ロマンシング サ・ガ2(ロマサガ2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロマンシング サ・ガ2』とは、スクエア(当時)が開発したSFC用のRPGである。特徴は、決まった流れを追うのではなく、フリーシナリオを採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられる。プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなる。その戦いは世代を超えて続き紡がれる。

『ロマンシング サ・ガ2』の概要

『ロマンシング サ・ガ2』とは、「魔導塔士サ・ガ」(GB)を原点とするサガシリーズ5作目、SFC版第2弾のRPGである。
特徴は、決まった流れを追うのではなく、フリーシナリオを採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられる。プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなる。その戦いは世代を超えて続き紡がれる。
1993年にリリースされて以降、「シリーズ最高のデキ」の「SFC最高のRPG」などと評され、iアプリ版(2010年)、PC・スマホなどでも遊べるリマスター版(2016年)が配信されるなど高い人気を誇った。原作・森本洋、絵・面堂かずきで漫画化もされている。後に『エンペラーズ サガ』や、『インペリアル サガ』の世界観のベースとなった。

ゲームデザイン、シナリオを担当する河津秋敏が開発指揮を取り、音楽は伊藤賢治が務め、キャラクターデザインを小林智美が受け持った。

『ロマンシング サ・ガ2』のあらすじ・ストーリー

七英雄の伝説

クジンシーに敗れたヴィクトール

遥か昔、多くの魔物を倒し、世界を救ったとされる英雄がいた。クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナス、彼ら「七英雄」は世界を救った後、姿を消した。七英雄には伝説があり、彼等はいつの日か再び現れ、世界を救うという。その伝説は、世界が平和になるとともに忘れられ、争いが始まると再び語り継がれた。

魔物が溢れ、小国同士が争う世界。
北方の帝国バレンヌの皇帝・レオンは世界を救うべく、武勇に優れた第一皇子のヴィクトール、学問に優れた第二皇子のジェラールとともに戦いに明け暮れていた。
そんなある日、七英雄の1人・クジンシーが現れ、バレンヌ帝国を襲った。レオンはジェラールと共に遠征に出ており、残っていたヴィクトールが国を守るべくクジンシーと戦う。しかしヴィクトールはクジンシーの魔技・ソウルスティールを受け、敗れてしまう。レオンは七英雄の危険性を忠告する謎の占い師・オアイーブと出会う。七英雄は再びこの世に現れたが、世界を救うどころか、世界を荒らしていた。レオンはオアイーブの指導の元、クジンシーに戦いを挑む。クジンシーの配下の魔物を倒し、クジンシーと戦うが、レオンもソウルスティールの受けて敗走する。息絶え絶えに逃げ帰ったレオンは、オアイーブから教わった「伝承法」を使う。「伝承法」は自身の技と信念を伝える術であり、レオンは命をかけて見切ったソウルスティールの情報をジェラールに伝えて命を終えた。ジェラールはソウルスティールを破ってクジンシーを倒し、クジンシーに制圧されていたソーモンの町を解放した。
しかし、レオンのことを慕っていた傭兵隊長・ヘクターはジェラールに仕えようとせず、バレンヌを去っていった。

レオンの死から一年経ち、皇帝となったジェラールは七英雄との戦いに備えるべく、旧帝国領の南バレンヌをまとめあげ、国力を強化していた。そんな時、南東の運河を牛耳る要塞の噂を耳にする。ジェラールは帝都盗賊ギルドのシティシーフ、キャットに要塞の偵察を依頼する。キャットはどんな警戒網をもすり抜ける泥棒であり、ジェラールが泥棒を追う課程で知り合ったのだった。要塞に侵入したキャットは魔物の集団を目にする。要塞は七英雄の一人・ボクオーンの拠点だった。そして要塞の地下にはバレンヌを去ったヘクターが捕らわれていた。それを知ったジェラールは要塞に攻め入ることを決めた。キャットの導きで隠し通路から侵入したジェラールはボクオーンの右腕であるヴァイカーを打ち負かし、要塞を爆破した。ジェラールは助け出したヘクターに再度、傭兵隊長になるよう要請する。ジェラールの力を目にしたヘクターはこの依頼を受け入れ、バレンヌへ帰還した。
ここでジェラールは役目を終えた。次世代の皇帝は伝承法により力を授かった者が皇帝となる。

