フルメタル・パニック!(フルメタ)の登場兵器まとめ

フルメタル・パニック!は賀東招二によるライトノベル。本来は存在しないはずの超ハイテクノロジーな技術により兵器技術が異常発達した世界において、世界を裏から操る組織「アマルガム」と世界の秩序を保とうとする組織「ミスリル」との戦いを描いている。
本記事では発達した兵器技術により生み出されたAS(アーム・スレイブ)という強襲機兵(きょうしゅうきへい)についてまとめていく。

「第二世代型AS」M6 ブッシュネルを、さらに発展させた超高性能「第三世代型AS」である。
M6と比較してもわかるように非常にスリムなボディをしており、機体重量が大幅に軽減され、機動力や運動性が飛躍的に向上している。
脚部にはバッタの脚の関節構造が取り入れられており、爆発的な加速力と跳躍力を有する。
また、動力源がガスタービンエンジンからパラジウムリアクターという架空の常温核融合炉を搭載したことにより、極めて高い静粛性を獲得している。
そのため、敵に撃たせない、照準させない戦い方が可能となった他、人質を救出するようなデリケートな作戦も可能になっている。
その反面、装甲はM6に比べると弱くなっており、直接の撃ち合いになるとM9の方がやや劣る。
しかし、電子兵装や火器管制システムの性能も向上しており、さらに不可視モード実装型のECS(電磁迷彩)を搭載しているため、かなりの特殊な状況下にある場合を除いて、従来の機体がM9を撃破できることはまず有り得ないとされる。
操縦面においても第二世代型には無い高性能なAIが搭載されており、音声認識で数々のサポートをしてくれるため搭乗者の負担もかなり減少されている。

M9ガーンズバックE系列(指揮官機)

M9ガーンズバックの指揮官機であり、外見は頭部にブレードアンテナが着くなど若干の変更が見られる他、電子戦能力が強化されている。
また、指揮官機用の通信管制システム(ITCC-5 統合戦術通信管制システム)が装備されており、味方機とのデータリンク機能を備えている他、このシステムに準拠した兵器であれば、如何なる兵器でも種類を問わず遠隔操作することが可能。
そのため、作中では無人のM9を遠隔操作したり、対空砲などの機銃を操るなどの戦法を見せている。
ミスリルではメリッサ・マオがこの機体に搭乗しており、彼女はジオトロン・エレクトロニクスで機体の設計に携わっていたため、自身がより操作をしやすいように本機を設計したのではないかと推測される。

M9ガーンズバックD系列

M9のE系列とは別バージョンのD系列(通称ファルケ)と呼ばれる機体であり、ジオトロン・エレクトロニクス社のドルトムント工場で製造された。
設定では2機製造されており、その内1機がミスリルのベルファンガン・クルーゾーの乗機となり、もう1機はARX-8レーバテインが建造される際のパーツとして流用されている。
E系列との大きな差異は頭部の形状であり、ARX-7アーバレストと同様に双眼式のセンサーを搭載している他、肩装甲など各パーツの形状が異なり、カラーリングもクルーゾー機は黒となっている。
元々ラムダ・ドライバの搭載が予定されていたが、開発者がこの世を去ったため搭載されずに完成している。

ARX-7アーバレスト

ARXシリーズの実験機であり、前身のハルバードを大きく超える性能を持ったAS。
M9ガーンズバックを元に作られているため、基本性能は同じであるが稼働時間が少なめとなっている。
理由は搭乗者の意思によって斥力場を発生させる装置であるラムダ・ドライバを搭載しているためである。

ラムダ・ドライバを発生させるための条件としてAIのアルが搭乗者の精神状態をトレースし、疑似頭脳及び神経系に組み合わせることで斥力場を発生させている。
これにより搭乗者が想像したことを形にすることができ、銃撃を盾で防ぐ、見えない弾丸を飛ばす、10t以上あるASを道路標識や看板を踏み台にジャンプするなどの常識離れした行動が可能になっている。
特にアマルガムが製造しているラムダ・ドライバ搭載ASが通常のASを撃破するために製造されているのに対し、アーバレストはラムダ・ドライバ搭載機を狩る目的で作られており相性が良く、数々のラムダ・ドライバ搭載機を撃破している。

