しろくまカフェ(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『しろくまカフェ』とは、2006年に第22回コミックオーディション銀の花賞を受賞した、ヒガアロハのデビュー作。漫画は「月刊flowers」(小学館)にて連載中。アニメは2012年4月5日から2013年3月28日までテレビアニメが放送されていた。カフェを営むしろくまと常連客のパンダや動物たち、それを取り巻く人々が繰り広げるほのぼの系ギャグ漫画。動物たちはごく自然に人間社会に溶け込み、種族間の隔たりなく会話をしている。

シロクマくん

CV:櫻井 孝宏
「しろくまカフェ」のマスターで主人公。経営手腕に長け、店の経営を軌道に乗せている。芸達者で器用なため、たいていのことはやりこなしてしまう。お出かけの際はベレー帽をかぶり、ミニバンを運転する。誰かの言った言葉尻を捉え(たいていペンギンさん)、ダジャレを連発する。ペンギンさんからは「このカフェ、ダジャレがなければな…」とぼやかれるが、シロクマくんとしてはダジャレへのツッコミがうれしかったりもする。作り話でパンダくんやグリズリーさんを担ぐなど、人を喰った性格が垣間見えることもある。動物園で働いているパンダくんに「動物園に来てよ」と言われて行くなど、友情に厚い性格ではあるが、幼馴染のグリズリーさん策略家的な一面も見せる。
当人が語るところによれば、カナダのハドソン湾で三つ子の末っ子として生まれ、生後すぐに母親や兄弟と生き別れとなり、流氷に乗って漂流した末に食堂を営む人間の夫妻に育てられたというが、本当かどうか不明。別の場所では「建設会社を脱サラして開業した」と語っていたこともある。謎のラッパー「MC469MA」として活躍していた過去がある。
好物は、アザラシだが、クジラやセイウチも食べたりしている。

パンダくん

CV:福山潤
「しろくまカフェ」の常連客。自宅はしろくまカフェの隣の中華風の「大熊猫」という名前の邸宅に住んでいる。竹や笹が大好物。いつも「しろくまカフェ」ではコーヒーと竹大盛りを注文する。母と祖父とメイメイという名前の妹と、双子の弟と一緒に住んでいる。あくせくしたところがなく、マイペースで人の話をあまり聞かない。昼寝するのが大好き。思ったことを口にしたり、自分のことを「かわいい」というのだが、嫌味ではない。パンダグッズを多く持っている。楽にお金を稼ぐことを考え、母親のパンダママがそんな彼の姿を見て嘆く。週2回、電車通勤をして「ふれあい動物園」のパンダ館でパンダで非常勤のバイトをしたり、動物園以外でバイトを始め、高級自動車会社ディーラー→証券会社社員→新入社員セミナー講師→CEO(経営最高責任者)まで出世した。特に悩みはなさそうに見えるが、半田さんに「自然体でいい」と言われてかえって悩む。生まれもってのぽっちゃり体系から逆三角形のマッチョな体型(ドリームパンダ)を手に入れようとダイエットをしていたこともある。また優柔不断な性格を直したいと思い、ダース・ベイダーのような恰好をして「ワイルド」なイメージを研究していたこともある。朝の日課は太極拳だが、よく寝坊している。

ペンギンさん

CV:神谷浩史
「しろくまカフェ」の常連客のコウテイペンギン。「しろくまカフェ」ではいつもカウンターに座り、カフェモカを飲んでいる。アニメ版では何を生業にしているのかわからなかったが、漫画版では不動産経営者でコンビニエンスストア「KouteiMart」の店長として働いている。シロクマくんやパンダくんにツッコミを入れる役回りにある。いつもカウンターのイスの上に座るというよりも立っている状態だが、よじ登っている瞬間を誰も見たことがないため、ペンギンさんがどうやって座っているのかは謎となっている。酒癖が悪く、酔うと面倒な性格になり、ペン子さんに惚れていることも酔ったときにバレてしまった。
パン屋に勤めているペン子さんに対して「僕と一緒に同じ魚を食べてください」というプロポーズの言葉とポエムを用意し、ペン子さんを誘うために自動車運転の教習所に通っていた。足繁く通いパンを大量に買ってはカフェへ差し入れ皆に振舞っている。スケジュール帳にはペン子さんの出勤スケジュールが書き込まれており、デートに誘おうとしているがなかなか発展しない。カフェの常連としては常識人の部類ではあるが、ペン子さんに関連することでは常軌を逸した言動・行動を取ることもある。グリズリーさんとはシロクマくんやパンダくんのマイペースっぷりに振り回される者同士として馬が合う。キングペンギンとは犬猿の仲。

笹子さん

CV:遠藤綾
第1話でナマケモノさんをしろくまカフェに連れてきたところ、そのまましろくまカフェでアルバイトとして働くことに。シロクマくんが店を空ける際、カフェの切り盛りを任せられている。明るくしっかり者でシロクマくんのダジャレにツッコミを入れることもあるが、天然ボケな一面もある。しろくまカフェを訪れた半田さんにひとめぼれされる。

半田さん

CV:羽多野渉
動物園でパンダの飼育員をしている。しろくまカフェで笹子さんと出会い、ひとめぼれをしてしまう。お人よしであるがためにお年寄り、子ども、動物たちからモテるが、女性からはもてない。パンダ君、常勤パンダさんをお説教しているにも関わらず、逆に言いくるめられてしまうこともある。パンダのような体型であるためにパンダ君の妹メイメイから好かれている。ペンギンさんが大家をしているエンペラーハイツに住んでおり、家事も卒なくこなし、部屋もきれい。内気で女性の前ではシャイ。合コンの誘いは「お風呂掃除をしなければならない」、メイメイのお茶の誘いを「トイレの電球が切れてしまったから」と言って断ろうとすることも。

パンダママ

CV:森川智之
「大熊猫」という名前の邸宅に住むパンダくんのママ。「家でゴロゴロするのが好き」だという息子のパンダ君をよく掃除機で吸い、お仕置きする。ガーデニングが趣味で、アイドルグループ「ヤマアラシ」のファン。キングペンギンやエゾリスママとはお友達で、一緒にケーキバイキングに行ったり、「ヤマアラシ」のコンサートに行っている。

グリズリーさん

CV:中村悠一
第6話から登場するシロクマくんの幼馴染み。「BAR THE GRIZZLY」のマスター。客はライオンやワニといった「強面」が大半。グリズリーさん本人も見た目は強面で短気で粗野な性格をしているが、面倒見がよく、よくシロクマくんの手玉に取られてしまう。冬は冬眠をするのだが、どうでもいいことでシロクマくんに電話で呼び出され、渋々付き合うこともある。愛車のハーレーで北米を縦断したこともあるなど、ワイルドを気取る言動と行動はほのぼの系のシロクマくんと対照的。ペンギンさん同様、パンダくんとシロクマくんのツッコミにまわることが多い。アニメでは冬眠明けに母親が訪ねてくる。母親の前では言葉遣いも柔らかい。
川で魚を獲るのが得意で、鮭と蜂蜜と蜂の子が好物。

常勤パンダさん

CV:小西克幸
ふれあい動物園で働く週7日「パンダ」として働く。基本的に法事や子供の授業参観などでしか休まない。趣味はプラモデルで中国に実家がある。勤務中によく内職をしては半田さんに注意をされる。言動は家庭を背負って人生に疲れている中年男性そのままであり、パンダ好きのリンリンに「同じパンダなのになんでパンダくんばかり…」とぼやく。物語後半でシンガポールの動物園に転勤した。

Lily-yarn
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@Lily-yarn

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