The Beatles(ザ・ビートルズ)とは【徹底解説まとめ】

The Beatles(ザ・ビートルズ)とは、1962年に英国でデビューした20世紀を代表する4人組ロック・バンド。その影響力は音楽のみならず、ファッション、言動、思想にまで及び、社会現象を巻き起こした。彼等の音楽を語るうえで特筆すべき点の一つは、彼等自身の音楽的成長がそのまま音楽界全体の、そして聴き手である我々ファンの音楽的成長を促したことだろう。1970年の解散後も彼等の影響力は引き継がれ、21世紀の現在でもそれは変わらない。

Lonesome Tears In My Eyes/Johnny Burnette & The Rock 'N Roll Trio

*レコーディング詳細
1969年
・4月14日
第1~第11テイクをレコーディング。
第10テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。

● Old Brown Shoe
シングル「The Ballad Of John And Yoko」のB面曲でオリジナル・アルバム未収録。

ジョージの作品でリード・ヴォーカルもジョージ。
ジョージ「僕はピアノのコードの部分から手をつけて、それからいろんな反意語を書き留めた。つまりは物事の二面性…『イエス--ノ-』『上--下』『右--左』『正しい--間違っている』とかね」

この曲のベースはジョージがプレイしている、と記述している書籍が多く、またジョージ自身がインタビューで「この曲のベースは自分で弾いた」と答えている。ただし、マーク・ルイソン著「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版」によれば、「この極めて印象的なベース・サウンドは、実はジョージのリード・ギターとポールのベース・ギターのコンビネーションだ」ということになる。

*レコーディング詳細
1969年
・2月25日
第1~第2テイクをレコーディング。
・4月16日
午前に第1テイクをレコーディング。
午後に第1~第4テイクをレコーディング。
*2月25日のレコーディングも含めると、この曲には第1テイクが3種類存在することになる。
午後にレコーディングされた第4テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・4月18日
第4テイクにハモンド・オルガンとリード・ギターをオーヴァー・ダブ。
第4テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。

● Across The Universe
ここに収められているのは、1969年12月12日にリリースされたチャリティ・アルバム「No One's Gonna Change Our World」に収録されたヴァージョンで、アルバム「Let It Be」に収録されているヴァージョンとは異なり、イントロとエンディングに鳥の羽ばたき音などのサウンド・エフェクトが追加されている。本ヴァージョンのプロデュースはジョージ・マーティンで、アルバム・ヴァージョンのプロデュースはフィル・スペクターである。
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「ベッドで最初の奥さんの隣に寝そべっていたときのことだ。僕はイライラしていた。多分彼女がどうでもいいこと延々としゃべり続けていたせいだろう。そのうち彼女は眠ってしまったけれど、僕の耳には彼女の言葉が、尽きることのない流れのように、何度も何度も聞こえてきた。僕は階下へ降りて行った。そしたらそれが、イライラの歌から宇宙の歌に変わったんだ。とてもベッドで寝ていられる気分じゃなかった。書きたかったわけじゃないけど、ちょっとイライラしていて、それで下へ降りていったんだ。書いてしまうまでは眠れそうになかったからね」

この曲の由来に関しては上記以外の異説もあり、それは1967年のある朝、7時ころ目を覚ましたジョンは「Pools of sorrow, waves of joy」の一節を思いついて書き留め、後で歌詞を書き直した、となっている。

元々は1968年3月にリリースされたシングル「Lady Madonna」のB面に収録される予定だったが、土壇場で変更されている。

1968年2月4日、レコーディングの初日のセッションでジョンとポールは曲にファルセットのハーモニーを入れることにした。そこでポールはスタジオの外に集まっていたファンの中から、二人を選ぶと中に招いてコーラスをやらせている。
ジョン「オリジナルのテイクは本当につまらないものだった。僕の歌は調子っぱずれだし、ちゃんとしたコーラスじゃなくて外にいたファンを使っているんだから。アップル・スクラッフスとか呼ばれている連中さ。歌ったのはいいけれど、ずっと音を外してた。そもそもあの曲に関しては、誰もやる気がなかったんだ」

