ターミネーター4(T4、Terminator Salvation)のネタバレ解説まとめ

ターミネーター4とは2009年公開のアメリカ映画。世界的大ヒットシリーズ『ターミネーター』の4作目にして初めて未来世界に迫り、これまでの原点を辿る終末への新たな船出となるSFアクション。審判の日以後の荒廃した未来を舞台に、機械軍に追いつめられたジョン・コナーら人類抵抗軍の存亡をかけた壮絶な戦いを圧倒的スケールで描く。主演はクリスチャン・ベール。監督は「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのマックG。

円形状の偵察用小型機のターミネーター。
内蔵されたファンで飛行し、ホバリングも可能。トランスポート下部に収納されている。戦闘は考慮されておらず、耐久力も貧弱である。
3眼一体型の視覚センサーで目標を発見すると、データをハンターキラーへ転送する。

ハイドロボット

水域パトロール用のターミネーター。
人型ターミネーターより小さいヘビのような胴体に、鉤爪・掘削用ドリル・センサーを備えた頭部を持つ。
攻撃力が高く、人間を発見すると集団で噛み付く。また、水面上や水際の人間に対しても飛びついて攻撃することが可能。
弱点としては、攻撃手段が近接攻撃手段に限れられていること、水中以外では機体性能を十分に発揮できないこと。耐久性にも劣り、劇中では拳銃やアサルトライフルの銃撃で機能を停止している。

『ターミネーター4』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

"Come with me, If you want to live.”(死にたくなければ一緒に来い!)

実験用ターミネーターとして生まれ変わったマーカスが十数年の時を経て初めて地上に現れた。そして廃墟と化した街を彷徨っていると、突然ターミネーターT-600の攻撃を受けた。そこへ一人の少年が現れマーカスは救われる。その少年の名はカイル・リースであり、彼は「死にたくなければ一緒に来い!」とマーカスを壊れかかったビルの中へと誘導する。マーカスとカイルの運命的な出会いのシーンである。

このセリフは、『T1』でもカイルによって使われている。ターミネーターに襲われたサラ・コナーを救うため、彼女に最初に放ったセリフである。

“I didn’t catch that last statement.”(最後の言葉は聞こえなかった)

カイルの居場所を教えるという条件で無線機を渡し、マーカスをスカイネットの基地へ行かせたジョン。そんな折、司令官からの無線が入り、総攻撃の準備命令が来た。ジョンはカイルを救う時間がほしい、カイルを救わないと過去と未来のすべてが失われると作戦延期を申し出るのだが、必死に抵抗するジョンに激怒した司令官は彼の任務を解任すると告げた。無線を一方的に切られ呆然とするジョンに、部下のバーンズが言ったセリフ。

バーンズが「最後の言葉は聞こえなかった。」と言うと、通信を担当する部下も「俺もです。」と同調する。あくまでもジョンへの信頼を裏切らない部下たちの姿勢が伝わる感動のシーンである。

"I'll be back."(戻って来る)

あくまでも総攻撃を実行するという司令部に対し、ジョンは無線で各地の仲間たちに司令部の攻撃命令を拒否するよう訴え掛ける。そしてジョンは一人でスカイネットの基地へと向かうのだが、妻のケイトには一時の別れを告げる。熱いキスを交わすとケイトが「皆が気付いたら何て言うの?」と問うとジョンが答える。「I'll be back(戻って来る)」と。

『T1』から『T3』までは、ターミネーター役のシュワルツェネッガーが常に発してきた名セリフであるが、本作では彼がCG合成の出演のみなので、代わりにジョン・コナー(演:クリスチャン・ベール)が言うことになったのだろう。本作の中で夫婦であるジョンとケイトの唯一のラブシーンである。

"Everybody deserves the second chance. This is mine.”(2度目のチャンスを…俺にもくれ)

瀕死の重傷を負い、抵抗軍の基地に戻ったジョンは、医療用ベットの上に横たわり、ケイトの検査を受けていた。ジョンはカイルを呼ぶと、彼に抵抗軍のジャケットを与え、よく戦ったと称える。その姿を見ていたマーカスはケイトに自分の心臓をジョンに捧げると申し出る。マーカスに好意を持つブレアが彼を見つめると、マーカスが彼女を見つめ返して言うセリフ。