旅を続ける皇帝レオン

それから78年後、帝国歴1080年、新たな皇帝は帝国を繁栄させるべく新たな交易路を開拓しようとしていた。
その旅路の途中、東の大国・ヤウダに立ち寄る。ヤウダは七英雄の筆頭であるワグナスの襲撃に備え、厳戒態勢を取っていた。
皇帝はヤウダの王であるアト王に謁見を申し出るが、アト王は皇帝をあしらう。アト王はワグナスと同盟を組もうとしていた。アト王はワグナスと帝国を戦わせ、共倒れさせようとしていた。ヤウダの重臣であるセキシュウサイは同盟に反対するが、その進言は聞き入れられなかった。
結局、アト王はワグナスに裏切られ、ヤウダの首都・チョントウにはモンスターが溢れかえり、仕えていた家臣はアト王を見限り国を離れていった。セキシュウサイだけは忠義を尽くすべく、アト王の元へ残った。
皇帝はモンスター倒して回ったが、その前に国の威信を背負ったセキシュウサイが現れ、一騎打ちを申し込む。一騎打ちの末、セキシュウサイは敗れ、アト王は国を追放された。
セキシュウサイの孫であるジュウベエは、セキシュウサイから遺言を残されていた。ジュウベエはその遺言に従い、ヤウダを守る侍の集団・イーストガードを結成し、帝国に仕えることになった。
皇帝はワグナスの本拠地であるハクロ城へと乗り込むが、なんとワグナスは城を宙へ浮かせた。攻め手をなくした皇帝はヤウダの安定を先延ばしにする。

密林を進む皇帝は、モンスターに襲われているアマゾネスと出会う。アマゾネスはエイルネップの出身だったが、七英雄の1人であるロックブーケにより町の男たちが魅了されてしまい、町を捨てて逃げてきていた。
それを聞いた皇帝は素性を明かした。共通の敵を持つ皇帝とアマゾネスは打倒七英雄の為に協力することを誓う。
しかし、皇帝は大蛇のモンスターに襲われ、命を落としてしまう。

新たな皇帝の誕生

時は経ち、帝国歴1127年、新たな皇帝が選ばれた。
ある日、皇帝の元にカンバーランドから使者がやって来る。皇帝は使者と共にカンバーランドへと赴いた。
カンバーランドの王・ハロルド王は病に伏せ、死期が近付いていた。それ故、カンバーランドでは王位継承権が問題になっていた。
ハロルド王には3人の子供がいた。長男で武勇に優れたゲオルグ、長女で知略に長けたソフィア、2人の弟であり、優しい心を持ち人を惹きつけるトーマ、彼らの誰もが王になってもおかしくなかった。ハロルド王に皇帝に誰を王にしたらいいのか助言を求めた。
しかし、ハロルド王は王を決める前に突如、命を落としてしまう。そして新王としてトーマが選ばれ、ハロルド王の命を奪ったとしてゲオルグは討伐されようとしていた。一連の騒動はサイフリードという男が企てたものだった。
サイフリードはトーマの教育係であった。サイフリードはハロルド王を殺してトーマを傀儡の新王とし、カンバーランドを支配しようとしていた。そしてカンバーランドを手土産に七英雄に取り入り、永遠の命を得ようとしていた。
皇帝はサイフリードを倒し、その目論見を破った。トーマは王の座を降りようとしたが、ゲオルグとソフィアはトーマに王の座を任せた。そして2人は「ホーリーオーダー」という聖騎士団を結成し、皇帝に助力することを誓った。また、トーマはカンバーランドが帝国に属することを決めた。
それから1年後、皇帝は帝国周辺の海域を牛耳る武装小船団を従えた。
皇帝はそこで役目を終えた。

それから115年の帝国歴1243年、新たな皇帝が選ばれた。
皇帝は前人未到であったコムルーン海峡越えに挑み、無事にこれを制覇した。
皇帝はそのままコムルーンの探索を続ける。コムルーンには国がなく、町や村が点在していた。そして人々は活発な活動を続ける火山に困っていた。その時、ある魔道士が火山の活動を抑制する道具を開発する。しかしそれを危険な火山の頂に設置する者がいなかった。皇帝はその役を買って出る。そして無事に頂に装置を設置した手柄により、コムルーン島は帝国の統治を受け入れた。

帝国歴1244年、「アバロン帝国大学」が設立された。
順調に人口を増やす帝国の中から優秀な人材を見出すための学校だったが、勉強意欲が高い人物を求めたことや、学費が高かったことで集まった人材は多くはなかった。そこで「皇帝奨学金」を設け、皇帝自らが入学を決めることによって、生徒が集まった。