ジョン「大好きな曲のひとつ」「僕の傑作のひとつ。レコーディングはベストとはいえないけど、この歌詞が好きなんだ」「レコードの仕上がりはよくなかった。時々僕らは無意識に、僕らっていっても本当は殆どポールなんだけど、つまりポールは無意識にいい曲をダメにしてしまうっていうか。要するに例えば「Strawberry Fields Forever」みたいな僕の傑作を実験の場にしようとするんだ。あの曲も録音はひどいもんだった。曲の力でなんとか形にはなったけどね。それがポールの曲になると、たいてい何時間もかけて、細かいところまで修正していく。でも僕の曲は、特にそれが「Strawberry Fields Forever」や「Across The Universe」みたいな傑作だと、いつしかルーズで、いい加減で、実験的な雰囲気になってしまうんだ」

2008年2月4日、設立50周年を迎えたアメリカのNASAが、その記念行事の一環として、この曲を北極星に向けて発信している。

*レコーディング詳細
*「Get Back Session」でレコーディングされた楽曲はテイク番号があやふや、あるいは不明であり、マーク・ルイソン著による「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版」や日経BP社発行による「ザ・ビートルズ全曲バイブル」にも振られていないので、ここでも省略する。

1968年
・2月4日
第1~第7テイクをレコーディング。第7テイクにジョンのヴォーカル、そしてスタジオの外にいたザ・ビートルズ・ファンの2人の女性のバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。第7テイクをテープ・リダクションして第8テイクを作成。第8テイクにドラムスとベースの逆回転をオーヴァー・ダブ(ただしこの逆回転は使用されなかった)。
・2月8日
2月4日にオーヴァー・ダブされたドラムスとベースの逆回転を破棄、第8テイクにジョン、ポール、ジョージのバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ
第8テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
1969年
・10月2日
第8テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。同時にイントロとエンディングに鳥の羽ばたき音のサウンド・エフェクトを追加している。本アルバムに収録されているのは、この日のヴァージョンである。

1970年
・1月5日
第8テイクを元にステレオ・ミキシングが行われている。
*グリン・ジョンズによる幻のアルバム「Get Back」用のミキシングであり、未発表に終わっている。
*ここから先がフィル・スペクター・プロデュース
・3月23日
第8テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・4月1日
第8テイクをテープ・リダクションして第9テイクを作成。第9テイクにストリングスと合唱をオーヴァー・ダブ。
・4月2日
第9テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。

● Let It Be
アルバム「Let It Be」より約2ヶ月前にリリースされた22枚目、最後のオリジナル・シングル。アルバム・ヴァージョンとは異なる、シングル・ヴァージョンになっている。

ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ポール「(歌詞に出てくるのは実の母親かと質問され)そうなんだ。60年代、僕は随分辛い時期があった。ベッドに寝転がって、これから先どうなるのかと考えると、気が変になりそうだった。きっとクスリのせいだったんだろう。そんなある時、母の夢を見た。僕が14歳の時に亡くなって以来、もうずいぶん長いこと母の声は聞いていなかったから、あれはほんとうに素晴らしい体験だった。僕に力を授けてくれたんだ」

ここに収録されているシングル・ヴァージョンは、ジョージ・マーティンのプロデュース・ヴァージョンであり、アルバム「Let It Be」に収録されているのはフィル・スペクターのプロデュース・ヴァージョンである。間奏のジョージのリード・ギターや、リフレインの回数が1回少ない、などアルバムとは異なるヴァージョンとなっている。また、ビートルズ研究家の藤本国彦氏の書籍には、本シングル・ヴァージョンには、バック・ヴォーカルにメリー・ホプキンも加わっていると記述されているが、残念ながら裏付けできる資料が見当たらなかった。
ジョン「サイモン&ガーファンクルの『Bridge over Troubled Water』にインスピレーションを受けたんじゃないかな」
*サイモン&ガーファンクルの「Bridge over Troubled Water(明日に架ける橋)」は1970年1月20日にアメリカでリリースされている。「Let It Be」のスタジオでの初演はそれよりも1年前の1969年1月25日であり、それを考えるとジョンの発言にあるような、「Bridge over Troubled Water」にインスピレーションを受けた、とは考えにくい。ちなみにアメリカのビルボード誌において、「Bridge over Troubled Water」は1970年2月28日から6週連続で1位に輝いているが、そこから1位を奪ったのがこの「Let It Be」であり、1970年4月11日から2週連続で1位に輝いている。

