BILLY BAT(ビリーバット)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『BILLY BAT』とは、浦沢直樹による漫画作品。ストーリー共同制作は長嶋尚志。『モーニング』(講談社)にて、2008年から2016年にかけて数回の長期休載を挟みつつ連載された。
歴史の裏を描くSF大河作品。特定の人物に取り付き、未来を予言する「こうもり」の声を聞いた人々が、やがて歴史的な事件に大きく関わっていく様子を描く。

『BILLY BAT』の概要

『BILLY BAT』は、浦沢直樹による漫画。ストーリー共同制作は長嶋尚志。
実際の歴史の裏を描くSFミステリー作品。特定の人物に取り付いて未来を予言する「こうもり」の声を聴いた人間たちが、やがて歴史的な事件に関わっていく様子を描く。
こうもりを主人公とした漫画『BILLY BAT』の作者であるケヴィン・ヤマガタとケヴィン・グッドマンを中心に、紀元前から2060年代までの期間を不規則にシャッフルしながら描かれている。
雑誌「モーニング」にて、2008年から2015年まで数回の長期休載を挟みつつ連載された。単行本は全20巻。
ルッカ・コミックフェスティバル2012 ベストコミックシリーズ賞、グラン・グイニーシ国際コミック賞 ベスト作品賞、エトナン・ヴォワイヤジュール文学際 想像賞 、マックスアンドモリッツ賞 最優秀賞 など、数々の賞を受賞している。

『BILLY BAT』のあらすじ・ストーリー

第1部

舞台は1949年のアメリカ。日系人の漫画家、ケヴィン・ヤマガタは、自身の漫画『BILLY BAT』の主人公・ビリーに酷似したこうもりのキャラクターが日本のある漫画に登場しているということを知る。真相を探るために日本を訪れたヤマガタは、旧友のチャーリー・イシズカと再会する。2人は焼き鳥屋に向かい、ヤマガタは酔いつぶれて眠ってしまう。目をさましたヤマガタの目の前にあったのはイシズカの遺体だった。ヤマガタの近くにいた焼き鳥屋の店主と謎の男・来栖は、ヤマガタが口論の末にイシズカを殺害したのだと話す。動揺するヤマガタに、来栖はイシズカの遺体を轢死体にして証拠を隠滅することを提案する。ヤマガタは渋々ながら来栖の提案を受け入れることにし、来栖と焼き鳥屋の男とともにイシズカの遺体を線路に運んで轢死体にする。
その翌日、ビリーに酷似したこうもりが登場する漫画を探していたヤマガタは、ついに漫画の作者・唐間雑風と対面する。ヤマガタは雑風からある漫画を託さる。その漫画にはビリーに酷似するこうもりが登場しており、内容は3匹のこうもりのキャラクターによって暴行を受けた犬のキャラクターが死亡してしまい、殺人をごまかすために轢死体として処理されるというものだった。
その日の夜、国鉄の総裁・下山定則が、雑風の描いた漫画とよく似た状況で轢死体となって発見された(下山事件)。
雑風から託された漫画を持って娼婦・シズコのもとへ転がり込んだヤマガタだが、シズコは雑風の漫画を読んだことが原因で来栖らに殺害されてしまう。ヤマガタは自分や雑風が描くこうもりには未来を予言する能力があること、こうもりが来栖らにとって重要な意味をもつものであるということを知る。シズコを失い、絶望するヤマガタの目の前にこうもりが現れ、アメリカに行くようにと囁く。しかし、ヤマガタがアメリカに戻ると、『BILLY BAT』の連載は弟子のチャック・カルキンに奪われてしまっていた。

時は流れて1960年代。チャック・カルキンがヤマガタから奪った『BILLY BAT』は世界的な大ヒットを記録し、『BILLY BAT』のメディアミックス作品などを扱うカルキンエンタープライズという会社まで設立されていた。しかし、TVに出演しているチャック・カルキンと名乗る男の顔は、ビリーの弟子だったチャック・カルキンの顔とは全くの別人である。チャック・カルキン(偽)はチャック・カルキン(真)にゴーストライターとして『BILLY BAT』を描かせ、自分はチャック・カルキンという名前を名乗ってテレビに出演するなどしていたのだ。
ヤマガタの漫画のファンであるCIAのエージェント・スミスは、ヤマガタの行方を追ってアメリカのとある西部の町を訪れていた。スミスはそこでこうもりのささやきに怯えて酒浸りになってしまったヤマガタと対面する。ヤマガタ曰く、こうもりはヤマガタに未来を予言し、それを漫画に描くよう促すのだという。ヤマガタは、こうもりは「オズワルドという青年がケネディ大統領の暗殺に関わることになる」と予言していると話す。ヤマガタとスミスは、コウモリのささやきから来栖らがケネディ大統領の暗殺を目論んでいること、さらにオズワルドを暗殺の犯人に仕立てあげようとしているのだと突き止める。予言の実現を防ごうと奔走するスミスとヤマガタだが、その途中でスミスが追っ手に襲撃されて目を負傷してしまい、2人は別行動になる。こうもりが予言する大統領暗殺現場までかけつけたヤマガタだが、目の前でケネディ大統領が暗殺されてしまう。しかし、その際にヤマガタは流れ弾からゴールデンコーラ社の御曹司、ケヴィン・グッドマンを庇っていた。彼の命を救ったお礼に、ヤマガタはゴールデンコーラ社から日本の光森村への旅行をプレゼントされる。