皇帝はあちこちに旅に出た。そしてテレルテバという地を訪れた。皇帝はこの地にある3つの塔に住まうモンスターと戦い、そしてその裏に七英雄のノエルがいることを突き止めた。しかし、中央の等を守るモンスターが手強く、皇帝は攻めあぐねる。そこで皇帝はノエルと交渉をしてテレルテバの開放を果たした。
そして、皇帝はこの地でシャールカーンという男と出会い、シャールカーンが率いるデザートガードを配下とした。
その後、メッシナ鉱山をモンスターから解放し、サイゴ族の越冬を妨害するモンスターを倒し、皇帝は姿を消した。

『冥の魔道書』を巡る戦い

帝国歴1302年、6代目皇帝が選ばれた。
新皇帝は、これまでの皇帝が得た知識を活かして術法研究所の設立を計画する。新たな術法を開発するために、皇帝は東方へと出向く。そこで訪れたサバンナの村に泊まった夜、人間ほどの大きさもあるシロアリのようなモンスターに襲われる。逃げるがままにアリの巣穴に入った皇帝は、精霊モール族と出会う。彼らはシロアリに襲われ、残すは2人だけとなっていた。皇帝はモール族と協力し、奥で卵を産む女王アリを打ち倒した。
そして、生き残ったモール族と、サバンナの人々は帝国から庇護を受けるようになった。

それから1年後、コムルーンにて地震が多発しているとの知らせが入った。前皇帝が解決したはずのコムルーンの火山が関係しているのであれば、コムルーンの住人に大きな影響を与えることになる。住人たちに避難勧告が出されるが、住人たちはそれを拒否した。それ故、皇帝自らが住民たちの説得に赴くことになった。
コムルーンに着いた皇帝はその地震の大きさと回数に驚く。コムルーンに古くから住むサラマンダー族は火山が大噴火を起こそうとしていると言う。それは以前、皇帝が火山の活動を抑えたが故の噴火だった。その火山の爆発は島全体に影響を及ぼすほどの大きさらしかった。
皇帝は住民を避難させ、火口を解き放つために頂へ登る。しかし、溶岩石の塊を取り除くことができず、火山は噴火してしまう。失意に暮れる皇帝だったが、その頭上に浮かぶ島を目にする。浮上島に行った皇帝は古代の宝と魔道書を目にする。そして、そこにかつての皇帝に火山の活動を抑制する道具を発明した魔術師が現れた。そこにあった魔道書は、古代の英知を記した『冥の魔道書』だった。魔道書を手に入れるためには火山を爆発させる必要があり、魔術師はそのために火口を封じたのであった。皇帝は、火山を爆発させた罪を共に受けるよう魔術師に言うが、魔術師はそれに応じず、皇帝に戦いを挑んできた。魔術師を倒した皇帝は、責任を取って皇帝の座を退いた。

その皇帝の後をホーリーオーダーの青年が受け継いだ。
新皇帝は先代が退く原因となった浮遊島の探索を始めた。そして冥の魔道書を手に入れた皇帝は、密かに冥の術法の研究を始めた。
そんな時、皇帝の元にボクオーンの巨大戦艦要塞が建造されているとの知らせが入り、七英雄と相見えることになった。

七英雄・ダンターグとの戦い

巨大戦艦要塞攻略のための策を出すシゲン

巨大戦艦要塞に攻め入ろうとする皇帝だったが、地上を走る戦艦に手が出せず、具体的な解決策を見いだせずにいた。
そんな時、皇帝は帝国大学でシゲンという学生と出会い、策を授かった。シゲンの策とは、帝国戦艦を建造し、ボクオーンが帝国戦艦の完成を阻止しに出向いた所に皇帝が敵船に忍び込む、というものだった。
この作戦は成功し、皇帝は少数で潜入するも、帝国戦艦撃破のためにボクオーンの配下のモンスターの多くは出払っていた。
そして皇帝はボクオーンを倒すことに成功する。
巨大戦艦要塞があったステップは解放され、ノーマッドという遊牧民を帝国は傘下に加えた。
しかし、それから1年後、皇帝は姿を消してしまう。皇帝は立ち寄ったマーメイドの町で人魚に魅入られてしまったのだ。皇帝は後継者を決めると姿を消し、その後、皇帝を見かけた者はいなかった。

