魔女の家(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『魔女の家』とは、ふみー氏によって制作されたRPGツクールVX製のフリーホラーアドベンチャーゲーム、及びそこから派生した小説・漫画作品。
少女「ヴィオラ」が森の奥地に建つ「魔女の家」からの脱出することを目的としたホラーゲームだが、それだけに留まらない意外性のあるストーリーや、謎解き要素の面白さがフリーゲームプレイヤーのみならず多方面に話題を呼んだ。

「魔女の家」内の様々な場所に登場する黒猫。
話しかけるとセーブ画面を出してくれる、所謂「セーブポイント」となっている。
その正体はエレンと契約を交わした悪魔で、エレンが殺されることなく館から出られるようにサポートしてくれている。
最後にはヴィオラが魔女の力を使うときに家中の魔力を集めるため、その巻き添えを喰らわないようにと避難する。

ヴィオラの父

主人公ヴィオラの父親。
ヴィオラとは二人で暮らしている。
娘思いの優しい父親で、帰りの遅いヴィオラを心配して猟銃を持ち森へとやって来る。
しかしヴィオラの身体を持ったエレンに騙され、自分の娘をそうとは気付かずに射殺してしまう。

『魔女の家』のゲームシステム

操作方法

PCゲームのため、基本操作はキーボードまたはジョイスティック等で行う。
謎解きをメインとしたゲームのため、操作技術を要求される場面は多くはない。
しかし、ゲーム終盤の山場がアクションゲーム並の追いかけっこイベントなため、そこで何度もやり直す羽目になる人が多い。

即死

体力・HPといったシステムが存在せず、謎解きや選択肢を間違えたりすると即座に死亡しゲームオーバーとなる。
状況によって様々な死に方が存在しており、公式HPのギャラリーではゲーム中の全ての死に方をまとめた動画が掲載されている。

謎解き

館内には様々な謎解きが仕掛けられている。
特定のアイテムを入手することによって解決出来るものや、ヒントを集めてプレイヤー自身が考えて解決するものなどがある。
答えが判らずに詰まってしまう人の為に、公式サイトには攻略ページが用意されている。

選択肢・ルート分岐

ゲーム中には様々な選択肢が登場するが、それらはエンディング分岐に影響するものではなく「選択を間違えれば即座に死亡する」というものである。
エンディング分岐はゲームの一番最後に「エレンズナイフ」というアイテムを入手したかどうかのみで分岐するので、一つのエンディングを見た後すぐにもう一つのエンディングに到達することが出来る。
しかし、最後の三つ目のエンディングのみ「セーブを一度もしない」ことが条件となっており、かなりの難易度を誇っている。

『魔女の家』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

何もしないエンド

ゲームを開始した地点で、魔女の家に入らずに一時間ほど待ち続ける。
すると家へ帰る道を塞いでいた巨大な薔薇が消えるので、家に帰れるようになる。
道を歩いていくと、特に何事も無いまま画面が暗くなり、左下に「END」の文字が出てゲームクリアとなる。
魔女の家にいるエレン(中身はヴィオラ)が一時間ほどで力尽きてしまうので、薔薇が消えるのである。
しかしゲーム公式サイトでは「このゲームのエンディングは3つと考えております。」と記述があるため、このエンディングはあくまでおまけ要素のようなものだと考えられる。

「クロエのレクイエム」が生まれたきっかけ

「魔女の家」が話題になった少し後、同人ゲームサークル「ブリキの時計」が「クロエのレクイエム」というゲームを公開した。
瞬く間に人気になり、「ブリキの時計」は十代という若さで人気ゲーム制作者の仲間入りを果たした。
そんな「ブリキの時計」がゲームを制作するきっかけとなった作品が「魔女の家」であったと語っている。
「魔女の家」がフリーホラーゲームが日本で流行する理由の一端を担っていたことがわかる豆知識である。

作者「ふみー」氏は元遊戯王MAD作者

「魔女の家」が公開される数年前、作者の「ふみー」氏はニコニコ動画内で遊戯王のネタ系MADなどを制作し公開していた。
中には100万再生を達成した動画も存在し、トップレベルの人気を誇っていたが、現在はほぼ全ての動画が削除済みになっている。
ちなみに、「魔女の家」における二次創作は「魔女の家の同一性が保持されない創作は禁止」となっている。
ゲーム外のキャラクターとの交流シーンや、エンディングを覆すような創作(自作ハッピーエンドなど)を全て禁止している。
これについては、以前作者本人が著作権的にグレーであるMAD制作をしていたこともあり、度々議論が巻き起こっている。

『魔女の家』の用語

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