ふしぎ遊戯(玄武開伝)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ふしぎ遊戯 玄武開伝』とは、渡瀬悠宇による漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品で、前作『ふしぎ遊戯』で語られた玄武の巫女と七星士の活躍を紡ぐ物語である。大正時代の女学生・奥田多喜子は、嫌っていた父が訳した書物・四神天地書に吸い込まれる。本の中に広がる異世界で玄武の巫女となった多喜子は、巫女を守る七星士と共に玄武の召喚を目指す。玄武を祀りながら巫女と七星士を不吉と見なす北甲国皇帝一族、北甲国を狙う倶東国の軍勢との戦いの中、多喜子は巫女としての使命に目覚めていく。

小林麻理子(こばやし まりこ)

年齢:15歳
誕生日:9月30日
身長:160㎝

ゲーム版のヒロイン。遊びが好きで、勉強が嫌い。

望月匠(もちづき たくみ)

CV:野島裕史

年齢:17歳
誕生日:7月7日

麻理子の幼馴染みで、容姿、頭脳共に完璧。麻理子に毒舌を吐くこともある。ゲームでは途中で倶東国に捕らえられる。

修羅(しゅら)

CV:岡野浩介

年齢:13歳
誕生日:3月21日

緋鉛に代わり登場する巫女討伐隊の少年兵士。赤と青の光を放つ二本の短剣を武器とする。見かけは少年ではあるが、正体は人間ではない。麻理子に好意を寄せる。

『ふしぎ遊戯 玄武開伝』の用語

四正国(しせいこく)

四神天地書に広がる異世界。世界観は古代中国に似る。北甲国、倶東国の他、紅南国、西廊国(さいろうこく)の四大国の他、24の小国から成る。現実世界よりも時間の流れが早く、乗馬で北甲国の中を移動するほどの時間を要しても現実世界では一日程度しか経っていないこともある。

四神の伝説

玄武の巫女・奥田多喜子。

東西南北の四正国の皇帝に代々伝えられる伝説。「国滅亡の危機に異世界から娘が現れ、巫女として七星士と共に神獣の力を得て国を救う」というもので、四神天地之書という巻物に伝説が記されている。
巫女である少女は、本の中を行き来する時、巫女としての力を使う時に神獣の象徴色を発する(玄武の象徴色は黒だが、作中では銀色に光っていた)。巫女は神獣を呼び出し、交わる(体内に神獣が入る)ことで3つ願いを叶える力を得る。巫女と称されてはいるが、実際には生け贄であり、願いを叶える度に神獣に食われていく。
神獣が穢れなき血肉を好む為、巫女は純潔でなくてはならない。召喚の儀式には、巫女と七星士が揃った状態で儀式を行う。

玄武七星士(げんぶしちせいし)

玄武七星士。

巫女を守り、共に神獣を召喚する為に選ばれた者。気功術や身体能力の飛躍的な向上などの後天的なものの他、人知を超えた個別の能力を持つ。各神獣にまつわる七宿と呼ばれる星の字が体のどこかに証として現れる。一人でも七星士に欠員が出ると、神獣は召喚出来ない。巫女が神獣を呼び出す際、その力は巫女に受け継がれる為、召喚の儀式が始まると七星士の力は使えなくなる(『ふしぎ遊戯』では巫女のみで神獣召喚ができる神座宝を使った為か、神獣を呼び出した後も七星士が能力を使う場面がある)。
玄武七星士は、「国が滅びる時、巫女と共に現れる」との伝説から不吉の予兆として忌み嫌われていた。その出自故に偏見を受けたケースや、能力を制御できずに他者を傷つけてしまったケースもあるので、七星士であることを厭う者が多かった。

アンルウの首飾り

多喜子が壁宿と共にアンルウから託されたもの。壁宿の声を多喜子に聞こえさせる通信機器の他、七星士の居場所を示すレーダーのような役目を持つ。玄武召喚の後は虚宿と斗宿が残留思念体となり、黒黎神山の洞窟で守護することとなる。
『ふしぎ遊戯』においては、七星士に欠員が出ても神獣を呼び出せるアイテム・神座宝として登場した。

『四神天地之書』と『四神天地書』

四神天地之書とは、現実世界においては古代中国に伝わる経典。日本の作家・奥田永之介が四神天地之書を基に日本語訳をした和綴じの書物が四神天地書である。本の中で、四神天地之書とは四正国の皇帝に伝わる経典で、神獣召喚の要となる。
本の世界そのものを四神天地書、または天地書を称する。巫女となる少女を吸い込み、物語の主人公に据える。

永之介が訳した四神天地書は、多喜子が本の中に入った途端に永之介の書いた部分が序文以外すべて白紙となり、多喜子の動向を中心とする出来事が新たな文として浮かび上がった。
裁断、焚書といった処分は全て跳ね返し、どこに捨てても多喜子のもとに現れる。永之介は処分しきれず、大杉に託した。以降『白虎仙記』、『ふしぎ遊戯』と時代を変えて存在し続け、巫女を取り込み続けることとなる。

えどまち
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@edono78

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