それから128年の時が流れた。
帝国の財源であるルドン鉱山にて鉱夫が相次いで倒れるという事件が発生していた。皇帝が鉱山に入ると、中はモンスターの住処となっていた。モンスターを倒しながら鉱山を奥に進むと、奇妙な宝石があった。どうやらその宝石が鉱夫達の生気を吸い取っているようで、皇帝が宝石を破壊することで問題は解決した。

翌年、帝国が従えていた武装商船団が独立しようとしていた。商船団は帝国にとっても大きな財源となっており、皇帝は解決に乗り出す。
事の発端は、武装商船団のギャロンという男が帝国をよく思っていない人物を集めて反旗を翻した事だった。ギャロンの元へ行くには迷路水路を正面突破しなければならなかったが、帝国に忠誠を誓う商船団員の手引きにより攻略することができた。無事にギャロンを倒すことができたが、ギャロンは逃亡する。皇帝は捜索を命じたが、見つけることは出来なかった。

皇帝は、七英雄を倒す手がかりを求めてサイゴ族から聞かされた古代遺跡へ出向く。その帰り、サイゴ族の子供達が消息不明になる事件が発生する。サイゴ族の趣味かの周辺では強力なモンスターが出没していたため、皇帝自ら子供の捜索へ踏み出した。
子供の捜索を続ける皇帝は、1匹のモンスターに出くわす。なんとそのモンスターは七英雄の1人・ダンターグだった。ダンターグは他の七英雄とは違い、ただ強くなる為にモンスターを吸収して回っていた。皇帝は強くなることにしか興味がないダンターグに「今後もここでおとなしくしていれば見逃してやる」と言う。しかし、ダンターグはその皇帝の態度に激怒し襲いかかってきた。無事にダンターグに勝利した皇帝は、サイゴ族の子供も救い出し、帰還した。

それから255年、帝国歴1686年、帝国を象徴する橋であるレオンブリッジが破壊された。橋を壊した犯人は、ワイリンガ湖に住む一角鯨・「海の主」だった。
その時代の皇帝は海の主を討伐し、レオンブリッジを再建した。

スービエとの戦い

過去を語るスービエ

その年、南ロンギット海で止む事のない嵐が発生した。調べによると一帯に沈んだ沈没船が嵐を引き起こしているらしかった。
海底に行く術がなかった皇帝だったが、帝国の倉庫に「人魚薬」という、海底に潜れる秘薬があることを知る。その薬は以前の皇帝が魔女に作らせたものらしかった。人魚薬を手に入れた皇帝は嵐を止めるために沈没船へと出向いた。
沈没船には海棲生物と幽霊達で溢れかえっていた。これらを退け操舵室へ向かった皇帝は、1人の幽霊の姿を目にする。その幽霊は、かつて武装商船団に属し、帝国へ反旗を翻したギャロンだった。皇帝に敗れて逃亡したギャロンだったが、海の主と出会い船を沈められていたのだった。そのギャロンの無念が幽霊達を呼び、異変を引き起こしていたのだった。ギャロンは全てを皇帝のせいにして襲いかかってきたが、皇帝はこれを返り討ちにした。

ギャロンを倒した皇帝が沈没船を脱出しようとしていると、不自然な揺れが皇帝達を襲った。皇帝が沈没船の外へ出ると、そこには七英雄の1人・スービエの姿がそこにはあった。皇帝は七英雄の目的を問いただした。すると、スービエは「冥土の土産に教えてやろう。我々は世界を救った。だが救われた連中は、強くなり過ぎた我々を恐れて、別の世界へ追放したのだ!数千年後、苦労して帰って来てみると、奴らも違う世界へ行ったようだ。奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐のために!」と語った。その後、皇帝とスービエは戦いを繰り広げ、皇帝が勝者となった。
こうしてロンギットの海に平穏が訪れた。

残る七英雄もあと3人。皇帝は次の目標にワグナスを見据える。
ワグナスは浮遊城におり、皇帝は浮遊城へ乗り込むすべを持っていなかったが、発明家のヒラガ29世が人力風起こしを発明する。皇帝はそれを使って浮遊城へ乗り込み、ワグナスを打ち倒した。こうしてヤウダは平和になり、帝国の配下に収まった。

