ナイトクローラー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナイトクローラー』とは、刺激的な映像を求めて夜のロサンゼルスを駆けめぐる報道パパラッチの姿を通し、視聴率至上主義のテレビ業界の裏側を浮き彫りにしたサスペンススリラー。軽犯罪で日銭を稼ぐルイスは、報道スクープ専門の映像パパラッチの存在を知り、自分もやってみようと思い立つ。「ボーン・レガシー」などの脚本家として知られるダン・ギルロイがメガホンをとり、長編監督デビューを果たした。

その映像を持ってルイスはテレビ局へと向かう。
ニュース番組のスタッフは、映像は倫理に反すると放送に反対するが、ニーナは必ず放送すると譲らなかった。
一方ルイスは、スクープ映像を渡すことと引き換えに、ニーナに言い値で映像を買い取らせる強気の姿勢に出る。
また、テレビ放送の際にルイスの映像会社の社名だという「ビデオプロダクションニュース」をテロップに流すことと、テレビ局スタッフや上司に面識させることも要求した。強制的な要求に出たルイスに戸惑うニーナだったが、番組視聴率が欲しい彼女は全ての条件を受け入れた。

後日、テレビで流れた映像を見た警察が、スクープされた事件の情報と証拠映像を求めてルイスの家を訪ねてきた。
犯人目撃とその映像も持っていたルイスだが、警察の情報提供を求められても「犯人の映像は持っていない」と白を切り通した。
その後、ルイスは映像に映っていた犯人の自動車ナンバープレートをネット検索し、犯人の自宅を突き止める。
犯人逮捕劇の撮影計画が、仕事の飛躍と考えたルイスは、リックに逮捕劇を演出する計画を話す。
ルイスの計画を聞いて怯えるリックは、ルイスを相手に儲けの取り分を山分けにするか、自分が警察に通報すると言い出した。逮捕劇映像の欲しいルイスは、山分けに同意した。

犯人の自宅を突き止めたルイスはリックを連れてさらなるスクープを撮るために尾行を開始する。犯人がレストランに入っていったのを確認したルイスは、ここで逮捕劇を演出しようと「レストランに武装した容疑者2人がいる」と警察に通報し、犯人逮捕の瞬間のスクープ映像を撮影するためにがレストランの外でカメラを構えて待った。ルイスはリックに「車から降りて別アングルから撮影するように」と指示を出した。リックは指示に従い、車を降りて別アングルから犯人とレストランに向かう警察の様子を撮影し始める。
警察がレストランに到着すると容疑者の1人が警察に向かって発砲し、銃撃戦が始まった。容疑者の1人は殺害されたが、生き残ったもう1人は車で逃走した。
ルイスは車に戻ってきたリックと共に、容疑者と警察のカーチェイスを追跡しながら撮影を続行する。

追跡の末、やがて容疑者の車が事故を起こし横転したことでカーチェイスは終わり、ルイスはその近くに車を停車した。
容疑者の様子を確認したルイスはリックに「容疑者は死んでいる。運転席に近づいて詳細に撮しろ」と指示した。しかし、容疑者は生きておりカメラを構えたリックに向かって発砲した。事故車からどうにか脱出してきた容疑者は遅れて到着した警察に射殺される。
容疑者に打たれたリックは瀕死の状態で倒れていた。

その様子をルイスは冷静に撮影しながら「自分が信用できないヤツとは仕事はできない」と告げ売り物に変えたのだった。
スクープ映像に満足したニーナは、ルイスへの信頼を伝えた。テレビ局にやって来た警察が映像を押収しようとするも、ニーナは権利を訴えて拒否した。

レストランの銃撃戦が作られたものではないかと、警察の取り調べを受けることになったルイスは「犯人の車が自分を追跡してきた」と嘘の話をでっちあげた。
警察はルイスの話が嘘だと気付きながらもその証拠がなく、彼を釈放せざるを得なかった。
その後、ルイスは撮影機材車を2台購入し、インターンを雇ってビジネスの幅を広げていった。

『ナイトクローラー』の登場人物・キャラクター

ルイス・ブルーム(演:ジェイク・ギレンホール、吹替:高橋広樹)

社会病質者で定職に就けず窃盗まがいなことをして生計を立てている主人公。
盗みを働いた帰り道、事故現場に遭遇しそこでフリーの報道カメラマンという仕事を知ることになった。元々の話術と勘の良さで報道カメラマンとしての地位を確立し、本領を発揮していく。
ブロークバック・マウンテンのジェイク・ギレンホールの怪演が好評された。

ニーナ・ロミナ(演:レネ・ルッソ、吹替:深見梨加)

ルイスの地元テレビ局の深夜のニュース番組担当プロデューサー。会社との契約更新を間近に控えており、低迷する深夜ニュース番組の視聴率を上げるため、視聴者が食いつく映像を求めている。
そんな時、ルイスの映像と出会い彼とビジネスパートナーとなる。ルイスの撮ってくる映像に魅了されていく彼女は、周囲のアドバイスを無視して倫理に反すると思われる映像でも臆することなく放送をしていくこととなる。

リック(演: リズ・アーメッド、吹替:金城大和)

家も金もなくホームレスのような生活から抜け出したくて金を求めルイスの求人に応募してきた青年。ルイスに雇われ彼のアシスタントとなった。
ルイスに利用され低賃金で働いている。また、時折見せるルイスの狂気じみた発言に恐怖を覚えつつも、他に仕事もなく渋々彼に従っている様子である。
最後にはルイスに見せ物として利用され、悲惨な最期を迎えることとなる。

ジョー・ロダー(演: ビル・パクストン、吹替:西村太佑)

窃盗を働いて帰る途中でルイスが遭遇した交通事故現場を撮影していた、フリーの報道カメラマン。ルイスは彼の持つ撮影機材を見て、カメラマンという仕事は稼げると思いジョーと同じ道を進むことを決意した。
報道カメラマンとして名を上げてきたルイスにビジネスパートナーとしての話を持ちかけるも断られ他のメンバーと組む。それがきっかけでルイスの逆鱗に触れ、ジョーの知らぬところで車に細工をされ交通事故で重症を負い、その様子をルイスに撮影されてしまう。

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