*レコーディング詳細
*「Get Back Session」でレコーディングされた楽曲はテイク番号があやふや、あるいは不明であり、マーク・ルイソン著による「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版」や日経BP社発行による「ザ・ビートルズ全曲バイブル」にも振られていないので、ここでも省略する。

1969年
・1月25日
「Get Back Session」で演奏。
・1月26日
「Get Back Session」で演奏。
・1月31日
「Get Back Session」で演奏。
・4月30日
第27テイク(映画撮影班の表示にならって第27テイクと呼ばれている)にギターをオーヴァー・ダブ。本アルバムで聞けるシングル・ヴァージョンのリード・ギターはこの時のもの。
・5月28日
第27テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。

1970年
・1月4日
第27テイクにポールとジョージ、リンダ・マッカートニーのバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。第27テイクをテープ・リダクションしながらブラス・セクションをオーヴァー・ダブ。第28~第30テイクを作成。第30テイクにジョージのギター、リンゴのドラムス、ポールのマスカラ、チェロをオーヴァー・ダブ。また、既にレコーディングされていたジョンのベースが消され、ポールによって新たにベースがオーヴァー・ダブされている。・1月8日
第30テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このヴァージョンがシングルに使用される。本アルバムに収録されているのもこのヴァージョン。

*ここから先がフィル・スペクター・プロデュース
・3月26日
第30テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*ジョージのリード・ギターは1969年4月30日にオーヴァー・ダブされたものから、1970年1月4日にオーヴァー・ダブされたものに差し替えられている。

● You Know My Name (Look Up the Number)
シングル「Let It Be」のB面曲でオリジナル・アルバム未収録。

ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「これは作りかけだった曲を、ポールと一緒にコミック・ソングにしたものなんだ。僕がポールの家で彼を待っていた時、ピアノの上にあった電話帳に『You know the name, look up the number (名前は知っているよね。電話番号を調べてくれ)』って書いてあるのが目にとまってね。ただのロゴだけど、ちょっとそれをひねってみたのさ。元々はフォー・トップスのような曲にするつもりで、コード進行もそんな風になっているんだけど、そこから先に進まなくて、結局は冗談になってしまった」
ポール「もしかしたらビートルズの曲の中で一番好きかもしれない。ぶっ飛んでいるからね。想い出深い曲でもある。ほら、ジョンのような男がスタジオに現れて『新曲が出来た』と言ったとしたら、一体どうする? 『どんな歌詞?』と訊くと、彼の答えは『You know my name, look up the number』。『そのあとは?』と訊くと『いや、もうあとはない。これだけさ。こいつをマントラのように唱えたいんだ』……僕らはクレイジーなセッションを延々と続けた。あのレコーディングは本当にむちゃくちゃ楽しかった。メロディが素晴らしいわけでもなんでもない。でも、とにかくユニークなんだ」

後半に出てくるサックスはザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズによるもの。このシングルのイギリスでの発売日は1970年3月6日。ブライアン・ジョーンズは1969年7月3日に亡くなっているので、この曲の完成版を聴くことはできなかった。

この曲は元々ジョンの「Plastic Ono Band」名義のシングルとして「What's The New Mary Jane」とのカップリングで1969年12月5日にリリースされる予定だった。レコード番号も「APPLES1002」と決まっていたのだが、土壇場で中止になっている(原因は不明)。

*レコーディング詳細
1967年
・5月17日
第1~第14テイクをレコーディング。
・6月7日
第9テイクにオーヴァー・ダブ(詳細は不明)。
新たなインストルゥメンタル・パートが第20テイクから始まり、第24テイクまでレコーディングされる。。
・6月8日
5月17日、6月7日にレコーディングされたのをパート1とし、パート2の第1~第12テイク、パート3の第1~第4テイク、パート4の第1~第6テイク、パート5の第1テイクがレコーディングされる。
*ザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズがサックスで参加。
・6月9日
パート1の第9テイク、パート2の第12テイク、パート3の第4テイク、パート4の第6テイク、パート5の第1テイクから第30テイクを編集。
第30テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
*このミキシングは、アセテート盤作成のための作業。アセテート盤とはメンバーやスタッフのために作成されるテスト盤のこと。

