3月のライオン 第38話(第2シリーズ第16話)のあらすじと感想・考察まとめ

台風で仙台に足止めになった桐山の元に、神宮司会長から連絡が入り宗谷の秘密を知る。東京に戻った桐山は、島田から二階堂が退院し玉将戦の1次予選から復帰すると伝えられる。
今回は「3月のライオン」第38話(第2シリーズ第16話)『Chapter.76 白い嵐④(承前) / Chapter.77 白い嵐⑤ / Chapter.78 再始動』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「3月のライオン」第38話(第2シリーズ第16話)『Chapter.76 白い嵐④(承前) / Chapter.77 白い嵐⑤ / Chapter.78 再始動』のあらすじ・ストーリー

ホテルに無事についた2人は、部屋の前で別れる際、宗谷は桐山に「ありがとう、助かった」と声をかけて部屋に入って行った。
部屋に入って休んでいた桐山の元に、神宮司会長から電話が入った。地元の後援会とスポンサーたちと朝まで飲んでいた会長が、台風で新幹線が止まったことを知って連絡してきたのだ。会長は、桐山が今仙台にいることを知ると、聞きずらそうに同じ新幹線に乗ったはずの宗谷のことを聞いてきた。
桐山が宗谷と一緒にいることを伝えると、会長はよかったと安心するのだった。そして、桐山と一緒にいるということは、今宗谷は聞こえてない状態なのだということを会長は察した。

桐山は、宗谷の耳が聞こえていないのはいつからなのか会長に尋ねた。
宗谷の耳の状態はもう10年くらい前からで、聞こえる時と聞こえない時を行ったり来たりしているのだと会長はいう。医者に行ってもストレスだと繰り返し言われるだけで、はっきりした原因が分からずどうにもできないのだと話す。宗谷も最初の頃は病院に通っていたが、そのうち聞こえないことを、静かで面倒くさくなくていいと言い出したという。聞こえないことがいいといっても、人と話す時など困ることがあるだろうと考えた桐山だったが、朝の盛岡でのホームに佇む宗谷の姿を思い出した。桐山は、宗谷があまり他人と行動を共にしている姿や、笑って誰かと話しているところを見たことがなかった。桐山の記憶の中の宗谷は、いつも一人だったのだ。桐山が宗谷に出会ったのは、自分が子供将棋大会で初めて優勝した小学生の時で、その頃にはもうすでに耳の聞こえが悪かったということに改めて気づく。

桐山は会長に、宗谷の耳が聞こえないことがあることを他に知っている人がいるのか尋ねた。会長は、何度も対局相手となる人物には話しているのだという。宗谷と何度も対局することになる相手といっても、タイトル戦で直接対局する挑戦者くらいしかいないため、人数は少ないのだと教えてくれた。宗谷本人は、耳が聞こえないことがあるということを特に隠すつもりはないようだという。しかし、不利になることもあるから黙っておいた方がいいと、会長が心配して宗谷に助言すると、「秒読み前に終わらせればいいんでしょ」「特に問題はないのでは」と答えた。宗谷自身、昔から少し浮世離れした感じの人間であったため、多少ズレたことを言ったとしても、今までそれがまかり通ってきてしまったのだという。対局前後のあいさつや質問などは、順番も内容もたいてい似通ったものであるため、将棋さえ鬼のように強ければ、少々いかれている風に見られたとしても、かえって周りはさすが天才などと勝手に解釈して盛り上がってくれた。

「部屋に入ったなら、朝まで眠っているはずだ」「もう放っておいても大丈夫」と、会長は桐山に安心するよう伝えた。そして、宗谷はこの後すぐに玉将戦の7番勝負が控えているため、桐山が宗谷の側にいてくれて助かったと話す。
会長は、以前体調を崩した島田の時も桐山が助けた時のことを思い出し、桐山のことを「本当に現代っ子?」「平成生まれとか嘘なんじゃないの?」などと言ってからかった。そして宗谷との対局は面白かったと会長は桐山にいう。桐山が宗谷と普通に意思疎通が図れていて、何故か笑ってしまったと会長は話した。

翌朝、目を覚ますと台風は過ぎていた。桐山が受付で清算をしようとすると、もうすでに宗谷が2人分の精算を済ませてホテルを後にしていた。

桐山はホテルの外に出ると、仙台の空にはまるで子供が絵具で塗ったような、でたらめに青い空が広がっていた。
昨日までのあの嵐が、夢の中の出来事のように遠く思えた。あの雨の中、宗谷と2人で確かに歩いていたのに、現実感がまるでなかった。
その日桐山は、3時間目から授業に出席をしたが、疲れが出てきたせいなのか、授業の声や教室のざわめきもぼんやりと遠くてよく頭に入ってこなかった。学校帰りに将棋会館へ立ち寄った際、先輩棋士に声をかけられるのだが、対局場所で聞いた駒音だけが、どうしても鳴り止まなかった。

