フルメタル・パニック!(フルメタ)の登場兵器まとめ

フルメタル・パニック!は賀東招二によるライトノベル。本来は存在しないはずの超ハイテクノロジーな技術により兵器技術が異常発達した世界において、世界を裏から操る組織「アマルガム」と世界の秩序を保とうとする組織「ミスリル」との戦いを描いている。
本記事では発達した兵器技術により生み出されたAS(アーム・スレイブ)という強襲機兵(きょうしゅうきへい)についてまとめていく。

アマルガムが開発した超大型のASで、全高は通常のASの5倍に相当する40mにもなる。
その大きさから、通常であれば自重を支えきれず立ち上がることさえできないが、ラムダ・ドライバを使用することでその自重を支えている。
そのため、本機のラムダ・ドライバは自重を支える機能(A-ファンクション)と防壁の機能(B-ファンクション)の2つの系統があり、A-ファンクションが停止すると自重で自壊してしまう。
そのため、搭乗者は常時ラムダ・ドライバの使用に集中する必要がある。
回避行動は不可能であるが、ラムダ・ドライバによる盾で敵を圧倒的な火力で殲滅する目的で作られた機体である。

Plan1055 ベリアル

レナード・テスタロッサの乗機であり、実質的な専用機となっている。名前の由来は悪魔の「ベリアル」。
機体性能は未知数で一切情報がないが、ラムダ・ドライバ搭載機であり、搭乗者であるレナード・テスタロッサがラムダ・ドライバの性能を最大限まで引き出すことができるため、世界で一番強い機体とも称されている。
また、翼状のパーツを有しており、ラムダ・ドライバを利用した飛行が可能であるほか、変幻自在の3次元機動が可能となっている。
通常であればラムダ・ドライバの発動には高い集中力が必要とされるため、他のアマルガムのパイロットのように薬を利用したり、相良宗介のような戦場で戦い生還できるような強い精神力を有した人間だけである。
しかし、レナードは生まれながらに存在しない超テクノロジーを持ったウィスパードと呼ばれる存在であり、TAROSという装置を介して精神世界であるオムニ・スフィアに干渉することができ、自由にラムダ・ドライバを発生させることができるため、飛行という荒業を可能にしている。

Plan1211 アラストル

第三世代型ASを基にして、小型化されたAS。
基本構造は第三世代型ASと変わらないが、人間が搭乗するタイプではなく予め行動をプログラムしたり、マスターの命令に従って行動をする自律稼働型のASである。
武装は腕部に12.7mm機銃を内蔵しているほか、行動不能時には自爆してボール・ベアリングを撒き散らすようにプログラムされている。
人間を上回る身体能力と耐久性を有し、歩兵用の銃器でも有効なダメージは与えられない事から、対人戦闘では極めて驚異的な存在となる。
しかし、人型であるために関節部分は脆く、関節部を集中的に狙うことで行動不能に追い込むことはできる。
電子戦闘能力に関しては詳細が不明だがAIの性能上、高等な判断は不可能。
ただし、データリンク機能を有しており、ある程度の学習能力も持ち合わせている。

Plan1065 エリゴール

コダールの発展型であり、ラムダ・ドライバ搭載機である。
シルエットはコダールに似ているが、ポニーテール状の放熱索は無く、代わりにブレード状の放熱板が背中に装着されている。
原作ストーリー上では色違いで3機のエリゴールが搭乗しており、黒色はリー・ファウラー、白色はサビーナ・レフニオ、赤色はヴィルヘルム・カスパーが搭乗しており、ファウラー機は超大型の単分子カッター、カスパー機は大口径の狙撃砲、サビーナ機は大型のガトリング砲を装備している他、電子戦に特化した改造が施されており、それぞれの得意分野を活かした武装がされている。

AS以外の兵器

トゥアハー・デ・ダナン

ミスリルが保有する強襲揚陸潜水艦。
ソ連が建造していた輸送潜水艦「プロジェクト985」が廃棄されるところを回収して再設計された。
潜水艦としては規格外のスペックを誇っており、従来の技術で設計した場合「初陣で良くて拿捕、悪ければ撃沈」と呼ばれるほど現実離れした潜水艦であった。
しかし、存在するはずのない超テクノロジーを利用することで、最高速度65ノット以上という超高速と速力を犠牲にすれば、ほぼ完全に無音で航行できるという高い静粛性を有している。
そのため、並の艦では補足することすら困難である。

また、規格外の大きさからASや輸送ヘリ、VTOL攻撃機を搭載することができ、海中を移動する小型基地と呼べるほどの戦力を持つ他、艦自体も大容量の武装を有しており、巡航ミサイルによって海中にありながら世界中のあらゆる都市を火の海にする事が可能となっている。

Plan0601 リヴァイアサン

アマルガムが開発した小型潜水艦。
戦闘機と呼べる運用コンセプトをしており、2名の乗員で運用ができ、ミスリルが保有するトゥアハー・デ・ダナン以上の高い速力と機動性を誇る。
トゥアハー・デ・ダナンよりもサイズが大幅にスケールダウンされている。

MH-67改 ペイヴ・メア

MH-67改 ペイヴ・メアは、実在しない架空の輸送ヘリであり、ASを中心とする兵器システムの輸送を主任務とする。
構造的にはH-53系の重量物輸送ヘリコプターをコンパクトにしたようなものだが、存在するはずのないテクノロジーによって航行速度や航続距離、離陸重量が飛躍的に向上している。
通常はAS1機と各種携帯火器を輸送するが、緊急時にはAS2機を同時に輸送する事も可能。
ただし、ペイロード上の問題から携帯火器類は投棄する必要がある。

AV-8B ハリアー

現実でも存在する垂直離陸機能を持った攻撃機。ミスリルの西太平洋戦隊の基地があるメリダ島に配備されていたが、アマルガムによって攻撃を受けた際に滑走路を破壊されたため、使われないまま廃棄された模様。

FAV-8 スーパー・ハリアー

AV-8B ハリアーの改良型で架空の攻撃戦闘機である。

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