1969年
・4月30日
第30テイクにジョンとポールのヴォーカル、各種サウンド・エフェクトをオーヴァー・ダブ。本楽曲に手が加えられたのは実に約22ヶ月ぶりのことだった。
第30テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
・11月26日
リミックス・モノ3をテープ・コピーし、これをリミックス・モノ4とする。リミックス・モノ4に対して編集作業が行われている。これはジョンが「What's the New Mary Jane」という未発表の楽曲とのカップリングで、自身のバンド「Plastic Ono Band」のシングルとしてリリースするために行われた作業である。
このシングルは未発表に終わっている(「What's the New Mary Jane」は「Anthology 3」に収録された)。

Live At The BBC

Disc One
1. Beatle Greetings
2. From Us To You
3. Riding On A Bus
4. I Got A Woman
5. Too Much Monkey Business
6. Keep Your Hands Off My Baby
7. I'll Be On My Way
8. Young Blood
9. A Shot Of Rhythm And Blues
10. Sure To Fall (In Love With You)
11. Some Other Guy
12. Thank You Girl
13. Sha La La La La!
14. Baby It's You
15. That's All Right (Mama)
16. Carol
17. Soldier Of Love (Lay Down Your Arms)
18. A Little Rhyme
19. Clarabella
20. I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You)
21. Crying, Waiting, Hoping
22. Dear Wack!
23. You Really Got A Hold On Me
24. To Know Her Is To Love Her
25. A Taste Of Honey
26. Long Tall Sally
27. I Saw Her Standing There
28. The Honeymoon Song
29. Johnny B Goode
30. Memphis, Tennessee
31. Lucille
32. Can't Buy Me Love
33. From Fluff To You
34. Till There Was You

Disc Two
1. Crinsk Dee Night
2. A Hard Day's Night
3. Have a Banana!
4. I Wanna Be Your Man
5. Just A Rumour
6. Roll Over Beethoven
7. All My Loving
8. Things We Said Today
9. She's A Woman
10. Sweet Little Sixteen
11. 1822!
12. Lonesome Tears In My Eyes
13. Nothin' Shakin' (But The Leaves On The Trees)
14. The Hippy Hippy Shake
15. Glad All Over
16. I Just Don't Understand
17. So How Come (No One Loves Me)
18. I Feel Fine
19. I'm A Loser
20. Everybody's Trying To Be My Baby
21. Rock And Roll Music
22. Ticket To Ride
23. Dizzy Miss Lizzy
24. Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
25. Set Fire To That Lot!
26. Matchbox
27. I Forgot To Remember To Forget
28. Love These Goon Shows!
29. I Got To Find My Baby
30. Ooh! My Soul
31. Ooh! My Arms
32. Don't Ever Change
33. Slow Down
34. Honey Don't
35. Love Me Do

2013 version
Disc One
1.Beatle Greetings
2. From Us to You (Opening)
3. Riding on a Bus
4. I Got a Woman
5. Too Much Monkey Business
6. Keep Your Hands Off My Baby
7. I'll Be on My Way
8. Young Blood
9. A Shot of Rhythm and Blues
10. Sure to Fall (In Love with You)
11. Some Other Guy
12. Thank You Girl
13. Sha La La La La!
14. Baby It's You
15. That's All Right (Mama)
16. Carol
17. What Is It, George?
18. Soldier of Love (Lay Down Your Arms)
19. A Little Rhyme
20. Clarabella
21. I'm Gonna Sit Right Down and Cry (Over You)
22. Crying, Waiting, Hoping
23. Dear Wack!
24. You Really Got a Hold on Me
25. To Know Her Is to Love Her
26. A Taste of Honey
27. Long Tall Sally
28. I Saw Her Standing There
29. The Honeymoon Song
30. Johnny B Goode
31. Memphis, Tennessee
32. Lucille
33. Can't Buy Me Love
34. From Fluff to You
35. Till There Was You

Disc Two
1. Crinsk Dee Night
2. A Hard Day's Night
3. Ringo? Yep!
4. I Wanna Be Your Man
5. Just a Rumour
6. Roll Over Beethoven
7. All My Loving
8. Things We Said Today
9. She's a Woman
10. Sweet Little Sixteen
11. 1822!
12. Lonesome Tears in My Eyes
13. Nothin' Shakin' (But the Leaves on the Trees)
14. The Hippy Hippy Shake
15. Glad All Over
16. I Just Don't Understand
17. So How Come (No One Loves Me)
18. I Feel Fine
19. I'm a Loser
20. Everybody's Trying to Be My Baby
21. Rock and Roll Music
22. Ticket to Ride
23. Dizzy Miss Lizzy
24. Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
25. Set Fire to That Lot!
26. Matchbox
27. I Forgot to Remember to Forget
28. Love These Goon Shows!
29. I Got to Find My Baby
30. Ooh! My Soul
31. Ooh! My Arms
32. Don't Ever Change
33. Slow Down
34. Honey Don't
35. Love Me Do
36. From Us to You (Closing)