それから150年、帝国歴1836年、新たに即位した皇帝の元に1通の手紙が届いた。その手紙には「レオンの封印せし地のダンジョンにて待つ クジンシー」と記されていた。クジンシーの名を目にした皇帝は驚き、事態を理解する事が出来なかった。そこへ、初代皇帝・レオンの元へ現れたオアイーブが再び皇帝の元へ現れた。オアイーブの容姿は以前と全く変わっていなかった。オアイーブは七英雄の本体は別にあり、その本体を倒さないことには何度も復活すると話す。更に、伝承法に限界があり、現皇帝が最後の伝承者であることを告げる。そして、オアイーブの一族が住む町の場所を教え、クジンシーを倒した後に来るよう言い残して去って行った。
皇帝がレオンが封じたダンジョンへ行くと、そこはアンデッドの巣窟となっていた。皇帝たちはアンデッドを退け、奥にいたクジンシーを打ち倒した。

古代人が語る七英雄

オアイーブたちが住むチカバ山の奥の村へと行く前に、皇帝は歴代の皇帝たちが眠る墓へと赴くことにした。しかし、墓で皇帝が目にしたものは無数のシロアリの姿であった。そのモンスターは、以前サバンナで会ったシロアリのモンスターだった。シロアリの女王は、以前の皇帝に倒される際、皇帝に卵を産み付けていた。その卵が孵り、墓の中で新たなコミュニティを築いていたのだ。皇帝は女王を倒し、卵を全て焼き払った。

翌年、皇帝はオアイーブから知らされた町へ行った。その町は、古代人が住む町だった。住民たちは七英雄のことを話した。
七英雄はこの町に住む住人と同じ、古代人であった。古代人は長命な種族であり、時に魂を他の肉体に宿す「同化の法」を使って生きながらえていた。しかし、彼らは長命ゆえに死を恐れていた。
古代人たちは強力なモンスターたちに困っていた。しかし、そのモンスターに挑む者がいた。それがワグナスとノエルであった。ワグナスとノエルは同化の方の研究を進めていた。そしてモンスターと同化することで新たな力を得た。そしてその力を仲間に分け与えた。力を得た彼らはモンスターに立ち向かい、七英雄と呼ばれるようになった。しかし、巨大な力を持った七英雄たちはを古代人は恐れた。そして開発していた次元移動装置を使って、七英雄たちを異世界へと飛ばした。スービエが言う「奴ら」とは古代人のことだった。その後、多くの古代人は異常気象により異世界へと渡っていた。オアイーブは七英雄が戻ってくることを確信しており、その対抗策を伝えるためにこの世界に残ったと言う。しかし、オアイーブは明らかに皇帝を使って七英雄を倒そうとしており、その真意は明らかにならなかった。
オアイーブは七英雄を倒す方法を語り始めた。七英雄は本体を倒さなければ何度でも復活するが、復活するまでには少しの眠りを必要とするらしかった。七英雄の内、1人は本体を守る役目を負っていると言う。故に残っている七英雄を1人にすれば、本体のいる場所へ守りに行く必要があった。そこで本体を叩くという作戦だった。
皇帝はロックプーケ討伐へと向かう。ロックプーケは男を魅了するという秘術を持っていたが、側近を女で構成した皇帝の前に敗れた。

皇帝と七英雄の最後の戦い

最後の戦いに挑む皇帝

皇帝の元へ知らせが入った。それは大氷原に大量のモンスターが集まっているという知らせだった。皇帝はそこに七英雄の本体がいることを確信する。
大氷原にはダンジョンがあり、その奥には遺跡らしきものがあった。そこへ妹・ロックブーケの仇を討つと、ノエルが立ちはだかり、皇帝はこれを撃退した。
奥へ進むと七英雄の本体が姿を現し、皇帝に襲いかかってきた。激戦の末、皇帝は七英雄たちを打ち倒し、七英雄の魂は天へと登って行った。そして世界に平和が訪れた。
帝国に戻った皇帝は、その後、帝国制を無くして共和国を作り上げ、姿を消した。

それから時は経ち、吟遊詩人が七英雄と皇帝の戦いを酒場で聞かせていた。
話が終わり、店仕舞いの時間となり、ほとんどの客たちは家路へ着いた。残っていた客に店の娘が声をかけると、マスターが娘を制した。吟遊詩人はその男に「いかがでしたか陛下?」と声をかけた。男は「君の歌は素晴らしかったよ。だが皇帝と呼ぶのはやめてくれ。私はもう皇帝ではない」と返した。それを聞いた吟遊詩人は「そうでもないと思いますよ。皇帝様」と言う。男の背後には歴代の皇帝がその後ろ姿を見守っていた。

『ロマンシング サ・ガ2』のゲームシステム

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