ヤマガタは日本へ向かう飛行機の中で、同じく光森村を訪れる予定の日系人の親子、ランディ・モモチとジャッキー・モモチに出会う。光森村に到着した3人は、村中の地面にいくつもの大きな穴が空いている異様な光景を目にする。光森村は3人が到着する少し前に村を訪れた男、ヘンリー・チャールズ・デュヴィヴィエに襲撃され、このような姿になっていたのだ。デュヴィヴィエはカルキンエンタープライズが雇った殺し屋だった。来栖らと同じく、なんらかの理由でこうもりを追っているらしいカルキンエンタープライズは、世界中にいるヤマガタや雑風のようなこうもりの声を聴く者たちの抹殺と、彼らが書いたこうもりが登場する漫画の処分を進めていた。デュヴィヴィエは、光森村にこうもりに関する伝承があるらしいこと、ヤマガタの『BILLY BAT』に影響を与えた作品「こうもり小僧の大冒険」の作者・唐間雑風が雑風が村にかくまわれているらしいことを突き止めたカルキン・エンタープライズによって雑風の暗殺と伝承の調査を命じられ、光森村を訪れていたのだった。モモチ親子とともに村をさまよっていたヤマガタは、ついに雑風と対面し、ともにデュヴィヴィエに立ち向かう。雑風は若い頃にデュヴィヴィエを妊娠中だった彼の母親に出会っていた。雑風から母親が生まれる前の自分のことを深く思っていたということを聞いたデュヴィヴィエは改心し、雑風の殺害を思いとどまる。しかし、その直後、デュヴィヴィエと同じように光村森の伝承を求めて村を訪れていたGHQ特別検閲官・フィニーにより、ヤマガタが銃撃されてしまう。

第2部

時は流れ1980年代。大学生になったケヴィン・グッドマンは、ストリートアーティストとしてこうもりの絵を町中の壁に描いていた。彼もまた、ヤマガタと同じようにこうもりの声を聴くことができたのだ。グットマンは彼の描くこうもりの絵に目をつけた来栖らにより襲われたところを年老いたスミスに助けられ、彼から護身術を学ぶ。グッドマンの絵に才能を見出したカルキンエンタープライズの令嬢、オードリー・カルキンは、グッドマンを自身の邸宅に招き、チャック・カルキン(偽)のゴーストライターとして『BILLY BAT』を描き続けていたチャック・カルキン(真)と引きあわせる。カルキン(真)はグッドマンの才能を認め、グッドマンを世間に認められる『BILLY BAT』の作者にするため、オードリーと協力してチャック・カルキン(偽)から『ビリーバット』を奪還する。

さらに時は流れ、グッドマンが描く『BILLY BAT』は大ヒットを記録していた。一方、来栖は病に倒れていた。来栖は死ぬ前に月面着陸し、願い事を叶えると言われている「月にあるこうもり」に願い事をすることで、人類滅亡という願いを叶えようとしていた。こうもりのささやきによって来栖の企みを知ったグッドマンは、彼の企みを阻止しようと奔走する。念願叶って月に到着した来栖だが、グッドマンがこうもりが予言する未来にしたがって描くはずの漫画を勝手に描き変えたことで、来栖の願いによって人類が滅亡するはずだった未来が変更され、人類は滅亡せずに来栖は月から地球を眺めながら死んでいった。ほぼ時期を同じくして、チャック・カルキン(偽)も病死する。

1990年代に入るとグッドマンがこうもりのささやきに従って描く『BILLY BAT』がまるで未来を予言しているようだということが話題になり、グッドマンは預言者として扱われるようになる。そんな日々に嫌気がさしていたグッドマンの元に、弟子入りをせがむ日系人の少年、ティミー・サナダが現れる。ティミーの描くこうもりを見たグッドマンは、ティミーもまたこうもりの声を聴くことができる人間だと直感し、ティミーこそが自分の次の『BILLY BAT』の作者になるべき人間だと確信する。また、こうもりを追う組織に命を狙われたグッドマンやスミスをデュヴィヴィエが救う。かつてはカルキンエンタープライズのもとで、こうもりの声を聴く人間たちの暗殺を担当していたデュヴィヴィエだが、光森村で雑風に出会い母の思いを知ったことで改心してカルキンエンタープライズを裏切り、カルキンエンタープライズからこうもりを描く人間たちを保護する側に回っていたのだ。デュヴィヴィエもグッドマンらと行動を共にするようになる。