1994年11月30日、全世界同時リリースされたアルバムで、1963年から1965年にかけてイギリスBBCラジオ放送で行われたライヴ音源を集めたもの。
*「BBC」とは「British Broadcasting Corporation」の略であり、イギリスのテレビ・ラジオを一括運営している公共放送局のこと。国営放送と記述されている書籍もあるが、それは間違い。ただし、BBC自体は公共放送ではあるが、国際放送部門のみは運営資金が国家から支出されている。ちなみに日本のNHKも国営放送ではなく、公共放送。

1995年に一度廃盤となり、2001年には新しい解説を付けて再発売されている。2013年には第2弾のリリースに合わせてリマスターされ、会話トラックなどを追加した形で再発売されている。

BBCは記録してあったテープの殆どを破棄してしまったおり、本アルバムの一部はリスナーのプライヴェート・テープであったり、海外放送向けにコピーされたアナログ盤であったりする。またブートレッグ、いわゆる非合法でリリースされている海賊盤からの音源も含まれており、音質にバラツキがある。また、「Live」と銘打ってはいるが、実際には放送前にスタジオでレコーディングしたもの(オーヴァーダブも含む)を放送しているケースもあり、そういう意味では完璧な「Live」とは捉えにくい。各メンバーとDJとの会話なども含まれているため、BBCラジオで放送された内容のドキュメンタリー、といった側面もある。

Baby It's You

1. Baby It's You
2. I'll Follow the Sun
3. Devil in Her Heart
4. Boys

アルバム「Live At The BBC」のリリースから約5ヶ月後の1995年4月8日に全世界同時リリースされたシングル。
「Baby It's You」は「Live At The BBC」収録と同ヴァージョンであるが、「I'll Follow the Sun」「Devil in Her Heart」「Boys」は「Live At The BBC」には未収録。

Anthology 1

1. Free As a Bird
2. We Were Four Guys ... That's All
3. That'll Be The Day
4. In Spite Of All The Danger
5. Sometimes I'd Borrow ... Those Still Exist
6. Hallelujah, I Love Her So
7. You'll Be Mine
8. Cayenne
9. First Of All ... It Didn't Do A Thing Here
10. My Bonnie
11. Ain't She Sweet
12. Cry For A Shadow
13. Brian Was A Beautiful Guy ... He Presented Us Well
14. I Secured Them ... A Beatle Drink Even Then
15. Searchin'
16. Three Cool Cats
17. The Sheik Of Araby
18. Like Dreamers Do
19. Hello Little Girl
20. Well, The Recording Test ... By My Artists
21. Besame Mucho
22. Love Me Do
23. How Do You Do It
24. Please Please Me
25. One After 909
26. One After 909
27. Lend Me Your Comb
28. I'll Get You
29. We Were Performers ... In Britain
30. I Saw Her Standing There
31. From Me To You
32. Money (That's What I Want)
33. You Really Got A Hold On Me
34. Roll Over Beethoven

Disc Two
1. She Loves You
2. Till There Was You
3. Twist And Shout
4. This Boy
5. I Want To Hold Your Hand
6. Boys, What I Was Thinking...
7. Moonlight Bay
8. Can't Buy Me Love
9. All My Loving
10. You Can't Do That
11. And I Love Her
12. A Hard Day's Night
13. I Wanna Be Your Man
14. Long Tall Sally
15. Boys
16. Shout
17. I'll Be Back
18. I'll Be Back
19. You Know What To Do
20. No Reply
21. Mr. Moonlight
22. Leave My Kitten Alone
23. No Reply
24. Eight Days A Week
25. Eight Days A Week
26. Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!

