RCサクセション(RC Succession)とは【徹底解説まとめ】

RCサクセション(RC Succession)とは、1970年にデビューした日本のロック・バンド。ヴォーカリストの忌野清志郎とギタリストの仲井戸麗市を中心に、数々の名曲・名盤を残してきた。現在でも多くのミュージシャンが影響を受けたバンドとして名前を挙げている。1991年に活動休止状態に入り事実上の解散。2009年5月2日、忌野清志郎の死去により、RCサクセション復活の夢は永遠に絶たれた。

あふれる熱い涙

1990年9月27日リリースのRC最後のオリジナル・アルバム「Baby a Go Go」に収録されていた。
1988年に生まれた長男「タッペイ君」のことを歌った楽曲。
清志郎の息子に対する深い愛情が伝わってくるパフォーマンスである。

RCサクセションの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

三浦友和の俳優デビューのきっかけ

清志郎と三浦友和

清志郎と三浦友和は東京都立日野高等学校の同級生。
毎朝、多摩動物公園行きのバスの中で一緒になっていた事がきっかけで顔見知りになっている。
別の高校に通っていたRCのメンバーが日野高校に集まって教室でライブを行っているのを見た三浦は、アコースティック・ギターとベースだけでこんなに迫力のあるライヴが出来るのかと驚いたという。
また、この頃、清志郎が言った「才能のない奴は大学へ行け!」という言葉を受け、進学率95%の高校に通っているにもかわらず大学受験をしなかった。
「おかげで人生が変わってしまった」と三浦は語っている。

時々RCに参加してボンゴを叩くなど、何かとRCと行動を共にしていた三浦は、当時のRCのマネージャーの奥田から「君はバンドマンには向いていない」と言われたことを機に、音楽活動で生計を立てることを断念、消去法で俳優の道を選択した。
三浦自身は「奥田さんって人がね、『三浦くん、何もやってないんだったら、なんかやってみないか?』って、で、ホリプロの社長を通して、いまの事務所を紹介してくれて、俳優としてデビューすることが決まったの。」と語っている。

暴言・暴走など

1972年
ラジオ番組「ヴァイタリス・フォーク・ビレッジ(のちのライオン・フォーク・ビレッジ)」に出演した際に、スポンサーが「ヴァイタリス」なのにライバル・メーカーの「MG5」と言って問題になった。
当時のことを井上陽水はこう語っている。
「イベントのスポンサーの商品がヴァイタリスだってことを知っていながらわざとライバルのMG5の名前を出したんだって。僕はその場にいなくてあとできいたんだけど、当時としてはけっこう大変な事件だったらしいよ」。
生放送ではなかったので、その部分はカットされて放送されたが、かなり大騒ぎになったという。

1972年
当時は「さなえちゃん」がヒットしていた古井戸のメンバーだった仲井戸が、古井戸としてフジテレビ系の番組「リブ・ヤング!」に出演した際のこと。
「さなえちゃん」ばかり歌うことを求められていた仲井戸は「俺はこんな歌なんかもう歌えねえよ。俺達の他の歌もききやがれ」とアドリブで歌い(番組は生放送だった)そのままスタジオから出て行ってしまう。元々司会者(愛川欽也)が嫌いだったのと、同じ歌ばかり歌わされることが我慢できなかったのだ。そして番組へは出入り禁止となる。その際に、同番組にコーラスで参加していた泉谷しげるは「お前良かった。俺も頭にきてたんだ」と仲井戸に声をかけている。

1976年
矢沢永吉のコンサートに前座で出演した際に、清志郎はステージから客席に向かって「矢沢B吉でーす。永ちゃん今楽屋でクソしてるからボクらが代わりにやります」と発言。矢沢ファンの罵声を浴びている。

1981年2月27日
静岡市民文化会館で行われたライブにおいて、清志郎はステージから客席に向かって「ビニ本」を広げて見せた。会場側、教育委員会などから抗議を受けている。

1982年6月14日
フジテレビ系の生放送番組「夜のヒットスタジオ」に出演し「サマーツアー」を演奏した際、清志郎は噛んでいたガムをテレビカメラに向かって吐きかける。
さらに視聴者へ謝罪する司会者の後ろで舌を出したり顔をしかめるなどしたことから悪ふざけを続ける。
テレビ局に抗議の電話が殺到した。

1989年10月13日
謎の覆面バンド「THE TIMERS」がフジテレビ系の音楽番組「ヒットスタジオR&N」に出演。メドレーで「タイマーズのテーマ~偽善者~デイ・ドリーム・ビリーバー~イモ~タイマーズのテーマ」を歌う予定であったが、「偽善者」は歌われず、代わりに「お●●こ野郎FM東京」と歌われるFM東京を罵倒する曲が歌われた。
この謎の覆面バンド「THE TIMERS」の首謀者は清志郎である。

1982年6月14日:フジテレビ系の生放送番組「夜のヒットスタジオ」で「サマーツアー」を披露する。

最後の共演

90年代に入ってから、小川銀次と清志郎がテレビで共演している。
深夜番組「北野ファンクラブ」がその番組。
かなり下品な替え歌を披露するたけしのバックで小川銀次と清志郎がギターを弾いている。
これが最後の共演となってしまった。

これが最後の共演。

デザートはあなた

「デザートはあなた」は1993年10月10日から1994年3月20日までTBS系で放送されていたドラマ。原作は森瑤子の小説。
清志郎はこのドラマに「宮脇三四郎」役で出演していた。
番組主題歌は忌野清志郎 & THE 2・3'Sによる「プライベート」で、1986年に「忌野清志郎、Johnny、Louis & Char」名義でリリースされたアニメ「県立地球防衛軍」主題歌のリメイク。
清志郎は番組の中で何回かギターの弾き語りを行っていた。

「明星即席ラーメンの歌」
「デザートはあなた」より。

「帰れない二人」
清志郎と井上陽水による共作。
RCサクセションの「指輪をはめたい」を改作した曲になっている。
「デザートはあなた」より。

「おまわりさんの歌」
泉谷しげるの「黒いカバン」の替え歌。
「デザートはあなた」より。

「窓の外は雪」
1982年12月15日リリースのシングル「つ・き・あ・い・た・い」のカップリング曲。
後半にでてくる「僕らは薄着で笑っちゃう」はアルバム「COVERS」収録の「イマジン」の後半にも流用されている。
「デザートはあなた」より。

「雨上がりの夜空に」
「デザートはあなた」より。

「500マイル」
のちに清志郎がソロでカヴァーするほか、2011年11月23日リリースの清志郎のベスト・アルバム「sings soul ballads」にはRCサクセションによるヴァージョンが収録されている。
「デザートはあなた」より。

君はLove Me Tenderを聴いたか?

1988年12月16日リリースのアルバム「コブラの悩み(Cobra In Trouble)」には「スペシャル・ショート・バージョン」よる「君はLOVE ME TENDERを聞いたか?」が収録されている。
この曲のフル・ヴァージョンがアルバム発売日にあたる1988年12月16日、FM大阪の番組「忌野清志郎の夜をぶっとばせ」で放送された。ところどころに「ラヴ・ミー・テンダー」のメロディを配した、皮肉たっぷり、嫌味たっぷりの歌詞を聴くことができるが、残念ながら現在に至るまでCD化はされていない。

「君はLove Me Tenderを聴いたか?」フル・ヴァージョン。

yamada3desu
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@yamada3desu

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