2001年、グッドマンはこうもりから「2つの塔」とした漠然とした予言を聞くもそれが何のことなのかわからずにいた。そんなグッドマンのもとを、成長したティミーが弟子入りを申し出るために訪れる。ティミーは「2つの塔」があるのはニューヨークなのではないかと指摘する。グッドマンはティミーの助言をもとに、「2つの塔」とはニューヨークにある世界貿易センタービルのことを指しており、そこで大規模なテロが起ころうとしているということを突き止め、テロを防ごうと奔走する。そんなグッドマンのもとに、シングルマザーになったジャッキー・モモチが現れる。ジャッキーは、こうもりから「ティミーは本当はこうもりの声が聞こえないのに聞こえているふりをしている大ウソつきだ」という予言を聞いたのだという。グッドマンは混乱し、何を信じればいいのか分からなくなってしまう。グッドマンの努力もむなしく、アメリカ同時多発テロが起き、世界貿易センタービルは破壊されてしまった。さらに、テロに巻き込まれてデュヴィヴィエが死亡してしまう。
デュヴィヴィエの死後、本屋でヤマガタ版『BILLY BAT』を読んでいたグッドマンとジャッキーは、ビリーの「師匠を探し求めろ」というセリフを思い出す。ジャッキーはかつて光森村に向かうヤマガタとスペインのバスク地方にある洞窟に行こうと約束していたことを思い出す。2人は『ビリーバット』の初代作者であり、グッドマンの漫画の師匠ともいえるヤマガタを探してスペインのバスク地方を訪れようと考える。
一方、テロを未然に防げなかったことなどより意気消沈し、漫画を描く意欲が薄れてしまったグッドマンの代わりに、ティミーが『BILLY BAT』の連載を引き継いでいた。しかし、ティミーの正体はチャック・カルキン(偽)の私生児だった。彼は『BILLY BAT』の作者という地位を失った父が死の間際に自分に託した「『BILLY BAT』で世界を不幸にしてくれ」という遺言を達成するためにグッドマンに近づき、彼から『BILLY BAT』を引き継いだのだった。

第3部

2002年、グッドマンはヤマガタの消息を追い求め、ジャッキーとともにスペインのバスク地方にある洞窟を訪れる。そこにはヤマガタの姿はなかったもののヤマガタの残したビリーの絵と「急がば回れ」というメッセージがあり、グッドマンはヤマガタがこの地を訪れたということを確信する。

時は流れ2015年。ティミーは『BILLY BAT』の4人目の作者としての名声をほしいままにしていた。さらにカルキンエンタープライズの経営権をめぐるオードリーとの裁判に勝利し、カルキンエンタープライズの経営者として会社の規模を広げていた。
ジャッキーの娘でドキュメンタリー映画監督志望のマギー・モモチは、学校の課題としてインタビューのために日本の映画監督のコニー・アケチのもとを訪れる。アケチはかつてカルキンエンタープライズの映像制作に関わっていたことがあり、その途中で偶然こうもりの存在を知ってしまっていた。アケチとマギーは、黒蝙蝠教団というチベットを拠点とする宗教団体が描いたこうもりの動画が動画サイトに上がっていることを知り、こうもりについて調査するためにチベットへ向かう。一方、グッドマンも動画サイトに投稿されているこうもりの動画の存在を知り、チベットに向かう。
チベットに向かったマギーとアケチは、同じくチベットを訪れていたグッドマンと合流する。黒蝙蝠教団の本拠地に向かった3人は、教団の教祖がいるという洞窟に案内される。そこにいた教祖とはケヴィン・ヤマガタだった。ヤマガタはグッドマンに「描いて描いて描きまくれ」という励ましの言葉を贈り、さらにスーパームーンの夜にバスク地方の洞窟に向かい、本物のビリーに会えと告げる。

スーパームーンの夜、アケチ、モモチ親子とともにバスク地方の洞窟に向かったグッドマンは、3匹に分裂したこうもりと対面し、人類の悲惨な運命について知らされる。
一方、ティミーが経営するカルキンエンタープライズは世界中の水源や資源を買い占めて規模を拡大し、深刻な環境汚染を引き起こしていた。環境問題を取り扱う凄腕の弁護士でグッドマンの大学時代の恋人でもあるモニカ・ラウラはカルキンエンタープライズを相手に裁判を起こし、見事勝利してカルキン・エンタープライズに五億五千万ドルの賠償金を支払わせる。
2032年、世界は環境汚染が進み荒廃していた。グッドマンはモニカと結婚し、環境汚染による紙の入手困難などが原因で経済的に困窮しながらも漫画を描き続けていた。そんなグッドマンのもとを漫画への熱意がすっかり失せたティミーが訪れ、漫画を描き続けているグッドマンを激しく罵倒する。

