宇宙よりも遠い場所(第2話『歌舞伎町フリーマントル』)のあらすじと感想・考察まとめ

マリは報瀬から南極へ行く為の作戦を聞く。それは三年ぶりに派遣される民間南極観測隊に内部協力者を作り、フリーマントルから乗せて貰うというものだった。オーストラリアにあるフリーマントルまでの旅費を稼ぐ為にバイトを始めたマリは、バイト先で一緒に南極へ行きたいという三宅日向と出会う。三人は協力者を作る為に観測隊員達の元へ訪れたものの、失敗するのだった。
今回は「宇宙よりも遠い場所」第2話『歌舞伎町フリーマントル』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「宇宙よりも遠い場所」第2話『歌舞伎町フリーマントル』のあらすじ・ストーリー

マリに南極へ行く為の作戦を伝える報瀬

砕氷艦しらせの見学に来たマリと報瀬は、喫茶店で南極へ行く為の作戦について話をしていた。
報瀬「しらせは十一月中旬に日本を出港。南極を向けて海を南下。途中フリーマントルに寄港。ここで補給と観測隊員の乗り込みを行って十二月の上旬、南極大陸に向けて出港するの」
報瀬「そこで私たちはしらせがフリーマントルに寄港する時期に合わせて日本を立ちフリーマントルに向かう。そしてここでしらせに乗り込み、南極へ」
マリ「乗れるの?」
報瀬「基本的に南極観測は国家事業。船員は自衛隊員が務め、観測隊員は厳しい審査と訓練に合格した人間だけ。高校生は絶対に無理。ただ、今年は特別」

報瀬がマリに見せた民間南極観測「南極チャレンジ」のニュース記事

報瀬は、南極チャレンジという名前の民間南極観測隊が三年ぶりに派遣されるというネットニュース記事をマリに見せる。

親友のめぐみにバイト探しを相談するマリ

オーストラリアにあるフリーマントルまで行く資金集めの為に、マリはバイトを探していた。
そんなマリを親友のめぐみは、お金はともかくとして本当に行けるのかと心配する。
マリ「報瀬ちゃん言ってた。その今年出る民間の南極観測隊って言うのに知り合いがいるからって」
マリの言葉を聞いてもいまいち納得できないめぐみは、民間南極観測隊について調べると出てきた記事をマリに見せる。それは、民間に払い下げられた昭和基地と砕氷艦しらせの維持費と活動費に苦慮した為に、今回の民間南極観測隊のスポンサーが次々と撤退しているというもの。
中止はしていないものの、そんな簡単に南極へ連れて行って貰えるとは思えないとめぐみはマリに言う。
めぐみ「この後会うんだろ?一度ちゃんと聞いてみた方がいいぞ」

放課後、めぐみに見せられたニュースについて報瀬に聞くマリ

放課後、報瀬と合ったマリは、報瀬にめぐみから見せられた民間南極観測隊の資金不足についてのニュースを見せる。報瀬はその資金不足について知らないようだった。
マリ「友達、南極に本当に行けるのかって心配してて」
報瀬「疑うの?」
マリ「疑うってわけじゃないけど。ただ、確証がないっていうか」

南極に本当に行けるのか話ながら帰る報瀬とマリ

帰宅途中、マリは報瀬に本当に南極へ行けるのかと不安を吐露し続ける。
マリ「ね、心配になるでしょ。それに中止にならなかったとしても本当に乗れるのかって」
報瀬「乗れる。だって私は小淵沢貴子の娘だから」
マリ「本当に?それだけで?」
報瀬「絶対大丈夫」
マリ「そうかな……でも」
報瀬「嫌になったならなったって素直に言えばいいじゃない。それを私の所為にしようとして」
報瀬はそう言うとマリを置いて先に行ってしまう。
マリ「嫌になったんじゃない。ただ失敗したくない。やっぱりやめときゃ良かったって思いたくない。行って良かった、報瀬ちゃんの計画に乗って良かったって思いたい」
置いて行かれたマリは一人で帰ろうとするが、報瀬はマリの元に戻ってくる。
報瀬「ちゃんと状況は全部わかってる。作戦も考えてある。今度ちゃんと説明するから、キマリは準備進めて」
その時二人は、通りかかったコンビニに張り出されたバイト募集のポスターを見つける。マリは学校帰りにあるそのコンビニでバイトを始めることにする。

自己紹介をするマリと三宅日向

マリはバイト先のコンビニで、同い年だと言う三宅日向に出会う。
マリ「あの今日から入ることになった玉木マリです。よろしくお願いします」
日向「玉木。あぁ、それでキマリ……」
日向は、コンビニの常連で、学校帰りによく通り掛かるマリの事を何度も見かけていたのだった。
日向「なんで急にバイト?」
マリ「ちょっと必要っていうか、行きたいところがあって」
日向「それってさ、もしかして南極?」

