聖剣伝説2(SECRET of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説2』とは、1993年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG。
「モーションバトル」や「リングコマンド」といった新たなシステムを搭載した意欲作で、音楽においても評価が高く、この後のシリーズ化に繋がった作品である。
主人公ランディは、偶然聖剣を引き抜いてしまい、旅の途中で出会った仲間たちと共に世界を支える「マナ」を巡る帝国との争いに巻き込まれていく。

光を司る精霊。光の神殿でマナの種子を護る。
人型ではなく、青白い火の玉のような姿。
光の神殿のある黄金の塔に幽閉され、金を生み出すために力を使わされていた。
プリムのみに与えられる聖属性魔法で、武器に光属性を付与させる魔法や聖なる光線で攻撃するセイントビーム、物理攻撃を防ぐティンクルバリアを使用できる。

シェイド

闇を司る精霊。闇の神殿を守護している。
蝙蝠のような羽を持つ黒い影のような姿をしているが、かつては魔界の王だった。
しかし、勇者に闇の神殿に封じられ、自らの力を使いこなせる者が現れるのを待っていた。
シェイドの闇属性魔法はポポイのみが扱え、闇属性の攻撃魔法のイビルゲート、ダークフォースや敵のゲージを0にしたり全補助魔法を解除するアンティマジックを使用できる。

ルナ

月を司る精霊。月の神殿を守護している。
羽根の生えた少女の姿をしている。
ポポイには、敵を雑魚モンスターに変えるボディチェンジやMPを吸収魔法、何が起こるかわからないルナティックの魔法を与える。
プリムには、武器にHP吸収能力を付与する魔法や、クリティカル率や能力アップの魔法を与える。

ドリアード

木を司る精霊。最後に訪れるマナの木の神殿を守護していた。
木の葉の髪の毛と樹の体をもつ人型の精霊。
知性的で責任感が強い。
タナトス(後述)によってマナの剣を生み出せる力を封じられてしまい、責任を感じたドリアードはマナの要塞が浮上したために沈んでいく神殿に残ろうとしたが、ランディたちの説得により仲間になり、力を貸してくれることになる。
ポポイには睡眠状態にするスリープフラワー、大爆発を起こすバーストを与え、プリムには気絶した味方を復活させるリバイブの魔法と魔法を跳ね返すバリアを張る魔法カウンタマジックを与える。
最後の決戦にて、封じられていたマナの力が解放され、ポポイとプリムは「マナの魔法」を使用できるようになり、それによってランディの持つ聖剣に最後の力を与え、聖剣を真に復活させることとなった。

マナの剣

マナの剣は、時代とともに名を変えては世界に災厄が訪れるたびに現れ、世界を救う勇者のみが持つことを許されると言われる伝説の聖剣。
今作ではマナの剣は田舎のポトス村の滝に安置されており、村の守り神だと言われていた。
誰にも引き抜けないと言われていたが、村の少年ランディによって引き抜かれることとなった。聖剣はこの時、力を失っていた。
マナの聖剣はマナの力を与えることで元の力を取り戻す。
ランディはマナの種子と聖剣を共鳴させることで、聖剣に力を取り戻させようとする。
実はマナの剣を受け継ぐことができるのは、精霊の血を引くマナの種族の男性のみ。マナの種族の男は聖剣を持ち、世界の平和と秩序を守ることが使命とされる。
聖剣は本来はマナの種族であるランディの父が持つはずだったが、父が死に、その息子であるランディが聖剣を持つこととなった。

マナの要塞

古代の人々がかつて建造した巨大な兵器・空中要塞ギガントのこと。
大量のマナを動力源とするため、マナの要塞と呼ばれる。
古代の人々はマナの力を利用して文明を築き、繁栄していた。だがそのためにマナを消費しすぎて、マナが減少してしまった。すると、今度は残り少ないマナを巡って世界中で紛争が起こる。
そんな戦乱の時代の末期に、大国によって生み出されたのがマナの要塞である。
マナの要塞は大量のマナを消費する破壊の象徴であり、神々の怒りに触れる原因となった。
神々の怒りによって呼び出された神獣は、マナの要塞と激しい戦闘を繰り広げ、世界中に破壊と毒を撒き散らす結果となった。
その要塞と神獣の戦いの最中、当時の聖剣を持つ勇者によってマナの要塞は落とされ、海の底へと消えた。
それと同時に神獣も消えたという。
しかしヴァンドール帝国は、世界征服という目的のため強大な力を欲し、海の底からマナの要塞を復活させようと企む。

ポトス村

ランディの住んでいた田舎の小さな村。
村の西側には立ち入り禁止区域になっている滝があり、滝つぼの付近の中州の岩には村の守り神とされる聖剣が突き刺さっている。
内向的な村で、よそ者に対しては排他的なところがある。

パンドーラ王国

ガイア台地にある王国。プリムの故郷。
パンドーラの王や王妃が住むパンドーラ城を中心に、城下町が広がっている。
大臣の娘であるプリムもパンドーラ城にいる。城下町にはプリムの親友パメラが住んでいる。
パンドーラの東にはプリムの恋人ディラックの故郷のキッポ村がある。
城下町の南にはパンドーラ古代遺跡がある。
タスマニカ共和国と同盟を結び、世界征服を企むヴァンドール帝国に対抗している。

マタンゴ王国

四季の森の北西の洞窟の先にあるキノコ型の種族であるマタンゴ族の王国。
出会いの挨拶は「マタンゴ」、別れの挨拶は「ゴンタマ」。
彼らは戦闘民族ではないため、先代の王・マツケタンもグレートボアという魔物に殺されてしまった。
後を受けて即位した現在の国王はトリュフォー。
マタンゴ族はかつて白い竜を操り乗り物として使役していたというが、現在ではその白い竜たちの生息を確認することはできなかった。
だが、ランディたちの来訪により、先代の王の仇グレートボアを打倒し、さらに伝説の白い竜の子供フラミーまで見つけてもらうこととなる。

タスマニカ共和国

マンテン山の西に位置する大国。
パンドーラ王国と同盟を結んでヴァンドール帝国に対抗している。
ランディの父親のセリンやジェマの出身地でもある。
共和国だが、レムリアン城内に国王や国民がいる。
かつてヴァンドール帝国との戦の際、セリンがレムリアン城内に国民を避難させたため、それ以降城が国民の住処となった。
本来は海洋国家だったが、マナの減少により海が荒れて出航できなくなり、現在国民は城内でそれぞれの仕事をしている。
巨大戦艦「サンドシップ」を所有し、カッカラ砂漠の火の神殿にヴァンドール帝国が近づかないよう偵察している。
ヴァンドール四天王のシークがスパイとして潜り込み、タスマニカ王に成り済まして帝国に降伏し、さらに本物の国王を暗殺しようとしたが、シークの化けた偽物の国王に影がなかったことに気付いたジェマに正体を見破られてしまい、計画は失敗してしまう。
タスマニカ共和国は、海底から古代大陸が浮上した時には、真っ先に軍隊を派遣している。

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