恋は雨上がりのように(第6話『沙雨(さう)』)のあらすじと感想・考察まとめ

『恋は雨上がりのように』は、眉月じゅんによる漫画作品。WIT STUDIO制作、ノイタミナ枠でアニメ化された。あきらが陸上を辞めて以来、あきらとはるかの仲はどこかぎこちなかった。はるかは街であきらを見かけても、話しかけられず、あきらも陸上部員達からは隠れていた。そんなある日、はるかは延々とガチャを回すあきらを発見する。
「恋は雨上がりのように」第6話『沙雨(さう)』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「恋は雨上がりのように」第6話『沙雨(さう)』のあらすじ・ストーリー

あきらは以前、勇斗から近藤が純文学が好きなのを聞いたことを思い出し、本屋で純文学の本を見ていた。そこをはるかが通りかかるが、あきらに声をかけようとはしなかった。はるかの弟も一緒におり、あきらをに声をかけようとするが、あきらはユイと一緒に行ってしまう。はるかは弟を連れて去っていくが、その顔は曇っていた。

中学生のあきらとはるか

中学2年のころ、はるかは転校することになった。同じ学校に通っていたあきらは引っ越し先から学校に通えばいい、というが、はるかの父親が中学生の電車通学を許していなかった。2人は同じ高校を志望しており、しばらくは離れ離れだけど、また会えると笑いあった。

しかし、あきらが怪我で陸上を辞めてしまってから、なんとなく2人の仲は上手くいっていなかった。
はるかの部屋には陸上をしていた頃のあきらと撮った写真が飾ってあった。はるかはそれを寂しそうに眺めていた。
あきらはその日、現国の補修を受けていた。補修を終え、下駄箱へ向かうが、外に陸上部の面々がおり、あきらはなんとなく隠れてしまった。

あきらが学校帰りにバスを待っていた。するとそこに2人の女の子の小学生がやってきた。2人はキーホルダーの話をしていた。そのキーホルダーは「ムキ彦」というらしく、それを持っていると好きな人と仲良くなれるらしかった。あきらは小学生たちを食い入るように見つめ、話を聞いていた。

あきらはムキ彦を求めてガチャガチャを回していた。どうやらそのガチャには5種類のキャラがあり、シークレットとしてムキ彦が入っているようだった。あきらは何度もガチャを回していた。そこにはるかが通りかかる。はるかは一度隠れたが、永遠にガチャを回すあきらに決心して話しかけた。
あきらはカバンいっぱいになるまでガチャを回したが、ムキ彦を当てることはできなかった。一緒にバスで学校に行ったはるかは、あきらから重複したガチャを大量に貰い苦笑いを浮かべた。
はるかは「あのさ…」とあきらに何かを言いかけるが、バスが到着してしまい、話すことはできなかった。

はるかはグラウンドでその被災後のダッシュを行なっていた。
その時、はるかの脳裏には走っているあきらの後ろ姿が浮かんだ。
小学生の頃、はるかとあきらが一緒に遊んでいる時、あきらはいつも走っていた。それに付いていくはるかが「なんでいつもどんどん走って行っちゃうの?」と聞くと、あきらは「だって気持ちいいんだもん。走っていると、耳が風の音でいっぱいになって、空に溶けてるみたいになる。」と答えた。「ま…なんとなくわかるような…。」とはるかが返すと、あきらは満面の笑みを見せてまた走り出した。はるかはその後を追いながら風の音を感じた。

ある日、あきらが学校前でバスを待っていると、はるかが上の校舎から声をかけた。
「受け取って!」と言ってはるかは何かを投げてよこした。それはムキ彦キーホルダーで、カプセルの中には「私たちの友情は陸上だけじゃなかったよね!」という手紙が入っていた。
あきらはムキ彦をカバンにつけた。はるかのカバンにもあきらからもらったキーホルダーがついていた。

その日の帰り、雨が降り出し、あきらは1人の男性に傘を貸して、一緒に図書館まで付き添った。
そのまま図書館に入ると、近藤の姿を見つける。近藤はよくこの図書館に来るようだった。
あきらは近藤にオススメの純文学の本はないか、と尋ねる。近藤は「本ってね、一方的に進められて読むものではないんだよ。特に、読み慣れていない人には。もし、その本があっていなかったら、読み進めるのが苦痛になっちゃうでしょ。本を嫌いになってしまう。それに、普段読書をしない橘さんがここに来たっていうことは、どこかで橘さんを呼んでいる本があるのかもしれない。それはきっと、今の橘さんに必要な本だよ。」と返した。
あきらは近藤の好きな本を知りたかったのであり、「聞き方を間違えたのかもしれない。」と思った。

風の音を聞くあきら

館内を散策したあきらは、夏目漱石の『坊ちゃん』と、ある写真集を借りた。その市に住んでいない近藤は本を借りることができなかったが、あきらが近藤のぶんまで借りることを提案する。「じゃあ、せっかくだからお言葉に甘えて…」と辺りを見回した近藤は一つの本を手に取った。
あきらは3冊を借りる。一緒に図書館を出るあきらと近藤だったが、なぜか近藤は本を見つけた瞬間から、どこか暗い顔をしていた。
あきらと別れて歩く近藤はため息をつき、「呼ばれたのは俺の方か…ちひろ…。」と呟いた。近藤の手には「九条ちひろ」という作者が書いた「波の窓辺」という本が握られていた。
あきらは帰り道で「どこかで橘さんを呼んでいる本があるのかもしれない。それはきっと、今の橘さんに必要な本だよ。」という近藤のセリフを思い出していた。あきらのカバンの中には「RUN」という陸上の写真集が入っていた。その時、あきらに強い風が吹きつけた。あきらは耳に手を添え、風の音を聞いた。

「恋は雨上がりのように」第6話『沙雨(さう)』の感想・考察

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