2063年、兵士ジョニーは仲間たちの死体に囲まれ、さらに水と食料もつき絶望的な気持ちになっていた。しかし、手元にあった『BILLY BAT』の最終巻を読んで元気を取り戻し、食料を求めて近くの村を捜索する。しかし、その途中でうっかり地雷を踏んでしまう。目の前には自分と同じく地雷を踏んでしまった敵の兵士・セルゲイがいた。『BILLY BAT』のファンである2人は意気投合し、協力して近くで倒れていた少年の命を助け、さらにお互いが踏んでいた地雷を解体する。
少年はジョニーが持っていた『BILLY BAT』の最終巻を読み、ジョニーとセルゲイに「たくさん勉強して世界を救う」という夢ができたと語った。

『BILLY BAT』の登場人物・キャラクター

名前の前に※印がついているキャラクターがこうもりを見ることが出来る人物。

こうもり / ビリーバット

ヤマガタやグッドマンなどの特定の人物に取り付き、未来を予言するコウモリのキャラクター。
太古から存在し、天体衝突によって「地球のこうもり」と「月にあるこうもり」に分かれた。雑風曰く「黒」と「白」の2種類がいるらしく、「黒」のことを聞いてはいけないらしい。
ユダのイエス・キリストへの裏切りからケネディ暗殺や9.11に至るまで、数々の歴史的事件に大きく関わっているため、こうもりの声を聞くことができる人間はGHQなどの国際的な機関や来栖などの裏社会の人間などから狙われている。

第一部

ケヴィン・ヤマガタ

本作の主人公格の人物。日系アメリカ人の漫画家。日本名は山縣 金持(やまがた きんじ)。
1949年のアメリカでこうもりを主人公にした漫画『BILLY BAT』を連載していたが、『BILLY BAT』の主人公・ビリーが日本のとある漫画のキャラクターに酷似しているということを知り、真相を探るために日本を訪れた。日本にてビリーに酷似したこうもりが登場する漫画「こうもり小僧の大冒険」の作者の唐間雑風と出会い、自分や雑風の描くこうもりの絵には未来を予言する能力があること、さらにそのこうもりを追う組織があるがあることを知る。娼婦・シズコの死をきっかけにこうもりの声が聞こえるようになる。
アメリカに帰国後、弟子のチャック・カルキン(真)に『ビリーバット』の連載を奪われ、さらにこうもりの声に怯えるようになり自暴自棄な生活を送っていたが、スミスと出会ったことをきっかけに立ち直り、こうもりが自分に予言する不吉な未来の実現を防ごうとするようになる。1964年、日本の光森村を訪れ雑風と再会するが、直後にフィニーにより銃撃されてしまい行方不明になる。
その後は世界中を旅しながら漫画を描いていたらしく、2015年には中東にて子供たちのために地面にビリーの絵を描いていた。その後はチベットにて、「黒蝙蝠教団」の教祖とあがめられながら漫画の執筆を続けていた。「黒蝙蝠教団」の本拠地を訪れたグッドマンと再会後は『BILLY BAT』の続編をグッドマンに託し、100歳を過ぎてから晩年の代表作である「フジぽん太郎」を完結させたのちに死亡した。

唐麻雑風(カラマ・ゾフー)

ヤマガタよりも先にコウモリを描いていた男。戦後すぐに「こうもり小僧の大冒険」と言う漫画を描き、人気を博した日本の漫画家。
1949年に、彼の代表作「BILLY BAT」に登場するコウモリ・ビリーバットに酷似するキャラクターを探して来日していたヤマガタと出会い、ヤマガタに自分や彼が描いているビリーバットことコウモリは未来を予言する力があるものであることを伝える。ヤマガタと出会った直後に起きた下山事件の発生を自身の作品内で予言してしまっていたことから命を狙われ、追っ手から逃れる為に行方をくらます。
その後、和歌山県にある光森村に身を隠し、自身の作品のファンである少年・山下を弟子にする。
若い頃、獄中にて自分よりも先にコウモリのささやきを聞いていたスキンヘッドの男「師匠」と出会い、彼を志としてあおいでいた。

師匠

1920年に日本の留置所にて雑風と出会った人殺しの男。本名は不明。スキンヘッドで胸に大きなこうもりの入れ墨を入れていることが特徴。雑風よりも先にこうもりのささやきを聞いていた人物。
自分が描いたこうもりの絵に雑風が感銘を受けたことから、雑風と師弟関係になり「師匠」と呼ばれ慕われるようになる。

4uhachihitsuji
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@4uhachihitsuji

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