ザ・ビートルズの歴史と功績を総括するための「アンソロジー・プロジェクト」の一環として制作されたアルバム。「アンソロジー・プロジェクト」は「アルバム」「ドキュメンタリー・ビデオ」「ドキュメンタリー・ブック」の3部構成となっている。

本アルバムは1995年11月20日に全世界同時リリースされている(時差の関係で日本では11月21日)。
ザ・ビートルズ結成前のザ・クオリーメン時代の音源から1964年リリースのアルバム「Beatles For Sale」までの未発表曲、別テイク、ライヴ・テイク、デモ・テイクが収録されている。

ザ・ビートルズ25年ふりの新曲ということでジョンが生前に録音していた音源にポール、ジョージ、リンゴが手を加え、ジョージのプロジェクト・バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーだったジェフ・リンがプロデュースを務めた「Free As A bird」が収録されている。当初はジョージ・マーティンにプロデュースを依頼する予定であったが、聴覚の衰えを理由に断られている。

「Anthology」シリーズ全般に言えることだが、ザ・ビートルズのメイン作品、というよりも、あくまでもサブ・テキスト的なアルバムであると言えるだろう。

Free As A Bird

1. Free as a Bird
2. I Saw Her Standing There
3. This Boy
4. Christmas Time (Is Here Again)" ? 3:02

ザ・ビートルズ25年ぶりの新曲としてイギリスで1995年12月4日、アメリカで同年12月31日、日本では翌年1月1日にリリースされたシングル。

1994年、アンソロジー・プロジェクトの一環として、ポールがヨーコに「ジョンの未発表曲はないか?」と尋ね、ヨーコは1977年頃にレコーディングされていたデモ・テープをポールに渡している。そのテープにポール、ジョージ、リンゴが手を加え、実質的に「ザ・ビートルズの4人」によって制作された楽曲となっている。

ポール「(感傷的になる気持ちを抑えるために)自分のパートを早々と録り終えたジョンが、あとは任せたからやっておいてくれ、と休暇に出かけてしまったと考えるようにした」

サビに関しては完成していなかったため、ポールとジョージが新たに書き下ろしている。よって楽曲としては「ジョン、ポール、ジョージ」の共作となる。

「I Saw Her Standing There」はテイク9が収録されているが、これはオフィシャル・ヴァージョンの冒頭のカウント「ワン、ツゥ、スリー、フォー」のみが使用されたテイクである。今回、全貌が初披露されることになった。

Anthology 2

Disc One
1. Real Love
2. Yes It Is
3. I'm Down
4. You've Got To Hide Your Love Away
5. If You've Got Trouble
6. That Means A Lot
7. Yesterday
8. It's Only Love
9. I Feel Fine
10. Ticket To Ride
11. Yesterday
12. Help!
13. Everybody's Trying To Be My Baby
14. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
15. I'm Looking Through You
16. 12-Bar Original
17. Tomorrow Never Knows
18. Got to Get You Into My Life
19. And Your Bird Can Sing
20. Taxman
21. Eleanor Rigby
22. I'm Only Sleeping
23. I'm Only Sleeping
24. Rock And Roll Music
25. She's A Woman

Disc Two
1. Strawberry Fields Forever
2. Strawberry Fields Forever
3. Strawberry Fields Forever
4. Penny Lane
5. A Day In The Life
6. Good Morning Good Morning
7. Only a Northern Song
8. Being for the Benefit Of Mr. Kite!
9. Being for the Benefit of Mr. Kite!
10. Lucy In The Sky With Diamonds
11. Within You Without You
12. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13. You Know My Name (Look Up the Number)
14. I Am the Walrus
15. The Fool On The Hill
16. Your Mother Should Know
17. The Fool On The Hill
18. Hello, Goodbye
19. Lady Madonna
20. Across The Universe

ザ・ビートルズの歴史と功績を総括するための「アンソロジー・プロジェクト」の一環として制作されたアルバム。「アンソロジー・プロジェクト」は「アルバム」「ドキュメンタリー・ビデオ」「ドキュメンタリー・ブック」の3部構成となっている。

本アルバムは1996年3月18日に全世界同時リリースされている(時差の関係で日本では3月19日)。
1965年リリースのアルバム「Help!」から1967年リリースのアルバム「Magical Mystery Tour」までの未発表曲、別テイク、ライヴ・テイク、デモ・テイクが収録されている。

「Anthology1」同様、本アルバムにもザ・ビートルズの新曲として「Real Love」が収録されている。楽曲自体はジョンのドキュメント映画のサウンドトラックとしてリリースされた「Imagine」にデモとして収録されている。ただしヨーコによると、この「Imagine」に収録されたのは正確には「Boys And Girls」であり、この「Boys And Girls」を改作したものが「Real Love」とのこと。

