花咲くいろは(花いろ)のネタバレ解説・考察まとめ

『花咲くいろは』とは、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品。舞台は石川県湯乃鷺温泉街。祖母が経営する温泉旅館「喜翆荘」に住み込みの仲居として働くことになった松前緒花が個性的な従業員に囲まれながらも、様々な経験を通して成長をしていく。

スイ「結婚っていうのはね、本当の一人には絶対にならない。絶対にさせない。そういう約束なんだ。」(第21話)

縁との結婚を決めたものの、スイの反応がつれなく、悩んだ末に結婚を白紙に戻させてほしいとスイの部屋を訪ねた崇子。スイに自分は認められていないと思っていた崇子に対して言ったスイのセリフ。
スイは喜翆荘の女将になる前に別の旅館で仲居として働き、板前として同じ旅館で働いていた夫と出会い、結婚した。その後、夫と共に喜翆荘を一から立ち上げた。喜翆荘という旅館の名前には亡くなった夫が「スイが喜ぶ」という意味が込めてくれていたのだと崇子に告げるスイ。そんな崇子に対してスイは「縁を、あの子の喜びをよろしく頼みます」と頭を下げる。
「何のために結婚するのか」と改めて言われると、明確に応えることが難しいが、スイのこの一言に尽きるのではないかと思えるシーン。またスイ自身も喜翆荘を共に立ち上げた夫を既に亡くし、女手一つで喜翆荘の女将を務め、皐月と縁の子育てにも苦労をしている。そんな苦労を重ねてきたスイが言うからこそ、深く重みがある。

「四十万スイになりたい」(第26話)

皐月、スイの助太刀によって仕事がひと段落し、ぼんぼり祭りに行く喜翆荘の面々。
ぼんぼり祭りに下げられた願い事が書かれた「のぞみ札」の中に下げられた「四十万スイのようになりたい」という緒花の願いを見つけた皐月とスイ。
「女将さんのように仕事に誇りをもって、一生懸命になって、ちょっと子どもっぽくて、いつまでも一番最初の気持ち、最初の夢を忘れない」ようになりたいという緒花の願いが込められていた。
夜逃げした母に言われるがままに訪ねた喜翆荘。スイは祖母としてではなく喜翆荘の女将として緒花の前に立ちはだかり、厳しく接してきた。緒花の喜翆荘での日々は楽しいことばかりではなく時につらいこともあった。それでも緒花は喜翆荘で過ごした日々を大切にし、スイに対して尊敬の念を抱いていることが「四十万スイになりたい」という願いに込められている。

『花咲くいろは』の用語

ぼんぼる

第11話「夜に吼える」において、松前緒花が福屋旅館にて和倉結名とぼんぼりの洗浄をしている時に閃いた言葉である。
「ぼんぼる」→ぼんぼり祭りでのお願い→願いをかなえるために自分でがんばるの意味。第14話の緒花曰く 、「目標に向かって頑張りたいと思う、ざっくりした気持ち」。以後、ストーリーでは緒花の他の登場人物においも自分の目標に向かって頑張りたいと言う時に使われている。

ホビロン

主に民子から空気が読めない緒花に向け発せられる。元の口癖の「死ね!」では人に言うにあまりにもひどいと緒花から諭されて出てきた言葉。「ほ」んとに「び」っくりするほど「論」外の略。

ぼんぼり祭り

湯乃鷺温泉にて毎年10月(神無月)に行われるお祭り。小さな女の子の神様が神無月に出雲に帰る際、道に迷わぬよう人々が、出雲までの道をぼんぼりの灯りで照らしてあげて、そのお礼に女の子の神様がのぞみ札に書かれた皆の願いを出雲の八百万神の元へと届け、叶えてくれるというのが由来。
『花咲くいろは』放送以後、アニメの舞台のモデルとなった石川県湯涌温泉では実際に「ぼんぼり祭り」を主催されることになる。

『花咲くいろは』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

喜翆荘のモデル

「喜翆荘」のモデルは「白雲楼ホテル」という石川県金沢市湯涌温泉にかつて存在した温泉ホテルとされている。1932(昭和7)年、桜井兵五郎により開業した豪華なホテルで、かつては東洋一といわれ、GHQが保養施設として接収したり、昭和天皇・皇后が食事をとったことがあるなど栄華を極めていた。
北欧の様式と南欧の様式、日本の様式を巧みに織り交ぜた外観で本館玄関はフランク・ロイド・ライトの設計だったという。 しかし経営悪化により、1999(平成11)年に倒産し、2006(平成18)年に解体が完了した

湯涌ぼんぼり祭り

『花咲くいろは』のモデルとなった湯湧温泉では、劇中で登場した「ぼんぼり祭り」が作中の設定を再現するかたちで2011年から実施されており、年々来場者数も増加しているという。本来アニメで行われていた「ぼんぼり祭り」を現実に逆輸入した形になる。

喜翆荘のある湯乃鷺温泉のモデルとなった湯涌温泉は、『花咲くいろは』の放送開始以降、多くのアニメファンが訪れる、聖地巡礼の名所となった。当初地元でも認知度が低かったが、次第にインターネット上で噂が広まり、エンドロールに協力地として明記されたことから、2011年のゴールデンウィークには宿泊予約が相次ぐようになった。
そして大々的にタイアップ事業を展開する湯涌温泉では、劇中に登場する架空の神事「ぼんぼり祭り」も観光協会が制作会社P.A.ワークスの協力を得て2011年秋に開催する事を決定した。
毎年7月から約300基のぼんぼりを設置し、10月の連休に祭事を行っている。温泉街入口から湯涌稲荷神社を通り、お焚き上げの儀を行う玉泉湖までの約500メートルを隊列の行列が進む形式である。

『花咲くいろは』の主題歌

『花咲くいろは』オープニング

「ハナノイロ」/作詞・作曲 - きみコ / 編曲・歌 nano.RIPE(第2話 - 第13話)

「面影ワープ」作詞 - きみコ / 作曲 - 佐々木淳 / 編曲・歌 - nano.RIPE(第14話 - 第25話)

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