サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(平ゼロ)のネタバレ解説まとめ

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『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』(通称平ゼロ)とは『仮面ライダー』と並ぶ石ノ森章太郎の代表作『サイボーグ009』の3作目のTVアニメ。サイボーグに改造されてしまった009こと島村ジョーがそれぞれ違った特殊能力を持つ仲間と共に世界中で暗躍する「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」と戦う。2001年10月から2002年10月まで全51話が放送された。

『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』の概要

『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』とは『サイボーグ009』の3作目のTVアニメシリーズであり、2001~2002年に放送された。 平成版サイボーグ009という意味で「平ゼロ」と呼ばれる。 原作漫画に忠実という方針で制作に臨み、『誕生編』から『地底帝国ヨミ編』および同時期の主要な短編を含む流れでアニメ化された。原作発表時と放送当時の時代背景との時代的ズレや、現代の社会情勢にそぐわない個所を考慮し設定変更が多く施された。avexが出資者となり、音楽を小室哲哉が担当、主題歌はglobeが担当し、話題を呼ぶ。
石ノ森章太郎の遺稿である『Conclusion God's War』は最後の3話で序章部分が語られるが、放送時は第47話と第48話の間に当初の予定にはなかった総集編が追加されたため、『Conclusion God's War』は2話に短縮された。
主人公の島村ジョーは身体をサイボーグに改造され、他の8人のサイボーグ戦士たちと世界の平和を乱す死の商人である「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」と戦う。原作では東西に分裂したドイツ、ベトナム戦争、アフリカの独立戦争、中東戦争などの国際紛争から、遺伝子工学や宇宙開発といった科学的発見などリアルタイムな話題が盛り込まれている。原作の作品の発表先は幅広く、週刊誌、月刊誌、少年誌、少女誌、青年誌を網羅している。

『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』のあらすじ・ストーリー

ブラックゴーストからの逃亡

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眠りから目覚めた島村ジョーの前に現れたのはジョーと同じ服を来たゼロゼロナンバーと呼ばれるサイボーグたち。サイボーグたちは皆それぞれ違った性能をもっており、個々の性能を生かして戦っていた。

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ブラックゴーストに身体を改造された島村ジョー。彼の前に現れたのは同じく身体を改造されてしまった仲間(ゼロゼロナンバー)たち。ジョーはブラックゴーストに反旗を翻したゼロゼロナンバーについていくことに決める。

「目を覚ますんだ…!」という脳内から聞こえてくる声により、島村ジョーは目覚める。自分の育ての親である教会の神父を殺害したという濡れ衣を着せられたジョーは警察から逃げていたが、断崖絶壁の崖へと追い詰められ、海へと身投げをした後、意識を失っていた。見慣れない場所で見慣れない服を着せられているジョーは自分が置かれている状況に理解ができない。脳内から聞こえてくる声の誘導によりジョーは建物からの脱走を試みるが、警備をしている機械たちに身体を抑えられてしまう。しかしジョーはそんな機械たちの力づくの妨害をものともせずに倒す。ジョーはなぜそんな力が自分に宿っているのかと戸惑う。ジョーの脳に話しかけてくるのは実験体001と呼ばれるサイボーグであり、彼は離れた場所からテレパシーを使ってジョーの脳内に語りかけていた。ジョーは001の誘導をもとに、ブラックゴーストと呼ばれる集団の追手から逃げる。しかし追手を撒くどころか敵に遭遇するばかり。実は001は009(ジョー)の力がどのようなものであるかを知りたかったため、わざと追手に遭遇するルートを教えていた。眼前の敵に太刀打ちできないジョーに対し、001は「奥歯にある加速装置を使え」と指示した。するとジョーの周りの時間がゆっくりと進んでいった。自分の置かれている状況がわからないジョーは苛立つばかり。そんなジョーを001のいる場所に連れて行くために空からやってきたのは実験体コード002だった。002はジョーと同い年の青年で、足から出てくるジェット噴射で空を飛んでいた。他のサイボーグ戦士たちはジョーがくるのを待っていた。

ブラックゴーストへの反逆

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ブラックゴーストから抜け出すことに成功したゼロゼロナンバーたち。彼らの能力は十人十色であり、またサイボーグになる前の経歴も様々である。001ことイワンは超能力をつかってゼロゼロナンバーたちの司令塔の役割を果たしているが、普段は赤ちゃんで003ことフランソワーズの腕の中であやされていることが多い。

