BILLY BAT(ビリーバット)のネタバレ解説・考察まとめ

『BILLY BAT』とは、浦沢直樹による漫画作品。ストーリー共同制作は長嶋尚志。『モーニング』(講談社)にて、2008年から2016年にかけて数回の長期休載を挟みつつ連載された。
歴史の裏を描くSF大河作品。特定の人物に取り付き、未来を予言する「こうもり」の声を聞いた人々が、やがて歴史的な事件に大きく関わっていく様子を描く。

「ビリーバット」「カルキンエンタープライズ」の元ネタ

カルキンエンタープライズの初代トップであり、長年『ビリーバット』の原作者として世の中に認知されていたチャック・カルキン(偽)。彼の容姿は、「ミッキーマウス」などを作り出した世界的なアニメーターであり、世界的なエンターテイメント会社「ウォルト・ディズニー・カンパニー」の創設者でもあるウォルト・ディズニーにそっくりである。

また、本作に登場するカルキンエンタープライズは、アニメ制作やテーマパーク事業で世界的に有名な企業であること、『ビリーバット』など作品の二次創作に関してかなり厳しいことが特徴だが、この2つの特徴はそのままウォルト・ディズニー・カンパニーにも当てはまる。また、カルキンエンタープライズのマスコット的なキャラクターであるビリーと、ウォルト・ディズニー・カンパニーを代表するキャラクターであるミッキーマウスも、顔の配色などのデザインが似ている。
もしかしたら、作者の浦沢直樹は作中に登場する漫画『ビリーバット』やカルキンエンタープライズの設定を考えるときに、ミッキーマウスやウォルト・ディズニー・カンパニーを参考にしたのかもしれない。

「ゴールデンコーラ」の元ネタ

ケヴィン・グッドマンの父親、トニー・グッドマンが経営する会社「ゴールデンコーラ」。作中では、ゴールデンコーラ社はトニー・グッドマンの働きにより規模を拡大し、ついにケネディ大統領からトニーが直々に言葉をもらうまでの国民的な飲料会社になっている。一方、現実の世界でアメリカを代表する飲料会社と言えば、「コカ・コーラ」が思い浮かぶ。社名の語感もにており、もしかしたらゴールデンコーラのモデルになったのはコカ・コーラなのかもしれない。

オズワルドとウサギのキャラクター

ヤマガタの漫画に登場する、オズワルドを表すウサギのキャラクター

グッドマンがこうもりの予言に従って描く漫画の中で、オズワルドはウサギのキャラクターとして表現されている。実は、ウォルト・ディズニーが世界的人気キャラクター・ミッキーマウスの前に作っていたキャラクターが、「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」というウサギのキャラクターだった。先述の「ビリーやカルキンエンタープライズはミッキーマウスやウォルト・ディズニー・カンパニーを参考にしているのかもしれない」というトリビアを考えると、オズワルドを表すキャラクターがウサギのキャラクターも、ミッキーマウスの前身であるウサギのキャラクター、オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットと関係があるのかもしれない。

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