報瀬とマリが揉めていた時の事を、ものまねする日向

前々から、マリが南極について話すのを聞いていた日向は南極に一緒に行きたいとマリに言う。
マリはそんな日向のことを報瀬に紹介する。
マリ「前から私達の話聞いてたみたいで」
日向「あぁ、そんな風に言ったら盗み聞きしてたみたいだろ。違うからね。二人で大声で話してたから」
日向は報瀬とマリの真似をする。
日向「嫌なったって言えばいいじゃない。嫌になったんじゃあないよぉ」

高校生の内に何かしたいと思っていた者同士、意気投合するマリと日向

日向「それで気になっててさ。そしたらキマリがバイトで入ってきたでしょ。これは運命だって思ったね、私は」
報瀬「言っとくけど遊びじゃないから。命の危険だってあるし、旅費だってちゃんと払って貰うし、出発は十二月だから学校も休むことにもなる」
日向「あいむおーけー、平気だよ。バイトでお金はあるし、高校は行ってないし」
マリ「え、そうなの!?」
日向「中には居るんだよ、高校行ってない十六歳だって。でも間違えるなよ、勉強は絶対負けないから。高認も取ってるし、この前の模試は合格判定はAだし」
報瀬「じゃあ大学は行くってこと?」
日向「そう。合格しまくって高校で怠けて落ちた奴らにざまぁみろって言うのが今んとこの夢」
報瀬は、それなら南極に行ってる暇なんてないんじゃないかと聞くものの、日向は来年の受験勉強前に一個くらい何かしときたいからと答える。
高校生の内になにかをしたいと思っていたマリは、そんな日向と意気投合する。
報瀬は、二人ではしゃぐマリと日向に作戦を伝える。

自作の名言を言う日向

マリは日向と二人になると聞いてみる。
マリ「どう思う?この作戦」
日向「なかなか難しそうだと思うけどね。でもあの子、私らよりは南極のことは知ってるだろうし、やってみるしかないんじゃない?」
そうゆうと日向はマリに名言めいたことを言う。
日向「引き返せる内は旅ではない。引き返せなくなった時に始めてそれは旅になるのだ」
マリ「なにそれ名言っぽい。誰の言葉?」
日向「わたしー」
日向「でもよかったよ。私、あなた達二人の事嫌いじゃなかったんだよ。あのコンビニ多西(多々良西高校の略称)近いから生徒いっぱいくるじゃん。でも二人だけはなんか別だなぁって。空気が違うっていうか」
日向は自分が集団行動が苦手で高校を辞めてしまったことを話す。しかし、報瀬とマリに対してはいい印象を持ったのだという。
マリ「いいってなにが?」
日向「なんだろ。嘘ついてない感じ?」

歌舞伎町に訪れたマリ、報瀬、日向の三人

次の日曜、報瀬の作戦を決行する為に歌舞伎町に訪れたマリと報瀬と日向。
報瀬の作戦は、民間南極観測隊の親睦会に行き観測隊員の誰かを味方に引き入れ乗せて貰おうというものだった。
親睦会の行われている店を見つけた三人は作戦をもう一度見直す。
マリ「でも、これ一人を誘い出すってしか書いてないけど」
報瀬「それは、普通男子隊員が多いから、女子高生が、こう」
日向「まさか誘惑しろって言うんじゃないだろうな」
揉めた三人は報瀬を観測隊員たちの前に付き出すものの報瀬は一礼しただけで戻ってきてしまう。
報瀬「私は駄目だって言ってるでしょ。顔がバレてるの。だから見つかったらすぐに捕まっちゃう」
それを見つけた、報瀬のことを知る南極観測隊員の前川かなえと鮫島弓子は隠れた報瀬たちの前に現れる。
弓子「うわ。三人も居る」
報瀬「二人とも逃げて」
報瀬、マリ、日向の三人は慌てて逃げ出す。しかし、体力のある南極観測隊員の二人はどこまでも追いかけてくる。
そんな中マリは突然に笑い出す。
報瀬「なに?」
マリ「うん。ただ楽しいなって。なんかね、動いてる。私の青春動いてる気がする」

逃げながらも笑い出すマリ

歌舞伎町を逃げ回った三人だったが、結局観測隊員のめぐみと弓子に捕まってしまう。
かなえ「あのね、報瀬ちゃん。何度も話した通りあなたを連れていくことはできないの。たとえ民間でも隊員には厳しい条件があって……」
報瀬「わかってます。無理を言ってるのはわかってます。でもどうしても行きたい。だって、お母さんが待ってる」
そう言って百万円を差し出すと、資金に困っているんだったら自分達をスポンサーにして連れて行ってくれと言い出す。しかし、その百万円を報瀬に返すかなえ。
かなえ「そんな心配して貰わなくても、私たちは行くわ。必ずね」

マリと日向にリーダーを解任させられる報瀬

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