岸辺露伴は動かない(荒木飛呂彦)のネタバレ解説・考察まとめ

『岸辺露伴は動かない』とは、荒木飛呂彦による漫画、及びそれを原作とするアニメ、ドラマ作品であり、荒木の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場する岸部露伴のスピンオフである。リアリティを追求する漫画家の岸辺露伴が、作品の取材で奇妙な現象に巻き込まれ、持ち前の知識、機転、スタンドと呼ばれる超能力で危機を回避する。日常に潜む恐怖や、意外な真実との遭遇を奇抜なアイディアで描く。派生作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の他、短編小説集もある。

ルーヴル美術館の常駐する警備管轄の消防士2名。Z-13倉庫がある区域が老朽化が進んでおり、迷路のような構造になっていることから、安全の為に調査団に同行する。
うち一人は、黒い絵に近づいた際どこからか銃撃を受け、もう一人はかつて同じ戦場にいたと思しき人物に触れられて全身をハチの巣にされ死亡した。

『くしゃがら』

志士十五(しし じゅうご)

演:森山未來

集英社で仕事をしている漫画家。本名は西桂太郎といい、「志士十五」のペンネームには、九九の誤答で「人生は思い通りにはいかない」との意味が込められている。露伴からは見た目がチンピラのようだと評される一方、作風は高く評価される。
漫画に必要なリアリティを求め、カフェを訪れた露伴と偶然出会い、新しい担当編集者から渡された禁止用語リストにあった「くしゃがら」なる単語、いくら調べてもそれに関する情報が得られなかったと語り露伴に協力を要請する。
一月後に再会した時には、「くしゃがら」に関する知識が何一つ得られないストレスから別人のように憔悴。それでも、何かに取り憑かれたかのように「くしゃがら」について調べ続ける。喉の奥に潜む「何か」が「くしゃがら」という単語を会話の中に割り込ませてくるが、異変に気付いた露伴により一か月間の記憶を消されて正気を取り戻す。
事件後、露伴が編集部に問い合わせたところ、十五は新しい編集者とはまだ会っておらず、担当編集者が漫画家に禁止用語のリストを渡すこともないと言われた。

『Black star.』

エージェント・ガブリエル

とある財団の代理人として、アメリアから訪れた屈強な白人男性。露伴に対し、スパゲッティ・マンの肖像画の作成を50万ドルで依頼した。
露伴から、スパゲッティ・マンとの遭遇体験を聞き、スパゲッティ・マンの実在を確信。自身がスピードワゴン財団の超常現象対策部門の人間で、スパゲッティ・マンの情報を得る為に露伴と接触し、肖像画の作成依頼を舌と明かした。
ちなみに、スピードワゴン財団は『ジョジョ』に登場する組織である(仗助の曽祖父に当たるジョナサン・ジョースターの友人・スピードワゴンが設立したもの。スピードワゴンは、ジョースター一族に降りかかる過酷な運命の手助けをする為、Part3以降自身の財団に一族の援助をするよう遺言を残した)。

スパゲッティ・マン

都市伝説として語られる存在。場所、時代を問わず同じ姿で現れ写真に写り込み、遭遇した者は行方不明になると噂される。確実なだけでも3人がスパゲッティ・マンの被害に遭っており、複数人いたとの目撃情報もある。被害者の遺留品がスパゲッティのように引き延ばされ、奇妙な形となって落ちていることから「スパゲッティ・マン」と呼ばれるようになった。
くたびれたスーツを帽子を身に付け、ボサボサの眉とギョロッとした目、笑っているかのような半開きの口が特徴。皆同じ姿をしている。
写真に写る自分の存在に気付いたものを標的とし、少しずつ相手との距離を縮めながら現れ、最終的には胸に空いた黒い穴から相手を吸い込む。穴は小型のブラックホールのようなもので、吸い込まれた者はスパゲッティのように細く引き伸ばされる。標的が抵抗をすると、同じ姿の別個体が無数に表れ吸引力が強くなる為逃れることはできない。「岸辺露伴を認識できない」と書き込まれた為、露伴を吸い込むことはできなかった。
スパゲッティ・マンの正体について、ガブリエルは高次元に存在する何者かが3次元の人間に接触し、連れ去る為の疑似餌のようなものと推測した。