ジョーを待っていたのは実験体コード001から008までの8人のサイボーグたちだった。彼らは皆、ジョーと同じ赤い服を着ている。8人のサイボーグたちもまたブラックゴーストを裏切ったことにより追われていた。8人のサイボーグたちはそれぞれ自分のもっている能力で追手に対応していた。そんな001から008までのサイボーグたちが009である島村ジョーをブラックゴーストから脱走させたのには理由があった。サイボーグ戦士たちは自分たちの身体をサイボーグに変えたブラックゴーストに対し反旗を翻していた。彼らはブラックゴーストの内部に侵入し、サイボーグ計画の中心人物であったギルモア博士を誘拐し、ブラックゴーストから船を奪う(奪った船はのちに「ドルフィン号」という万能戦闘艦として改造される)。そこでジョーははじめて自分がブラックゴーストによって「改造」されたことを知る。ジョーはサイボーグ戦士たちについていくかどうか一瞬迷うが、一緒についていくことを決意する。そんなジョーをサイボーグ戦士「ゼロゼロナンバー」たちは温かく迎えた。
(ゼロゼロナンバー:実験体コード001から009までのブラックゴーストを裏切ったサイボーグ戦士たち)
ゼロゼロナンバーたちに誘拐されたギルモア博士は、ブラックゴーストの命令により生身の人間をサイボーグに改造してきた。しかし良心の呵責に耐えられず、ゼロゼロナンバーたちと手を組み、反乱を仕組んだ。ブラックゴーストは反乱者であるゼロゼロナンバーたちとギルモア博士を追ってきた。サイボーグ戦士たちとギルモア博士は島へと着陸し、ギルモア博士の仲間と落ち合う予定でいたが、ブラックゴーストに先手を打たれていた。ギルモア博士の仲間たちはブラックゴーストたちによって捕らえられ、ゼロゼロナンバーたちを阻む。島にはブラックゴーストの親玉でもあるスカールがいた。スカールのいる場所をつきとめたジョーだったが、島はブラックゴーストの幹部によって爆破され、ジョーはスカールを討ちそびれる。

サイボーグ戦士たちの前に立ちはだかるサイボーグたち

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サイボーグ戦士たちの前に立ちはだかる0010。彼らは双子の兄弟(プラスとマイナス)であり、強力な電流でサイボーグ戦士たちを苦しめる。しかし双方が強力な電極であるため近づきすぎるとショートしてしまう。

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人以外の見た目に改造されてしまった0011と対峙する004。「このような見た目では家族のもとに帰ることができない」と0011は嘆く。生身の部分がほとんどない004もそんな0011の思いがわかるだけに、止めを刺すことをためらった。

ブラックゴーストに対し反旗を翻したゼロゼロナンバーたちは、ギルモア博士の知り合いであるコズミ博士のところにいた。平穏な日々を送るものの、ブラックゴーストからはいつ刺客が送り込まれてもおかしくない状況でもあった。そんな彼らのもとに送り込まれたのが0010と0011であった。0010は009をしのぐ加速装置をもち、強力な電撃を流し、サイボーグ戦士たちを苦戦に陥れる。また0011は身体を円盤状の物体に改造され、人であった頃の面影がない。妻子のもとに帰るために身体をもとに戻してもらうのを条件にブラックゴーストに従っていた。そんな0011に止めを刺すことをためらっていた004は0011を逃してしまい、002から「自分と同じ、身体のほとんどが機械だったからか?」となじられる。0011に止めを刺さなかったことで、0011が発した毒の雨を浴びたゼロゼロナンバーたちは次々と倒れていく。「お前にぬくもりがあれば家族はきっとわかってくれるはずだ」と004は0011を説く。しかし0011はコンピューターに意識を支配されてしまっているため、自我を保っていなかった。0011の毒が体内に回って身体が思うように動かない中で、004はかつての婚約者だったヒルダからもらった指輪をレーザーガンにひっかけ、0011に狙いを定めて撃つ。004のレーザーガンを受けて0011は空で爆発し、散ってしまった。

コズミ博士の誘拐

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ブラックゴーストから奪った万能戦闘艦は黒塗りだったのでペンキで色を塗り替えているゼロゼロナンバーたち。のち「ドルフィン号」という名前をつけられ、ゼロゼロナンバーたちの移動手段として活用される。ペンキで色を塗り替えているときにギルモア博士がやってきて、コズミ博士がいないことを告げる。