但し、ラムダ・ドライバの発生には最初の搭乗者の精神パターンに合わせた設定がなされるため、作中であれば相良宗介以外が搭乗した場合はラムダ・ドライバは発生せず、ただのM9となってしまう。
また、AIのアルは他のAIと違いインターネットなどを通じて人間の文化や思考に触れることで独自の人格を形成している。
これは元々、操縦者の思考に近づいていき、相棒となるように設計されているためである。
そのため、物語の後半では勝手に会話に参加する、独自のユーモアを披露する、直感に従って行動するなど人間に近い存在となっている。

ARX-8レーバテイン

破壊されたアーバレストのコアユニットをベースにAIのアルが自ら設計した機体。
アーバレストの後継機ということで便宜上ARX-8と冠されているが、実際のARXシリーズとは関係がない。
本来のARX-8は極秘裏に開発が進められていたが、完成には至っておらず、レーバテイン建造の際にアマルガムを欺くための囮として使われた。

ベースとなるパーツはM9D系列の物を流用しているが、性能は段違いのものとなっている。
最新のジェネレータ搭載により、通常の第三世代型ASの2倍以上の出力を有し、1回の跳躍で高度80mに達することができる。(但し、航空機事故に近い衝撃の負荷30Gを搭乗者に与えるため、相良宗介も意識を失いかけている。)
また、ラムダ・ドライバも搭載されており、アーバレストと同様に相良宗介が搭乗しなければ100%の力は発揮されない。
ラムダ・ドライバ使用時は蹴りで機体を真っ二つにする、拳で敵機を突き破るなど常軌を逸した攻撃力を誇る。

その反面、電子兵装はとても貧弱となっており、ECS(電磁迷彩システム)による不可視化はおろか、敵機のECSを検知するセンサーの類、ミサイルの誘導を振り切るといった行動はできず、行動時間もM9の五分の一と極端に短くなっている。
理由としては最新ジェネレータや大型コンデンサ、大型冷却装置、ラムダ・ドライバといった規格外の装備をふんだんに盛り込んでいるためである。

また、ミスリルによって開発されたラムダ・ドライバキャンセラーである妖精の羽を装備しており、搭乗者が「こんな超常現象が起こるはずがない」と信じることで、一定範囲内のラムダ・ドライバを全て無効化できる。
しかし、自機もその影響を受ける他、急ごしらえであるため長時間使用するとオーバーヒートしてしまう。

武装面においては165mm多目的破砕・榴弾砲(デモリッション・ガン)という通常であれば50t超えの戦車がようやく撃てる武装を有しており、これはラムダ・ドライバ使用時に反動を相殺することで発砲することができる。
最終決戦では妖精の羽で敵機のラムダ・ドライバを無効化した状態で発砲しており、その反動で右肩が千切れ、機体も後方へ大きく吹き飛ばされている。
その他、腋の下に隠し腕が収納されており、これはアルが制御することで合計四本の腕で武器を構えることができる。

最大の難点は、ベースとなっているM9の骨格の剛性が足りず、そのパワーを受け止めきれないため、各部の劣化・消耗速度が異常に早いことである。
使えば使うほど衰えていき、実戦投入された直後の激しい動きは難しくなる。
圧倒的な攻撃力を誇る反面、補いきれない欠点も多く抱えた機体である。

Zy-98 シャドウ

ソ連のゼーヤ設計局が開発したASで主に東側の組織で使用されている。
性能はM9と同等でECS(電磁迷彩システム)も搭載されているが、電子兵装等ではM9に劣るといわれている。
別途、狙撃用にゴーグルのような物を装着したバージョンも存在する。

Plan1056 コダール / Plan1058 コダール(i)

主にアマルガムで使用されている第三世代型ASで、基本性能はM9やアーバレストとほぼ同等であるが、電子兵装の面で劣っている。
ソ連製第三世代ASのZy-98 シャドウがベース機と言われており、頭部にポニーテール状の放熱索が設けられていることが特徴。
ラムダ・ドライバ搭載機であり、通常のASでは8体でやっと五分に持ち込めるほどの実力を誇る。
アマルガム性のラムダ・ドライバ搭載機は薬物投与によりラムダ・ドライバが使用可能な精神状況を作り出しており、訓練された兵士であれば使用が可能となっている。
初期型であるコダール(無印)は不完全であったため、ラムダ・ドライバを使用するとオーバーヒートを起こすことがあったが、発展型のコダールiは外見は変わらないが、その点が改善されていると見られる。

Plan1059 コダール(m)

コダールiよりもラムダ・ドライバの安定性が優れている他は特に大きな違いはない。

Plan1501 ベヘモス

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