桐山は宗谷との対局後、川本家から食事に誘われていたが、次の日の対局の予習のため、誘われていた食事を遠慮するとひなたにメールで返信していた。あかりたちは、美味しくできた角煮や、角煮の汁で煮た半熟卵の煮卵を食べられない桐山がかわいそうすぎると思うのだった。そして、ちほから写真が送られてきたことを思い出したひなたは、あかりたちにその写真を見せ楽しそうに話していた。

桐山は、将棋会館でコピーをしてきた宗谷の棋譜を見ながら歩道を歩いていた。交差点が赤にも拘らず、止まることなく歩いている桐山を島田が見つけ、桐山の名前を叫びながら頭を掴んで立ち止まらせ、危うくトラックに轢かれるのを阻止した。島田は、「ゲームしながら歩く小学生か」といって、桐山が持っていた宗谷の棋譜を見て「楽しかったろう、宗谷との対局」と言う。そして、また盤の前で宗谷に遇いたくなるだろうと桐山に話す。
島田は桐山に、二階堂が退院したことを伝える。明後日の玉将戦の1次予選から、二階堂が復帰することになるのだというのだ。桐山は、宗谷のことに意識がいっていたため、入院していた二階堂のことを忘れていた。二階堂が退院してすぐに対局というのは、体力的に大丈夫なのか桐山は島田に尋ねた。すると、桐山に二階堂を見に行ってあげてほしいと島田に頼まれる。二階堂は順位戦もC1に上がって初めての年なのに、もう不戦敗で黒星2つだと島田はいう。

順位戦は、1年をかけて10局を戦う。C1は桐山と二階堂を入れて34名いて、毎年その中のトップ2人が昇級し、5人に1人の割合で成績敗者に降級点が付き、その降級点が2つになると降級となる。

まだ体も本調子ではないだろうし、桐山の顔でも見れば少しは元気が出るんじゃないかと思うと島田は言う。桐山は、あんなに張り切っていた二階堂だから、どんなに気落ちしているだろうと思うのだった。
二階堂の対局が終わるまでロビーで待っていた桐山だが、なかなか出てこない二階堂を心配し、対局部屋まで覗きに行く。すると、二階堂の対戦相手の青野八段が負けの宣言をするのを聞く。退院したばかりの二階堂が勝ったのだ。二階堂は自分が勝ったことに驚いたのか、目を見開きながら頭を抱えていた。青野八段は、「心配するんじゃなかった」と、二階堂に負けた悔しさで言ってしまう。桐山と同じように対局を見に来ていた三角は、二階堂が新手で相手に勝ったと驚いていた。感想戦で、二階堂の新手によって自分が負けたことを悟った青野八段は、二階堂が倒れた時に救急車や、じいやの花岡を探したりして心配してくれた人物だった。それを聞いた二階堂は「その節は本当にありがとうございました!」と感謝するやいなや、「…でつきますかね!?この手、俺の名前つきますかね!?」とはしゃぎだす。青野八段は負けた悔しさから「させるかこんちくしょう!俺が研究しなおしてすぐに対策をブチ上げてやる!」と言い返す。
二階堂が桐山が来ていることに気づき、自分が考えていた秘技を実戦で試すことができたと嬉しそうに話して聞かせるのだった。二階堂は、自分の考え出した技に、自分の名前がついて残すことに憧れていたのだと、自分が考えた秘技を実戦で試し勝つことができた喜びを、満面の笑みと体全体で表していた。
二階堂が勝ったことに驚いていた桐山は、島田から二階堂が気落ちしているだろうから言われていたのに、嬉々としている二階堂を目の前にして、安堵からか思わず笑ってしまうのだった。

「3月のライオン」第38話(第2シリーズ第16話)『Chapter.76 白い嵐④(承前) / Chapter.77 白い嵐⑤ / Chapter.78 再始動』の感想・考察

「3月のライオン」の動画放送情報

地上波・BS・CS 放送スケジュール

・NHK総合テレビ 2017年10月14日(土)23:00~、10月21日(土)23:20~(※レギュラー放送時間25:55~)

その他配信系 配信スケジュール

・J:COMオンデマンド メガパック 2017年10月15日(日)12:00~
・Hulu 2017年10月15日(日)12:00~

「3月のライオン」アニメ全話のネタバレ解説まとめ

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