めさせることでその存在を実現させることができる。
しかし、第三次聖杯戦争において召喚されたあるサーヴァントが原因で「人を殺す」という方向性を持った、黒い泥の形をした呪いの魔力を溜め込んだ渦と化すようになり、それ以降、冬木の聖杯は全ての願いを叶えると引き換えに「人を殺す」という結末に導く(例えば大金を願えば、金持ちを殺し尽くしてその富を奪う)という欠陥品となってしまった。

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