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コズミ博士を探し、古い洋館にたどり着いた004、007、009。洋館の女主人はサイボーグ0012でもあった。0012は洋館全体がサイボ―グであり、女主人は洋館に侵入してきた004、007、009を館内に仕掛けた罠で翻弄する。

サイボーグ戦士たちが身を寄せている先であるコズミ博士が突然誘拐された。コズミ博士を追ってジョーは004、007とともに古びた洋館を訪ねる。出迎えたのは夫の帰りを待つ洋館の女主人。彼女は「洋館」の形をしたサイボーグの0012だった。0012は洋館全体が本体であり、カプセル状の器具に入った女性の脳髄が本体だった。館内への侵入者であるサイボーグ戦士に対して様々な罠を発動させては攻撃し、ジョー達は洋館の中から出られず、窮地に追い込まれる。0012の本体であるカプセル状の入れ物を破壊し、ジョー達は無事に洋館から脱出した。しかしコズミ博士はブラックゴーストによって東京へと連れ去られていた。

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ジョーが昼間に出会った少年はブラックゴーストの仲間(0013)でもあった。会話することが不得手で引っ込み思案の少年は、ジョーに親切にしてもらえたことが嬉しかった。009はコズミ博士を追っている途中、0013を乗せたブラックゴーストの車と遭遇する。0013はジョーを見て嬉しそうにする。

コズミ博士を追ってサイボーグ戦士たちは東京へと向かう。そこでジョーは幼い頃教会の神父のもとで一緒に育ったヤスと再会する。ヤスが純朴そうな少年を恐喝しているところをジョーが諫めたのだ。ヤスとジョーが幼少時代の話で盛り上がっているところ、ヤスに恐喝された少年がジョーに礼として木彫りのうさぎを渡す。しかしその直後に少年は男に連れていかれる。ヤスは少年を連れて行った男に見覚えがあると言う。教会で男が神父のもとを訪れていたのをヤスは見ていた。同じ頃、ある湾岸ではタンカーが理由もなく次々と沈んでいくという奇妙な事件が発生していた。ゼロゼロナンバーたちが移動手段として用いているドルフィン号にはポーパスと呼ばれる水中移動用の船が内蔵されており、ポーパスで海に沈没した船を探索していると、海底には大きな足跡があった。海底に残された足跡はブラックゴーストが開発した巨大ロボットのものだった。しかも巨大ロボットはステルス迷彩が施され、レーダーでの探知がされない。

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0013とは姿が見えない巨大ロボットとジョーに木彫りを渡してきた少年が一体となったサイボーグだった。寡黙で話すのが不得手な少年はロボットを操作するための通信装置で009を誘い出した。0013の正体を知って戸惑うジョー。

突然海から出現した巨大ロボットは容赦なく東京の街を破壊する。巨大ロボットによる都市破壊は戦争をビジネスにしている「死の商人」達に向けて行ったスカールによるデモンストレーションだった。街への被害をくい止める為、ゼロゼロナンバーたちはドルフィン号で出撃する。ブラックゴーストがコズミ博士を誘拐したのはゼロゼロナンバーたちに巨大ロボットのデモンストレーションを邪魔させないためであった。そして巨大ロボットを遠隔操作しているのはジョーが昼間うさぎの木彫りをもらった少年だった。少年はブラックゴーストによって改造されたサイボーグ0013であった。そして0013は少年と巨大ロボットが一体となっていた。少年は本来会話をすることが不得手なのだが、巨大ロボットを遠隔操作するための通信装置を用いることで補っていた。
ジョーはコズミ博士を保護するために再び0013のいるブラックゴーストの前に姿を現す。ジョーは0013と戦いたくないと説得をするものの、0013はブラックゴーストを裏切ることができない。0013は性能のよい加速装置で009を翻弄する。しかし本来争いを好まない0013は009を倒すことができなかった。ブラックゴーストは裏切ったサイボーグたちには容赦がなく、009を倒せなかった0013は身体に内蔵されている自爆装置が発動し、散ってしまった。コズミ博士は無事に保護されたが、これ以上コズミ博士を巻き込むわけにはいかないとコズミ博士に別れを告げ、それまでブラックゴーストの目から逃れるようにしていたサイボーグ戦士たちは、積極的にブラックゴーストの本拠地を探すようになる。

ゼロゼロナンバー、ブラックゴーストの基地を探しに行く

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誘拐された父親であるフィンドル教授と再会したシンシア。しかしフィンドル教授が兵器を作っていると知るや、シンシアは嘆き、父をなじる。

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