Disc One の最後に収録されている2曲「Rock And Roll Music」「She's A Woman」は日本武道館で行われたコンサートでの音源を収録している。

「Anthology」シリーズ全般に言えることだが、ザ・ビートルズのメイン作品、というよりも、あくまでもサブ・テキスト的なアルバムであると言えるだろう。

Real Love

1. Real Love
2. Baby's in Black
3. Yellow Submarine
4. Here, There and Everywhere

現在の所、ザ・ビートルズ最後のシングルとして、1996年3月4日に全世界同時リリースされたシングル。

初出はジョンのドキュメンタリー映画のサウンドトラックである「Imagine」に収録されたデモ・ヴァージョン。「Free As A Bird」同様、ポール、ジョージ、リンゴが手を加え、実質的に「ザ・ビートルズの4人」によって制作された楽曲となっている。

元々は「Boys And Girl」というタイトルの楽曲であり、それを改作したものが「Real Love」である。ヨーコによるとサウンドトラック「Imagine」に収録されてものも、正確には「Boys And Girls」である。またジョンの編集アルバムである「John Lennon Anthology」に「Imagine」とは異なるデモ・ヴァージョン、同じくジョンの編集盤である「Acoustic」にもギターによる別テイクが収録されている。この「Acoustic」に収録されたのもヨーコによると正確には「Boys And Girls」である。

Anthology 3

yamada3desu
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The Beatles(ザ・ビートルズ)の名言・発言まとめ

The Beatles(ザ・ビートルズ)の名言・発言まとめ

The Beatles(ザ・ビートルズ)とは1960年代から1970年にかけて活動した20世紀を代表するロックバンド。1962年10月5日にレコードデビューを果たす。音楽誌『ローリング・ストーン』による「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第1位にランクインするなど、20世紀を代表するロックバンドとして世界中から評価を受けている。イギリスのリヴァプール出身のバンド。楽曲だけでなく思想や発言も大きな注目を浴びていて、世界に大きな影響を与えている。

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イエスタデイ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

イエスタデイ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『イエスタデイ』はイギリスで制作されたスタイリッシュでハートフルなラブコメディ映画である。売れないシンガーソングライター、主人公のジャックはある日バスに跳ねられる。意識不明の状態から回復したものの、目覚めた世界には伝説のバンド「ビートルズ」が存在していなかった。なぜかジャックだけがビートルズを憶えている。記憶を頼りに披露した曲「イエスタデイ」をきっかけに、ジャックの平凡な人生が徐々に変化していく。ファンタジーな要素とリアルを織り交ぜながら友情、恋愛、苦悩をビートルズの名曲と共に楽しめる映画だ。

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【ポール死亡説】ポール・マッカートニーは死んでいたと元メンバーリンゴ・スターが証言!都市伝説に新展開か【影武者説】

【ポール死亡説】ポール・マッカートニーは死んでいたと元メンバーリンゴ・スターが証言!都市伝説に新展開か【影武者説】

元ビートルズのドラマーのリンゴ・スターが出版社のインタビューで、 「本物の」ポール・マッカートニーは1966年11月9日に交通事故で死亡したと発言し、世界中を驚かせました。ここではリンゴの発言内容や、ポールに関する都市伝説について、また、本人の反応を紹介していきます。

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伝説のバンド・ビートルズのレコーディング風景を再現した「ザ・セッションズ」がやってくる!

伝説のバンド・ビートルズのレコーディング風景を再現した「ザ・セッションズ」がやってくる!

ビートルズが来日してから50年。彼らが日本武道館で国外アーティストとしては初めてライブを行ったのは、1966年の6月30日・7月1日の2日間でした。その正に同じ日、同じ場所でビートルズのレコーディング風景を再現するイベントが開催されます。 タイトルは「ザ・セッションズ」。ビートルズがアビィロード・スタジオで行ったスタジオセッションの数々を、様々な技術を駆使して完璧に再現する試みです。

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志村けんとザ・ビートルズの知られざるエピソードまとめ!ポール・マッカートニーの来日公演にも感動

志村けんとザ・ビートルズの知られざるエピソードまとめ!ポール・マッカートニーの来日公演にも感動

2013年のポール・マッカートニーの来日公演の感想を綴った、お笑い芸人・志村けん。圧巻のパフォーマンスに感動しっぱなしだったそう。ザ・ビートルズが初来日した際も会場に行って、生で彼らの音楽を聴いたことも明かしました。ここでは志村けんのザ・ビートルズに対する想いなど、知られざるエピソードの数々を紹介していきます。

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「シェー」の歴史を紹介!ビートルズもゴジラも真似した国民的ギャグ!