『血栞塗』

女性司書

図書館司書の女性。だらしない服装をし、適当な性格をしている。
露伴が『河豚食の誘い』なる本の糊付けされたページを開けようとするのを制止するが、彼が真っ赤な栞を見つけて不幸に見舞われるやフグ毒で死んだ子供の話を引き合いに出して「好奇心は時として人の命を奪う」と言い、自身を「好奇心の赴くままに人の興味が至る果て。すべてを知り尽くした存在」と称し、「好奇心の為に命の危機に晒された漫画家が、命の為に好奇心を捨てられるか」を知りたくなった」と語る。
ヘブンズ・ドアーで得た情報によると、彼女は寛永の大飢饉で生き延びる為に様々なものを口にし、遂には食べる目的が生存から好奇心を満たすことへと変化。食人行為にまで至った。顔のページからは大量の真っ赤な栞が零れ落ち、読むのをやめるように言うが、露伴がそれを断ると好奇心が勝ったと満足して消滅した。
露伴は、彼女が「自分がどうしたら好奇心を捨てるのか」を知る為にまた現れると予期している。

『検閲方程式』

近森優斗(ちかもり ゆうと)

露伴の近所にある大学の大学院生。夏期休暇期間中、図書館の利用案内やサービスカウンターの業務補助を行っており、図書館館長の指示で露伴の資料集めを手伝っていた。
自身の恋人が意識不明に陥った原因と見られる「異次元に干渉する為の数式」の解明を行っており、彼女がもう長くない状態である為、露伴に漫画を通しての協力を依頼した。

近森の恋人

約3年前、別次元に干渉する為の方程式を解いている最中に倒れ、入院している(意識不明)。
露伴が読んだ記憶によると、数式を解く過程で様々な不可解な現象があったことが判明。それでも2年に渡る計算の末、解を得たが周囲の文字や自分の思考が次々に数字になっていく現象に見舞われそれらの数字が一斉にカウントダウンを始め0になったとたんに倒れ込んだ。
記憶を読んだ露伴も解を得たことで同じ現象に見舞われるが、「解を知ったら忘れる」と書き込んだことで危機を回避。方程式に関する彼女の記憶のページは破り取られ、意識が回復し近森との再会が叶った。

『オカミサマ』

坂ノ上誠子(さかのうえ せいこ)

露伴の顧問税理士。公認会計士、行政書士の資格も持つ。
自身が才能を認めた人間の依頼のみを受け、非凡な才能の持ち主が金銭トラブルに見舞われたり破滅することがないように努めている。露伴の漫画の為に儲けを度外視した金の使い方には手を焼いている。
普段は落ち着いた口調だが、キレやすい性格でキレると言葉遣いが悪くなり、ボールペンを壁に刺さる勢いで投げることもある。このため、安物のボールペンを大量に持ち歩いている。
偶然「オカミサマ」と書かれた領収書を見つけた露伴に「オカミサマ」のことを教える。最後まで話を聞かないまま「オカミサマ」を使い窮地に陥った露伴からの連絡を受けた際は呆れながらも解決策を示した。
事件後は破産した身である露伴に50万円の相談料を突き付け、出費を抑えようとの意識を植え付けた。

タクシーの運転手

オカミサマによる取り立てから逃れようとした露伴を乗せた。「できるだけ遠くへ」と言われたのを幸い、運賃を上げようと高速道路に乗り、オカミサマの領収書を破り捨てようとしてシートを汚した際5万円の清掃料を要求して、知らないながらも露伴を窮地に追いやった。
サービス・エリアに車を止めた後、ヘブンズ・ドアーで露伴を殴らされた。示談金としてオカミサマからの負債の肩代わりを求められ、罪悪感からそれを了承する。オカミサマによる帳尻合わせにより、露伴を殴った記憶を失って露伴をサービス・エリアに残して去った。

『幸福の箱』

五山一京(ござん いっけい)

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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