冒頭の刑務所のシーンで、囚人マーカスに対し女性科学者のセレーナが、「実験のための献体は生き返るための2度目のチャンスになる」と説得するが、マーカスは「2度目のチャンスなんかいらない」と突っぱねていた。その伏線となるセリフであり、人間であることを実証したいマーカスの気持ちが伝わる感動のラストシーンとなった。

『ターミネーター4』の裏話・トリビア・小ネタ

『T3』との関連性について

監督のマックGは製作当初、「続編を作るつもりはない」と発言したことから前作『T3』とは無関係であると一部メディアで報じられてきた。だが、完成した本作において『T3』との多くの関連事項がある。

ジョンの妻が前作に登場したケイトであり、ケイトが前作で獣医だった経験を活かして本作でも医療関係の仕事で抵抗軍をサポートしている。
『T3』のラストでまたケイトがジョンとの子供を産むことになるとターミネーターが語っていたが、本作でケイトは妊娠している 。
ジョンが『ターミネーターの動力源に誘爆性があること』を知っている。
「審判の日」に関する『T3』との整合性が一致。プロローグが2003年(『T3』における「審判の日」の前年)から始まる。
スカイネット基地におけるT-800との交戦で、ジョン・コナーが溶けた鉄を浴びて灼熱化したT-800に頬を引っかかれて火傷を負うシーンがあるが、この負傷による傷跡は『T2』『T3』においてわずかに描写された、未来のジョン・コナーの容姿へリンクしている。

以上の関連事項により本作は『T3』の続編であるといえるだろう。

撮影中にブチ切れたクリスチャン・ベール

クリスチャン・ベールは、撮影監督が本番中に自分の視界を横切ったことに腹を立て、4分間に渡って暴言を吐き続けた。しかも、その時の音声が録音されており、ネットを通じて世界中に公開されてしまった。
録音テープはニューメキシコ州の空軍基地のセット内で録音されたもの。クリスチャンはケイト役のブライス・ダラス・ハワードとのシーンを撮影していたようで、撮影監督のシェーン・ハールバットが本番中にもかかわらずセット内の自分の視界に入ったことに激怒。クリスチャンと思われる声が「このクソ野郎! セットから出て行け!」と言うと、「ごめん、悪かった」と謝るシェーンの声が録音されている。その後、「悪かったじゃない! 一秒でもいいから頭を使えよ! 何をやってんだ!? プロじゃないのか!?」とクリスチャンは声を荒げている。自分はプロだとシェーンが答えると、「違うだろ。おれはシーンの途中でお前の照明をぶち壊すようなことをするか? お前がフラフラとおれの目の前を歩くなんて、どういうつもりだ? どうしてわからない?」と続けた。
監督であるマックGに「G、このクソ野郎に何か言わないのか?」とクリスチャンが聞くと、マックG監督は「おれは見てなかった」と答えた。その後も、「撮影中に人に横切られることが気が散るのをなぜわからない? 何とか言え! ちょっとは頭を使え!」と続け、最後に「お前とは二度と一緒に仕事はしない」と言ったところでテープは終わっている。このテープは、クリスチャンがこの問題をきっかけに降板した場合のことを考え、保険会社に提出することを想定し、万が一のため録音されたものらしいが、後日、彼は「自分でも信じられないほど、非常に常軌を逸した行動をしてしまった。でもこの映画は、監督やスタッフの皆さんが一生懸命制作した作品なので、僕のことが嫌いになっても、『T4』を見たくないとだけは思わないで!」と謝罪したという。

シュワルツェネッガーが『T4』を酷評

カリフォルニア州知事から俳優へと返り咲き、出演作も続々と決まってきているアーノルド・シュワルツェネッガーが、自身の代表作『ターミネーター』シリーズで1作だけ主演しなかった本作『T4』について、家族で鑑賞した後、自身の子供達から「シリーズ最高の出来」と言われ、同作に出演していないことから深く傷付き、後にインタビューで本作品を批判したという。
映画サイト「Collider.com」のインタビューで、再びT-800を演じるつもりはあるかと聞かれ「僕はすべてにオープンでいる。『トゥルーライズ』でも『ターミネーター』でもね。だが、しっかり作られた『ターミネーター』でなくちゃ……前作はひどかったからね」と自身が関わっていない『T4』を酷評。「一生懸命やっていた。役者も、その他すべてね。彼らが努力しなかったわけじゃない。ただ、うまく行かなかっただけだ」とフォローするも、俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの代名詞とも言えるシリーズだけに、その出来栄えに満足はしていないようであった。

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