「シェー」の歴史を紹介!ビートルズもゴジラも真似した国民的ギャグ!

「シェー」とは、昭和の『おそ松くん』で一世を風靡し、平成の『おそ松さん』で再注目されたギャグである。その「何が言いたいのか分からないがびっくりしていることだけはよく分かる」スタイルは多くの人の心をつかみ、世界的ロックスターのザ・ビートルズから怪獣王ゴジラまで、かつて誰もが真似をした。ここでは、そんな「シェー」の歴史と真似した人々を紹介する。

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世界のロックスターのグッとくる良い写真まとめ!エルヴィス・プレスリーやザ・ビートルズのショットなどを掲載

世界のロックスターのグッとくる良い写真まとめ!エルヴィス・プレスリーやザ・ビートルズのショットなどを掲載

世界のロックスターたちのグッとくる写真を集めました。ここに掲載しているのは、世界中で熱狂的な人気を博したエルヴィス・プレスリーやザ・ビートルズなどのロックスターたちの写真。迫力満点の演奏のショットや、スターたちのふとした表情など、貴重な写真をたっぷり紹介していきます。

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【ジョン・レノン】40~49歳で亡くなった芸能人・有名人まとめ【前田健】

【ジョン・レノン】40~49歳で亡くなった芸能人・有名人まとめ【前田健】

世の中に大きな影響を与えた芸能人・有名人たち。その中には、40代という若さでこの世を去ってしまった方がたくさんいます。病気、事故、自殺、暗殺…。この記事では、そんな彼ら/彼女らについてまとめました。原因は様々ですが、いつの時代もどこの国でも、人が亡くなるというのは辛いものですね…。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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【ポール・マッカートニー】実は反日疑惑のあるハリウッドスター・セレブまとめ【キャメロン・ディアス】

【ポール・マッカートニー】実は反日疑惑のあるハリウッドスター・セレブまとめ【キャメロン・ディアス】

「ハリウッドスター」と聞けば、世界的に有名な演者たちの代名詞ですよね。もちろん日本でも知名度はバツグン!そんな彼ら/彼女らの中には「日本大好き!」を公言している人もいますが、実は反日だったという疑惑のある人もいるそうです。本当かどうかはわかりませんが、世界に通用する演技ができるこの人たちなら、本音と建前を使い分けることくらい朝飯前なのかもしれません。

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ポール・マッカートニー来日公演が全て中止!再来日の可能性を考察!

ポール・マッカートニー来日公演が全て中止!再来日の可能性を考察!

ポール・マッカートニーは2014年5月に48年ぶりの武道館を含む待望の再来日公演を行う予定だったものの、ウイルス性炎症で体調不良となり、直前に全公演を中止。多くのファンが落胆し、今後どうなるのかという声が数多く上がった。本記事では当時の様子やポールが希望しているという振替公演での再来日の可能性などをまとめた。

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武道館はなぜライブの聖地なの?ポール・マッカートニーなど大スターも

武道館はなぜライブの聖地なの?ポール・マッカートニーなど大スターも

多くのアーティストがライブを行う武道館が「聖地」と呼ばれるようになったのか理由をまとめました。2014年、ポール・マッカートニーが来日公演で武道館を会場に選んだことも話題に。ポール・マッカートニーの来日公演が決定した際のニュースを交えつつ、武道館でライブが開催されるようになった経緯を紹介していきます。

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アーティスト・ミュージシャンの勇気や元気が出る名言まとめ!ジョン・レノンなど

アーティスト・ミュージシャンの勇気や元気が出る名言まとめ!ジョン・レノンなど

ここではアーティストやミュージシャンが残した、勇気・元気が出る名言をまとめた。ミュージシャンのジョン・レノン、エリック・クラプトン、甲本ヒロト、芸術家のパブロ・ピカソの名言を紹介している。「ステージに上がったとき、自分が一番上手いと思え。ステージを降りているとき、自分は一番下手だと思え」といった、人生の導きになる言葉を知ることができる。

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